JPS60232B2 - ハンドラベラー等における定圧印刷機構 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は携帯式ラベル印刷貼付機（以下ハンドラベラー
と称す）打印時の圧力を一定化して、ラベルに常に濃淡
差のない鮮明な印刷を施せるようにした簡易な定圧印刷
機構に関する。

従来、この種の定圧印刷機構としては、機構が複雑にし
て、部品点数も多く、かつ故障も多く、定圧の徴量調整
も必要とし、高度の熟練度を要していた。

またこの定圧構成がない一般のハンドラベラーにおいて
は、ハンドレバーの把握力の強弱に関係して、把握力を
強くした場合にはラベル上への印刷が濃くなり、把握力
を弱くした場合にはラベル上への印刷が薄くなり、安定
な印刷を施すのが困難であった。

近時ＰＯＳ（販売時点情報管理）システムが実施され始
めて、ラベル印刷された情報を光学的に読取る必要が生
じたために、ラベルへの印刷は極めて高精度のものが要
求されている。本発明は上言己諸条件に鑑みて、本格的
な定圧機構に比して、部品点数を小とし、かつ構成を簡
易化して、更には故障がなく、定圧調整を必要としない
簡易な定圧機構にして、簡略的な定圧機構にして、その
印刷精度が高い定圧印刷機構を提供することを目的とす
る。以下図面に示した実施例に基づいて本機構を説明す
る。

第１図において対設された機枠１０，１０が本機の後方
に延長されて、この機枠と一体的な作動部村Ａ側とした
グリップ１ １を形成し、該グリップ１１に対設された
受圧部材Ｂ側としたハンドレバー１２は、機枠１０，１
０間に軸架された枢軸１６を支点として、鉄動自在とし
てある。前記ハンドレバー１２の先端はこれと一体的な
二又状のヨーク１３，１３となし、該ヨーク１３，１３
に、その下面に活字面１５をもった印刷器１４が固着さ
れている。

グリップ１１の内部には、一端を前記ハンドレバー１２
のスプリング掛け孔１８に、他端をグリップ１１内に設
けられたスプリング掛けピン１９に、それぞれ係止され
た復帰スプリング１７が設定され、ハンドレバー１２を
常時時計方向に付勢し、グリップ１１と拡開状態となる
ように支持されている。

従って、ヨーク１３，１３に固定された印刷器１４は、
本機の上方に押し上げられた静止状態を呈する。更にグ
リップ１１の下部には、ガイド部材２５と、該ガイド部
材２５に案内される移動ローラ２２と、該移動ローラ２
２を復帰させるための引張スプリング２０とから成る作
動部材Ａが備えられている。

他方、ハンドレバー１２には、前記移動ローラ２２に当
援可能な当接面２８と、その末端方向に形成された円弧
面３０とを備えた受圧部材Ｂとが備えられ、該受圧部材
Ｂと作動部材Ａとが協動して、印刷器１４と対設関係に
あるプラテン３１への定圧打印の作動がなされる。詳し
くは前記作動部材Ａにおいて、その移動ローラ２２は、
第３図に詳細に示したように鞠２１の両端に鉄装された
一対となし、それぞれストッパー２４によって係止され
、そのフランジ２３はグリップ１１の内周面に圧接され
ている。

更にグリップ１１の下部において、その長手方向に延長
されたガイド部材２５には、前記移動ローラ２２の外周
面を競合する長溝２６が形成されている。また第１図に
おいて、その引張スプリング２０の一端は、移動ローラ
２２の主軸２１に、その他端はグリップレバー１１に設
けられたスプリング掛けピン２７にそれぞれ掛止めこれ
、前記移動ローラ２２を常時、本機の先端方向（第１図
において左方向）に付勢している。ハンドレバー１２の
グリップ１１との対設面に３は「前記ガイド部材２５に
対応した逃げ溝２９がけられ、その対設した端部は円弧
面３０として前記移動ローラ２２との滑動を容易として
ある。

尚、プラテン３１はハンドレバー１２の把握後の釈放時
において、間歌回転するように構成され３たラベル移送
用の回転体３４の主軸３３に枢軸され、更にスプリング
３２を装着して常時本機の下蓋３５方向に弾性付勢され
ている。また本機にはグリップ１１に蓮該されて、ロー
ル状に捲回したラベル連続体３７のラベルホルダ４一３
６が備えられ、これよりテープ状ラベル連続体３８は「
ラベルガイド（図示せず）を経て、前記回転体３４に
係止され、プラテン３１上に１ピッチづ）繰り出される
ように構成されている。

次に本機構の作動を第１図を参照して説明する。ハンド
レバー１２を把握することにより、該ハンドレバー１２
は枢軸１６を中心として上昇し、グリップ１１方向に、
印刷器１４は下降してプラテン３１にそれぞれ近接し、
更にハンドレバー１２を把握することにより、ハンドレ
バー１２の当接面２８がグリップ１１の下面に有する作
動部材Ａの移動ローラ２２に当接する。

すると移動ローラ２２は引張スプリング２０の弾性に抗
して、グリップ１１の末端方向に、その長溝２６に案内
されて摺動する。更にハンドレバ−１２を把握すること
により前誌移動ローラ２２はハンドレバー１２の当援面
２８の端に位置する円弧面３０‘こ至る。

すると、このハンドレバー１２は円弧面３０と移動ロー
ラ２２の外周面とがスリップして急激に上昇する。

従って第２図に示す如く前記印刷器１４の活字面１５が
プラテン３１上に戦遣されたラベル連続体３８上に打印
作動が施される。本機構の復帰においては、ハンドレバ
ー１２を釈放することにより、復帰スプリング１７の作
用により、印刷器１４は上昇移動し、ハンドレバー１２
は下降移動し、更に移動ローラ２２は引張スプリング２
０の作用により、第１図の静止状態に復帰されるもので
ある。

尚、実施例においては、移動ローラ２２をもった作動部
材Ａをグリップ１１側に、この移動ローラと関連する円
弧面３０をもった受圧部村Ｂをハンドレバー１２側に設
定した例を示したが、これらの部村Ａ，Ｂを逆に設定し
てもよく、この設定個所は限定されるものではなく、発
明の精神を離脱しない範囲内において、種々に変更する
ことは可能である。

本発明は叙述の如く、グリップと、該グリップに対設さ
れて鉄動自在な印刷器を設けたハンドレバーとにおいて
、案内手段と弾性手段とを備えた移動ローラを作動部材
側に該移動ローラに関連する当援面と円弧面とを受圧部
材側に設定した構成であるから、｛１｝ ハンドレバー
の把握時において、受圧部材の当接面が作動部材側の移
動ローラに当接可能にし、更にこの移動。

ーラを作動部材側の末端方向に移動すると共に受圧部材
の円弧面によりハンドレバーを急激に上昇させ、その慣
性作用をもって印刷器をラベルを載遣したプラテン上に
当俵できる。従って一般の打印作動と相違してその打印
作動は一定し、ラベルに常時鮮明な印刷が施せる。■更
に本格的な定圧機構に比して、部品点数が４・で、かつ
機構が簡易化されたのので、コストの軽減、並びに定圧
調整が不必要にて、故障の発生がない等多くの利点があ
る。

【図面の簡単な説明】

図面は何れも本発明の定圧印刷機構を備えたハンドラベ
ラーを示し、第１図は静止状態の全体側面図、第２図は
打印状態（作動時）の全体側面図、第３図は要部縦断面
図である。 図中、Ａ・・・作動部材、Ｂ・・・受圧部材、１１・・
・グリップ、１２…ハンドレバー、１４・・・印刷器、
２０・・・引張スプリング、２２・・・移動ローラ、２
５・・・ガイド部材、２８・・・当援面、３０・・・円
弧面、３１・・・ブラテン、３８・・・テープ状ラベル
連続体。 第１図第２図 第３図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ グリツプに対設されて鋏動自在としたハンドレバー
   の先端に、プラテンと対設した印刷器を備え、該印刷器
   が前記ハンドレバーの把握操作によってプラテン上に載
   置されたラベルに印刷を施すように形成されたハンドラ
   ベラー等における定圧印刷機構において、 前記グリツ
   プの一部と、前記ハンドレバーの一部とに、相対する作
   動部材か受圧部材かのどちらかの部材が備えられ、 作
   動部材として移動ローラと、該移動ローラを転動可能と
   した案内手段と、この移動ローラを常時一方向に引寄せ
   る弾性手段とが設けられ、 受圧部材として前記移動ロ
   ーラに関連する当接面と、円弧面とが設けられ、 ハン
   ドレバーの把握時における前記作動部材側の移動ローラ
   と、前記受圧部材側の円弧面とのスリツプによる慣性作
   用をもって、前記印刷器がプラテンに定圧打印するよう
   に構成したことを特徴とするハンドラベラー等における
   定圧印刷機構。