JPS60231816A - ポリビニルアルコ−ル系バインダ−繊維及びその製造方法 - Google Patents

ポリビニルアルコ−ル系バインダ−繊維及びその製造方法

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JPS60231816A
JPS60231816A JP59087438A JP8743884A JPS60231816A JP S60231816 A JPS60231816 A JP S60231816A JP 59087438 A JP59087438 A JP 59087438A JP 8743884 A JP8743884 A JP 8743884A JP S60231816 A JPS60231816 A JP S60231816A
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駒津 達夫
Akio Mizobe
溝辺 昭雄
Hideki Yasushiro
秀樹 保城
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 A、本発明の技術分野 本発明は主として無機質湿式不織布(以下湿式不織布を
紙と略記)の値力を著しく高めるシリル基を含有するポ
リビニルアルコ−iv (LJ、 下PVA ト略記)
糸バインダー繊維及びその製造方法に関するものである
B6本発明の従来技術 典型的な無機質紙としては石綿紙がある。該石綿紙は難
燃性で寸法安定性がよいという無機質紙の特長に加えて
、強力が高く、嵩高でかつ安価である。このために、そ
の特性を生かしてクッションフロア−バッキング材、壁
装材等に大量に使用されている。
かかる石綿紙を構成する石綿は0602〜0.03μの
微細なフイプIJA/状物質が集束してなる繊維束であ
り、その太さは解綿度によ9異なるが、0.5〜数μと
言われている。しかしその集束は完全なものではなく、
フィブリル状のヒゲが出ている繊維束であ如、絡合性に
すぐれている。
従って抄紙に際し有機掬である親水性接着成分が比較的
少なくてすみ、それ故に石綿本来の不燃性と寸法安定性
がそのまま生かされた高強力な紙が製造可能である。
一方かかる石綿紙の製造や当該製品の加工施工に際し、
空気中にその粉塵を発生する。、又壁装材等の場合はそ
の使用中においても粉塵を発生することがよく知られて
いる。
近年石綿の徽細な粉塵が人体に吸収されると肺ガン等を
引き起すことが明らかにされつつあり、その使用はしだ
いに法規制等によシ制限されはじめ、一部の国では使用
禁止の処置すらとられているところもあり、この傾向は
いっそう強まるものと思われる。
さらに石綿産出国が特定の国に偏在してお如、又資源枯
渇の問題もある。
かかる状況下で石綿紙にかわる難燃性で寸法安定性のす
ぐれた紙力の高い安価な紙の提供が強く望まれている。
その石綿紙代替の最右翼がガラス繊維紙とみなされ、種
々の検討が試みられている。それにもかかわらずほんの
一部のみが代替されているのが現状である。その主たる
理由は石綿に比しガラス繊維は絡合性がないことである
。このために抄紙性、紙力を得るために多量の有機バイ
ンダーを使用せざるを得゛ず、その結果本来不燃で寸法
安定性のすぐれたガラス繊維を使用しても、ガラス繊維
紙としては可燃性となシ、さらに寸法が不安定になシ、
加えて高コストとなるのである。
一般に無機質の抄紙に際し抄紙性を得るには、天然パル
プ、コツトンリンター、デンプン等の天然親水性物質や
PTA等の合成親水性物質が用いられ、又紙力を得るに
はバインダー成分の助けを借りなけれはならない。
バインダー成分の添加方法は湿式抄紙の際に無機質成分
と共に分散させる内添法とウェブ成形後に添加する含浸
法、吹付法等がある。
内添法の場合は抄紙性を付与することを兼ねる場合が多
く、主としてでんぷん、PVA等の親水性物質が用いら
れる。
含浸法等の場合は内添法と同様な物質以外にアクリル酸
エステルエマルジョン、尿素−ホルマリン樹脂等の疎水
性バインダーも使用することが出来る。
但し含浸法等の場合いかなるバインダーを使用しようと
も抄紙に必要な最低量の親水性物質を内添しなければな
らない。
有機分の少ない性能のすぐれたガラス繊維紙等の無機質
紙を得るには抄紙性、バインダー効果を併せ有する物質
でしかもその効果が大きいことが必須である。
本発明者等は、従来の化繊紙への実績からPTAは好ま
しい物質と考え、通常のPTAを利用して少量のバイン
ダーで抄紙性がよく、かつ得られる紙の紙力が高いガラ
ス繊維紙等の無機質紙を得んと鋭意検討を行ったが、満
足すべき結果に至らなかった。即ち抄紙性は繊維状にす
ることによシ比較的少量で確保可能であった。が、バイ
ンダー効果が不満足で少量のバインダーでは紙力の高い
紙は得られなかった。
バインダー効果は通常バインダー成分と主体繊維である
ガラス繊維等との水素結合や疎水結合等のいわゆる化学
的2次結合によるものであシ、その結合エネμギーは共
有結合等の1次結合に比し著しく小さい 特に氷菓結合の場合は、水が介在すると主体繊維とバイ
ンダーとの結合力が大幅に減少して、バインダー効果が
著しく低下することになる。
通常のPVA系バインダーはこの場合に相当する。
従って乾燥時の紙力は比較的高いが、湿潤時の紙力は著
しく低い結果となる。
本発明者等はガラス繊維等の無機質主体繊維同志をバイ
ンダーにて接着するに際し、少量で効果を上げるには共
有結杏の如き1次結合を導入することが不可欠と考え、
ガラス等との反応性の高いシリル変性PVAを利用する
という考えに至った。
シリル変性PTAそのものは公知であり、又粉末状バイ
ンダーとして使用出来々ことも知られている。本発明者
等は粉末状シリル変性PVAを無機質紙に利用すること
を種々検討したが、抄紙性及び紙力に関して満足すべき
結果は得られなかった。
即ち抄紙性を得るには多量の粉末を使用せざるを得す、
粉末状シリアy変性FVムバインダーを用いたガラス繊
維紙の湿裂断長は著しく低いものしか得られずバインダ
ー効果が劣ることが明確となった。
C0本発明の目的 上述の点に鑑み、本発明は無機質湿式紙の乾燥時はむろ
んのこと湿潤時での紙力が高く、かつその湿式抄紙時の
抄紙性の優れたバインダー繊維並びにその製造方法を提
供せんとするものである。
D0本発明の構成 本発明者等は、抄紙性並びにバインダー効果を高めるべ
く繊維状バインダーについて種々検討の結果、粉末状シ
vyv変性PVAよシはるかにすぐれた抄紙性とバイン
ダー効果を有する特定のりすρ変性含有PvA系バイン
ダー繊維を見い出し本発明に至った。
本発明のバインダー繊維を使用することによシ、少盆の
バインダー成分ですぐれた抄紙性と紙力の高い無機質紙
を得ることが可能となった。
シリル変性PVAの粉末状バインダーと本発明の繊維状
バインダーの効果の差は、通常のPVAの場合のそれか
ら予期される程度よりもはるかに大きいものでアシ、特
にバインダー効果において顕著であった。かかる効果の
差を笑験例において説明する。
ビニルメトキシシランで変性された変性度0.5モル%
、ケン化度98.5%、重合度1,700のシリル変性
PVAを用いて100メツシユ粉末バインダー、繊度1
.θデニールの繊維状バインダーをそれぞれ作成した。
又参考のためにケン化度98.5%、重合度1.700
の通常PVAの100メツシユ粉末バインダー、繊度1
.θデニールの繊維状バインダーをそれぞれ作゛成した
。該バインダーは、本発明で規定する方法(後述)でガ
ラス繊維紙を抄紙し、その湿裂断長をめバインダー効果
を比較した。
一方抄紙性は直径501、〜幅30dの丸網試験抄紙機
にて上記ガラス繊維紙と同組成の紙を抄紙し、その際の
丸網シリンダーからフェルトへ、又フェルトからフェル
トへの移行状態を観察°すると共にバインダーの歩留シ
を測定することによシ判定した。その結果を表−1に示
した。
表 −1 バインダー効果はシリル変性PVA中のシリル基と、ガ
ラス繊維等の無機質との反応度合に左右されるものであ
る。
本発明者等はバインダー効果を左右するガラス繊維等と
シリル変性PVA中のシリル基との反応の程度を決める
手段について種々検討を行ったが。
手近で直接的に測定する方法を見い出せなかった。
従って実際の効果とも対応させることも考慮して、特定
のガラス繊維紙を抄紙し、その紙力を測定することによ
シ代用することとした。即ち市販の紙用ガラス繊維(直
径9μ、繊維長6−1例えば富士ファイバーグラス社製
ガラス繊維)90%とシリル基を含有するPVA系バイ
ンダー10%の組成とし、秤量609〜の紙をJI8−
P−8209バルブ試験用手抄紙調整方法に準じて第1
プレスまで行った後、ロータリードライヤー(態谷理機
工業(株)製)にて温度110℃、時間40秒の乾燥を
行うことにより作成する。との際手抄紙に使用する水は
o、4f// のカセイソーダアルカリ液とした。しか
る後にJI8−P −8135に従い、16時間水浸漬
後、JIS−!’−8113に準じて湿裂断長をめて、
これをシリル基とガラス繊維との反応度合の代用特性と
した。
尚手抄紙に使用する水をアルカリ性にしたのは反応を容
易にするためであり、又湿裂断畏を選んだ理由は2次結
合である水素結合のえいきよう出来るだけ排除した上で
、シリル基とガラス繊維との反応度合を測定するためで
ある。
通常PVAの場合湿裂断長は絶対値が小さい上に繊維状
と粉末状の差が小さい。一方シリル変性PVAの場合、
本発明である繊維状バインダーは湿裂断長の絶対値が非
常に大きい上に、粉末状バインダーとの差が著しく大で
あ如、繊維状にすることによってはじめてシjJ /L
/変性PVAの長所が引き出されたといっても過言では
ない。又抄紙性においても本発明例はすぐれていること
が明白である。
本発明のンリル変性PVA系バインダー域維はかくの如
くすぐれたバインダー効果と抄紙性を有するために、夕
景のバインダーで抄紙が可能となシ、紙力の高い、難燃
性、寸法安定にすぐれた無機質紙を提供することが出来
るものである。
かかるすぐれた効果を有するバインダー繊維は特定した
シリル変性PVA単独、あるいはシリル変性PVAと通
常の未変性PVAとの混合物を用いて、湿式紡糸をする
ことにより製造可能である。
シリル変性PVAは分子内にシリル基を有するものであ
ればよいが、その含有量が重要であり、得られるPVA
 II&維中に0.1〜10モル%含有さレテいること
が必要であり、よシ好ましくは0.2〜3モル%含有さ
れていることである。0.1モル%以下ではバインダー
効果が不充分であシ、10モル%以上でもバインダー効
果が低下する。理由は判然としないがバインダーが溶解
してもゲル状となシ、そのひろがシがよくないためと推
定される。用いるPVAのケン化度は70〜100モル
%がよく、より好ましくは85〜100モル%である。
またその重合度は100〜3000であシ。よシ好まし
くは1000〜2000である。
シリル変性PVAの例としては分子内に含有されるシリ
ル基がアルコシル基、アシロキシリA4、あるいはこれ
らの加水分解物であるンラノーp基またはその塩等の反
応性置換基を有しているものが特に好ましく用いられる
かかる変性PVAの製造方法としては(1) PVAに
シリ゛ル化剤を用いて後変性にょシシリル基を導入する
方法、(2)水酸基を有する変性ポリビニルエステルに
シリ〃化剤を用いてシリル基を導入し、得られるシリル
変性ポリビニルエステルをケン化する方法、(3)ビニ
ルエステルとVジル基含有オレフィン性不飽和単量体と
の共重合体をケン化する方法、(4)シリル基を有する
メルカプタンの存在化でビニルエステルを重合すること
によって得られる末端シリル変性ポリビニルエステルを
ケン化する方法などがあげられるが、工業的製造の容易
性及び得られる変性PVAの均質性の点から上述の(3
)及び(4)の方法が好ましく用いられる。
上述(3)の方法において用いられるシリル基含有オレ
フィン性不飽和単量体としては例えばビニルメトキシシ
ラン、ビニルメトキシシラン、ビニルアセトキシシラン
、ビニルメチルジメトキシシラン等のビニルシラン、あ
るいは3−(メタ)アクリルアミド−プロピルメトキシ
ンラン、3− (メタ)アクリルアミド−プロピルメチ
ルジメチルメトキシシラン等の(メタ)アクリルアミド
−アルキルシラン等が挙げられるが通常ビニルメトキシ
シランが好ましく用いられる。
また上述(4)の方法において用いられるシリル基を有
するメルカプタンとしては例えば3−トリメトキシシリ
p−プロピルメルカプタン、3−メチルジメトキシシリ
ル−プロピルメルカプタン、3−トリエトキシシリル−
プロピルメルカプタン等が挙げられるが、通常3−トリ
メトキシシリμmプロピルメルカプタンが好ましく用い
ラレる。
上述の(3)あるいは(4)において用いられるビニル
エステルとは、酢酸ビニル、ギ酸ビニル、プロピオン酸
ビニル等が挙げられるが、通常は酢酸ビニルが好ましく
用いられる。また該ビニルエステルの重合あるいは共重
合は、塊状あるいはメタノ−y等のiiアルコール溶媒
中においてラジカル開始剤を用いた公知の方法で行うこ
とが出来、得られるビニルエステルの重合体あるいは共
重合体のケン化は該重合体等のアルコール溶液にアルカ
リ又は酸触媒を加える常法によって行うことが出来る。
かかるシリル変性PVAを常法によシ溶解し、7〜20
重量%との水溶液にして紡糸原液とする。
変性度が比較的高くなると水への溶解速度が遅くなるの
で、必要に応じアルカリを加える。又通常の未変性PV
Aとの混合も可能で1Lその混合量は通常P’VAに対
して少なくとも20重量%は必要であり、好ましくは5
0重量%以上である。特にシリル変性度が小さい場合に
は混合量が多くすることが望ましい。
該紡糸原液を通常の口金よシ高濃度無機塩凝固浴中へ吐
出させて糸篠を形成せしめる。安定な紡糸性−と品質を
得るには、凝固洛中の酸濃度を0.51/l1以上、1
0 Ill以下にすることが不可欠である。
高濃度無機塩を凝固浴とする湿式紡糸自体は公知の技術
であるが、その浴中の酸濃度はせいぜいPVA中に存在
する酢酸ソーダを中和する程度のo、s fit未満で
あり、通常0.1〜0.21/lである。
本発明者等も当初公知の技術による紡糸を試みたが、糸
篠を形成させることがむづかしいという事実に直面した
。種々検討の結果凝固浴を強酸性にすれはよいというこ
とが判明した。0.5&/j未満では正常な糸篠形成が
なされず、109/1以上になると装置等の腐蝕を煮起
するうえにやや紡糸調子が不安定となる。
ここで用いる酸は何でもよいが、例えば硫酸、硝酸、塩
酸等の無機酸、酢酸、蓚酸、酒石酸等の有機酸が使用で
きる。もつとも硫酸、硝酸がより好ましい。
又凝固浴中に使用する無機塩としては水への溶解度が大
きく、かつ脱水作用の強いものが好ましく、例えば芒硝
や硫安等が通常用いられる。
かかる凝固浴にて形成せしめた糸篠を、ローラー延伸、
湿熱延伸した後に必要に応じて乾燥、乾熱延伸および又
は乾熱処理を行って、カセイソーダ0.4f//lでの
水中溶解温度を40〜95°とする。
ローラー延伸は50〜150%程度がよく又湿熱延伸は
通常1浴と同組成の飽和無機塩浴中で行い、好ましくは
60〜95℃の温度でローラー延伸を含めた倍率が20
0〜400%となるように延伸する。水中溶解温度が4
0〜95℃の場合、このまま切断するかあるいは切断を
容易にするために乾燥した後切断して、バインダー繊維
として供すればよい。
水中溶解温度が40℃以下の場合は乾燥後熱延伸、ある
いは熱処理のみを常法によって行った後切断する。カセ
イソーダ0.4fl/ljの水中溶解温度を40〜95
℃とした理由は、40℃以下では抄紙中のバインダー溶
出分が増加し好ましくなく、又95℃以上ではドライヤ
ーでのバインダーの溶解が不充分となシ、バインダー効
果が低下するからである。尚水中溶解温度は次のように
して測定するものである。即ち単繊維25本を取シ出し
、引揃えた上で総繊度の11500グラムのおも)を一
端につけて、目盛板上におもシより105のところに固
定し、0.49/lのカセイソーダ水溶液のはいったガ
ラス容器中に垂直にして浸漬する。常温よシ1分間に1
℃の速度で昇温、繊維束が溶断する温度を測定し、この
温度を水中溶解温度とするものである。
又繊度は10デニール以下が好ましく、よシ好ましくは
0,2〜2デニールである。10デニール以上ではシリ
ル変性バインダー繊維中に存在するシリル基の主体繊維
との反応度合が小さり、好ましい結果が得られない。
E0本発明の効果 かくして得られるシリル基を含有し、本願で規定する性
能を有するPVA系バインダー繊維は、無機質との接着
性にすぐれていると共に良好な抄紙性を付与するので、
無機質紙のバインダーとして非常に効果的である。即ち
無機質等に少量の本発明のバインダー効果を添加するの
みで安定な抄紙が可能となシ、加えて無機質本来の長所
が生きた不燃で寸法安定性のすぐれた、しかも紙力の高
い安価な紙を提供できる。
F6本発明の適用 本発明のバインダー繊維が有効に作用する典型的な無機
質はガラス繊維であるが、ロックウール、スラグウーp
、tラミック繊維等にも有効であり、さらにはガラス粉
、マイカ、バーミニキュライト、シラスバルーン、炭酸
カルシウム等の無機質にも有効である。又増量剤の併用
も可能であシ、さらに用途によっては紙に一般的に利用
されている天然、合成のパルプ、レイヨン、ビニロン、
アクリル、ポリプロピレン等の有機繊維との併用も可能
である。
以上適用例のほんの一部を述べたが、要はシリル基と反
応性を有する物質含む湿式不織布に幅広く適用できるし
、又同様な原理で乾式不織布用途にも適用可能である。
G、実施例 以下実施例をもって本発明の詳細な説明する。
実施例−1〜3、比較例−1〜2 変性単量体にビニルメトキシシランを用い、メタノール
を溶媒として、2.2’−アゾビスイソブチロニトリル
の開始剤のもとに酢酸ビ=pと共重合させた後、常法に
よシケン化し、未反応物を除去した上で乾燥して、重合
度1,600、ケン化度99.0%のシIJA/変性P
V人を得た。
変性度はビニルメトキシシランの共重合量をかえて0.
3モル%(実施例−1)、0.6モル%(実施例−2)
、3モル%(!i!施例−3)、7モル%(実施例−4
)、0.05モル%(比較例−1)、124cp%(比
較例−2)とした。
かかるシリル変性PVAを適量のカセイソーダを加えて
常法により溶解し、それぞれ14%の紡糸原液とした。
該紡糸原液を孔径0.07m孔数10,000の口金よ
シ硫酸511/lの飽和芒硝浴ヘバインダーの単繊維繊
度が1デニールになるように吐出させて糸篠を形成せし
めた。しかる後100%の冷延伸、さらに100%の湿
熱延伸を行い、乾燥した後熱処理し、0.4f/lカセ
イソーダ浴中の水溶解温度がそれぞれ60±3℃にして
、411Imに切断した。なお紡糸性は口金面を観察し
、出遅れ現象の多少により判断した。
かくして得られたそれぞれのシvyv変性PTAバイン
ダー繊維を用い、前述本願明細書で規定した方法により
ガラス繊維紙を作成し湿裂断長を測定すると共に明細書
中で説明した方法によって抄紙性の評価も行った。その
結果を表−2にまとめた。
表 −2 実施例は比較例に比し紡糸性、湿裂断長共にすぐれてい
る。比較例−1は湿裂断長が著しく低く、又比較例−2
は紡糸性が悪い上に繊維が著しく着色しさらに湿裂断長
が低い。
実施例−5〜6、比較例−3 実施例−1〜4と同様にして得た1、0モル%シリル変
性FVAを通常PVAであるクラレ製PTA −117
(重合度1,750、ケン化度98.5モル%)に対し
て30重量%(実施例−5)、70重量%(!5!施例
−6)、10%量%(比較例−3)をそれぞれ混合し、
それぞれに必要量のカセイソーダを加えて常法により溶
解した15.5重量%の水溶液を紡糸原液とした。該紡
糸原液を実施例1〜4と同方法でバインダー繊維を作成
し評価した。その結果を表−3にまとめた。
表 −3 実施例−7〜8、比較例−4〜5 実施例−1〜4と同様にして得た0、2モル%のシリル
変性PVAを常法によシ溶解し、14.5重量%の濃度
として紡糸原液とした。該紡糸原液を孔径0.07m、
孔数6.000の口金より硫酸濃度3 f/lの飽和硫
安浴へバインダー繊維の繊度が2デニーμになるように
吐出させて糸篠を形成せしめた。しかる後100%のロ
ーラー冷延伸を行い1浴と間組成の80℃の浴中で10
0%の湿熱延伸を行なった。
乾燥した抜去−4に示した如く熱処理を行うか行なわず
して0.4’l/lカセイソーダ浴中の水溶解温度をそ
れぞれ50℃(実施例−7)、80℃(実施例−8) 
、35℃(比較例−4)、100℃(比較例−5)、と
した。実施例−1〜4と同方法にて湿裂断長を測定した
結果を表−4にまとめた。
表 −4 比較例−4拡抄紙中のバインダー溶解量が多くフェルト
が著しく汚れ、乾燥ローラーへのはシつきが多く抄紙性
不良であった。
実施例−9〜10、比較例−6〜7 実施例−1〜4と同様にして得た0、7モル%のシリル
変性FVAを2.5重量%のカセイソーダと共に溶解し
て15.5重量%の紡糸原液とした。該紡糸原液を凝固
浴硫酸濃度を後述の如く変更した以外は全く同方法でバ
インダー繊維を作成した。硫酸濃度は3tt/l (実
施例−9)、7g/l(実施例−1o ) 、0.2 
f/l (比較例−6) 、ts Vl (比較例−7
)とした。測定、評価結果を表−5にまとめた。
表 −5 特許出願人 株式会社 り ラ し 代理人弁理士本多 堅

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、シリル基の含有量が0.1〜10モル%のポリビニ
    ルアルコール系繊維であって、0.4f/lカセイソー
    ダ水溶液中での溶解温度が40〜95℃であシ、かつ明
    細書中で規定するガラス繊維紙としたときの湿裂断長が
    0.5km以上となるポリビニルアルコール系バインダ
    ー繊維。 。 2、シリル基の含有量が0.2〜3モル%であることを
    特徴とする特許請求の範囲第1項記載ポリビニルアルコ
    ール系バインダー繊維。 3、シリル基の含有量が0.1〜lOモル%となるよう
    に、シリル基変性ポリビニルアルコール単独あるいは該
    変性ポリビニルアルコールと通常の未変性ポリビニルア
    ルコールとの混合物を用い、7〜20重量%の水溶液か
    らなる紡糸原液とし、該紡糸原液を、酸濃度が0.5〜
    101/lの強酸性とした高濃度無機塩からなる凝固浴
    中に湿式紡糸し、形成せしめた糸篠を延伸し、必要に応
    じてさらに乾燥、乾熱延伸および/または乾熱処理を行
    なうことを特徴とするポリビニルアルコール系バインダ
    ー繊維の製造方法。
JP59087438A 1984-04-27 1984-04-27 ポリビニルアルコ−ル系バインダ−繊維及びその製造方法 Granted JPS60231816A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6344916A (ja) * 1986-08-13 1988-02-25 Sanyo Kokusaku Pulp Co Ltd エアフイルタペ−パ−を製造する方法

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6344916A (ja) * 1986-08-13 1988-02-25 Sanyo Kokusaku Pulp Co Ltd エアフイルタペ−パ−を製造する方法

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JPS642684B2 (ja) 1989-01-18

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