JPS6023179B2 - アルマイト染色性のすぐれた高硬度アルミニウム合金 - Google Patents

アルマイト染色性のすぐれた高硬度アルミニウム合金

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JPS6023179B2
JPS6023179B2 JP13794280A JP13794280A JPS6023179B2 JP S6023179 B2 JPS6023179 B2 JP S6023179B2 JP 13794280 A JP13794280 A JP 13794280A JP 13794280 A JP13794280 A JP 13794280A JP S6023179 B2 JPS6023179 B2 JP S6023179B2
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JP
Japan
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alumite
dyeability
aluminum alloy
high hardness
alloy
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四郎 橋本
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OKUSU KOGYO KK
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OKUSU KOGYO KK
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、良好な機械的性質とくに高い硬度を有し、し
かもアルマイト染色性のすぐれたアルミニウム合金に関
する。
高純度アルミニウムや合金度の低いアルミニウム合金は
アルマイト染色性がすぐれているが、抗張力や硬度の向
上を意図して添加元素を加えて行くと、合金化の度合が
高くなるにつれて、アルマイト染色性が悪くなる。
すなわち、表面の酸化により生成した水酸化物層に着色
剤を浸透させ、ついで酸化物に変える封孔処理によって
着色剤を固定したとき、着色剤が本来もつてし、た色と
は異なった色に変ってしまう傾向が強い。従来は、アル
ミニウム合金の機械的性質とアルマイト染色性とは、両
立しないものと考えられていた。しかし、アルミニウム
合金の用途が拡大するのに伴い、所望の美麗な色に着色
した製品の出現が要求されるようになって来た。
そこで本発明者は、上述の既成観念に挑戦し、「薄々ジ
ュラルミン」とよばれる抗張力と硬度の高い山一Zn−
Mg−Cu系合金において、アルマイト染色性のすぐれ
たものを実現すべく研究の結果、本発明に到達したもの
である。
本発明のアルマイト染色性にすぐれた高硬度アルミニウ
ム合金は、Zn:4.5〜5.5%,Mg:2.3〜2
.9%,Cu:0.45〜0.55%,Cr:0.27
〜0.33%,Ti:0.18〜0.22%,Zr:0
.04〜0.06%.Si:0.17%以下およびFe
:0.33%以下を含有し、残部が実質的にNからなる
上記の各合金元素の役割と成分組成の意義とは、つぎの
とおりである。
Zn:4.5〜5.5% MgおよびCuとともに、良好な機械的性質を得るため
に必要な成分であり、少なくとも4.5%の存在を必要
とするが、多すぎると耐食性を低下させるから、5.5
%までに止める。
Mg:2.3〜2.9% 上述のように、ZnおよびCuと並んで重要な成分であ
り、強度を高める。
2.3%以上の量で、とくにZnとの関連でいえば、成
分比がZn:Mg=2:1の近辺にあるように加えると
よい。
硬度を高める上でも、それ自身有用であるだけでなく、
Cuによる硬度の向上を助けるはたらきもある。ただし
、多量の存在は合金を脆くするから、4.5%以内にす
る。Cu:0.45〜0.55% 山一Zn−Mg系にCuをプラスした四元系合金の必須
成分であって、上述のように硬度と強度の見地から有用
である。
過大であれば材料が脆くなることはMgと同じであり、
またアルマイト処理に際して黒斑を生じることがあるの
で、0.55%を限度とする。Cr:0.27〜0.3
3% Crは再結晶粒を微細化し、染色性を改善するとともに
、数性を向上させる。
この効果は、0.27%に至らない少量では不十分であ
り、一方、多すぎるとCr系の巨大金属間化合物の生成
によりかえって脆くなるので、0.33%を上限とした
。Ti:0.18〜0.22% 一般のアルミニウム合金におけると同様に、Tiは鋳造
組織を微細化するので、加工性を高める。
しかし、多量になるとTiも金属間化合物をつくり、加
工性は再び低下する。適切な範囲として、上記0.18
〜0.22%をえらんだ。
Zr:0.04〜0.06% Zrも再結晶粒を微細化し、染色性と靭性の向上に役立
つ。
この効果はCrと類似であるが、Zrの方が大きく、よ
り少量の0.04%以上で足りる。量が多すぎると逆に
轍性にマイナスになるので、0.06%以下の添加とす
る。Si:0.17%以下 Fe:0.33%以下 ともに不純物としてアルミニウム合金中に入ることが避
け難い成分であるが、Feは加工性とくに展;斗の向上
に若干は寄与する。
アルマイト染色性への悪影響を最少限に止める上で許容
できる限度として、上記の値を決定した。以上のきわめ
て限定的な合金組成は、良好な機械的性質とすぐれたア
ルマイト染色性という両立し難い特性を同時にみたすた
めに必要であって、本発明者の数多くの実験の結果から
帰納されたものである。
上述した組成を選択したことにより、本発明のアルミニ
ウム合金は、熱処理T6後の製品において表面硬度がH
RB=78〜82のレベルに達し、抗張力もそれに伴っ
て55〜57k9/桝程度の高い値を示す。
超々ジュラルミンたとえばJISの合金番号7075T
6のアルミニウム合金は、HRB=80〜95、抗張力
約60k9/桝(規格は54〜55k9/紘以上)であ
るから、本発明の合金は超々ジュラルミンに対して遜色
ない機械的性質を示す。7075で代表される超々ジュ
ラルミンは、加工性が低くて任意の形状の加工製品を与
え得るものではない。
また染色性についてみれば、染色は可能であるが、くす
んだ色調になってしまい、本発明の合金のように、澄ん
だ深い色にならない。本発明のアルミニウム合金のいま
ひとつの特徴であるアルマイト染色性のよさは、3ーナ
ィン級高純度アルミニウムのそれに匹敵するので、製品
表面を思いのままに着色できる。アルミニウム合金のう
ち、良好な染色性を示すことが知られているもの、たと
えばJISの弧01の機械的性質はどうかといえば、抗
張力が15〜19k9/柵(日16の場合)程度であっ
て、表面硬度も低いから、用途はきわめて限定される。
本発明のアルミニウム合金は、当楽技術において確立さ
れた方法に従って、溶解製造できる。
加工性も悪くないから、さまざまな形状の製品をつくる
ことができる。続いて溶体化処理を施すことにより、前
記したような機械的性質を示すようになるから、これも
既知の技術を利用してアルマイト染色を行なえばよい。
このような特徴をもつ本発明の合金は、広い用途に向け
ることができる。
とくに適している例は、内装外装を問わず蓬筑材料、家
庭電器とくにオーディオ装置など、美麗な着色をするこ
とが望まれる機械部品である。実施例 下記の組成のアルミニウム合金を熔解調製し、鋳造した
(単位%)この材料から、圧延およびプレス加工により
櫛の素材をつくり、47500×1.畑時間の溶体化処
理および120oo×24時間の析出硬化処理を施した
このときの材料の表面硬度はHRB=80、抗張力は5
6.8k9′協であった。ついで、硫酸格を用いた電解
とカセィソ−夕、1処理によって水酸化物層を形成し、
アルミナールレッド染料を適用して赤色に着色したのち
、封孔処理を加えてこの色を固定した。
染料そのものの色が固定された美麗な着色表面が得られ
た。染料としてバサロツクスブラウン、バサロツクスイ
ヱロ−、およびアルミナールグリーン、を用い、それぞ
れ茶色、黄色および緑色に着色したときも、同様に良好
なアルマイト染色性が確認された。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 Zn:4.5〜5.5%,Mg:2.3〜2.9%
    ,Cu:0.45〜0.55%、,Cr:0.27〜0
    .33%,Ti:0.18〜0.22%,Zr:0.0
    4〜0.06%,Si:0.17%以下およびFe:0
    .33%以下を含有し、残部が実質的にAlからなるア
    ルマイト染色性にすぐれた高硬度アルミニウム合金。 2 Zn:4.9%,Mg:2.6%,Cu:0.5%
    ,Cr:0.3%,Ti:0.2%,Zr:0.06%
    ,Si:0.17%およびFe:0.3%を含有し残部
    が実質的にAlからなる特許請求の範囲第1項のアルミ
    ニウム合金。
JP13794280A 1980-10-02 1980-10-02 アルマイト染色性のすぐれた高硬度アルミニウム合金 Expired JPS6023179B2 (ja)

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JPS5763656A JPS5763656A (en) 1982-04-17
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