JPS60231777A - 筆記用インキによる筆跡の輪郭線形成方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この発明は、少くとも２種の着色料を含有する筆記用イ
ンキにより、溶剤滲透性をもつ材料の筆記面に筆記して
筆跡に輪郭線を形成する方法に関する。

（従来の技術） 従来、複数の着色料を含有するインキ組成物はたとえば
、特許出願公開昭５７−２８１７６号公報に記載のよう
に金属粉顔料と染料あるいは顔料よりなるマーキングペ
ン用インキ等として知られているが、金属、ガラス、プ
ラスチックの平滑面への密着性、粘着性の向上を図る金
属光沢色インキであって、溶剤滲透性のある筆記面に適
用するものではな（、この発明のような輪郭線効果を生
ずるものでもなかった。

（発明が解決しようとする問題点） この発明は、従来のインキ組成物が意図しない輪郭線効
果、すなわち、少くとも二種の着色料間において、紙、
布のような溶剤滲透性のある材料への滲透性の差異を利
用し、上記溶剤滲透性のある材料の筆記面における一方
の着色料の残す筆跡とその筆跡の周囲に拡散する他方の
着色料（とよる輪郭線の形成を生じさせ、筆跡の美麗な
強調を図ろうとするものである。

（問題点を解決するための手段） そのために、少くとも２種の′着色料と溶剤又はビヒク
ルよりなる筆記用インキにより、紙、布等の溶剤滲透性
を有する筆記面に筆記し、それにより生じた筐跡に対し
、その他の着色料が筆跡を中心として輪郭線を生ずるよ
うにしたものである。

（作用） 以上のようにこの発明は溝成されるので、筆記用インキ
に含有する若干の着色料により明らかな筆跡を筆記面に
残し、その他の着色料はこの筆跡を中心として筆記面に
滲透し、拡散して筆跡に沿い輪郭線を形成するものであ
り、これは少くとも２種の着色料の滲透性の強弱と紙、
布のような滲透性ある筆記面との関係によるものである
。

（実施例） 上記少くとも２糧の着色料として、紙、布の筆記面に対
して拡散しない着色料には金属粉顔料、上記筆記面に対
して滲透、拡散する着色料には染料を１例として挙げる
ことができ、これらにより上記の目的、効果を達成でき
る。

上記金属粉顔料としてはアルミニウム粉、ブロンズ粉、
銅粉、金粉、銀粉等の金属粉からなる金属粉顔料が用い
られ、金属粉と溶剤よりなる市販の金属粉ペーストを用
いれば、組成物の調製時に取り扱いが容易である。また
、上記染料としては、塩基性染料、酸性染料、直接染料
あるいは油溶性染料等、油性マーキングペンあるいは水
性サインペンに通常使用できる染料であれば、どの染料
でも使用できる。

更に、平均粒子径が１μ以下の顔料であれば、溶剤とと
もに紙、布の組織への滲透拡散がよいので、染料と同様
に使用できる。この場合、粒子径の大きい顔料が混在す
ると、前記金属粉顔料とともにメタリック色の中心部を
形成し、鮮明な輪郭線効果を生じないものである。

溶剤としては、水、アルコール系溶剤、エステル系溶剤
、ケトン系溶剤、炭化水素系溶剤、グリコール系溶剤、
グリコールエーテル系溶剤、油性マーキングペン及び水
性サインペンに通常使用できる溶剤であれば、どの溶剤
でも使用できる。

その上、上記の他、インキの粘度調節及び筆記面への定
着性向上のために適宜量の樹脂を、筆記面への滲透性向
上のために適宜量の界面活性剤を、あるいは防腐剤、分
散剤、分剤安定剤、防錆剤、湿潤剤もしくは可塑剤を添
加することができる。

そして、これらの添加剤も油性マーキングペン及び水性
サインペンに通常使用できるものである。

特に水性インキの場合は、溶剤の筆記面の組織内への滲
透を良好にするため、界面活性剤を添加し、あるいは滲
透性の大きいエチレングリコールエーテル系溶剤等の水
溶性溶剤を混合することが望ましい。

このインキ組成物を得るにはインキ組成物全量につき通
常金属粉顔料３〜６０重量９６（以下％は重量％を示す
。）、好ましくは１０〜４０９６、染料又は微粒子顔料
０．１〜′２０％、好ましくは０．５〜１５９６、溶剤
２０〜８０％、好ましくは３５〜７０９６、樹脂Ｏ〜６
０％、好ましくは１〜５０％、その他適宜量の添加剤が
混合される。

この発明の方法に用いるインキ組成物を調製するには、
通常溶剤に添加剤を加え、あるいは溶剤と添加剤の混合
液に染料又は微粒子顔料を加えて室温で、あるいは若干
加温して充分撹拌した後、金属粉顔料を加え、更に撹拌
を続ける。必要によりロールあるいはボールミル等の分
散装置を使用すれば一層均一なインキ組成物を得ること
ができる。全成分を同時に混合しても差支えないもので
ある。

そして、この発明の方法に用いるインキ組成物とその組
成物による輪郭線は以下に示すとおりである。

実施例　１゜ Ｃ，１，アシッドレッド９２　２部 （保土谷化学工業製、アイゼンアシッドフロキシンＰＢ
） Ｃ，Ｍ、Ｃ，ソーダ塩　２部 （第−工業製薬製、セロゲン６Ａ） エチレングリコール　２０部 エチレングリコールモツプチルエーテル　２部水　４３
．８部 界面活性剤 （第−工業製薬製、ノイゲシＰ＞　０．２部安息香酸ソ
ーダ　１部 防錆剤　０．２部 （花王アトラス製、コロミニ／ＣＢ） を常温で１時間撹拌し次いで ブロンズ粉　３０部 （東洋アルミニウム製、Ｂ５９４７） を添加更に１時間撹拌して、インキ組成物を得、これを
紙、布の筆記面に筆記して黄金色の筆跡の周囲に赤色に
発色する輪郭線を得た。

実施例　２゜ シアニンブルー１　１部 （大日精化工業製、＄４９２０） ポリビニルアルコール　１部 （クラレ製、ポバール４２０） グリセリン　５部 エチレングリコール　１５部 水　６１．６部 界面活性剤　０．２部 （花王アトラス製、スコアロール＄４００）安息香酸ソ
ーダ　１部 防ζｆｊ　ＮＪ　Ｏ，２部 （タック電線製、パルＣ） の溶液に 水分散性アルミニウム粉ペースト１５部（東洋アルミニ
ウム製、アルペースト１５００ＭＡ。

不揮発分７０％） を加えインキ組成物を得、実施例１に準じて紙、布の筆
記面に筆記したところ、銀色の筆跡の周囲に青色に発色
する輪郭線を得た。

実施例　３゜ Ｃ，１，’ソルベントレッド４９３０部（オリエント化
学工業製、オイルピンク＃３１２）Ｃ，１，ソルベント
ブルー２５　０．５部（ＢＡＳＦ社製、ネオザポンブル
ーＦＬＥ）アルキッド樹脂　１０部 （日本ライヒホールド化学工業製、スチレゾールＪ−７
１８、樹脂分５０±ＩＬＸ、溶剤ミネラルターペン） キシレン樹脂　４部 （三菱瓦斯化学製、二カノールＨＰ１００）クマロンイ
ンデン樹脂　４部 （８鉄化学工業製、日鉄クマロンＶ−１２０）酢酸Ｎ−
ブチル　３部部 キシレン　５３．５部 の溶液に アルミニウムペースト　１０部 （東洋アルミニウム製、アルペースト０２３０「不揮発
分８０．７％」） を加えてインキ組成物を得、実施例１に準じて紙、布の
筆記面に筆記したところ、銀色の筆跡の周囲がむらさき
色に発色する輪郭線を得た。

実施例　４ Ｃ，１，ベーミックレッド１　アミン塩　５部（保土谷
化学工業製、スピロンレッドＣＧＨ）フェノール樹脂　
１部部 （日立化成工業製、ヒタノール１１３３）キシレン樹脂
　５部 （三菱瓦斯化学工業製、二カノールＨＰ１００）酢酸ア
ミル　４部 酢酸Ｎ−ブチル　７３部 の溶液に ブロンズ粉　１５部 （東洋アルミニウム製、Ｂ５９４５） を加えてインキ組成物を得、実施例１に準じてこれを紙
、布の筆記面に筆記したところ、黄金色の筆跡の周囲に
か赤色に発色する輪郭線を得た。

実施例　５゜ 蛍光顔料 （シンロイヒ製、シンロイヒヵラーＥＸＬ　１５３９Ｆ
）アクリロイドＢ６６　５部 （ロームアンドハース社製、アクリル樹脂）酢酸イソブ
チル　４３部 インプロパツール　４部 トルエン　２０部 の溶液に アルミペースト　１０部 （東洋アルミニウム製、アルペースト０．２３０Ｔ）を
加えてインキ組成物を得、実施例１に準じて紙、布等の
筆記面に筆記して銀色の筆跡の周囲にピンクの蛍光で発
色する輪郭線を得た。

実施例　６゜ 樹脂加工顔料　７部 （チバガイギー社製、マイクロリス、ブラウン２ＲＫ） ブロンズ粉　１５部 （幅用金属製７７７０） 酢酸Ｎ−ブチル　７８部 を密閉容器中で１夜放置して顔料にコーティングされた
樹脂を溶剤で膨潤させた後２時間撹拌してインキ組成物
を得、これを紙、布の筆記面に筆記したところ黄金色の
筆跡の周囲に茶色に発色する輪郭線を得た。

（発明の効果） 以上のとおり、この発明は構成されるので紙、布等の溶
剤滲透性材料の筆記面に筆記することにより着色料によ
る筆跡周囲に輪郭線を生じ筆跡を強調するとともに美麗
な二重発色が得られるという顕著な効果をもたらすもの
である。

特許出願人　代理人 弁理士　藤　木　三　幸 手続補正書 昭和６０年４り″’＋−日 特許庁長官　志　賀　学　殿 １、事件の表示 昭和６０年特許願第７１１６３号 ２、発明の名称 筆記用インキによる筆跡の輪郭線形成方法３、補正をす
る者 事件との関係　特許出願人 代表者　西　村　貞　− ４、代理人 補正の内容 （１）明細書、第３頁第９行１−それに」を「一方の着
色料に」と補正する。

（２）明細書、第３頁第１４行「若干の」を１−一方の
」と補正する。

（３１明細書、第３頁第１５行「その他の」を「その他
方の」と補正する。

（４）明細書第４頁第１７行よシ第１８行に記載の［こ
の場合、粒子径の大きい顔料が混在すると、］ヲ［この
場合、顔料の粒子径が大きい場合は、」と補正する。

（５）　明細書第５頁第３行「グリコールエーテル系溶
剤、」を「グリコールエーテル系溶剤等、」と補正する
。

（６）明細書第６頁第２行以１に［剤２０〜８０チ、好
ましくは３５〜７０チ、樹脂０〜６０チ、好ましくは１
〜５０％、」を「剤２０〜９０％、好ましくは３５〜８
０チ、樹脂Ｏ〜３０％、好ましくは１−７２５チ、」と
補正する。

（７）明細書第６頁第８行Ｆ充分撰拌した後、」を「充
分橿拌し冷却した後、」と補正する。

（８）明細書第６頁第９行目より第１２行目］必要によ
り・・・・・・得ることができる。」を削除する。

（９）明細書第８頁下から３行目「３０部」を「３．０
部」と補正する。

ａα　明細書第１０頁第１３行［周囲に力刷を「周囲に
Ｊと補正する。

（以上）

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）　少くとも２種の着色料と溶剤又はビヒクルより
   なる筆記用インキにより、紙、布等の溶剤の滲透性を有
   する筆記面に筆記し、少（ともひとつの着色料による筆
   跡の周囲に、他の着色料が溶剤又はビヒクルとともに滲
   透拡散する筆記用インキによる筆跡の輪郭線形成方法。
2. （２）少（とも２種の着色料のひとつは、溶剤又はビヒ
   クル内に分散され、筆記面に滲透することのない大きさ
   の粒子径をもち、他のものは、溶剤又はビヒクル中に分
   散もしくは溶解され、筆記面に滲透し、筆跡に隣接した
   表面にまで拡散する染料又は微粒子顔料である特許請求
   の範囲第１項に記載の筆記用インキによる筆跡の輪郭線
   形成方法。