JPS6023059B2

JPS6023059B2 - 繊維機械用給糸装置

Info

Publication number: JPS6023059B2
Application number: JP10468477A
Authority: JP
Inventors: フアルク・キユ−ン; グスタフ・メミンガ−
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1976-08-31
Filing date: 1977-08-31
Publication date: 1985-06-05
Also published as: DE2639206B2; IT1083623B; CS205082B2; ES461829A1; JPS5331853A; DE2639206A1; DE2639206C3; GB1564461A; DD131862A5

Description

【発明の詳細な説明】この発明は繊維機械用給糸装置、特に、貯蔵ドラムに少
なくとも１つのループで、望ましくはすべりのない状態
で、糸が巻かれ、かつ、給糸されるようになっている多
給糸口丸編機用の給糸装置に関する。

従来から種々の形式の給糸装置が提案されてきており、
そのようなものの一つとしてフルニセール機（Ｆｏｕｍ
ｌｓｓｅｍ）が知られている。

このものにおいては、糸をループ状に巻きつけた送りド
ラムが丸編機の対応の給糸部に連動している。ドラム自
体は１本の平ベルト（プラチック製又は鋼鉄製であって
もよい）により駆動される。糸はベルトとドラム外周面
との間に導かれ、ベルトの回転につれてベルトの駆動方
向へ連続的に供給される。所が、特に、停止位置からベ
ルトを始動する際に、すべりのない送りをかけることが
困難である。ドラムには幾らかの慣性があり、このため
ドラムとベルトの間に幾分かのすべりが生じる。ここで
、糸を供給するドラムをかご形にすることと、１対の端
部円板間の、ドラムの外周に軸方向に向けられたピン又
は棒を設けることが望ましいことが判っている。このよ
うにすると、ベルトの内側の、このベルトとドラムが接
している部分における糸の圧力が増加し、供給される糸
とベルト間の不都合なすべりが減少することになる。し
かしながら、これでも、糸をすべりなく供給したり、糸
とドラム（又はベルト）間のすべりを完全になくするこ
とはできなかった。加えて「この装置では「糸が均一な
品質のものでない場合、例えばスラブ（ｓｌゆ）又はこ
れに類するものを有する場合には、不具合が生ずる。こ
の発明の目的は「すべての作業条件の下で（例えば、始
動時ないいまスラブもしくはその他の欠陥がある糸を使
用する時）、ほとんどすべりがないか全くすべりがない
状態で糸を積極的に送る給糸装置を提供することにある
。

この装置に用いるベルトはリブ付又は歯付のもので、こ
れらの歯はかご形の給糸ドラムのピン間の空隙又は該ド
ラムの波形部に係合するように配設されている。

本装置が作動すると、ベルトの歯又はリブはかご形給糸
ドラムを形成するピン間の空隙又は空間内で糸を圧する
。

この結果、糸目体は、ドラムの回転面を形成する理想的
な円筒面と比較してみると波形になり、糸は給糸ドラム
の回転面を形成する前記円筒面のみならず、かご形給糸
ドラムのピンの外周又は波形部の突出部に位置すること
になる。加えて、糸はベルト自体に形成されたリプ又は
歯とも係合する。このため、糸とドラム自体との間の摩
擦同様に糸とドラム駆動要素との間（特に、ドラムとベ
ルトとが係合する部分において）の摩擦が、簡単、効果
的かつ実質的に増加する。従って、糸とドラムとの間の
すべりがなくなる。加之、ドラムはリブ付又は歯付ベル
トで強制駆動されるから、始動時であっても「ドラムと
ベルトとが確実に同期することになる。従って、ドラム
の慣性によって給糸に何ら困難を生じさせることもない
し、送りを不正確にすることもないし、又、装置の始動
時に影響を及ぼすこともない。通常は、糸は給糸ドラム
の外周部に（本来、リブ付又は歯付ベルトが給糸ドラム
に係合している領域内だけに）位置している必要がある
。なお、この装置においては、糸は何巻きも給糸ドラム
に巻きつけておいて、糸切れが生じた時に使う予備の糸
として貯えて置くことができ、これによって、編成又は
他の方法で製造されている材料の欠点を避けることがで
きる。

以下、図面に基づいてこの発明を説明する。

図中１は丸編機（詳細は示さず。）の針筒である。２は
、複数個の給糸・糸貯蔵用ドラム４のためのキャリア・
リングで、針筒１に対し共軸に丸編機の機枠に設けられ
ている。

このキャリア。リング２は針筒１上方に離間して位置し
、スポーク３によって前記機枠に固定されている。丸編
機の給糸機構は、一機構につき１個の給糸ドラム４を有
しており、このドラムは適当な軸受によって垂直回転軸
のまわりに自由に回転し得るようになっている。第２図
及び第３図に示すとおり、給糸ドラム４はかご形をして
おり、互いに実質的に平行に離間した２枚の端円板６，
７を複数本のピン又は榛５で結合したものである。なお
、ここで、「かご形」の用語は誘導電動機に用いられて
いるものを援用している。尤も、構造上の必要から、他
の形式ないいま形状のものを用いてよく、例えば、その
例として、ドラムの外周を波形にしたり、外形スリーブ
に歯形をつけてもよい。いずれの構造をとるにせよ「
この発明のドラム４は、複数個の突条部（又は突出部）
を有し、隣接する突条部間に凹部を形成すると共にこれ
ら突条部の外面で円筒形の回転面を形成する構造のもの
である。ピン（又は棒）５又はドラムの面で結合された
２枚の端円板６，７は、半径方向に延びてフランジ８，
９になっている。ドラム４はその軸１４を中心ベルト１
０で回動される。

このベルトー川ま内部にリブ又は歯１１１を設けた無端
ベルトで、適当な案内。−ラ１１，１２によって各ドラ
ム４の外周部に接触係合するように案内されている。又
、このドラム４は適当な駆動源（例えば、丸編機から直
接に、又は、スプロケットもしくは駆動シーブ１３）か
ら駆動される。駆動シーブ１３は、例えば、伝動装置（
歯車装置）又は有段又は無段の変速装置等によって丸編
機（ないいま針筒１）に運動するようになつている。丁
ベルト１０の歯又はリブ１１１のピッチ（又は歯もしく
はリブ間の距離）はドラム４のピン５間の距離に対応し
、第３図に示すように、歯（又はリブ）１１１が波形外
周部の谷の部分」すなわちドラム４のピン５間の空隙に
係合するようになっている。糸案内手段を構成する２個
の糸案内アィ１５，奪６はドラム４の外周部に糸１７を
案内する。

アィ１５，１６は、公知の適当な取付具（図示せず。）
で丸編機又はドラム装置に取り付けうれる。アィ１５は
、糸１７を矢印１９の方向に案内し、供給パッケージ又
は糸巻き（図示せず）からドラム４の外周へ送り込む。
この糸１７は、ベルト１０の作動に従って該ベルト１０
により矢印１８の方向へそらせられる（第３図参照）。
ついで、糸１７はアィ１６を通して給糸ドラム４からく
り出すことができる。第３図に示すように、糸１７はド
ラム４のピン間の空隙内で少なくとも都方的に圧せられ
てピン５の外周部に接する（波形部の場合はその波形の
突条部に接する）ので、糸とピン（波形部の場合は突条
部）との係合長さ（接触長さ）が増大する。従って、糸
１７はピソ５の外周にもベルト１０の歯（リブ）１１１
に対すると同様にしつくりと係合する。アィ１６を通し
てくり出された糸１７を適当な使用位置、例えば丸緑機
の給糸口へ送ることができる。糸１７は、ドラム４のピ
ン５とベルト１０の歯（リブ）１１１との共動によって
歯（リブ）１１１とピン５間の空隙間に確実にクランプ
される。すなわち、糸１７とドラム４の係合部分に、糸
１７が確実にクランプされるので、該糸は、すべること
なく、ベルト１０の線速度に相当する速度で供給される
ことになる。糸１７は、第３図にみられるように、ベル
ト１０がドラム４のピン５と係合する部分ないいま領域
だけに巻き掛けられるようにドラム４に供給することが
可能である。

しかし、第２図に示すように、糸１７は、アイ１６を通
ってくり出される前に、ドラム４を複数個巻くようにす
ることができる。この場合には、２個のアィ１５，１６
を互いにドラム４の軸万向に離して配設し、糸１７がド
ラム４にらせん状に巻かれるよにする。歯（又はリブ）
１１１は種々の外形にすることが可能である。

例えば、図示のとおり台形にしてもよいし、ピン５の外
周と一致する形状にしてもよいし、ドラム４に与えられ
る外周部の面の形状に応じて選択された他の形状にして
もよい。以上ドラム４の実施例について述べたが、この
発明に言うドラムは、外周部に凹部又は波形部を設け、
これにリブ付又は歯付ベルト１０のリブ又は歯１１１が
係合するようにしたものを指称する。従って、ドラム４
は、長いスプロケット（すなわち、肉厚が非常に厚いス
プロケット）又はスプライン状のドラムであってもよい
。第１図に示す案内ローラ（又はそらせローラ）１２を
省略することも可能である。

この場合にはベルト１川まドラム４の外周部の外側の部
分だけに当るように案内されることになる。ベルト１０
はドラム４に強制係合しているから、各ドラム４におけ
る係合角度ないし係合弧長は小さくしても確実にすべり
ないこ給糸をすることができる。通常は、ベルト１０の
歯ないしＩＪプ１１１が何枚か噛んでいるだけで十分で
ある。第３図では、ドラムとベルトの係合角は非常に大
きく示されており、ドラムとベルトとこれらの間にある
糸との関係を明瞭に説明している。しかしながら、この
ような大きな角は通常不要で、特殊な条件の下では必要
となろう。係合角、すなわち、ベルト１０とドラム４間
の係合領域が非常に小さいことがこの発明の構造の主な
利点になっているのである。以上に実施例に沿って説明
したが、この発明の技術範囲内で種々の変形が可能であ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は、この発明の給糸装置を用いた丸編機の給糸機
構の概略平面図、第２図は第１図のロー０視図で、一部
を断面にしたドラムまわりの拡大正面図、第３図は第２
図のｍ−ｍ線に沿う断面図である。１・・・・・・針筒、２・・・・・・キャリア・リング
、３・・・・・・スポーク、４……ドラム、５……ピン
又は榛、６，７・・・・・・端円板、８，９・・…・フ
ランジ、１０……ベルト、１１，１２・…・・案内ロー
ラ、１３．．．．．．駆動シープ、１４・・・・・・軸
、１５，１６・・・・・・案内アィ、１７・・・…糸、
１１１・・・・・・歯又はリブ。ＦＩＧ．ｌＦＩＧ．２ＦＩＧ．３

Claims

【特許請求の範囲】１突出部と凹部とを交互に円周方向に配設して成る外
周部を有し、糸を該外周部の一部に巻き掛けもしくは該
外周部に１巻以上巻回するための回転自在な複数個の給
糸ドラムと、該ドラムに糸を送り込みかつ該ドラムから
糸をくり出すための糸案内手段と、該ドラムの該外周部
に対向する面に該凹部に係合し該外周に巻き掛けもしく
は巻回された糸を該凹部内に挿入するための歯付又はみ
ぞ付駆動ベルトを具備して成ることを特徴とする繊維機
械用給糸装置。２ベルトの歯又はリブとドラムの外周部の凹部とは一
致した形状を有することを特徴とする特許請求の範囲１
に記載の繊維機械用給糸装置。３各ドラムは、離間した１対の平行端円板と、これら
を連結するとともに円周方向に間隔を置いて配設された
複数本のピン又は棒から成るかご形ドラムであることを
特徴とする特許請求の範囲１又は２に記載の繊維機械用
給糸装置。４ベルトの歯又はリブは縦断面が実質的に台形に形成
されていることを特徴とする特許請求の範囲１に記載の
繊維機械用給糸装置。