JPS602295Y2 - 簡易水洗便所装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は簡易水洗便所装置に関する。

便器の下部便排出口に、内部に気体配送用空間を有し、
上面は通気性板、下面は扁平箱形状の非通気性板よりな
る開閉蓋を枢軸を介して転勤自在に軸着し、かつ前記気
体配送用空間へ気体送入用管を貫通し、更に通気性板上
面へ向けて通気検板湿潤用水の噴水管を取り付けてなる
簡易水洗便所装置が既に知られている（実願昭５１−１
３４６９２−Ｗ、実開昭５３−５１７４７号参照）。

かかる簡易水洗便所装置は、開閉蓋の開閉および蓋の表
面からの泡発生のために圧縮空気源を用いて開閉蓋の気
体配送用空間及び開蓋用エアシリンダへ気体を送入して
通気性板上に気泡を発生させると共に開閉蓋を転動させ
ていたので高い空気圧を必要とし全体として機械装置が
大型となる傾向があった。

又複雑な切換弁を用いねばならない等の欠点があった。

本考案の目的は、小型にして且つ簡単な構造を有する機
械装置部を備えた簡易水洗便所装置を提供するにある。

本考案は、通気性板と非通気性板とを有し便器の排出口
を開閉する開閉蓋と、同開閉蓋を開閉往復同させる駆動
装置と、上記通気性板面への洗浄水を貯留する洗浄用水
槽と、上記非通気性板に開設され空気を供給するための
給気孔とを有し、上記開閉蓋へ洗浄水と空気を供給して
気泡を含んだ洗浄水で通気性板上の汚物を洗浄排出する
簡易水洗便所装置において、上記駆動装置は、コンプレ
ッサーと、同コンプレッサーを一定時間動作させるタイ
マと、開閉蓋の開閉機構を動作させるダイアプラムシリ
ンダーとを有し、上記洗浄用水槽は開閉蓋の開閉機構に
連係し開閉蓋が閉じた直後に洗浄水を同開閉蓋に供給す
るように動作させる連動機構を備えた洗浄水汲取り装置
を有し、かつ上記コンプレッサーは、ダイアプラムシリ
ンダと開閉蓋の双方に圧縮空気を同時に給送する供給系
を設けてなることを特徴とする簡易水洗便所装置にかか
るものである。

次に本考案を図面によって詳細に説明する。

第１〜２図は本考案の簡易水洗便所装置を示すもので、
泡洗便器１及び機械装置部２から構成されている。

泡洗便器１は、便器本体７、便座８、便蓋９及び便器本
体７の下部便排出口１１に密接して開閉自在に取付けら
れ、内部に気体配送用空間１２を有し上面は通気性板１
３、下面は底部に設けられた給気孔１５を経て空気を供
給することができる扁平箱形状の非通気性板１４からな
り且つ一旦部に枢着部１８を有する枠１７に収容された
開閉蓋３から主として構成されている。

通気性板１３の上部には洗浄水噴水管１９を通して洗浄
水を供給する孔２０が開口している。

図中１０は便器ボール部である。

第３図及び第４図で示す如く非通気性板１４は扁平箱形
状を呈し上部に気体配送用空間１２を有する如く通気性
板１３（図示しない）が取付けられる。

非通気性板１４の底部にはコンプレッサー４に連通ずる
給気孔１５が設けられている。

第５図及び第６図は枠１７を示すもので、上記枠に通気
性板１３を取付けた非通気性板１４を嵌合することがで
きる。

上記枠の一端部は枢着部１８で枢軸１６に枢着される。

機械装置部２はタイマー５により運転されるコンプレッ
サー４、該コンプレッサーに管を通じて連結されたダイ
ヤプラムシリンダー６、該ダイヤプラムシリンダーの運
動を枢軸２１を介して開閉・Ｍ３を開閉させる枢軸１６
に伝達する伝達機構２２、枢軸２１の回動により定量の
洗浄水を洗浄用水槽２３から汲取る柄杓状洗浄水汲取り
装置２４から主として構成される。

開閉蓋３は以上のコンプレッサー４、タイマー５、ダイ
アプラムシリンダー６及び伝達機構２２を要素としてそ
の駆動装置を構成し、コンプレッサー４からの圧縮空気
をダイアプラムシリンダー６と開閉蓋３の給気孔１５の
双方へ同時供給できるように、圧縮空気の供給系を形成
している。

第７図から第９図は洗浄水汲取り装置２４を示すもので
、図中３０は洗浄用水槽２３の上部側壁を貫通して回動
自在に配置され内部を中空状とな；した中空軸、３１は
同中空軸３０に軸着される円板、３２は中空軸３０から
伸延するアーム３３に取付けられた重錘である。

中空軸３０には、直管状の柄杓部２６が連通連結され、
その先端に開口２９を有した容器２７が′取付けられ、
この容器２７に汲取られた洗浄水は柄杓部２６及び中空
軸３０内を流下する。

さらに中空軸３０の外部には受皿３４が設けられて中空
軸３０からの水は開閉蓋３まで配管された洗浄水管１９
に供給される。

また、円板３１には前記開閉蓋３の駆動機構を連係し、
開閉蓋３の揺動に同期してこの円板３１を往復揺動させ
るワイヤ２５が連結されている。

３５は閉蓋時に円板３１を回動させる復帰ばねである。

これら、中空軸３０、ワイヤ２５重錘３３及び復帰ばね
３５等により、開閉蓋３と洗浄水汲取り装置２４との連
動機構を構成する。

この連動機構により、開閉蓋３が開いた時に容器２７が
洗浄水中に没してその間口２９から洗浄水を汲取り、開
閉蓋３が閉じると同時に第８図において復帰ばね３５の
付勢力によって円板３１が時計方向に回動し、容器２７
が水面より上位に位置する。

この時、第８図で示すように容器２７は開閉器３までの
洗浄水流路系の最高レベルとなり、容器２７内の洗浄水
は全て洗浄水管１９を通って開閉Ｍ３に供給される。

以上のように、開閉Ｍ３が閉じた直後には、開閉Ｍ３の
駆動機構に連動して洗浄水を自動的に供給することがで
きる。

本考案によれば、開閉蓋３の開閉はダイヤプラムシリン
ダー６によって行なうようにしたので、蓋の開閉に必要
な空気圧は低くても良く、従ってコンプレッサー４はそ
れの本体が小形のものを使用できる。

そして複雑な切換弁を用いなくとも空気源として直接使
用できる。

従ってコンプレッサー４、ダイヤプラムシリンダー６等
の機械装置部２はコンパクトにまとまる。

このような関係から便器部後部に泡発生用の界面活性剤
入り溶液の約４１の洗浄用水槽２３と共に便器部と一体
的に形成できる。

この取付工事としては便槽の排便口入口上方に本考案の
装置を取付けるだけでも良く取付工事の容易なものとな
る。

又コンプレッサー４の空気圧が低くてもよいので圧力が
上がるまで待つことも無くタイマー５を利用して必要時
に釣用秒間コンプレッサーを運転させるだけで開閉蓋３
の開閉及び泡発生による開閉蓋上の汚物の洗浄が同時に
できるので、操作の簡単な、消費電力が少なく、しかも
故障の少ない簡易水洗便所装置を提供することができる
という利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の簡易水洗便所装置を一部断面で示す側
面図、第２図は同装置の機械装置部の他の部分を示す側
面図、第３図乃至第６図は開閉蓋を構成する部材を示す
それぞれ平面図及び断面図、第７図は機械装置部の洗浄
用水槽及びその中に設けられた柄杓状洗浄水汲取装置を
示す平面図、第８図は同正面図、第９図は第７図の■−
■線による断面図である。 １・・・・・・泡洗便器、２・・・・・・機械装置部、
３・・・・・・開閉蓋、４・・・・・・コンプレッサー
、５・・・・・・タイマー、６・・・・・・ダイヤフラ
ムシリンダー、７・・・・・・便器本体、８・・・・・
・便座、９・・・・・・便蓋、１０・・・・・・便器ボ
ール部、１１・・・・・・下部便排出口、１２・・・・
・・気体配送用空間、１３・・・・・・通気性板、１４
・・・・・・非通気性板、１５・・・・・・給気孔、１
６・・・・・・枢軸、１７・・・・・・枠、１８・・・
・・・枢着部、１９・・・・・・洗浄水噴水管、２０・
・・・・・孔、２１・・・・・・枢軸、２２・・・・・
・伝達機構、２３・・・・・・洗浄用水槽、２４・・・
・・・柄杓状洗浄水汲取り装置、２５・・・・・・ワイ
ヤ、２６・・・・・・柄杓部、２７・・・・・・容器、
２８・・・・・・管状部。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 通気性板と非通気性板とを有し便器の排出口を開閉する
   開閉蓋と、同開閉蓋を開閉往復同させる駆動装置と、上
   記通気性板面への洗浄水を貯留する洗浄用水槽と、上記
   非通気性板に開設され空気を供給するための給気孔とを
   有し、上記開閉蓋へ洗浄水と空気を供給して気泡を含ん
   だ洗浄水で通気性板上の汚物を洗浄排出する簡易水洗便
   所装置において、 上記駆動装置は、コンプレッサーと、同コンプレッサー
   を一定時間動作させるタイマと、開閉蓋の開閉機構を動
   作させるダイアプラムシリンダーとを有し、 上記洗浄用水槽は開閉蓋の開閉機構に連係し開閉蓋が閉
   じた直後に洗浄水を同開閉蓋に供給するように動作させ
   る連動機構を備えた洗浄水汲取り装置を有し、 かつ上記コンプレッサーは、ダイアプラムシリンダと開
   閉蓋の双方に圧縮空気を同時に給送する供給系を設けて
   なることを特徴とする簡易水洗便所装置。