JPS60229131A - 位置検出装置 - Google Patents

位置検出装置

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JPS60229131A
JPS60229131A JP58117968A JP11796883A JPS60229131A JP S60229131 A JPS60229131 A JP S60229131A JP 58117968 A JP58117968 A JP 58117968A JP 11796883 A JP11796883 A JP 11796883A JP S60229131 A JPS60229131 A JP S60229131A
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coil
magnetostrictive
vibration waves
transmission medium
magnetic
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Azuma Murakami
東 村上
Yoshinori Taguchi
田口 義徳
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Wacom Co Ltd
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  • Measurement Of Length, Angles, Or The Like Using Electric Or Magnetic Means (AREA)
  • Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は位置指定用磁気発生器で指定された位置を検出
する装置に関し、特に磁歪効果を有する磁歪伝達媒体を
伝搬する磁歪振動波を利用して位置指定用磁気発生器で
指定された位置を検出する位置検出装置に関するもので
ある。
従来技術と問題点 従来のこの種装置は、例えば特公昭56−32668号
公報に見られるように、位置指定用磁気発生器で瞬時的
磁場変動を発生させた時から、この瞬時的磁場変動によ
り磁歪伝達媒体中に生起した磁歪振動波が該磁歪伝達媒
体を伝搬し磁歪伝達媒体の端部に設けた検出コイルで検
出されるまでの時間を処理装置で算出し、この算出値か
ら位置指定用磁気発生器で指定された位置を検出するの
が一般的である。しかしながら、このような構成では、
位置指定用磁気発生器で瞬時的磁場変動を発生させたタ
イミングを処理装置側へ通知する必要性から、位置指定
用磁気発生器を信号線により処理装置に接続しておく必
要があり、位置指定用磁気発生器の移動範囲、取扱いが
著しく制御される欠点があると共に、その応用範囲も狭
かった。特に、位置検出面が平面状の場合、位置指定用
磁気発生器の動き得る範囲も広くなるので長い信号線が
必要となり、操作性が悪化する欠点があった。
発明の目的 本発明はこのような従来の欠点を改善したものであり、
位置指定用磁気発生器がどこにも接続されない応用範囲
の広い位置検出装置を提供することを課題としている。
発明の原理 磁歪伝達媒体中を磁歪振動波が伝搬する際、磁歪振動波
が存在する部位において機械的振動エネルギーの一部が
磁気的エネルギーに変換され、極部的に磁場変動が発生
する。そして、この磁場変動の大きさは機械的エネルギ
ーから電気的エネルギー(又は電気的エネルギーから機
械的エネルギー)への変換効率を示す係数(以下電気機
械結合係数という)が大きくなる程大きくなり、電気機
械結合係数はあるバイアス磁界付近で最大となる。
従って、はぼ全長にわたってコイルを巻回した磁歪伝達
媒体のある部位のみに位置指定用磁気発生器から電気機
械結合係数が大きくなる程度の磁気が加わっていると、
磁歪伝達媒体を伝搬してきた磁歪振動波がその位置に到
達したとき大きな磁場変動が生じることになり、そのと
きコイルに大きな誘導起電力(磁歪振動波による誘導電
圧)が発生する。従って、この大きな誘導起電力の発生
タイミングを検出すれば、磁歪振動波が位置指定用磁気
発生器で指定された位置まで到達するのに要した時間を
知ることができ、この時間から指定された位置を検出す
ることが可能となる。
本発明は以上のような原理に基づき位置指定用磁気発生
器で指定された位置を検出するものであり、以下図面に
基づいて実施例を説明する。
発明の実施例 第1図は本発明の一実施例の構成説明図である。
同図においては、1a〜1dは磁歪効果を有する材料で
作られた磁歪伝達媒体であり、互にほぼ平行に配置され
る。磁歪伝達媒体1a〜1dは、強磁性体であればどの
ようなものでも使用できるが、強い磁歪振動波を発生さ
せる為に磁歪効果の大きな材料たとえば鉄を多量に含む
アモルファス合金が特に望ましい。又、磁石を接近させ
ても磁化され難い保持力の小さな材料が好ましい。アモ
ルファス合金としては、例えばFeg7 Co/? B
zySil(原子%) z Fert B・/jrSi
ti、tCA (原子%)等が使用できる。磁歪伝達媒
体1a〜1dは細長い形状をしており、その断面は長方
形の薄帯状が円形の線状が望ましく、薄帯状の場合幅は
数mm程度、厚さは数μ口〜数10μm程度が製造も容
易で且つ特性も良好である。アモルファス合金は製造上
、厚さが20〜50μmの薄いものが作れるので、これ
を薄板状或は線状に切断すれば良い。本実施例では、F
 e 1/ B /J、t S i、J、tCL (f
M子%)から成る幅2mm。
厚さ0.02mmの磁歪伝達媒体を使用している。
2は磁歪伝達媒体18〜1dの一端に巻回された第1の
コイルであり、巻回数は図示例では2回であるが、1回
或は3回以上にしても良い。この第1のコイル2は瞬時
的磁場変動コイル面に垂直に発生させて磁歪伝達媒体1
a〜1d各々の巻回部位に磁歪振動波を生起させる為の
ものであり、コイル2の一端2aは、磁歪振動波を発生
させるに足るパルス電流を発生するパルス電流発生器3
の十端子に接続され、その他端2bはその一端子に接続
される。
4a〜4dはバイアス用磁性体であり、磁歪伝達媒体1
a〜1dの第1のコイル2の巻回部分に磁歪伝達媒体1
a〜1dの長手方向に平行なバイアス磁界を加える為の
ものである。このようにバイアス磁界を印加するのは、
少ない電流で大きな磁歪波振動の発生を可能にする為で
ある。即ち、磁歪伝達媒体1a〜1dの電気機械結合係
数は例えば第2図に示すようにあるバイアス磁界のとき
最大となるから、このような磁気バイアスを第1のコイ
ル2の巻回部分に印加しておくことにより効率良く磁歪
振動波を発生することができる。なお、バイアス用磁性
体4a、4eの極性とバイアス用磁性体4b、4dの極
性は反対である。この理由は後述する。
又第1図において、磁歪伝達媒体1a〜1dに巻回され
た第2のコイル5a〜5bは、磁歪伝達媒体1a〜1d
を伝搬する磁歪振動波による誘導電圧を検出する為のも
のであり、磁歪伝達媒体の広い範囲にわたって巻回され
、巻回された領域が位置検出領域となる。巻ピッチは誘
導起電力を高める為に大きい方が好ましく、例えばこの
実施例では7ターン/C11としている。
各コイル5a〜5dの巻方向は全て同一(左巻き)であ
り、コイル5a、5bの巻き終り間、コイル5b、5c
の巻き始め間、コイル5c、5dの巻き終り間は互いに
接続され、コイル5a、5dの巻き始めは処理器6の入
力端子にそれぞれ接続される。即ち、この実施例ではコ
イル5a〜5dは直列に接続され、隣り同志では接続の
極性が、逆になっている。なお、コイル5a〜5dによ
り第2のコイル5が構成される。又7は位置指定用磁気
発生器を構成する棒磁石であり、この実施例では直径3
mm 、長さ5’Ommの棒磁石を使用している。
本実施例では、この棒磁石7で指定された位置を検出し
ようとするものである。
今、第1図において、位置指定用棒磁石7がN極を下に
して第1のコイル2のコイル面中心から距離Q磁歪伝達
媒体la上にあり、電気機械結合係数が大きくなる程度
の磁気を真下の磁歪伝達媒体1aの一部に加えているも
のとする。
このような状態において、パルス電流発生器3からパル
ス電流が第1のコイル2に印加されると。
第1のコイル2で瞬時的磁場変動が発生し、これが原因
で磁歪伝達媒体1a〜1dの第1のコイル2の巻回部分
で磁歪振動波が生起する。この磁歪振動波は磁歪伝達媒
体1a〜1d固有の伝搬速度(約5000m/秒)で磁
歪伝達媒体1a〜1dを長手方向に沿って伝搬する。そ
して、この伝搬中において、磁歪振動波が存在する磁歪
伝達媒体1a〜1dの部位でその部位の電気機械結合係
数の大きさに応じて機械的エネルギーから磁気的エネル
ギーへの変換が行なわわ、その為第2のコイル5に誘導
起電力が発生する。
第3図は第2のコイル5に発生する誘導起電力の時間的
変化の一例を第1のコイル2にパルス電流を印加した時
刻を1=0として図示したものである。同図に示すよう
に、誘導起電力の振幅は時刻t=0直後と時刻toから
t1〜12秒経過したあたりで大きくなり、他の時刻で
は小さくなる。
時刻t=0直後で誘導起電力の振幅が大きくなるのは、
第1のコイル2と第2のコイル5間の電磁誘導作用によ
るものであり、時刻t=t 1〜t2において1サイク
ルの誘導起電力(磁歪振動波による誘導電圧)の振幅が
大きくなるのは、第1のコイル2の巻回部分で発生した
磁歪振動波が磁歪伝達媒体1aを伝搬して位置指定用棒
磁石7の直下付近に到達し、その部分で電気機械結合係
数が大きくなった為である。位置指定用棒磁石7を磁歪
伝達媒体の長手方向に沿って移動させると磁歪振動波に
よる誘導電圧もそれに応じて時間軸上を移動する。従っ
て、時刻toからtl−t2までの時間を測定すること
により位置指定用棒磁石7で指定された位置、即ち距離
nを算出することができる。位置を算出する為の伝搬時
間としては、例えば第3図に示すように磁歪振動による
誘導電圧の振幅が閾値−E+より小さくなった時点t3
゜閾値E1より大きくなった時点t4を使用しても良く
、又、ゼロクロス点t5を使用しても良い。
但し、磁歪振動による誘導電圧は最初の半サイクルの振
幅の方が大きくなる傾向があるので、時点t3か戒はt
5を使用することが望ましい。
また、第1図において、位置指定用棒磁石7を磁歪伝達
媒体1a〜1dの長手方向に垂直な方向に平行移動させ
、位置指定用棒磁石7のN極が磁歪伝達媒体1b〜1d
の上に位置したときも、第3図と同様の誘導電圧が得ら
れる。これは、コイル5a、5cとコイル5b、5dの
接続極性が逆であるが、バイアス用磁性体48〜4dの
極性を反対にしであることによる。従って、常に同一極
性の磁歪振動による誘導電圧を取り出すことができ、検
出精度を高めることが可能となる。また、コイル5a、
5cとコイル5b、5dの接続極性を逆にしているので
、第1のコイル2から第2のコイル5に直接誘導される
第3図のtoの直後の誘導電圧は、互いに打ち消され、
小さくなる。従つて、第1のコイル2と第2のコイル5
の間隔を狭くすることができ、その分位置検出領域を拡
大することが可能となる。一般に、はぼ半分の磁束伝達
媒体に巻回されている第2のコイル部分の接続極性を他
と逆にすればこの効果は得られる。
なお、第1図の構成において、位置指定用棒磁石7が磁
歪伝達媒体1aの上にある場合、位置指定用棒磁石7の
極性或はバイアス用棒磁石4aの極性を図示と逆にした
場合、第1のコイル2或は第2のコイル5aの巻き方向
を逆向きにした場合、及び第1のコイル2或は第2のコ
イル5aの接続を逆極性にした場合、いずれも磁歪振動
波による誘導電圧の極性が反転することが実験により確
められている。
従って、第1図において5b、5dの巻き方を反対にし
た場合には、バイアス用磁性体4b、4dの極性を逆に
すれば、常に同一極性の磁歪振動による誘導電圧を取り
出すことができる。但し、この場合は、第1のコイル2
からコイル5に直接誘導されり誘導電圧が大きくなる欠
点がある。更に、誘導起電力は小さくなるがコイル5a
〜5dを並列に接続する構成としても良い。なお、第3
図のゼロクロス点t5を検出する場合は、磁歪振動によ
る誘導電圧の極性が磁歪伝達媒体1a〜1d毎に反転し
ても精度に与える影響は少ない。
第4図は位置検出用装置の検出部の実施例を示す一部破
断乎面図、第5図はその長手方向に沿う断面図である。
同図に示すように磁歪伝達媒体1a〜1dを収容した第
2のコイル5a〜5dは筐体30の内部底面に設けた窪
みに挿入され、必要に応じて接着剤等で固定される。こ
の際、本発明では磁歪伝達媒体1の縦方向の振動モード
による磁歪振動波の伝送を利用するから、磁歪伝達媒体
1a〜1dの縦方向の自由度を制限しないようにするこ
とが望ましい。第2のコイル5及び第1のコイル2は筐
体30の側面から外部に取り出され、第1図のパルス電
流発生器3、処理器6に接続される。バイアス用磁性体
4a〜4dは磁歪伝達媒体1a〜1dの端部に対向する
ように筐体30の内部底面に設けられた窪みに固定され
ているが、第1図に示しなように磁歪伝達媒体18〜1
dの上方、下方或は側方に並行に配置しても良い。筐体
30には蓋31が被せられており、この蓋31の上で位
置指定用棒磁石7を移動させるものである。
第6図はパルス電流発生器3の実施例を示す電気回路図
であり、コンデンサ50を抵抗51 、52を介して直
流電源53により充電しておいた電荷を、コンデンサ5
0と抵抗52の直列回路に並列に接続したサイリスタ5
4をオンさせることで該サイリスタ54及び抵抗52を
通して放電させ、抵抗52の端子電圧を第1のコイル2
に印加する構成としたものである。なお、サイリスタ5
4は第1図の処理器6からトリガパルスがゲートに入力
されることでオンされる。
第7図は処理器6の実施例を示す要部ブロック図である
。同図において、電源Vcと接地間に直列に接続された
抵抗60とコンデンサ61及びコンデンサ61に並列に
接続されたスイッチ63は、手動パルス発生器64を構
成し、パルス出力はコンデンサ61の端子から取出され
て切換スイッチ65に入力される。測定指令パルスは、
この切換スイッチ65を介して手動パルス発生器64.
所定周期で1個のパルスを発生するパルス発生器66又
はコンピュータ67からワンショットマルチバイブレー
タ68へ加えられる。このワンショットマルチバイブレ
ータ68は測定指令パルスの立上りで動作し、パルス幅
約15μseCのパルスを出力し、16ビツトカウンタ
69をクリアすると共にRSフリッププロップ70及び
ラッチ回路71をリセッ]−する。RSフリップフロッ
プ70のQ出力はアンド回路72にゲート信号として入
力されているので、RSフリップフロップ70がリセッ
トされると16ビントカウンタ69は基準クロックパル
ス発生器73の出力パルス(パルス繰返し周波数は例え
ば100MH2)のカウントを開始する。又、ワンショ
ットマルチバイブレータ68の出力は、微分波形の十極
性分だけを出力する微分回路74にも入力されており、
この微分回路74でパルス電流発生器3へのトリガパル
スが発生され、第1のコイル2にパルス電流が印加され
る。
第2のコイル5で発生する誘導起電力は、信号増幅器7
5で増幅され、比較器76の十入力端子及び比較器77
の一入力端子に入力される。比較器76の一入力端子に
は例えば第3図の閾値Elに相当する電圧Erが印加さ
れており、比較器76は信号増幅器75の出力が電圧E
rより大きい間、即ち磁歪振動波による誘導電圧の正極
性部分を検出したときにその出力をハイレベルとする。
比較器77の十入力端子には例えば第2図の閾値−El
に相当する電圧−Erが印加されており、比較器77は
信号増幅器75の出力が電圧−Erより小さい間、即ち
磁歪振動による誘導電圧の負極性部分を検出したときに
その出力をハイレベルとする。この比較器76.77に
て正、負のどちらの極性の閾値以上となったかの情報は
、或は比較器76.77の動作順の情報は、位置指定用
棒磁石7の磁歪伝達媒体1に対向する極がN、Sのいず
れであるかを示すものであり、その情報がラッチ回路7
1によりラッチされて、検知した磁性体の極性出力とし
て出力端子83.84から出力される。なお、極性検知
を行なわない場合は、ラッチ回路71は省略され、比較
器76.77もいずれか一方を省略することができる。
さて、比較器76.77の出力はオア回路78を介して
RSフリッププロップ70をセットするので、その同出
力によってアンド回路72は閉ざされ、16ビツトカウ
ンタ69はカウント動作を停止する。このように、第2
のコイル5に磁歪振動波により誘導電圧が現われると1
6ビツトカウンタ69はカウント動作を停止するので、
最初に測定指令が出てからの経過時間をカウンタのディ
ジタル値として知ることができる。またこの値は、磁歪
振動波が毎秒約5000 mの速さで進むことにより、
第1のコイル2から位置指定用磁性体7までの距離に対
応したものとなる。このようにしてディジタル値として
得られた位置データは、バッファ回路79を介してAD
変換器80に入力され、アナログ値として出力端子81
から取り出され、或はディジタル値として出力端子82
から取り出されたり、コンピュータ67に入力されて処
理されることになる。
第8図は位置指定用磁気発生器の別の実施例を示す外観
斜視図であり、断面が円形の円筒形磁性体90をペン状
の細長い容器91の先端に固定したものである。円筒形
磁性体90としては短尺のもの或いは長尺のものを使用
することができる。
第9図(a)は短尺の円筒形磁性体の磁力線分布を示し
、第9図(b)は長尺の円筒形磁性体の磁力線分布を示
す。第10図(a)に示すように、磁歪伝達媒体1に垂
直に円筒形磁性体90を配置すると、磁歪振動波が円筒
形磁性体90に接近するときと遠ざかるときで磁歪伝達
媒体1に平行な方向の磁界の方向が反転するので、第2
のコイル5に誘起される磁歪振動による誘導電圧の極性
は、第9図(b)に示すように円筒形磁性体90の真下
を中心として反転する。
第11図は位置指定用磁気発生器の更に別の実施例を示
す外観斜視図であり、リング状磁性体100を底の平ら
なカーソル体101の頭部に設けた貫通孔102に水平
に挿入して固定したものである。リング状磁性体100
の磁力線分布は、その中心線上に1本の円筒形磁性体を
置いたものとほぼ同様の効果を持つようになるので、位
置指定用磁気発生器として使用することができる。なお
、着磁方向は、上下方向、水平方向のいずれのものも使
用可能であり、水平方向に着磁したリング状磁性体は磁
歪伝達媒体1に接近させて使用するのに適し、上下方向
に着磁したリング状磁性体は離して使用するのに適して
いる。
第12図は本発明の別の実施例の構成説明図である。こ
の実施例では、コイル5a〜5dの中にそれぞれ2本の
平行な磁歪伝達媒体1a’〜ld’、la″ 〜1d“
 を収容したものであり、他の構成は第1図とほぼ同様
である。なお、1個のコイル5a〜5d中に収容される
少なくとも1本以上の磁歪伝達媒体を本明細書では磁歪
線束と呼ぶものとする。
以上の実施例では、巻回数の非常に大きい第2のコイル
5を磁歪振動波の検知用に使用した。その為、磁歪振動
波による誘導起電力は非常に大きなものとなり、その分
節1のコイル2に印加するパルス電圧の電圧値を低くで
き、回路の簡略化と省エネルギー化を達成することが可
能である。しかし発明の原理の項で述べたように、第2
のコイル5を磁歪振動波発生用としてパルス電流発生器
3に接続し、第1のコイル2を磁歪振動波検知用として
処理器6に接続する構成にすることもできる。
なお、以上の説明から明らかなように、本発明の位置検
出装置は、図形データ等をコンピュータ等に入力する為
の装置として使用できる他、移動物体↓こ位置指定用磁
生体を取り付けておき、その移動経路に沿って磁歪伝達
媒体を配置しておくことで移動物体の位置を自動的に検
知する装置としても使用することが可能である。
発明の詳細 な説明したように5本発明によれば、互いにほぼ平行に
配列され各々が少なくとも1本の磁歪伝達媒体よりなる
複数個の磁歪線束に第1のコイルと第2のコイルとを巻
回し、この2個のコイル間で信号の授受を行なう構成で
あり1位置を指定するための位置指定用磁気発生器は装
置のどの部分とも接続されないから、位置指定用磁気発
生器の移動範囲に制限はなくなり、取扱いがすこぶる容
易となる効果がある。従って、移動物体に位置指定用磁
気発生器を取り付けてその位置を自動的に検出する装置
等広い範囲への応用が可能となる。
また、本発明では複数個の磁歪線束をほぼ平行に配列し
であるので、位置検出面が広くとれる利点もある。更に
、従来の磁歪方式の座標位置検出装置は、時々磁石の棒
をこすりつけて磁歪伝達媒体を磁化させておく煩しい操
作が必要であったが。
本発明は、電気機械結合係数をある部位のみ変化させて
位置指定するため、そのような操作は全く不要となる。
また、磁歪伝達媒体の電気機械結合係数は数Oeの量で
最大となるから、位置指定用磁気発生器は検出面に必ず
しも近接させる必要はなく、数cm以上の間隔であって
も非常に高い分解能で位置検出できる装置を容易に製造
することが可能となる。更に、第2のコイルを複数個の
磁歪線束に直列に且つ同−巻き方向に巻回すると共に、
磁歪線束の第1のコイルの巻回部分にバイアス磁界を加
える複数個のバイアス用磁性体を設け、複数個の磁歪線
束のほぼ半分の磁歪線束を巻回する第2のコイル部分の
接続極性を残りの磁歪線束を巻回する第2のコイル部分
の接続極性と逆にし。
且つ前記はぼ半分の磁歪線束の第1のコイルの巻回部分
にバイアス磁界を加えるバイアス用磁性体の極性と前記
残りの磁歪線束の第1コイル巻回部分にバイアス磁界を
加えるバイアス用磁性体の極性とを逆にすることにより
、第1のコイルと第2のコイル間の電磁誘導作用により
発生する誘導電圧値を小さくできる。従って、第1のコ
イルと第2のコイル間を狭くでき、その分位置検出領域
を拡大することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の構成説明図、第2図は磁気
バイアス対電気機械結合係数の特性図、第3図は第2の
コイル5に発生する誘導起電力の時間的変化の一例を示
す線図、第4図は位置検出装置の検出部の実施例を示す
一部破断乎面図、第5図はその長手方向に沿う断面図、
第6図はパルス電流発生器3の実施例の電気回路図、第
7図は処理器6の実施例を示す要部ブロック図、第8図
及ガ第11図は位置指定用磁気発生器のそれぞ扛異なる
別の実施例を示す外観斜視図、第9図は円筒形磁性体9
0の磁力線分布図、第1O図は磁歪振動波と位置指定用
磁気発生器との関係を説明する図、第12図は本発明の
別の実施例の構成説明図である。 ■a〜1d・・・磁歪伝達媒体、2・・・第1のコイル
、3・・・パルス電流発生器、4a、4b・・・バイア
ス用磁性体、5・・・第2のコイル、6・・・処理器、
7・・・位置指定用磁気発生器を構成する棒磁石。 第1図 第2図 第3図 第4図 第6図 1 第8図 第10図 第11図 第12図 手続補正書(自船 昭和58年 8月 1日 特許庁長官 若 杉 和 夫 殿 1、事件の表示 昭和58年 特 許 願 第117968号2、発明の
名称 位置検出装置 3、補正をする者 事件との個係 特許出願人 代表者 古 1)元 男 発明の詳細な説明の欄 7、補正の内容 明細書第5頁第11行 「検出することが可能となる。」の後に下記事項を加え
る。 「又、磁歪伝達媒体に瞬時的変動磁場を印加して発生さ
せた磁歪振動波の大きさも、電気機械結合係数が大きく
なる程大きくなる。従って、はぼ全長にわたってコイル
を巻回した磁歪伝達媒体のある部位のみに位置指定用磁
気発生器から電気機械結合係数が大きくなる程の磁気が
加わっていると、そのコイルにパルス電圧を印加した場
合、指定された部位でのみ大きな磁歪振動波が発生する
。そこで、磁歪伝達媒体の端部に設けた別のコイルで磁
歪振動波を検出すれば、大きな磁歪振動波がそのコイル
に到達したとき誘導起電力(磁歪振動波による誘導電圧
)は大きくなり、このタイミングを検出することで先と
同様に指定された位置を検出することが可能となる。」 手続補正書(自船 昭和58年10月25日 特許庁長官 若 杉 和 夫 殿 1、事件の表示 昭和58年 特 許 願 第117968号2、発明の
名称 位置検出装置 3、補正をする者 事件との関係 特許出願人 代表者 古 1)元 男 4、代理人 発明の詳細な説明の欄 7、補正の内容 別紙の通り (1)明細書第3頁第20行目 「著しく制御される欠点」とあるのを、「著しく制限さ
れる欠点」と補正します。 (2)明細書第6頁第19行目 「瞬時的磁場変動コイル面に」とあるのを、[瞬時的磁
場変動をコイル面に」と補正します。 (3)明細書第7頁第16行目 [磁歪振動波を発生することができる。」とある後に、
[この意味から、多少の消費電力のロスを無視できる場
合等にはバイアス用磁性体4を省略する構成にすること
もできる。」と追加します。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)互いにほぼ平行に配列され各々が少なくとも1本
    の磁歪伝達媒体より成る複数個の磁歪線束と、該複数個
    の磁歪線束の一端に共通に巻回された第1のコイルと、
    前記複数個の磁歪線束の広い範囲にわたって直列又は並
    列に巻回された第2のコイルと、該第2のコイル又は前
    記第1のコイルの一方にパルス電流を印加して前記各磁
    歪伝達媒体に同時に磁歪振動波を生起させるパルス電流
    発生器と、該磁歪振動波が生起してから前記第1のコイ
    ル又は第2のコイルの他方に磁歪振動波による誘導電圧
    が現れるまでの時間を検知する処理器を具備したことを
    特徴とする位置検出装置。
  2. (2)互にほぼ平行に配列され各々が少なくとも1本の
    磁歪伝達媒体より成る複数個の磁歪線束と、該複数個の
    磁歪線束の一端に共通に巻回された第1のコイルと、前
    記複数個の磁歪線束の広い範囲にわたって直列に且つ同
    −巻き方向に巻回された第2のコイルと、該第2のコイ
    ル又は前記第1のコイルの一方にパルス電流を印加して
    前記各磁歪伝達媒体に同時に磁歪振動波を生起させるパ
    ルス電流発生器と、該磁歪振動波が生起してから前記第
    1のコイル又は第2のコイルの他方に磁歪振動波による
    誘導電圧が現れるまでの時間を検知する処理器と、前記
    磁歪線束の第1のコイルの巻回部分にバイアス磁界を加
    える複数個のバイアス用磁性体とを備え、前記複数個の
    磁歪線束のほぼ半分の磁歪線束を巻回する第2のコイル
    の部分の接続極性と残りの磁歪線束を巻回する第2のコ
    イル部分の接続極性とが逆であり、且つ前記はぼ半分の
    磁歪線束の第1のコイルの巻回部分にバイアス磁界を加
    える前記バイアス用磁性体の極性と前記残りの磁歪線束
    の第1のコイルの巻回部分にバイアス磁界を加える前記
    バイアス用磁性体の極性とが逆にされたことを特徴とす
    る位置検出装置。
JP58117968A 1983-06-29 1983-06-29 位置検出装置 Granted JPS60229131A (ja)

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JP58117968A JPS60229131A (ja) 1983-06-29 1983-06-29 位置検出装置
US06/625,281 US4634973A (en) 1983-06-29 1984-06-27 Position detecting apparatus
EP84107493A EP0130578B1 (en) 1983-06-29 1984-06-28 Position detecting apparatus
DE8484107493T DE3466066D1 (en) 1983-06-29 1984-06-28 Position detecting apparatus

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JPS60229131A true JPS60229131A (ja) 1985-11-14
JPS6231373B2 JPS6231373B2 (ja) 1987-07-08

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63266301A (ja) * 1987-04-24 1988-11-02 Wacom Co Ltd 位置検出装置用位置指示器

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS63266301A (ja) * 1987-04-24 1988-11-02 Wacom Co Ltd 位置検出装置用位置指示器

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JPS6231373B2 (ja) 1987-07-08

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