JPS60227689A - アクリル酸エステル生産菌によるアクリル酸エステルの製造方法 - Google Patents

アクリル酸エステル生産菌によるアクリル酸エステルの製造方法

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JPS60227689A
JPS60227689A JP7303885A JP7303885A JPS60227689A JP S60227689 A JPS60227689 A JP S60227689A JP 7303885 A JP7303885 A JP 7303885A JP 7303885 A JP7303885 A JP 7303885A JP S60227689 A JPS60227689 A JP S60227689A
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隆志 川崎
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俊男 樋口
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 狭止分野: 本発明はアクリル酸エステル生産菌を用いたアクリル酸
エステルの製造方法、特に水酸基を有するアクリル酸エ
ステルの製造方法に関する。
従来技術: エステル合成をエステラーゼの逆反応で行う研究は、古
くから行われている。その一つに、リパーゼを用いる反
応において、酸成分とアルコール成分を種々変えたとき
の研究報告がある(達成。
岩井、奥付ら、 Biochemica et Bio
physica Acta+575 (1979) p
、15’6465)。そこでは、酸成分として酢酸、プ
ロピオン酸、醋酸をはじめステアリン酸、オレイン酸、
リンゴ酸、コハク酸などが検討され、アルコール成分と
しては1級アルコール。
1級ジオール、フェノール類、2級アルコール。
2級ジオール、3級アルコール、I!アルコールなどの
あらゆるアルコール類が検討されている。そこに使用さ
れているリパーゼ類は4種であり、それぞれの起源は八
spergillus niger+ l’lhizo
pusdelemar、 Geotrichum ca
ndidum、 Penicilliumcyclop
iumである。そのうちの前二者が特に低分子量の酸に
対してもエステル合成能を有することが示されている。
しかし、いずれにしろ、この研究には酸成分として、ア
クリル酸が用いられていない。本発明者は上記報告に開
示されたリパーゼ(天野製薬■製および生化学工業側製
)を用いて検討したが、アクリル酸はいかなるアルコー
ル類ともエステル合成し得ないことを確認した。その他
の従来のエステル合成に関する報告においても酸成分に
アクリル酸を用いた反応は報告されていない。
アクリル酸とアルコールとのエステル合成により得られ
るアクリル酸エステルは、ビニル基を有するため1種々
の工業材料となり得る重合体を合成するための単量体と
して極めて有用である。例えば、このアクリル酸エステ
ルを他の単量体と共重合して得られる高分子は、粘着剤
、接着剤、およびフィルムなどとして用いられる。さら
に、また、このアクリル酸エステルが水酸基を有するの
で親水性を持つ官能基としても作用し、それより得られ
る重合体は易架橋性ポリマーとなり、接着剤、塗料、そ
の他の多くの用途を有しかつ新規な用途開発も期待され
る。このようなアクリル酸エステルの合成は、化学合成
により可能ではある。
しかし、化学合成によると1反応条件が過酷であるため
、そのための付帯設備とスペースと費用がかさむ。しか
も1作業環境が汚染されやすく環境公害の原因にもなる
。このエステル合成を微生物を用いた生物学的反応によ
り行うと、低温・低圧という温和な条件下で反応できし
かも基質特異性を有するため、環境汚染のおそれがない
うえに設備費なども安くつく。
発明の目的: 本発明の目的は、アクリル酸と二価アルコールとにより
水酸基を有するアクリル酸エステルを生産する新規な微
生物を用いて、生物学的反応によりアクリル酸エステル
を製造する方法を提供することにある。本発明の他の目
的は、生物学的反応により安全かつ安価にアクリル酸エ
ステルを製造する方法を提供することにある。本発明の
さらに他の目的は、アクリル酸エステル1生産菌を用い
て。
工業材料となり得る有用な重合体を合成するための単量
体としてのアクリル酸エステルを製造する方法を提供す
ることにある。
光尻q要首: 本発明のアクリル酸エステルの製造方法は、アルカリ土
類金属に属する菌により、アクリル酸と一般式HORO
H(ただし、Rは炭素数2〜6の直鎖のアルキレン基)
で表されるアルコールとから水酸基を有するアクリル酸
エステルを生産するもので、そのことにより上記目的が
達成される。
アルカリ土類金属菌はアルカリゲネス・フェーカリスで
あり、そのうちでも特に、アルカリゲネス・フェーカリ
スT8836株およびアルカリゲネス・フェーカリスT
K4935株のうちの少なくとも一方である。二価アル
コールとしては両末端に水酸基を有する炭素数2〜6の
直鎖状アルコールであり。
それはエチレングリコール、1・3ジヒドロキシプロパ
ン、1・4ジヒドロキシブタン、1・5ジヒドロキシペ
ンクンおよび1・6ジヒドロキシヘキサンである。
本発明のアクリル酸エステル製造方法を反応式%式% の反応が行われる。
本発明のアクリル酸エステルの製造に用いられる微生物
は、化学工業原料を扱っている工場などの土壌(茨木市
、豊橋市)から分離・採集した新菌株である。この新菌
株は、後述する菌学的性状をもとにrBergey’s
 Manual of DetermtnativeB
acteriology+ 8th editor、 
1974Jの細菌分類書を参考にして同定され、アルカ
リ土類金属に属する細菌であるところから、それぞれ、
アルカリゲネス・フェーカリス(八lcaligene
s faecalies)TH836株(受託番号:微
工研菌寄第7083号(FERMP−7083) )お
よびアルカリゲネス・フェーカリス(Alcalige
nes faecalis) TK4935 (受託番
号:微工研菌寄第7084号(FER門P−7084)
 )と命名された。
菌学的性質 本発明のアクリル酸エステルの製造に用いられるAlc
aligenes faecalis T1836株と
Alcaligenesfaecalis TK493
5株の菌学的性質を第1表に示す。
(以下余白) 状 側 州 状  O ■ @ 、C)e■■ 、?。
[株]◎ + + 1111111111111++ + + + + 1111111111111++ 1−」− Φ [相]■■■ ■ ■◎■0■ [株]■@ 次に本発明に用いられる菌株をAlcaligenes
属に属する菌株であると同定した根拠を以下に示す。
本菌株TI(836株およびTK4935株はいずれも
上記試験結果より「グラム陰性であり1分裂により増殖
する好気性細菌であり光合成によっては増殖しない」と
いう特徴を有する。このような細菌は。
Bergey’s Manualによれば第7部に分類
されている。ここに属する科および属は次のようになる
1、Pseudomonadaceae科2、Δzot
obacteraCeae科3、Rhyzobiace
ae科 4、Methylomonadaceae科5、Hal
obacteriaceae科6、Alcaligen
es属 7、Acetobacter属 8、BruCella属 9、 Bordetella属 10、Francisella属 11°Thermus属 7 これら11の科と属の性状と9本菌株TH886株およ
びTK4935株の砂状とを以下に比較する。
本菌株はいずれもAl ca I igenes属を除
<10の科・属とは第2表に示す菌学的性質において全
く異なる。
第 2 表 N (18) 以上の結果から1本発明のアクリル酸エステルの製造に
用いられる菌株70.836株およびTK4935株は
A l ca l i genes属に属する細菌であ
ると同定される。次に本菌株の種を決定するためにこの
属の既知の4種と比較した結果を第4表に示す。
第4表 1 本+e菌株は、いずれもAlcaligenes fa
ecalisとは、プロピオン酸と酪酸の資化性能を欠
く点が異(22) なるにすぎず、他の特徴はすべてこれと一致する。
よって9本菌株をAlcaligenes faeca
lisにきわめて返球 ←の菌株でありAlcaligenes faecal
isと同定した。
培養条件 培地としては格別である必要はなく、肉エキヌ。
酵母エキス、麦芽エキス、ペプトンなどの有機栄養源、
およびリン酸塩、マグネシウム、ナトリウム、カリウム
、マンガン、鉄などの無機栄養源等を適宜含有する通常
の培知でよい。
炭素源としては、炭素源資化性試験において基質トなっ
た各種アミノ酸、TCAサイクルメンバーの有機酸など
が用いられる。窒素源としては。
硝酸塩、亜硝酸塩およびアンモニウム塩などの無機窒素
やアミノ基の有機窒素などが用いられる。
培養温度ば20°C〜35°C好ましくは25°C〜3
0°Cである。培養PI(は5〜8好ましくは6.15
−m−〜、7.5であり、1日〜3日間好気的に攪拌又
は振とうしながら培養を行なう。
反応組成 本発明のエステル反応は、このような培養条件(23) のもとて本命用菌株を培養し、その休止菌体、菌体抽出
液(粗酵素液)、精製酵素、固定化菌体および固定化酵
素状態のうちの少なくとも一つを適当に選んで用いる。
本発明の水酸基を有するアクリル酸エステルの合成に必
要な反応系の基本組成は第5表に示される。なお、この
合成に当って媒体を用いる場合には水媒体とするのが一
般的である。
第 5 表 リン酸バツ−y−y−(pH8,0) 0.2Mアクリ
ル酸 1%(y’v) ジヒドロキシアルコール 10%C”’v)水 菌体もしくは菌体抽出液 菌体掻−よ−・び抽出液0添加量ば・、菌体懸濁液とし
て最終濃度力6601m t7)’l光度(OD660
)?−0,1以上1通常は1.0〜20の範囲にある。
菌体抽出液は。
(24) 菌体を超音波破砕機やフレンチプレスで処理して得られ
、 280nmの吸光度(A280)が0.1以上。
通常は0,5〜20.0の範囲で用いられる。
反応P Hは5〜9の範囲にあればよい。好ましくは6
5〜7.5である。
アクリル酸の使用可能な濃度は、0.1%(y′v)〜
5%(/v)であり、好ましくは0.5%(V/v)〜
2%(v/v)の範囲に選ばれる。アクリル酸の使用に
より反応系組成のpHが低下しアクリル酸の消費と共に
pHが上昇する。このようなp H変動を極小にし反応
系のp Hが常時7前後になるようにするために本基本
組成ではバッファーとして0.2M のリン酸バッファ
ーが用いられる。リン酸バッファーに代えて重炭酸−炭
酸Naバッファー、トリス塩酸バッファーなどを用いる
こともできる。バッファー濃度も0.2 Mに限定され
るととはなく、使用されるアクリル酸量や反応速度など
に応じて適宜選択される。
前記二価アルコールは、酵素の安定化に悪影響を与える
ことがないため量的な制限は特にない。
[有]5) しかし、アクリル酸1モル当シ、少なくともO55モル
の二価アルコールが用いられる。上記アルコールの使用
量の上限は前記のようにいくら多くてもよいが2通常0
5%(′l/V)〜10%(′!/v)で用いられる。
モル比ではアクリル酸1モル当り通常0.5〜50−r
=tv、 好t L <B i〜20モルの二価アルコ
ールが用いられる。ジヒドロキシアルコールの添加量に
応じて生成する水酸基を有するアクリル酸エステルの量
も多くなる。反応温度は20°C〜40°Cの範囲内で
あれば良い。好ましくは25°C〜35°Cである。反
応時間は基質添加量によシ幾分異なるが約10分以上で
あれば検出可能である。
反応終了後の系から菌体を遠心分離により除く。
その上澄液を直接ガスクロマトグラフあるいは液体クロ
マトグラフにかけ生成物質の検出定量を行なうか、もし
くはその上澄液を必要に応じてさらに熱処理(例えば1
00℃にて1分間)し夾雑する蛋白を除去してからガス
クロマトグラフもしくは液体クロマトグラフにかけ生成
物質の検出定量をO26) 行なう。検出は次のような条件で行なわれる。
■ ガスクロマ1−グラフ 機種 日立163型ガスクロマトグラフ検出方法 FI
D カラムTenax GC(l m ) カラム温度 230°C キャリアガス 窒 素 流量 39m1/min ■ 液体クロマトグラフ 機種 Varian モデ/l’ 5000カラム M
CHlo 溶離液 水:アセトントリル−50: 50流量 1.
Q m I /mi n。
波長 200nm 例えば、アクリル酸と1・4ブタンジオールとの反応で
生成するヒドロキシブチルアクリレートについてはガス
クロマトグラフでは約5分後。液体クロマトグラフでは
約4分後にピークが現われる。
二価アルコールがエチレンダリコールでアレハヒドロキ
シエチルアクリレートが生成され、液体り(27) ロマトグラフでは3.2分にピークが見られる。
生成物質の確認は次のようにして行なった。
1、 アクリル酸、二価アルコールおよび酵素の3者が
同時に存在したときだけ、生成物のピークが見られ(液
体クロマトグラフにて)、そのピークが時間とともに増
加する。
2、 ガスクロマトグラフおよび/もしくは液体クロマ
トグラフにより既知物質と同じリテンションタイムを示
しだ。(既知物質は化学合成にて入手した) 3.0C−MaSS(日立製)によるCI法により生成
物質が既知物質と同じ分子量であることを確認した。
生成されたアクリル酸エステルを採取するには常法の蒸
留もしくは溶剤抽出が用いられる。
Alcaligenes faecalis TH83
(3株のエステル化能を有する酵素の安定性について、
超音波破砕時(海上電気■のTA4280振動子428
08 .2〜4Aにて(28) 使用)の酵素の安定性を第1図に示す。図はソニック処
理時間とヒドロキシブチルアクリレートの生成反応活性
との関係を示している。活性は、1分間にヒドロキシブ
チルアクリレート1μmo’l 生成したとき1ユニツ
1−とした。第1図から本菌株TH836株のエステル
化酵素は比較的安定であることがわかる。
反応系組成とそこに用いる各種バツファーヲ下記のよう
に調整し1本菌株TH836株を用いたヒドロキシブチ
ルアクリレートの生成に及ぼすpHの影響を調べだ。そ
の結果を第2図に示す。図から酵素活性はpH5〜10
付近までであることがわが各種バッファー 1m1 10%アクリル酸 Q、5m1 10%1・4ブタンジオ−)V Q、5m’1酵素 A
280 = 140 3.Qml(29) 緩 衝 液 緩衝液 調製pH反応系のpH 53,5 リン酸カリウム 6 41 (IM) 7 5.4 86.3 97.1 重炭酸−炭酸Na io 8.1 (IM) 11 9.3 実施例: 以下に本発明を実施例により具体的に説明する。
実施例1 (菌体懸濁液の調製) 肉エキス10g、ポリペブトy lQg、 NaC15
g 。
蒸留水11.そしてpH7,0の組成の肉汁液体培地1
00m1を調製した。これを500m1容坂ロフラスコ
に入れ殺菌して後、とれにAICaligenes f
aecalisTH836株を植菌した。これを30°
Cにて24時時間表う培養した。この培養液を遠心分離
(10,000(80) rpm、 lQmin、) L、沈澱した菌体をpH7
゜0のリン酸バッファー0.05Mにて1回洗浄した。
この菌体を同じバッファーにて0D660=10.0に
なるように希釈し、これを菌体懸濁液とした。
(粗酵素液の調製) 得られた菌体懸濁液を海上電気製超音波破砕機にて氷冷
水で冷却しつつ20分間破砕した。これを遠心分離(1
5,00Orpm 、 30分間)シ、その上澄液を粗
酵素液とした。
(反応組成) 次の反応組成にて30°Cで反応し、得られた生成物を
ガスクロマトグラフを用いて分析した。
IJ 7酸バツフア −IM(p)Ig、o ) 0.
2 mlアクリル酸 10%水溶液(Y’v) 0.1
 m11・4 ブタンジオール 各種濃度 Q、1ml
粗酵素液 A28O−14,00,6m11・4ブタン
ジオールの濃度は最終濃度で10.0%(文v) 、5
.0%(yv)、a、o%(%)、 1.0%ffv)
 、 0.5%lJ’v)(31) としだ。
(結果) ■・4 ブタンジオール濃度のエステル生成におよぼす
影響を調べた。その結果を第3図に示す。
エステル生成量は対アクリ)し醸成率(モル%)で表示
される。■・4ブタンジオ−)v量が多くなるにつれ生
成するヒドロキシブチルアクリレ−1−の量も多くなる
ことがわかる。また、アクリル酸10%(最終濃度)と
1・4ブタンジオ−/l’lO% (最終濃度)との(
1:1の)反応でもジアクリレートの生成は生成アクリ
ル酸エステルの1%以下であった。しかし、アクリル酸
と二価アルコールとの比が1:2以上になるとジアクリ
レートはまったく生成しなかった。化学合成においては
アクリル酸と二価アルコールとを1:1で反応させると
生成したアクリル酸エステルに対し5〜15%のジアク
リレートが生成する。ジアクリレートは重合時の反応系
をゲル化させるため、それが生成しないようにすること
が必要である。化学合成ではそれは極めてむつかしい。
それゆえ9重合時の仕(82) 込み濃度を低くおさえねばならないという欠点があった
。本発明のエステル反応においてはジアクリレートの生
成は微量もしくは皆無であるだめ。
このような問題はない。
実施例2 実施例1で示した培地にて同様にAlcal igen
esfaecalis TH836株とAlcalig
enes faecalis TK4935株をそれぞ
れ培養した。得だ各菌体を0D660−10.0になる
ように0.05Mのリン酸バッファー(pT(7,0)
にて、菌体懸濁液を調製した。との菌体懸濁液を実施例
1と同様に処理して粗酵素液を調製した。この菌体懸濁
液もしくは市販の酵素液を用いて次の反応組成にて30
°Cで2時間反応を行った。市販のリパーゼとしては、
 Aspergillusに属する糸状菌から生産され
たリパーゼ(リパーゼAP二天野製薬■)およびMuc
or に属する糸状菌から生産されたリパーゼ(リパー
ゼM−AP : 大野製本Cす)を用いた。
以下余白 (R3) リン酸バッファー 1M(pH8,0) 92m1アク
リル酸 1O%水溶液(吊り Q、1mlエチレングリ
コールまたは1・4ブタンジオールまだは1・6ヘキサ
ンジオール 100% Q、1ml菌体懸濁液まだは粗
酵素溶液 Q、5ml市販リパーゼの酵素溶液濃度は8
mg/m+でやった。1・6 ヘキサンジオールの使用
量は0.1gであった。この場−合には反応系の固形濃
度を調整する意味で水Q、1mlを系にさらに添加した
。生成物質を液体クロマトグラフもしくはガスクロマト
グラフで確認した。いずれの反応系においてもジアクリ
レート生成は検出されなかった。結果を第6表に示す。
以下余白 (QA) 第6表 実施例3 実施例1と同様にして得たTH16株およびTK493
5株の培養菌体を遠心分離後、0.05M (pH7,
0)のリン酸バッファーにて0D660が10.0の菌
体懸濁液を調製した。この菌体懸濁液に3倍量のアセト
ン(−20°C)を加え、10分間攪拌した後遠心分離
(10,00Orpm、 10分)しだ。沈澱した菌体
をさらにアセトンにて2回洗浄した。これを吸引式デシ
ケータ中にて完全に乾燥し、アセトンドライ菌体を得だ
。この菌体を用いて反応を行なった。
(35) アクリル酸 10%水溶液ffv) 0.1 m 11
.4ブタンジオ−/l’ 100% Q、1ml水 。
(iml アセトンドライ菌体 2Qmg 反応は30′cにて2時間行なった。その結果。
対アクリル酸収率(モル%)はTHg36株では4.2
%、そしてTK4935株では4,5%であった。
実施例4 実施例1と同様にして得たTH836株の粗酵素液を第
7表に示したように常法に従って精製し。
比活性が40倍になった帥k15精製酵素を得た。
以下余白 (36) この活性は、アクリル酸と1・4ブタンジオールとの反
応におけるヒドロキシブチルアクリレートの生成によっ
て評価された。
次にこの辞父精製酵素をセファロース4BにCNBr活
性化法(RoAxen 、 Nature、 2.14
. 1302(1967))で固定化した。得られた固
定化酵素を内径12〃lπ長さ30CmOカラムに詰め
、上部から下記の組成の反応液をLoat/1時間の流
速で流した。
その結果、″Aアクリル酸当り1モル%の収率でヒドロ
キシブチルアクリレートが生成された。
リン酸バッファー LM(PH8,0) 100m1ア
クリル酸 10%水溶液(Y’v) 5Qm11・4ブ
タンジオール 100% 50m1水 300m1 実施例5 実施例1と同様にして得たTE101株およびTE49
35株の菌体懸濁液および粗酵素液をそれぞれ用い9次
の反応系のもとてジアクリレートの(38) 加水分解能を調べた。
反応組成 添加量 1ル酸バッフy−IM(pl+8.0) 0.2mlシ
しトロキシアクリレート 0.2 % 0.2ml菌体
懸濁液 0D660=10.0 0.6mlもしくは粗
酵素易 0n280=15.0 (0,6m1)上記反
応系を30℃にインキュベートするとジヒドロキシアク
リレートは5〜10時間のうちに消失し。
それに対応するアクリル酸エステルとアクリル酸とが生
成した。
発明の効果: 本発明のアクリル酸エステルの製造方法では。
菌株へlcaligenes faecalis TI
+836およびTE4935を用いて、アクリル酸と二
価アルコールとを含有する反応系から水酸基を有するア
クリル酸エステルを製造蓄積させることができる。エス
テル化に9 必要な酵素は、培地の種類に無関係に、菌体増殖に比例
して生産される。この生成物アクリル酸エステルはビニ
ル基を有するため、工業材料となりうる重合体を合成す
るための単量体として極めて有用である。この生成物を
他の既知単量体と共重合して得られる高分子は粘着剤、
接着剤、フィルムなどとして用いられうる。しかも、こ
の生成物は水酸基を有するため、親水性をもちしかも官
能基としても作用するので、他の多くの用途に利用され
うる。
さらに2本発明のエステル反応において、ジアクリレー
トがほとんど生成されない。ジアクリレートが系内に生
成されなければ2重合反応中にゲル化が起こらず、した
がってエステル反応出発物質の高濃度仕込みが可能とな
る。その結果、新規な特徴をもつ高分子を得ることも可
能である。微量ながらジアクリレートが系内に生成され
ても。
本菌株はいずれもこれに対応するアクリル酸エステルと
アクリル酸とに加水分解する能力を有するという利点が
ある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のアクリル酸エステルの製造に用いられ
る菌株へIcaligenes faecalis T
E836のエステル化酵素の安定性を示す図、第2図は
同じ< Tl(836株のエステル化酵素のpHによる
影響を示す図、第3図は同じ< 711836株のエス
テル生成能の1・4ブタンジオ一ル濃度による影響を示
す図である。 以上 代理人 弁理士 山木秀策 1 ■(・ ♀1q了

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、アルカリ土類金属に属する菌により、アクリル酸と
    一般弐HOROH(ただし、Rは炭素数2〜6の直鎖の
    アルキレン基)で表される二価アルコールとからアクリ
    ル酸エステルを生産する。 微生物によるアクリル酸エステルの製造方法。 2、前記アルカリ土類金属菌がアルカリゲネス・フェー
    カリスである特許請求の範囲第1項に記載の製造方法。 3、前記アルカリゲネス・フェーカリスがアルカリゲネ
    ス・フェーカリスTHB36株およびアルカリゲネス・
    フェーカリスTK4935株のうちの少なくとも一方で
    ある特許請求の範囲第2項に記載の製造方法。
JP7303885A 1985-04-05 1985-04-05 アクリル酸エステル生産菌によるアクリル酸エステルの製造方法 Granted JPS60227689A (ja)

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Citations (7)

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