JPS60223024A - 磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体

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JPS60223024A
JPS60223024A JP7758284A JP7758284A JPS60223024A JP S60223024 A JPS60223024 A JP S60223024A JP 7758284 A JP7758284 A JP 7758284A JP 7758284 A JP7758284 A JP 7758284A JP S60223024 A JPS60223024 A JP S60223024A
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JP
Japan
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fatty acid
magnetic recording
top coat
acid
radiation
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Pending
Application number
JP7758284A
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English (en)
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Osamu Hasegawa
治 長谷川
Hiroyuki Arioka
博之 有岡
Masaharu Nishimatsu
西松 正治
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TDK Corp
Original Assignee
TDK Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 りC111分M− この発明は磁気記録媒体に関し、特に走行安定性、耐久
性等のすぐれた強磁性薄膜を磁気記録層とする磁気記録
媒体に関するものである。
口 び の四 現在、磁気記録媒体は、オーディオ1、ビデオ、コンピ
ューター、磁気ディスク等の分野で広範囲に使用される
ようになっており、それに伴い、磁気記録媒体に記録す
る情報量も年々増加の一途をたどり、そのため磁気記録
媒体に対しては記録密度の向上が益々要求されるように
なってきている。
塗布型の磁気記録媒体より薄型化が容易で飽和磁化も大
きい非バインダー型磁気記録媒体、即ち強磁性薄膜から
なる磁気記録媒体は、腐食、衝撃及び摩擦強度に問題が
あり、磁気信号の記録、再生及び消去の過程で磁気ヘッ
ドとの高速相対運動により摩擦もしくは破壊が生ずるこ
とがある。すなわち電気メッキ、無電解メッキ、スパッ
タリング、真空蒸着、イオンブレーティング辱の方法に
よる強磁性薄膜を設けた磁気記録媒体はバインダーを含
まないため、磁気ヘッド、との接触摺動時に摩擦のため
磁気記録層が削りとられるか、破壊され易いものであっ
た。
又、強磁性薄膜からなる磁気記録媒体はその表面が腐食
し易いが、腐食が進行すると、ヘッドタッチ、耐摩耗性
等の実用特性が劣化し、電磁変換特性にも悪影響を及ぼ
す。
そのため磁気金属薄膜表面上に潤滑剤を塗布する方法(
特公昭39−25246号公報)があるが、そのような
方法では磁気ヘッド等で潤滑剤が拭きとられる等して潤
滑作用が永続的でなく、勿論この方法では防錆効果、耐
久性等の効果は期待すべくもなかった。
又、潤滑作用を継続的に磁気記録層上に供給する手段と
して磁気記録層の反対側の面に液状又は半固体状の潤滑
剤及び有機バインダーを主成分とする潤滑層(バックコ
ート層)を設ける方法(特公昭57−29769号公報
)も提案され、この方法では磁気記録層の裏面ににじみ
出た潤滑剤がロール状に巻かれた際磁気記録層に移り、
磁気記録層の表面に常に潤滑剤を供給でき、磁気記録層
の耐久性(スリキズやハガレの程度)や動摩擦係数の変
化において、すぐれた効果が奏せられるとするものであ
るが、この方法のように強磁性薄膜にトップコート層を
設けないでバックコート層のみに潤滑剤を含有させたも
のでは磁気薄膜と磁気ヘッドとの摩擦レベルは依然とし
て高く、走行不良をもたらし、又耐腐食、防錆効果にお
いても未だ充分なものとは言えないものであった。
ハ 霧 、を するための手 本発明者等はそれらの欠点を改善すべく、鋭意研究の結
果、非磁性基材上に強磁性薄膜を設けた磁気記録媒体に
おいて、薄膜表面上に特定成分のトップコート層を設け
ることにより、前記欠点とされていた走行性、耐久性等
の改善されたすぐれた磁気記録媒体が得られることを見
出したものである。
前記のとおり1強磁性薄膜表面上に潤滑剤をのみを塗布
するもの、或いは該薄膜にバックコート層に含有する潤
滑剤を裏型転写して供給するものにあっては、潤滑剤を
継続的に供給できないか、或いは潤滑剤を継続的に供給
できても、バックコート層の潤滑剤がトップコートされ
ていない強磁性薄膜に裏型転写されると1例えば蒸着膜
が酸素導入のないもの(酸素不含有の金属膜、特公昭5
7−29769号公報)においてはそれほどでもないが
、現在通常行なわれている蒸着方法での酸素が導入され
たもの(酸素含有金属膜)の場合には膜が不安定な状態
となり、出力ダウンして目づまりをしたり、画像が出な
いか、或いは摩擦抵抗が未だ大きく、不十分であり、時
には膜がとれるか或いは壊れてしまい、特にスチール時
の測定において、膜がつきぬけてとれてしまい、目づま
りを発生し大問題となるという欠点は解消できず、又こ
れらいずれの方法においても防錆性、耐・腐食性の点で
満足できるものは得られないことが判明しているが、意
外にも強磁性薄膜表面上に酸化防止剤、脂肪酸及び脂肪
酸エステルを含有するトップツー1一層を設けることに
より、防錆性、耐腐食性9耐久性、走行安定性のすぐれ
た磁気記録媒体が得られることを見出し、本発明に到達
したものである。
即ち1本発明は(1)非磁性基材上に強磁性薄膜を設け
た磁気記録媒体において、該強磁性薄膜の表面上に酸化
防止剤、脂肪酸及び脂肪酸エステルとを含有するトップ
コート層を設けたことを特徴とする磁気記録媒体、及び
(2)非磁性基材上に強磁性薄膜を設けた磁気記録媒体
においで、該強磁性薄膜の表面上に放射線硬化型モノマ
ー、放射線硬化型オリゴマー及び/又は放射線硬化型ポ
リマーからなる有機バインダー、酸化防止剤、脂肪酸及
び脂肪酸エステルを含有するトップコート層を設けたこ
とを特徴とする磁気記録媒体に関するものである。− 二 日 の の ・ ス 本発明の強磁性薄膜に用いられる強磁性金属あるいは強
磁性合金としては、鉄、コバル1−、ニッケルその他の
強磁性金属あるいはFe−Go、Fe−Ni、Co−N
i、Fe−Rh、Fe−Cu。
Fe−Au、Go−Cu、’Go−Au%Co−Y、C
o−La、Co−Pr、Co−Gd%Co−8m、Co
−Pt、Ni−Cu、Fe−Co−Nd、Mn−B 1
1Mn−8b、Mn−’Alのような磁性合金を挙げる
ことができる。
強磁性薄膜は非磁性基材、即ちポリエステルフィルム、
ポリアミドフィルム等のプラスチックフィルム、アルミ
板、ステンレス板等の金属板、ガラス板のような無機質
の板等の公知の基材の上に直接あるいは非磁性薄膜層を
介して、上記金属又は合金を真空蒸着、スパッタリング
、イオンブレーティング、メッキその他の方法で形成さ
れ得る。
本発明の強磁性薄膜は前記どのような方法によって製造
されたものでも勿論用いることができるが、前記特公昭
57−29769号公報実施例5に記載のような真空度
5.0X10−8Torrの真空中で、その幅方向が蒸
発源に対して50°傾斜して蒸着するもの(1)よりも
、現在一般に行なわれているところの、蒸着方向が長手
方向に傾斜(90°〜30°)し、幅方向には傾斜して
いないもので、雰囲気として、02又は02とAr′を
導入しながら、〜I X 10=To r rで蒸着し
たもの(2)が好ましく用いられる。
前記の(1)の方法で製造された蒸着膜は全面金属状態
(空気中に取り出した後に自然酸化された表面を除けば
)であるのに対して、(2)の方法の微量の酸素ガスの
存在する真空中で金属又は合金を蒸着するものでは磁性
金属は酸素を含有し、その酸素は金属と固溶せず、酸化
物の状態で存在する。そして、この酸化物の存在が磁気
記録媒体にとっては好ましく、特にベースとの界面及び
ベースと反対側の表面に酸化物が多く存在する場合に、
本発明において良好な特性が得られることが判明した。
又、強磁性金属薄膜への酸素導入法としては前記の酸素
の存在下での蒸着のほかに、酸素の存在しない真空蒸着
での蒸着膜を、例えば90℃、20%RH等の雰囲気中
で強制酸化し、そのベースと反対側の表面を酸化物のみ
とすることもできる。
酸素を含有する強磁性薄膜の酸素の含有量は前述の通り
磁気記録層が強磁性薄膜のみからなり、トップコート層
のないものでは、バックコート層に潤滑剤が含有された
ものであっても、摩擦レベルが高く、走行安定性がなく
、又耐久性においても劣り、トップコート層のない蒸着
膜において、現在行なわれている蒸着法で製造される蒸
着膜は酸素を含有するものであるが、これは酸素を含有
しない蒸着膜に比して耐食性、抗磁力、電磁変換特性等
の点ですぐれているけれども、磁気ヘッド等との摩擦抵
抗が未だ大きく不十分で、走行安定性、耐久性の点で実
用レベルの特性が得られない。そして、バックコート層
の潤滑剤が蒸着膜に裏型転写し、膜をいため、出力が不
安定な状態となり、出力ダウン、目づまりをしたり、画
像が出ないか、或いは摩擦レベルが不安定となり、時に
は膜がとれたり、或いはこわれたりする。特にスチール
時の測定において、膜がつきぬけてとれてしまい、目づ
まりを発生し問題となる。したがってバックコート層に
潤滑剤を含有させるだけで゛は、満足できる磁気記録媒
体は得られず、又、トップコート層に潤滑剤のみを塗布
するものでは一時的摩擦の低下しか得られず、防錆性、
耐腐食性、耐久性の点でも著しく劣る故にそれらを解決
する技術手段として、本発明では特定のトップコート層
を設けるものである。
本発明のトップコート層は、酸化防止剤、脂肪酸及び脂
肪酸エステルを含有するものである。
本発明のトップコート層で用いられる酸化防止剤は金属
の酸化を防止するものであれば、いずれ 、のものでも
良い。
本発明で用いら九る酸化防止剤としては、通常の酸化防
止剤が用いられ、これらは1)フェノール系酸化防止剤
、2)アミン系酸化防止剤、3)リン系酸化防止剤、4
)硫黄系酸化防止剤、5)有機酸、アルコール、エステ
ル系酸化防止剤、6)キノン系酸化防止剤、7)無機酸
、無機塩系酸化防止剤のように構造的に大別される。
上記各種酸化防止剤の具体例を挙げると、l)フェノー
ル系酸化防止剤としては、2,6−ジー第三ブチル−p
−クレゾール、2,6−ジー第三ブチル−フェノール、
2,4−ジ−メチル−6−第三ブチル−フェノール、ブ
チルヒドロキシアニソール、2,2′−メチレンビス(
4−メチル−6−第三ブチルフェノール)、4.4’−
ブチリデンビス(3−メチル−6−第三ブチルフェノー
ル)、4.4’−チオビス(3−メチル−6−第三ブチ
ルフェノール)、テトラキス〔メチレン−3(3,5−
ジー第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネ
ートコメタン、1,1゜3−トリス(2−メチル−4−
ヒドロキシ−5−第三ブチルフェニル)ブタン、ジブチ
ルヒドロキシトルエン、没食子酸プロピル、グアヤク脂
、ノルジヒドログアヤレチン酸等がある。放射線硬化型
としてはモノグリコールサリチレート、2,5−ジ第三
ブチルハイドロキノン、2,4−ジヒドロキシベンゾフ
ェノン、2,4.5−トリヒドロキシブチロフェノン、
ハイドロキノン等のメタクリレート、アクリレートタイ
プが挙げられる。
2)アミン系酸化防止剤としては、フェニル−β−ナフ
チルア、ミン、メーナフチルアミン、N、N’−ジー第
ニブチルーP−フェニレンジアミン、フェノチアジン、
N、N’−ジフェニル−p−フェニレンジアミンの他、
アルカノールアミン、リン脂質等が挙げられる。アミン
系でもジメチルアミノエチルメタクリレート、アクリレ
ート等の放射線硬化可能のものが放射線硬化型として挙
げられる。
3)リン系酸化防止剤としては放射線硬化型或いは放射
線硬化型でないものが用いられ、リン酸エステル部分の
Rとしてはアルキル基、アルキルフェニル基、その他酸
化エチレン、酸化プロピレンを含有し、そのRとしてC
が1〜26が好ましく、更に好ましいのは1〜22であ
る。リン酸ステルとしてはモノ、ジ、トリのものが含ま
れ、モノあるいはジの成分が多いものであってもよく、
トリタイプのものはカットされていてもよい。またリン
酸エステルはNH4タイプのもの及びメタクリレートタ
イプ、アクリレートタイプのものも含まれる。具体的に
はトリフェニルホスファイト、トリオクタデシルホスフ
ァイト、トリデシルホスファイト、トリラウリルトリチ
オホスファイト等の亜リン酸エステルや、ヘキサメチル
ホスホリックトリアミド、ブチルホスフェート、セチル
ホスフェート、ブトキシエチルホスフェート、2−エチ
ルへキシルホスフェート、β−クロロエチルホスフェー
ト、ブトキシエチルホスフェートジエチルアミン塩、ジ
(2−エチルヘキシル)ホスフェート、エチレングリコ
ールアシッドホスフェート、(2−ヒドロキシエチル)
メタクリレート・ホスフェート、ブチルヒドロキシメタ
クリレート・ホスフェート、カプリルヒドロキシメタク
リレート・ホスフェート、ミリスチルヒドロキシメタク
リレート・ホスフェート、ステアリルヒドロキシメタク
リレート・ホスフェート、セチルヒドロキシメタクリレ
ート・ホスフェート、ブチルフェニルヒドロキシメタク
リレート・ホスフェート、アミルフェニルヒドロキシメ
タクリレート・ホスフェート、ノニルフェニルヒドロキ
シメタクリレート・ホスフェート、及びこれらのアクリ
レートタイプ、フェニルホスフェート、その他のアルコ
ール、及びノ王ルフェニル等のフェニルホスフェート、
バナジウム系酸性リン酸エステル等のリン酸エステルが
挙げられる。
4)硫黄系酸化防止剤としては、ジラウリルチオジプロ
ピオネート、ジステアリルチオジプロピオネート、ラウ
リルステアリルチオジプロピオネート、シミリスチルチ
オジプロピオネート、ジステアリルβ、β′−チオジブ
チレート、2−メルカプトベンゾイミダゾール、ジラウ
リルサルファイドの他、4,4′−チオ−ビス(3−メ
チル−6−第三ブチル−フェノール)、2.2’−チオ
−ビス(4−メチル−6−第三ブチルフェノール)等の
メタクリレート、アクリレート等の放射線硬化型が挙げ
られる。またこれらは酸化エチレン、酸化プロピレンを
含有していてもよい。
5)有機酸、アルコール、エステル系酸化防止剤として
はソルビトール、グリセリン、プロピレングリコール、
アジピン酸、クエン酸、アスコルビン酸等が挙げられ、
これらの放射線硬化°型であってもよい。
6)キノン系酸化防止剤としてはヒドロキノン、トコフ
ェロール等があり、これらの中で放射線硬化型であって
もよい。
7)無機酸、無機塩系酸化防止剤としてはリン酸がその
代表例として挙げられる。
上記酸化防止剤の中でも、強磁性薄膜への裏型転写を抑
え得るという点から、分子中にアクリル系二重結合を有
する放射線硬化型のもの、例えばモノグリコールサリチ
レートメタクリレート(アクリレート)、4−第三ブチ
ルカテコールメタクリレート(アクリレート)、ジメチ
ルアミノエチルメタクリレート(アクリレート)、エチ
ルヒドロキシメタクリレート(アクリレート)ホスフェ
ート、セチルヒドロキシホスフェートメタクリレート(
アクリレート)、ステアリルメタクリレート(アクリレ
ート)ホスフェート、及び上記のもののフェニルタイプ
のもの、2,2′チオ−ビス(4−メチル−6−第三ブ
チル−フェノール)メタクリレート(アクリレート)等
が好ましい。リン酸エステルの製法としては公知の方法
で行なわ′れるが、特公開57−44’223号公報記
載の方法も挙げられる。放射線硬化型酸化防止剤では強
磁性薄膜へのオンライン硬化ができるため熱硬化時の巻
きしまりによる裏型転写による表面性の劣化がなく、そ
のため出力の低下がない。
本発明では脂肪酸及び脂肪酸エステルが用いられる。こ
れらの脂肪酸及び脂肪酸エステルはいずれのものも用い
ることができるが、従来よりこの種磁気記録媒体用潤滑
剤として用いられている脂肪酸、脂肪酸エステルが使用
される。
脂肪酸としてはカプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、
ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸
、オレイン酸、エライジン酸、リノール酸、リルン酸、
ステアロール酸、セロチン酸等の炭素数8以上の脂肪酸
(RCOOH,Rは炭素数7以上のアルキル基)であり
、中でも好ましいものは、摩擦の面で、融点32〜81
℃の脂肪酸である。
脂肪酸エステルとしては、炭素数10〜16個個の一塩
基性脂肪酸と炭素数1〜12個の一価のアルコールから
なる脂肪酸エステル類、炭素数17個以上の一塩基性脂
肪酸と該脂肪酸の炭素数と合計して炭素数が21〜23
個より成る一価のアルコールとから成る脂肪酸エステル
等が使用され、カプリン酸ブチル、ラウリン酸ブチル、
ミリスチン酸ブチル、パルミチン酸アミル、ステアリン
酸ブチル、ベヘン酸メチル、オレイン酸ブチル、エライ
ジン酸エチル等が具体例として挙げられる。
脂肪酸と脂肪酸エステルを共存させることにより、摩擦
抵抗が減少し、スチール特性の向上がもたらされ、鍛打
安定性の面でヘッド付着及びトラ′ プコート面のケズ
レの少ないものとなる。脂肪酸と脂肪酸エステルの組合
わせとしては、融点32〜81℃の脂肪酸と炭素数9以
上、望ましくは10〜18の炭素数のRCO基を有する
脂肪酸エステルの組合わせが最適である。この組合わせ
により浸み出しがなく1画像等の安定した磁気記録媒体
が得られる。
本発明のトップコート層で用いられる放射線硬化型モノ
マーとしては分子量2,000未満の化合物が、オリゴ
マーとしては分子量2,000乃至1万のものが用いら
れる。これらはイオン化エネルギーに感応し、ラジカル
重合性を示す不飽和二重結合を有すアクリル酸、メタク
リル酸、あるいはそれらのエステル化合物のようなアク
リル系二重結合、ジアリルフタレ−1−のようなアリル
系二重結合、マレイン酸、マレイン酸誘導体等の不飽和
結合等の、放射線照射による架橋あるいは重合乾燥する
基を分子中に含有または導入した分子量2,000未満
の化合物及び分子量2,000乃至1万の化合物である
ぞれらの放射線硬化型分子量2,000未満のモノマー
及び分子量2,000乃至1万のオリゴマーはスチレン
、エチルアクリレート、エチレングリコールジアクリレ
ート、エチレングリコールジメタクリレート、ジエチレ
ングリコールジアクリレート、ジエチレングリコールジ
メタクリレート、1,6−ヘキサングリコールジアクリ
レート、1.6−ヘキサングリコールジアクリレート等
も挙げられるが、特に好ましいものとして、N−ビニル
ピロリドン、ペンタエリスリトールテトラアクリレート
(メタクリレート)、ペンタエリスリトールトリアクリ
レート(メタクリレート)、トリメチロールプロパント
リアクリレート(メタクリレート)、トリメチロールプ
ロパンジアクリレート(メタクリレート)、多官能オリ
ゴエステルアクリレート(アロエックスM−7100、
M−5400,5500,5700等、東亜合成)、ウ
レタンエラストマーにツボラン4040)のアクリル変
性体、あるいはこれらのものに000H等の官能基が導
入されたもの、フェノールエチレンオキシド付加物のア
クリレート(メタクリレート)、下記一般式で示される
ペンタエリスリトール縮金環にアクリル基(メタクリ基
)又はε−力式中、m=1、a=2、b=4の化合物(
以下。
特殊ペンタエリスリトール縮合物Aという)、m = 
1、a=3、b=3の化合物(以下、特殊ぺ9ンタ工リ
スリトール縮合物Bという)、m = 1、a=6.b
=0の化合物(以下、特殊ペンタエリスリトール縮合物
Cという)、m=2、a=6、b=oの化合物(以下、
特殊ペンタエリスリトール縮合物りという)、及び下記
一般式で示される特殊アクリレート類等が挙げられる。
(1)(CH2=CHCOOCH2)3−CCH20H
(特殊アクリレートA) (2) CCHx =CH(COOCH2) 3 CC
H2CH3(特殊アクリレートB) (3)(CH2=CHCO)01;7%)n oco、
)3CCH2,CH3(n:F−3) (特殊アクリレ
ートC)(特殊アクリレートD) (特殊アクリレートE) (特殊アクリレートF) (7) CH,C00CH= C11゜■ (特殊アクリレートG) (8) CH2=CHCOO(CH2CHx O) a
 C0CII =CH2(特殊アクリレートH) (特殊アクリレートI) (特殊アクリレートJ) A−(X−Y)nX−A Aニアクリル酸、X:多価アルコール、Y:多塩基酸、
(特殊アクリレートK)又、放射線硬化型オリゴマーと
しては、下記一般式で示される多官能オリゴエステルア
クリレートやウレタンエラストマーのアクリル変性体あ
る。
いはこれらのものにC0OH等の官能基が導入されたも
の1等が挙げられる。
本発明のトップコート層で用いられる放射線硬化型ポリ
マーとしては、ラジカル重合性を示す不飽和二重結合を
有すアクリル酸、メタクリル酸、あるいはそれらのエス
テル化合物のようなアクリル系二重結合、ジアリルフタ
レートのようなアリル系二重結合、マレイン酸、マレイ
ン酸誘導体等の不飽和結合等の、放射線照射による架橋
あるいは重合乾燥する基を熱可塑性樹脂の分子中に含有
または導入した樹脂等を用いることができる。
熱可塑性樹脂としては軟化温度が150℃以下、平均分
子量が10,000〜200,000、重合度が約20
0〜2,000程度のもので、例えば塩化ビニル−酢酸
ビニル共重合体(カルボン酸導入のものも含む)、塩化
ビニル−酢酸ビニル−ビニルアルコール共重合体(カル
ボン酸導入のものも含む)、塩化ビニル−塩化ビニリデ
ン共重合体、塩化ビニル−アクリロニトリル共重合体、
アクリル酸エステル−アクリロニトリル共重合体、アク
リル酸エステル−塩化ビニリデン共重合体、アクリル酸
エステル−スチレン共重合体、メタクリル酸エステル−
アクリロニトリル共重合体、メタクリル酸エステル−塩
化ビニリデン共重合体。
メタクリル酸エステル−スチレン共重合体、ウレタンエ
ラストマー、ナイロン−シリコン系樹脂。
ニトロセルロース−ポリアミド樹脂、ポリフッ化ビニル
、塩化ビニリデン−アクリロニトリル共重合体、ブタジ
ェン−アクリロニトリル共重合体、ポリアミド樹脂、ポ
リビニールブチラール、セルロース誘導体(セルロース
アセテート、セルロースダイアセテート、セルロースト
リアセテート、セルロースプロピオネート、ニトロセル
ロース等)スチレン−ブタジェン共重合体、ポリエステ
ル樹脂、クロロビニルエーテル−アクリル酸エステル共
重合体、アミノ樹脂、各種の合成ゴム系の熱可塑性樹脂
及びこれらの混合物が使用される。
熱硬化性樹脂又は反応型樹脂としては、塗布液の状態で
は200,000以下の分子量であり、塗布、乾燥後に
加熱することにより、縮合、付加等の反応により分子量
は無限大のものとなる。又、これらの樹脂のなかで、樹
脂が熱分解するまでの間に軟化又は溶融しないものが好
ましい。具体的には例えばフェノール樹脂、エポキシ樹
脂、ポリウレタン硬化型樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂
、アルキッド樹脂、シリコン樹脂、アクリル系反応樹脂
、エポキシ−ポリアミド樹脂、ニトロセルロー、スメラ
ミン樹脂、高分子量ポリエステル樹脂とイソシアネート
プレポリマーの混合物、メタクリル酸塩共重合体とジイ
ソシアネートプレポリマーの混合物、ポリエステルポリ
オールとポリイソシアネートの混合物、尿素ホルムアル
デヒド樹脂、低分子量グリコール/高分子量ジオール/
トリフェニルメタントリイソシアネートの混合物、ポリ
アミン樹脂、及びこれらの混合物である。
而して好ましいものは、繊維素樹脂(硝化綿等)、塩化
ビニル−酢酸ビニル−ビニルアルコール共重合体、ウレ
タンの組合せからなる熱硬化性樹脂(硬化剤使用)、或
いは塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニルアルコール共重合
体(カルボン酸導入のものも含む)、又はアクリル変性
塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニルアルコール共重合体(
カルボン酸導入のものも含む)及びウレタンアクリレー
トからなる放射線硬化系樹脂からなるものであり、放射
線硬化系樹脂については前記の好ましい組合せの外に、
ラジカル重合性を有する不飽和二重′結・合を示すアク
リル酸、メタクリル酸、あるいはそれらのエステル化合
物のようなアクリル系二重結合、ジアリルフタレートの
ようなアリル系二重結合、マレイン酸、マレイン酸誘導
体等の不飽和結合等の、放射線照射による架橋あるいは
重合乾燥する基を熱可塑性樹脂の分子中に含有または導
入した樹脂等を用いることができる。その他、使用可能
なバインダー成分としては、単量体としてアクリル酸、
メタクリル酸、アクリルアミド等がある。二重結合のあ
るバインダーとしては、種々のポリエステル、ポリオー
ル、ポリウレタン等をアクリル二重結合を有する化合物
で変性することもできる。更に必要に応じて多価アルコ
ールと多価カルボン酸を配合することによって種々の分
子量のものもできる。放射線感応樹脂として上記のもの
はその一部であり、これらは混合して用いることもでき
る。さらに好ましいのは(A)放射線により硬化性をも
つ不飽和二重結合を2個以上有する、分子量5,000
〜100,000のプラスチック状化合物、(B)放射
線により硬化性をもつ不飽和二重結合を1個以上有する
か、又は放射線硬化性を有しない、分子量3,000〜
100,000のゴム状化合物、および(C)放射線に
より硬化性をもつ不飽和二重結合を1個以上有する、分
子量200〜3,000の化合物を、(A)20〜70
重量%、(B)2’O〜80重量%、(C)10〜40
重景%の装置で用いた組合せである。
これにより、塗膜の破断強度が上り、塗膜の強化が為さ
れ、トップコート削れが少なく、バックコート層から磁
性層への無機充填剤粉末の移転がないためドロップアウ
トの少ない、かつ、ロール状に巻き取った形での硬化の
際の巻きしまりのない、長さ方向で均一の特性を有する
磁気記録媒体が得られる。
前記本発明の放射線硬化型子ツマ−、オリゴマー又はポ
リマー、酸化防止剤を用いることにより、強磁性薄膜と
の付着性がよく、トップコート層が該放射線硬化型化合
物により補強され、塗膜の破断強度が上り、塗膜の強化
が為され、トップコート削れが少ない。しかし摩擦は大
である。そミで脂肪酸を入れることにより高温走行での
耐久性が改善でき、その結果、トップコート膜の表面性
が均一でドロップアウトの少ない、かつロール状に巻き
取った形での硬化の際の巻きしまりのない、長さ方向で
均一の特性を有する磁気記録媒体が得られる。モノマー
、オリゴマー又はポリマーがない場合、常温走行でのス
トップを生じ、ケズレが大であり、付着が生じる。又、
前記酸化防止剤と放射線硬化型分子量2000以下の化
合物を用いると、放射線硬化型ポリマーと比較して架橋
性が。
上がり、トップコートの削れかなくなり、脂肪酸と組合
わせることにより走行中の目づまりがなくなる。その上
、ポリマーに比べて分子量が小さく、粘度が低いため、
塗布層が均一となり、そのため電磁変換特性でエンベロ
ープが良好となる。熱硬化系の場合は巻きしまりにより
電磁変換特性でエンベロープが極端に悪い。
又、本発明の放射線硬化型オリゴマーを用いることによ
り、弾力性があり、耐スクラッチ性がより向上し、又放
射線硬化型子ツマ−よりも塗膜の収縮が少ないという利
点がある。
そして本発明で用いる放射線硬化型モノマー又は放射線
硬化型オリゴマーは放射線感応二重結合1個あたりの分
子量が300以下のものである(オリコマ−の分子量は
数平均分子量である)ものが好ましい。放射線感応二重
結合1個あたりの分子量が300を超えると滑り性が悪
く、硬化性° が悪くなるため削れが生じ、又摩擦抵抗
も高く、4 走行性及び電磁変換特性の点で好ましくな
い。
又、放射線硬化型子ツマ−、オリゴマー、又はポリマー
を用いると、トップコート層の製造上、連続処理が可能
であり、オンライン上で処理できるので、省エネルギー
、コストの低減に役立つ。
これらの千ツマ−、オリゴマー又はポリマーは単独又は
混合物の形で用いることができる。
本発明のトップコート層には上記添加剤の外に非放射線
硬化型のポリマーも用いることができる。
それらのポリマーは、従来、磁気記録媒体用に利用され
ている熱可塑性、熱硬化性又は反応型樹脂やこれらの混
合物が使用される。
熱可塑性樹脂としては軟化温度が150’c以下、平均
分子量が10,000〜200,000.重合度が約2
00〜2,000程度のもので、例えば塩化ビニール−
酢酸ビニール共重合体(カルボン酸導入のものも含む)
、塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニルアルコール共重合体
(カルボン酸導入のものも含む)、塩化ビニール−塩化
ビニリデン共重合体、塩化ビニール−アクリロニトリル
共重合体、アクリル酸エステルーアクリロニ1−リル共
重合体、アクリル酸エステル−塩化ビニリデン共重合体
、アクリル酸エステル−スチレン共重合体。
メタクリル酸エステル−アクリロニトリル共重合体、メ
タクリル酸エステル−塩化ビニリデン共重合体、メタク
リル酸エステル−スチレン共重合体、ウレタンエラスト
マー、ナイロン−シリコン系樹脂、ニトロセルロース−
ポリアミド樹脂、ポリフッ化ビニル、塩化ビニリデン−
アクリロニトリル共重合体、ブタジェン−アクリロニト
リル共重合体、ポリアミド樹脂、ポリビニールブチラー
元、セルロース誘導体(セルロースアセテート、セルロ
ースダイアセテート、セルローストリアセテ−1−、セ
ルロースプロピオネート、ニトロセルロース等)、スチ
レン−ブタジェン共重合体、ポリエステル樹脂、クロロ
ビニルエーテル−アクリル酸エステル共重合体、アミノ
樹脂、各種の合成ゴム系の熱可塑性樹脂及びこれらの混
合物が使用される。
熱硬化性樹脂又は反応型樹脂としては、塗布液の状態で
は200,000以下の分子量であり、塗布、乾燥後に
加熱することにより、縮合、付加等の反応により分子量
は無限大のものとなる。又、これらの樹脂のなかで、樹
脂が熱分解するまでの間に軟化又は溶融しないものが好
ましい。具体的には例えばフェノール樹脂、エポキシ樹
脂、ポリウレタン硬化型樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂
、アルキッド樹脂、シリコン樹脂、アクリル系反応樹脂
、エポキシ−ポリアミド樹脂、ニトロセルロースメラミ
ン樹脂、高分子量ポリエステル樹脂とイソシアネートプ
レポリマーの混合物、メタクリ・ル酸塩共重合体とジイ
ソシアネートプレポリマーの混合物、ポリエステルポリ
オールとポリイソシアネートの混合物、尿素ホルムアル
デヒド樹脂、低分子量グリコール/高分子量ジオール/
トリフェニルメタントリイソシアネートの混合物、ポリ
アミン樹脂、及びこれらの混合物である。
而して好ましいものは、繊維素樹脂(硝化綿等)、塩化
ビニル−酢酸ビニル−ビニルアルコール共重合体、ウレ
タンの組合せからなる熱硬化性樹脂(硬化剤使用)であ
る。
強磁性薄膜表面に本発明の酸化防止剤、脂肪酸、脂肪酸
エステル、放射線硬化型モノマー、オリゴマー又はポリ
マー等を含むトップコート層を設ける方法としては、前
記添加剤を溶剤で希釈して強磁性薄膜上に薄く塗布した
り、該添加剤を大気中、不活性ガス中、あるいは真空中
で気化せしめてその蒸気を強磁性金属表面に当てるなど
の手段があり、これらを適用することができる。このと
き酸化防止剤、脂肪酸及び脂肪酸エステルを混合、塗布
して乾燥、硬化したり、先ず酸化防止剤又は酸化防止剤
及び放射線硬化型ポリマーを塗布、硬化後、該塗布膜上
に前記脂肪酸及び脂肪酸エステルを塗布或いは蒸着して
塗布膜或いは蒸着膜を形成することができる。
潤滑剤の蒸着法によるものでは、その膜の表面が均一と
なり、出力波形が良好なものが得られる。
本発明のトップコート層における酸化防止剤と脂肪酸及
び脂肪酸エステルの使用割合は酸化防止剤:脂肪酸士脂
肪酸エステル=100:1〜100 : 300、好ま
しくは100:3〜100:200である。脂肪酸と脂
肪酸エステルの使用割合は脂肪酸:脂肪酸エステル=1
00:1〜100:200、好ましくは100:3〜1
00:100である。又、放射線硬化型モノマー、オリ
ゴマー又はポリマーは酸化防止剤:モノマー、オリゴマ
ー又はポリマー=10 : 90〜90:10、好まし
くは30ニア0〜70 : 30であり、脂肪酸十脂肪
酸エステルは酸化防止剤+モノマー、オリゴマー又はポ
リマーの1〜300%、好ましくは3〜200%である
トップコート層の厚みとしては5〜80〇八が好ましい
。あまり厚すぎると型持の低下を生じたり、ケズレを生
ずる。又、あまり薄すぎると目づまりが発生する。トッ
プコートなしの強磁性薄膜の表面粗度は10〇八以下が
好ましいため、この上にトップコート層を形成する場合
、あまり厚すぎるとケズレを生ずることが判った。あま
り少なすぎるとトップコート層の吸着が弱すぎ、目づま
りを発生することが予想される。このようなことは本発
明ではじめて判明したものである1、特に好ましい範囲
としては5〜300Aである。
また本発明のトップコート層に用いる放射線硬化型添加
剤の架橋に使用する活性エネルギー線としては、放射線
加速器を線源とした電子線、C。
60を線源としたンー線、5r90を線源としたβ−線
、X線発生器を線源としたX線あるいは紫外線等が使用
される。
特に照射線源としては吸収線量の制御、製造工程ライン
への導入、電離放射線の遮蔽等の見地から放射線加熱器
により放射線を使用する方法が有利である。
本発明においてバックコート層は必要ないが、バックコ
ート層があれば走行性が更に安定し、好ましい。バック
コート層は通常用いられる無機顔料、潤滑剤、有機バイ
ンダーからなるものである。
℃本月l呪!IE服 本発明において、トップコート層に前記酸化防止剤を含
ませることにより防錆効果が著しく、又前記放射線硬化
型モノマー、オリゴマー又はポリマーを含有することに
よりトップコート層が補強され削れが少なくなるが、こ
れだけでは不充分であり、脂肪酸及び脂肪酸エステルを
含ませることにより摩擦低下、スチール特性の向上、走
行でのトップコート面のケズレが少なくなり、走行安定
性、耐久性の優れた、ドロップアウトの減少した磁気記
録媒体が得られる。脂肪酸のみのものではスチール特性
の面で安定性を欠き、脂肪酸エステルを添加する事によ
りスチール特性が向上し、脂肪酸との組合せにより摩擦
係数も低く、耐久走行性でもすぐれたものとなる。その
ため脂肪酸のみと比べ、ヘッド付着が少なく、トップコ
ート膜のケズレが少なく、スチール特性のすぐれたもの
となる。特に炭素原子数9以上、望ましくは炭素原子数
lO〜18のRCO基を有する脂肪酸エステル及び融点
32〜81℃の脂肪酸がよい、これらの潤滑剤は何れか
一方のみでは上記のケズレ、付着、スチール特性、摩擦
の面で満足すべきものは得られず、2種の組合せによっ
て初めて相乗効果が奏せられることが解った。
八 日の 野 本発明の磁気記録媒体は、オーディオテープ、ビデオテ
ープ、コンピューター用テープ、エンドレステープ、磁
気ディスク等として利用でき、中でもドロップアウトが
最も重要な特性の1つであるビデオテープ、コンピュー
ター用テープとして用いることができ非常に有用である
近年、特に技術進歩が著しく、しかも市場性の拡大して
いる高バイアスのHi F i用オーディオカセットテ
ープ、ビデオカセットテープ、ビデオテープ接触転写プ
リント用マスターテープ等には本発明の特定のトップコ
ート層を設けた金属薄膜からなる磁気記録層を用いるこ
とにより、極めて良好な電磁変換特性と物性信頼性を有
する高性能テープを得ることができ、本発明の磁気記録
媒体は有用性の大きいすぐれたものであるということが
できる。
住」Iの ・・ 以下に本発明の実施例を示す。なお、本発明がこの実施
例に限定されるものでないことは理解されるべきである
<1)礁m列形栽。
強1LfL薄遺り一 厚さ32Pmのポリエステルフィルムを円筒状冷却キャ
ンの周面に沿わせて移動させ、02 +Ar(容積比l
:1)を毎分800ccの速さで流し真空度を1.0X
10=Torrとしたチャンバー内で、Co80、Ni
2Oよりなる合金を溶融し、入射角90’〜30”の部
分のみ斜め蒸着し膜厚0.15PmのCo−Ni −0
1l膜を形成した。酸素はベースとの界面およびベース
と反対側の表面に多く偏在していた。またベースと反対
側の表面はほぼ酸化物のみで覆われていた。Hc=10
000e、膜中の平均酸素量はGoとNiに対する原子
比(0/CoN i X 100)で40%であった。
羞lぼ■IIl 厚さ12 pmのポリエステルフィルムを円筒状冷却キ
ャンの局面に沿わせて移動させ、真空度を5.0X10
−6Torrとしたチャンバー内で、苅]−の場合と同
様に蒸着した。膜厚は0゜15、mmで実質的にCo−
Niより成る。
このテープを90℃、20%RH雰囲気中で強制酸化し
、そのベースと反対側の表面を酸化物のみとした。Hc
=9000e。膜中の平均酸素量はCoとNiに対する
原子比で45%であった。
(2)トップコート層の形成 Oトップヨー8組成 トップコート 1 重量部 ジメチルアミノエチルメタクリレート 1.0トリメチ
ロ一ルプロパントリアクリレート分子量296 1.0 脂肪酸エステル x o、os 脂肪酸 Y O12 MEK/ トルエン(1/1) 100ト・プコート 
2 重量部 2.6ジ第三ブチルp−クレゾール 1.5ペンタ工リ
スリトールテトラアクリレート分子量 352 0.8 アクリル変性塩ビ一酢ビービニルアルコール共重合体(
マレイン酸含有)分子量20,000 0.7ステアリ
ン酸 0.2 ミリスチン酸ブチル 0.05 MEK 100 トツプコート 3 重量部 モノグリコールサリチレートアクリレート 1ペンタエ
リスリトールテトラアクリレート0.2N−ビニルピロ
リドン分子量111 0.3メタクリル酸変性ミリスチ
ン酸 0.3ステアリン酸ラウレート 0. 1 ミリスチルアルコールのメタクリレート 1.0MEK
/トルエン(1/1) 100 トップコート組Jゝ4 メタアクリロキシエチルホスフェート 2特殊アクリレ
一トD分子量534 l ステアリン酸 0.1 ステアリン酸ブチル 0.05 トルエン 100 トツプコート 5 ステアリルアルコールメタクリレートホスフェート 1 スピラ一ク変性体分子量10,000 0.2アクリル
変性ポリウレタン工ラストマー分子量300 0.2 多官能アクリレート分子量300 0.2ベヘン酸 0
.5 ミリスチン酸ラウレート 0.I MEK/トルエン(1/1) 100 0トツプコート の製゛ び 状 実施例1゜ トップコート層1は強磁性薄膜(1)上、トップコート
組成1をそのまま塗布し、加速電圧150KeV、電極
電流6 mA、 3 M r a d 、N2ガス中で
照射を行なった結果、膜厚15〇へのものが得られた。
前記脂肪酸エステルX種、脂肪酸Y種についてX種及び
Y種を各々選択して組合せてみた。まず脂肪酸エステル
及び脂肪酸を各々単独で添加して20℃でのスチール特
性及び40℃、80%での高温、高湿下で実験したとこ
ろ、脂肪酸エステル単独の場合は40℃、80%の高温
、高湿下ですぐに走行ストップとなり、また脂肪酸単独
の場合は5℃でのスチールが不安定で、20℃でのスチ
ール特性が短かく、しかも40℃、80%の高温、高湿
下でトップコート膜のケズレ及び付着があった。
次に脂肪酸エステルX種及び脂肪酸Y種について、脂肪
酸エステルX種を (a)カプリル酸ブチル CqH,、COOC+8g(
b)カプリン酸ブチ)L/ Cq Hlq COOC4
−Hq(c)ミリスチン酸ブチル C,3H2□C00
C:+H。
(d)ステアリン酸ブチル C,g H,’ COOC
4Hy、脂肪酸Y種を (1)カプリル酸 融点17℃ (2)カプリン酸 融点32℃ (3)ミリスチン酸 融点54℃ (4)ステアリン酸 融点69℃ (5)ベヘン酸 融点81℃ (6)セロチン酸 融点88℃ とし、X種とY種の各組合せについて実験を行なった。
その結果を第1図及び第2図に示す。第1図は脂肪酸Y
種(1)〜(6)のみを用い、脂肪酸エステルX種を併
用しない場合、第2図はX種、7種併用の場合である。
図は横軸に脂肪酸Y種を取り、縦軸に脂肪酸エステルX
種をパラメーターとしである。
第1図においてイは初期摩擦、口は50回走行後の摩擦
、ハはスチール特性である。第2図においてa、b、c
、dは各々相当する脂肪酸エステルの併用を表わし、摩
擦についてはa(−0−)は初期摩擦、50回摩擦共に
同じ値であり、b、c(−・−)はbc−イが初期摩擦
、be−口が50回後の摩擦であり、d(−x−)はd
−イが初期摩擦、d−口が50回後の摩擦である。スチ
ール特性ハ(−八−)は、a、b、c、cl全て同じで
ある。
第1図から判るように脂肪酸Y種単独では、融点17℃
及び88℃のカプリン酸(1)及びセロチン酸(6)で
は摩擦係数が大であり、鳴き(S)が生じ、走行不良で
あった。走行後のものについて(2)〜(5)を調べた
ところ、トップコートケズレ及び付着があった(付着ラ
ンク5段階で3であった)。
第2図から判るように、脂肪酸エステルX種及び脂肪酸
Y種を併用した場合、融点17℃及び88℃のカプリン
酸(1)及びセロチン酸(6)では摩擦係数が大であり
、鳴き(S)が生じ、走行不良であったが、融点32〜
81℃の脂肪酸Y種と炭素数9〜19のアルキル基を有
する、カプリン酸エステル(b)〜ステアリン酸エステ
ル(d)を使用した場合、トップコートケズレ及び付着
が少なく、摩擦が低下し、また50回くり返しでも摩擦
変化が少なく、しかも5℃でのスチールの安定したもの
となった。
以上のように炭素原子数9以上、望ましくは炭素原子数
lO〜18なるRCO基を有する脂肪酸エステル及び融
点32〜81℃の脂肪酸を含有せしめた広範囲の組合せ
でトップコート膜のケズレが少なく、スチール特性の安
定及び向上したものとなり、しかも摩擦特性の低い長時
間安定したビデオテープが得られた。
実施例2゜ トップコート層2は強磁性薄膜(1)上、トップコート
組成2を塗布し、加速電圧150KeV、電極電流6m
A、3Mrad、N2ガス中で照射を行なった。膜厚が
150八であった。
実施例3゜ トップコート層3は強磁性薄膜(1)上、トップコート
組成3を塗布し、加速電圧150KeV、電極電流10
mA、5Mrad、N2ガス中で照射を行なった。膜厚
が120Aであった。
実施例4゜ トップコート層4は強磁性薄膜(1)上、トップコート
組成4を塗布し、加速電圧150KeV、電極電流10
mA、5Mrad、N2ガス中で照射を行なった。膜厚
が100八であった。
実施例5゜ トップコート層5は強磁性薄膜(2)上にトップコート
組成5を塗布し、加速電圧150KeV、電極電流10
mA、5Mr a d、N2ガス中で照射を行なった。
膜厚が100Aであった。
実施例6゜ トップコート層゛6 重量部 a、ジメチルアミノエチルメタクリレート IN−ビニ
ルピロリドン 2 MEK/ トルエン(1/1) 100このものを強磁
性薄膜(2)上に塗布、加速電圧150 K e V、
電極電流10mA、5 M r a d 。
N2ガス中で照射を行なった。
その上に す、ベヘン酸 0・3 ミリスチン酸ブチル 0.I MEK 100 を塗布、加速電圧150KeV、電極電流4mA、2 
M r−a d 、 N2ガス中で照射を行なった。膜
厚が110Aであった。
実施例7゜ 強磁性薄膜(2)上のトップツー1−組成6のaの上に
4X10−3Torrの条件の雰囲気中でステアリン酸
を吸着させた。膜厚は110Aであった。
比 トップコート1 トップコート2の組成の中からミリスチン酸ブチルを除
いたものである。
比 トップコート2 トップコート3の層成の中からメタクリル酸変性ミリス
チン酸を除いたものである。
実施例2〜7及び比較例の磁気記録媒体の特性を次の表
に示す。
なお本発明のオリゴマー及びポリマーの分子量は次の測
定方法による数平均分子量によっている。
※GPCによるバインダーの平均分子量測定GPC(G
el Permeation Chlomatogra
phy)とは試料中の分子を移動相中のその大きさに基
いて分離する方法で、分子ふるいの役をする多孔質ゲル
をカラムに充填し液体クロマトグラフィーを行なう方法
である。
平均分子量を算出するには標準試料として分子量既知の
ポリスチレンを使いその溶出時間から検量線を作成する
。これよりポリスチレン換算の平均分子量を計算する。
与えられた高分子量物質中に分子量Miである分子がN
i個あったとすると 数平均分子量M n = ΣN i M i で表わせ
る。
ΣN1 又上記各種特性の測定方法について以下に記す。
1、スチール特性 5 M Hzで記録し、再生出力のスチール特性を測定
する。10分以上をOKレベルとする。
2、磁性面側摩擦測定 磁気テープの磁性面がシリンダー側に来るように巻きつ
け、一方の端面に20gの負荷をかけ、シリンダーを9
0°回転したときの張力変化を読みとって摩擦測定をす
る。
3、付着 走行後のヘッド付着を感能試験により5段階(5が良好
)にランク付けした。
4、トップコート面削れ 一般市販のVH3方式VTRを改造し、40℃、60%
走行にて50回走行後のトップコート面削れをm察する
5、錆 50℃、90%RHの環境下に1週間保存し錆の発生状
況を見る。
6、エンベロープ 電磁変換特性の出力波形の微少変化を%で表示。
【図面の簡単な説明】
添付の図面は本発明で脂肪酸及び脂肪酸エステルを使用
することによる効果を示すグラフであり、第1図は脂肪
酸単独使用、第2図は脂肪酸及び脂肪酸エステル併用の
場合で、各種組合せによる摩擦係数とスチール特性の変
化を示すものである。 代理人 大多和 明敏 代理人 大多和 暁子

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)非磁性基村上に強磁性薄膜を設けた磁気記録媒体
    において、該強磁性薄膜の表面上に酸化防止剤、脂肪酸
    及び脂肪酸エステルとを含有するトップコート層を設け
    たことを特徴とする磁気記録媒体。
  2. (2)非磁性基村上に強磁性薄膜を設けた磁気記録媒体
    において、該強磁性薄膜の表面上に放射線硬化型モノマ
    ー、放射線硬化型オリゴマー及び/又は放射線硬化型ポ
    リマーからなる有機バインダー。 酸化防止剤、脂肪酸及び脂肪酸エステルとを含有するト
    ップコート層を設けたことを特徴とする磁気記録媒体。
  3. (3)脂肪酸が融点32乃至81℃である特許請求の範
    囲第1項又は第2項記載の磁気記録媒体。
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