JPS6022132B2 - ケ−ソン刃口周辺の掘削装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、ケーソン刃口周辺の掘削装置に関し、特に
、掘削機械を、ケーソン躯体の下部内壁に沿って移動さ
せながら、刃○周辺の地盤を掘削することにより、作業
室天井の有無や地盤の性状更にケーソン躯体の大きさに
拘わらず、作業性を向上させる。

〔従来の技術〕

従来のケーソン刃口周辺の掘削手段としては、第１に作
業員の人力による手掘り手段、第２に地盤上を走行する
掘削機械を使用する手段、第３に作業室天井に沿って走
行する掘削機械を使用する手段（例えば、実公階５３一
２２４１２号公報）第４に、作業室天井を有しないケー
ソンにおいては、天井代用の支持設備に沿って走行する
掘削機械を使用する手段があった（例えば、特公昭４７
−７５８７号公報）。

〔発明が解決しようとする問題点〕

この中で、前記第１の手段は掘削精度が高いが、安全性
に問題があり、しかも水中掘削が不可能である欠点があ
り、また、第２以下の手段は、地盤掘削一般に用いられ
る手段をそのまま刃□周辺の掘削にも適用するものであ
って、本来は、ケーソン雛体の刃口より内側の中央地盤
を掘削するための手段である。

そして、ケーソン工事の大形化に伴い、このような第２
以下の手段では、刃口より内側の中央地盤はともかく、
刃□周辺の地盤までも能率よく、且つ好適に掘削するこ
とが困難になった。特に、第３の手段においては、いわ
ゆる圧気工法に用いる構造の天井付きのケーソンにしか
採用できず、天井が掘削の反力に耐える程度の堅牢さを
備えなければならず、そのため、ケーソンは十分な検査
が必要であり、堅牢さの確保のためにコストが嵩む欠点
があった。また、第４の手段でも、掘削機械を案内する
ためのフレームが、かなり大掛りなものにならざるを得
ず、そのためのコストが嵩む欠点を有していた。而して
、この発明の目的は、ケーソンの規模の大小に拘わらず
使用できる刃口周辺の掘削菱贋を提供するにあり、また
この発明の目的は、天井や大掛りなフレームの有無に拘
わらない安価な工法に使用できる刃口周辺の掘削装置を
提供するにあり、更にこの発明の目的は、軟弱地盤及び
水中地盤の掘削にも好適な刃□周辺の掘削装置を提供す
るにある。

〔問題を解決するための手段〕

すなわち、前記問題点を解決して前記したような諸目的
を達成するために、この発明の掘削装置は、刃口周辺の
掘削に好適するように、例えば図示する実施例のように
、ケーソン躯体１の下部内壁２に、内周横方向に向けて
レール５を延設するとともに、前記レール５に上下方向
を向いたガイド６を係合し、このガイド６に掘削機械３
を上下可動に係合して、この掘削機械３を前記レール５
によって片持式に迫特せしめ、以つて、その掘削機械３
を前記レール５及び前記ガイド６に沿って移動自在に設
置したことを特徴とする。

〔作 用〕

レール５を、ケーソン内壁２の内周横方向に向けて延該
し、このレール５に上下方向に敬付けたガイド６に、掘
削機械３を上下可動に係合したので、この掘削機械３は
ケーソン５の内壁内周に片持ち式に担持されるから、掘
削の反力は、レール５やガイド６だけで受ける。

したがって、圧気工法の場合には天井に負荷がかからな
い。また、大掛りなフレームを必要とせずに刃□周辺の
掘削に必要にして十分な掘削効果を得る。〔実施例〕 第１図及び第２図は、第１の実施例を示すものであり、
ケーソン蝿体１の下部内壁２に、内周横方向に向けてレ
ール５，５を水平且つ相互に平行に延設してある。

レール５，５は、雛体１に対してアンカ８により固定さ
れ、このレール５，５に、上下方向に延びるガイド６を
係合する。ガイド６には、車輪９，９とブラケット１０
，１０が備えてあって、この車輪９，９によりガイド６
をレール５，５に移動自在に係合しており、また、ブラ
ケット１０，１０により、車輪９，９がし−ル５，５か
ら脱線すること防止している。ガイド６には、車輪１１
，１１を介して掘削機械３の油圧制御機器等を内蔵した
本体３ａが上下動自在に係合している。

ガイド６と本体３ａとの間には、図示しないが、本体３
ａがガイド６から離れることを防止する手段が施してあ
る。電源及び制御用ケーブルを内蔵したワイヤロープ１
２により、躯体１外の走行クレーン１３に吊られており
、掘削機械３をレール５，５に沿って水平移動制御させ
ると、走行クレーン１３も蝿体１の外周を掘削機械３の
動きに応じて走行する。また、掘削機械３をガイド６に
沿って、上下移動するように制御すると、走行クレーン
１３が、ワイヤロープ１２を巻き込み、又は送り出して
、これに応ずるシステムとなっている。掘削機械３の本
体３ａには、パワーショベル３ｂが設置されていて、そ
の先端のバケット３ｃにより、躯体１の刃口４周辺の地
盤Ｇを掘削する。

３ｄは油圧ジャッキ装置であり、パワーショベル３ｂの
屈伸のために用いる。

而して、掘削機械３は、レール５，６及びガイド６に係
合された状態で、走行クレーン１３に吊られている。

そして、レール５，５の延びる方向に掘削機械３を移動
させると、それに伴い走行クレ−ン１３は、ワイヤロー
プ１２を伴って移動する。また、上下方向に掘削機械３
を移動させると、それに伴って走行クレーン１３がワイ
ヤロープ１２を巻き込み、送り出すシステムとなってい
る。掘削機械３のレール５，５に沿っての水平移動は、
車輪９，９がし−ル５，５に係合した状態で転勤し、且
つブラケツト１０，１０がレール５，５に係合してガイ
ド６が脱離することを防止しつつなされ、このとき、掘
削機械３は、ガイド６と一体に水平移行をする。また、
掘削機械３の上下移動は、ガイド６に案内されて移動す
ることにより、掘削機械３だけが移動される。なお、掘
削機械３の前記水平移動と上下移動とを同時になすこと
もできることは勿論である。この場合の掘削機械３は、
水平及び上下方向の合成された方向へ斜めに移動する。
このように、移動して所定位置に設定された掘削機械３
は、パワーショベル３ｂの屈伸、旋回、俗抑等の運動と
バケット３ｃの回動とで、躯体１の刃口４周辺の地盤Ｇ
を掘削する。

掘削された±砂は、刃□４より内側の中央地盤上に集め
られ、公知手段により雛体１外に排出される。そして、
掘削機械３の前記移動掘削とにより、鯛体１の刃口４周
辺地盤Ｇを、蝿体１の平断面形状に掘削すると、鯛体１
下部には空間が形成されるため、雛体１の自重で雛体１
は沈下する。かくして、鯛体１は、所定深度まで順次沈
下して設置される。なお、掘削機械３の操作制御は、掘
削地盤Ｇ上からは勿論のこと、ケーソン躯体１の外部か
ら遠隔操作をする形式にすることもできる。第３図は、
第２実施例を示すものであり、掘削機械３が、本体３ａ
と、テレスコピックアーム３ｅと、回転自在なバケット
３ｆとからなる。

そして、テレスコピックアーム３ｅの伸縮、係抑と、バ
ケット３ｆの回転とにより地盤Ｇを掘削する。他の構成
、作動は、前記実施例と同一である。第４図は、第３実
施例を示すものであり、掘削機械３が、本体３ａとテレ
スコピックアーム３ｅとカッターローダ３ｇとからなる
。そして、テレスコピツクアーム３ｅの伸縮、俺抑と、
カッターローダｇの回転とによって地盤Ｇを掘削する。
他の構成、作動は前記第１実施例と同一である。第５図
はき、第４実施例を示すものであり、掘削機械３が、本
体３ａとガイド３ｈに進退自在に装着されたアースオー
ガ３ｉとからなる。そして、アースオーガ３ｉの前進、
後退の反復により、地盤Ｇを順次掘削する。他の構成及
び作動は、前記第１実施例と同一である。〔効 果〕 以上説明したように、この発明によれば、掘削機械をケ
ーソン健体の下部内壁に沿って移動させながら、刃口周
辺の地盤を掘削するため、ケーソンの刃□周辺を的確に
掘削することができる。

また、この掘削は、掘削機械をケーソン躯体に沿って移
動させてなすため、ケーソンの規模の大小、及びケーソ
ンの形式に拘わらず適用することができると共に、軟弱
地盤及び水中地盤の掘削にも安定していて好適である。
そして、圧気工法の場合には、天井に掘削負荷をかける
ことなくこの掘削機械を使用できるので、ケーソンの製
作コストの増大を抑止でき、また、掘削機械を支持する
フレームに大掛りなものを用いないので、装置自体も安
価に提供することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はトこの発明の第１実施例を示す全体の断面図、
第２図は、第１図の要部拡大図、第３図は、第２実施例
の要部拡大断面図、第４図は、第３実施例の菱部拡大断
面図、第５図は、第４実施例の要部拡大断面図である。 なお、図中１はケーソン鍵体、２は下部内壁、３は掘削
機械、４は刃口、５はしール、６はガイド、Ｇは地盤で
ある。鍵ｌ図 第２図 第３図 第４図 第５図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ ケーソン躯体の下部内壁に、内周横方向に向けてレ
   ールを延設するとともに、前記レールに上下方向を向い
   たガイドを係合し、このガイドに掘削機械を上下可動に
   係合して、この掘削機械を前記レールによつて片持式に
   担特せしめ、以つて、その掘削機械を前記レール及び前
   記ガイドに沿つて移動自在に設置したことを特徴とする
   、ケーソン刃口周辺の掘削装置。