JPS6022050Y2 - 物品吊下装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、はぼ水平の状態を保って安定的に移動できる
物品吊下装置に関するものである。

（従来の技術） 近年、産業の著しい進歩により物品の移動などが著しく
増大している中で、物品の移動に関してはフォークリフ
ト、クレーンを用いているが物によっては効率的でない
場合や安定が悪（落下などの欠点を有していた。

（考案が解決しようとする問題点） 本考案は、従来の欠点を解決するために考案されたもの
で、シリンダロッドに吊設した水平状態の押え杆と、支
持杆の両端に挟杆の途中を開閉自在に軸着し、挟杆の下
端に設けた爪片で支持する生製品の受杆とで生製品の水
平を保持しつつ安定的に生製品を移動可能に吊下げ出来
るようにしたことを目的としたものである。

（問題点を解決するための手段） 本考案は、クレーン本体１にシリンダ２を下方へ垂直状
に設け、シリンダ２のシリンダロッド３の下端を水平状
の支持杆４の中央に設け、支持杆４の両端に軸１８．１
８で垂直状の挟杆６，６の途中を回動自在に設けると共
に、各挟杆６，６の下端に設けた爪片５，５を生製品１
３を載置する受杆１４の両端に係脱自在に係合せしめる
と共に、各挟杆６，６の上端と支持杆４の間にシリンダ
７．７を設けて挟杆６，６を開閉自在に設け、シリンダ
２の下端に垂下させた吊保持板８，８′の途中を支持杆
４の側部に当接させて設け、吊保持板８，８′に縦長に
あけた長大１６．１６’に支持杆４の突起１５を係合し
、中央を吊保持板８′の下端に設けた押え杆９を受杆１
４と平行に設けたものである。

なお図中１０は支持杆４に上方ボルト１０′で固定した
案内板で、その内側を押え杆９の外側に接触させて支持
杆４と押え杆９とが相対的に垂直に上下動できるように
案内するものである。

１２は吊保持板８′に固定した水平板で、この水平板１
２に螺合したボルト１１．１１は押え杆９の水平を図る
ためボルト１１の下端を押え杆９に当接し、ボルト１１
の螺合度を微調整して押え杆９を水平にする。

又吊保持板８，８′は２枚を重合し、全長を伸縮出来る
ようにし、ボルトナツト１９で２枚を所望長さの位置で
固定しである。

本考案の作用を、例えばコンクリート洗出製品の養生前
の軟らかい生製品の移動に応用した場合について述べる
。

シリンダ２のロッド３の下端に設けた支持杆４の両端に
設けである挟杆６の下端を外方に開け、生製品１３を受
載した生製品の受杆１４の両端に、挟杆６の下端に設け
である爪片５を係合せしめる、この爪片５の保合動作は
支持杆４と挟杆６の上端とに連結したシリンダ７のロッ
ドを伸長させることにより挟杆６の下端を内方に移動さ
せ爪片５で受杆１４の穴に係合せしめる。

また爪片５を受杆１４より離脱せしめるには前記シリン
ダ７のロッドを収縮せしめて挟杆６の下端を外方へ開く
ことにより爪片５が受杆１４より離脱せしめられる。

またシリンダ２のロッド３を収縮して支持杆４と挟杆６
とを上方へ引上げると受杆１４も上昇する。

この時押え杆９は吊保持板８，８′に吊られたままの状
態であるから押え杆９は元の位置に留まっている。

従って、受杆１４に載置した生製品１３の上端面が押え
杆９に接触し、受杆１４と押え杆９とて生製品１３の上
下面を挟着し、生製品１３を確実に保持したクレーン本
体１の移動により生製品１３を所定の個所に搬送するこ
とができる。

（考案の効果） 本考案は上述のように挟杆６に係脱自在に係止した受杆
１４の上に生製品１３を載置し、受杆１４と押え杆９と
で上下平行に落下させない程度の力で挟持するから、生
製品１３を損傷させることなく運搬できるのみならず、
生製品１３を受杆１４に載置して運搬する為に落下させ
ることなく安全に運搬でき、しかも、シリンダロッド３
の伸縮により支持杆、挟杆６を介して受杆１４を上下動
させ、受杆１４と押え杆９とで生製品１３を確実に挟持
するため、生製品１３を安全に運搬できると共に、挟杆
６，６間及び受杆１４と押え杆９間に入る大きさのもの
であれば種々大きさの異なる生製品１３でも挟持できる
為に利用範囲が広く、その上、吊保持板８，８′の長大
１６．１６’に支持杆の突起１５を係合したから、長穴
１６，１６′の案内により受杆１４と押え杆９とが左右
にずれることなく受杆１４を円滑に上下動させることが
でき、且つ、受杆１４と押え杆９とを上下平行した状態
で間隔を変え、生製品１３を挟持するから、生製品１３
を確実に挟持し運搬できる。

従って運搬する製品が板状などの不安定な物に対しても
吊保持が確実である。

又吊保持板、支持杆、挟杆により吊保持物の保持が確実
に位置決めが行ない得るので吊保持製品に余計な挟着力
が加わらずにすむし、構造もきわめて簡単である。

このように本考案によれば、吊保持が安全で搬送中製品
の損傷のおそれがないので搬送作業性が向上し吊保持と
運搬とを能率的に行ない得る等の効果がある。

なお実施例では挟杆に爪をつけたものを用いたが、これ
に限るわけではなく挟杆を内方に彎曲せしめたり、挟杆
の内方に凹凸を設けても良い、又物品吊下装置をクレー
ンに取り付けたがこれに限るわけではない。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示すもので、第１図は本考案
をクレーンに取り付けた時の一部切欠き斜視図、第２図
〜第４図はコンクリート生製品の吊下げ動作を示した説
明図の正面図、第５図は同上一部の拡大正面図、第６図
は同上Ａ−Ａ線の断面図である。 １はクレーン、２はシリンダ、３はシリンダロッド、４
は支持杆、５は爪片、６は挟杆、７はシリンダ、８．８
’は吊保持板、９は押え杆、１０は案内板、１１はボル
ト、１２は水平板、１３は生製品、１４は生製品の受杆
、１５は突起、１６．１６’は長穴、１７はクレーン支
持体、１８は軸、１９はボルトナツト。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. クレーン本体にシリンダを下方へ垂直状に設け、シリン
   ダのシリンダロッドの下端を水平状の支持杆の中央に設
   け、支持杆の両端に軸で垂直状の挟杆の途中を回動自在
   に設け、各挟杆の下端に設けた爪片を生製品を載置する
   受杆の両端に係脱自在に設けると共に、各挟杆と支持杆
   の間にシリンダを設けて挟杆を開閉自在に設け、クレー
   ン本体に設けたシリンダの下端に垂下させた吊保持板の
   途中を支持杆の側部に当接させて設け、吊保持板に縦長
   にあけた長穴に支持杆の突起を係合し、中央を吊保持板
   の下端に設けた押え杆を受杆と平行に設けたことを特徴
   とする、物品吊下装置。