JPS6022006Y2 - 昇降機におけるバケツト装着装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は幅狭のＶベルトであっても、該Ｖベルトの外周
面に多数のパケットを上下左右方向にずれることなく確
実に装着せしめる許りか、パケットの懸回作動時に取付
膨出部に無理な負荷がかかることで生ずる取付膨出部の
破損事故をなくすと共に取外し操作をより簡単ならしめ
た昇降機におけるパケット装着装置に関する。

回転中におけるベルトのスリップ現象や伸長が極端に少
なく、然かも安価であるＶベルトを昇降機用のパケット
ベルトとして使用することで能率的な揚送作業を正確に
遠戚させる技術は良く知られている。

ところでＶベルトはその性能上、幅長さが極端に短かい
ので一定量の揚送物を収容するパケットの装着に際し従
前においては数多くの連結部材を用いることができない
ためその装着が的確に行われず、その結果、運転中に揚
送物の重量負荷で上下或は左右方向の何れかにずれてし
まい、正確な揚送作業を能率的に遠戚させることができ
ない。

本考案は前記に鑑み、外周面に略等間隔をおいて角錐状
を呈する多数の取付膨出部を設けた幅狭のＶベルトと、
該Ｖベルトの外周面と接する壁板側の中央部に取付膨出
部と略相似形の凹陥部を成形したパケットとを設け、上
記パケットは凹陥部がそれぞれの取付膨出部で覆われる
ように嵌合せしめてＶベルトとパケットとをＶベルトの
幅方向に沿い取付膨出部および凹陥部に亘って貫通した
連結軸で回動および取外しが自在に連結し、もって幅狭
のＶベルトであってもパケットが上下および左右方向に
ずれることなく数少ない連結具で強固に取外し自在に装
着せしめると同時にパケットの懸回作動時にパケットが
無理なく回動できるようならしめて能率的な揚送作業を
確実に遠戚させることができる昇降機におけるパケット
装着装置を提供しようとしたものであって、以下に本考
案装置の構成を添附図面に示された好適な一実施例につ
いて説明する。

図面において、１は昇降機本体であって、該昇降機本体
１の内部上下位置には一対の■プ！リー２．２を回転自
在に軸架すると共にこのＶプーリー２，２には幅狭のＶ
ベルト３が懸回されて矢印方向に向は回転されるように
なっている。

そして上記の■ベノ叶３の外周面４には略等間隔をおい
て角錐状を呈する多数の取付脚出座５・・・・・・・・
・が一体に設けられている。

６は一定量の揚送物を収納し、これを揚送するためのパ
ケットであり、該パケット６がＶベルト３の外周面と接
する壁板７側中央部には取付脚出座５が正確に嵌入てき
るような略相似形の凹陥部８が一体状に成形されている
。

そしてパケット６は凹陥部８を取付脚出座５に嵌合せし
めた状態のもとてＶベルト３の幅方向に沿い取付脚出座
５および凹陥部８に亘り貫通した止めピン状の連結軸９
により容易に回動および取外しができるよう連結せしめ
る。

次に本考案の作用について説明する。

今、Ｖベルト３の外周面４に略等間隔をおいて多数設け
た取付脚出座５にパケット６の凹陥部８を嵌合し、両者
をＶベルト３の幅方向に沿い貫通した連結軸９で回動自
在に連結すれば、多数のパケット６は壁板７がＶベノ叶
３の外周面４と当接した状態のもとて一本の連結軸９に
より強固に装着される詐りかパケット６は角錐状の取付
膨出座５全体を包むように凹陥部８で覆っているので上
下或いは左右方向にずれることなくその位置が確保せら
れる。

従って一対の■プーリー２，２に多数のパケット６を装
着したＶベルト３を懸回して回転させ、揚送物の揚送作
業を営ませた際には、パケット６に揚送物の負荷が加え
られても上下或は左右方向にずれることなく正確にその
装着位置を維持し能率的な揚送作業を遠戚させることが
できる許りか、パケット６の懸回時にパケット６は連結
軸９を軸として可動でき取付脚出座５に無理な負荷を与
えることを防止して、取付脚出座５の破損発生をなくす
と共にパケット６の交換時には連結軸９を単に引抜くこ
とで簡単に取外腰新たなパケット６の凹陥部８を取付脚
出座５に嵌合して連結具９で連結すればよい。

要するに本考案は、外周面４に略等間隔をおいて角錐状
を呈する多数の取付脚出座５を設けたＶベルト３と、該
Ｖベルト３の外周面４と接する壁板７側の中央部に取付
脚出座５と略相似形の凹陥部８を成形したパケット６と
を設け、上記パケット６は凹陥部８がそれぞれの取付脚
出座５で覆われるように嵌合せしめてＶベルト３とパケ
ット６とをＶベルト３の幅方向に沿い取付脚出座５およ
び凹陥部８に亘り貫通した連結軸９で回動および取外し
自在に連結したから、例え幅狭のＶベルト３であっても
、多数のパケット６を連結軸９の貫通操作により簡単に
回動および取外し自在に装着せしめて能率的な揚送作業
を遂行できる許りかパケット６は中央部に成形した凹陥
部８を介して角錐状の取付脚出座５を包むような状態を
維持しながら壁板７側がＶベルト３の外周面４に接する
ため、揚送作業中においてパケット６に揚送物の負荷が
加えられてもパケット６全体が上下或は左右にずれるこ
となく正確にその取付状態を保持できるは勿論のこと、
パケット６の懸回時に際し、可動的となって取付脚出座
５に無理な負荷が与えられることをなくし、取付脚出座
５の破損を防止できる効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案装置の一実施例を示すものであって、第１
図は要部を破断した正面図、第２図は第１図Ａ−Ａ線矢
視方向の拡大平断面図、第３図は要部の拡大正断面図で
ある。 ３・・・・・・Ｖベルト、４・・・・・・Ｖベルトの外
周面、５・・・・・・取付脚出座、６・・・・・・パケ
ット、７・・・・・・外周面と接する壁板、訃・・・・
・・・・凹陥部、９・・・・・・連結軸。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 外周面に略等間隔をおいて角錐状を呈する多数の取付膨
   出部を設けた幅狭のＶベルトと、該Ｖベルトの外周面と
   接する壁板側の中央部に取付膨出部と略相似形の凹陥部
   を成形したパケットとを設け、上記パケットは凹陥部が
   それぞれの取付膨出部で覆われるように嵌合せしめてＶ
   ベルトとパケットとをＶベルトの幅方向に沿い取付膨出
   部および凹陥部に亘って貫通した連結軸で回動および取
   外しが自在に連結したことを特徴とする昇降機における
   パケット装着装置。