JPS6021849Y2 - 導電伸縮支柱 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、例えば卓上型マイクロホン、電気スタンド等
の支柱に用いられ、給電用コードを内蔵して高さ調整可
能に伸縮する導電伸縮支柱に関するものである。

かかる導電伸縮支柱として、支持柱の伸縮ポール内にビ
ニールコード等のフレキシブルなコードを単に入れ、ポ
ール伸縮時にコードをその柔軟性により伸長または適宜
たるませたものであるが、これによると特に縮小時たる
んだコードが外側ポール内一杯に拡がって内側ポール基
端との間に噛込み易く、このため伸縮不能になったり、
柔らかいビニールの被覆が破れて導通不良を生ずる等の
問題がある。

本考案はこのような事情に鑑み、外側及び内側ポール内
にそれぞれと略等しい長さのガイド板を離間して平行に
設置し、ポール伸縮時に２枚のガイド板が少なくまたは
多く重合するようにし、且つガイド板の所定の位置に挿
通孔を穿設して給電用のコードを内側ポール側ガイド板
の一方の面、両ガイド板の間及び外側ポール側ガイド板
の他方の面にジグザグ状に沿わせ、ポール伸縮時ガイド
板の重合する割合に応じてコードを略−直線状またはジ
グザグ状に折畳んで、たるんだり、引張ることなく安定
的に保持するようにした導電伸縮支柱を提供するもので
ある。

以下、図面を参照して本考案の一実施例を具体的に説明
すると、第１図において、符号１は伸縮支持柱としての
２段の伸縮ポールであり、大径の外側ポール１ａの内部
上方に小径の内側ポール１ｂが入れ子犬に嵌合して伸縮
自在に構成されており、これらのポールｌａ、ｌｂは伸
縮動作が繰返えして行われ、内側ポール１ｂの上端には
マイクロフォン等の重量物が取付けられる等の関係で強
度の強い金属製である。

外側ポール１ａの上端は絞り３により内側ポール１ｂの
板止めを行っており、基端に基端金具４がカシメにより
固定される。

内側ポール１ｂは基端の外側に摺動ばね５が取付けられ
、この摺動ばね５を外側ポール１ａとの間に挾み込むこ
とで伸縮時円滑に摺動させ、且つ任意の伸縮状態に固定
保持するようにしてあり、先端に先端金具６が同様のカ
シメにより固定される。

そして、このような伸縮ポール１−が外側ポール１ａ基
端金具４を基台に固着して垂直に立設され、内側ポール
１ｂの先端金具６にマイクロフォン等を取付けて使用さ
れる。

マタ、外側ポール１ａ内にはそれと略等しい長さのガイ
ド板７が下端を基端金具４に固着して長手方向平行に設
置され、これに対して内側ポール１ｂ内にもそれと略等
しい長さのガイド板８が上端を先端金具６に固着し、上
記外側ポール側のガイド板７に対し後述するコードの太
さより少し広い隙間を設けて長手方向平行に設置される
。

こうして、２枚のガイド板７，８はポール伸縮時離間状
態で平行移動して少なくまたは多く重合するのであり、
図のような完全伸長時でもガイド板７゜８を重合するよ
うになっていることが望ましい。

ガイド板７，８において例えば第２図ａのようにポール
ｌａ、ｌｂの全長１に対し固着剤の金具４．６から３１
４１の位置にそれぞれ挿通孔９，１０が穿設され、伸縮
ポール１内にその完全伸長時の長さより若干長い程度の
給電用２芯コード１１が挿入されている。

コード１１は単線またはより線の２本の導電線を隔離し
てそれをビニール等で絶縁被覆したフレキシブなもので
、両端を金具４，６に固定して外部に導出するようにし
である。

そしてこのようなコード１１が伸縮ポール１内で、内側
ポール側のガイド板８の一方の面８ａに沿い、その挿通
孔１０を通して両ガイド板７，８の間を介し、更に挿通
孔９を通して外側ポール側のガイド板７の他方の面７ｂ
に沿うようにジグザグ状に設置される。

このように構成れることで、内側ポール１ｂを縮小する
と、ガイド板８が下降してガイド板７と多く重合するよ
うになり、同時にガイド板８の挿通孔１０の位置が下っ
てコード１１の挿通孔９゜１０の間の部分１１ａを押下
げるため、コード１１のその部分１１ａが挿通孔９の位
置で下方に折曲り、且つ上述のように多く重合する２枚
のガイド板７，８の間にガイド保持されるものであり、
こうしてコード１１の中間がたるむことなくジグザグ状
に折畳まれる。

一方、内側ポール１ｂを伸長すると、ガイド板８の上昇
により挿通孔１０の位置が上がることにより、上述のコ
ード１１の部分１１ａの押下げ、即ちコード１１の折畳
みが減じてコード１１は引張られることなく伸びる。

そして第１図のようなポール完全伸長時にはコード１１
が略−直線状に伸び、第２図ａのような位置関係で挿通
孔９，１０を設けることで、同図すのような完全縮小時
コード１１は３つに折畳まれてその折畳み部分がポール
全長１の２７４１ 、その上下の部分がそれぞれ１１４
１になる。

一方このようなポール伸縮時ポールｌａ、ｌｂの一方が
回っても、並設されるガイド板７，８が互に当って成る
角度以上は回転しないように回り止めされ、コード１１
のねじれが防止される。

尚、本考案はこのような実施例のみに限定されるもので
はなく、第３図に示されるようにガイド板？’、 ８’
をコ字形断面に形成してスライド可能に嵌合することも
でき、これにより回り止め効果が一層増し、且つ３列に
配列されるコード１１を完全に隔離することができる。

また、第４図に示されるようにガイド板７，８をコード
の回路基板に利用してそこに回路１２をプリント配線し
、ガイド板７，８相互の間のみにコード１１を結び目１
１ｂで挿通孔９に対して抜止めし、回路１２にハンダ付
けして設けても良い。

このように本考案によれば、ポール伸縮時伸縮ポール１
内に挿入されているコード１１が、２枚のガイド板７，
８とそれに穿設される挿通孔９゜１０により過分に引張
られることなく伸び、更にはたるむことなく２つまたは
３つに折畳んで常に安定した長さを維持するので、コー
ドのからみ、内側ポール基端への噛込み、断線等の不具
合はなくなる。

またガイド板７，８または７’、８’でポールｌａ、ｌ
ｂ相互の回り止めが行われるので、このための手段を別
途設ける必要がなくなり、コード１１のねじれを生じる
ことなく安定した伸縮動作をし得る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案による導電伸縮支柱の一実施例を示す断
面図、第２図ａ、 ｂはガイド板の挿通孔位置関係とポ
ール完全伸長、縮小状態を示す図、第３図はガイド板の
他の実施例を、第４図はコードの他の実施例をそれぞれ
示す斜視図である。 １・・・・・・伸縮ポール、１ａ・・・・・・外側ポー
ル、１ｂ・・・・・・内側ポール、７，８・・・・・・
ガイド板、９，１０・・・・・・挿通孔、１１・・・・
・・コード。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 外側ポール内に内側ポールを伸縮自在に嵌合して成る伸
   縮ポールの該外側及び内側ポール内に、それぞれそれと
   略等しい長さのガイド板を離間して平行に配置し、且つ
   それらのガイド板の所定の位置に挿通孔を穿設して、給
   電用のコードを上記内側ポール側ガイド板の一方の面か
   ら挿通孔を通して両ガイド板の間、更に挿通孔を通して
   上記外側ポール側ガイド板の他方の面に沿わせ、ポール
   伸長時はコードを略−直線状に伸ばし、縮小時はコード
   をジグザグ状に折畳むように構成したことを特徴とする
   導電伸縮支柱。