JPS6021843B2 - タイヤ成型用水性外面ペイント組成物 - Google Patents

タイヤ成型用水性外面ペイント組成物

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JPS6021843B2
JPS6021843B2 JP5698980A JP5698980A JPS6021843B2 JP S6021843 B2 JPS6021843 B2 JP S6021843B2 JP 5698980 A JP5698980 A JP 5698980A JP 5698980 A JP5698980 A JP 5698980A JP S6021843 B2 JPS6021843 B2 JP S6021843B2
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JP
Japan
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tire
water
paint
lamp black
composition
Prior art date
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Expired
Application number
JP5698980A
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English (en)
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JPS56152876A (en
Inventor
宏 内山
浩 鈴木
善啓 福井
欽也 川上
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Yokohama Rubber Co Ltd
Original Assignee
Yokohama Rubber Co Ltd
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Publication date
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  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Heating, Cooling, Or Curing Plastics Or The Like In General (AREA)
  • Paints Or Removers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、タイヤ成型用水性外面ペイント組成物、特
に未加硫タイヤを金型中で加硫する前にタイヤ表面に適
用して加硫工程における不良品発生を防止するための水
性外面ペイント組成物に関している。
タイヤを製造する場合、未加硫タイヤをタイヤ金型に装
入、加熱して加硫が行われているが、このとき禾加硫ゴ
ムが均一に型表面に流れ、金型とゴムとの間に巻き込ま
れた空気を外部に逃がし、さらに金型よりタイヤをとり
出すとき離型し易くする目的で、未加硫タイヤの外部に
外面ペイントを塗布している。
特に金型とタイヤとの間に巻き込まれた空気は、サイド
ウオール中に凹部を作り、タイヤは不良品となるので、
サイドウオール部に外面ペイントを塗布する必要性があ
る。従来、タイヤ工業で用いる外面ペイントは、カーボ
ンブラックをベースとし、有機溶剤主としてガソリンに
分散させて製造するのが普通であった。しかし、有機溶
剤は、ペイント塗付後乾燥とともに大気中に放出され、
大気汚染、環鰯悪化および火災、爆発の危険性があった
。最近、水にカーボンブラックを分散させた水性ペイン
トが提案されている。例えば、特関昭52−15133
9および特開昭54一72236である。これら水性ペ
イントは、有機溶剤を用いた場合の上記の欠点はないが
、外面ペイントの本来の目的からすれば、タイヤ表面の
ゴムの流れは充分に満足できず、不良品の発生率が高く
、未だ満足のいくペイントは得られていない。本発明者
らは、タイヤ不良品の発生防止のために最も効率のよい
水性組成物を見出すために鋭意検討を行った。
その結果、ランプブラックが次のような固有の性質を有
しし、これが外面ペイント組成物に好ましいことが判明
した。1 ランプブラックの粒径は100〜200のり
であり、一般のファーネスプラックおよびチャンネルブ
ラツクの20〜80の山よりは大きい。
カーボン粒子は、タイヤの表面に附着したとき空気の流
れる間隙を与えるが、この発明で用いるランプブラック
の粒径が大きいことは、この目的には極めて好ましい。
2 ランプブラックは、表面の酸素量が高く6〜8%で
あり、一般のカーボンブラックは約3%以下である。
この結果pH値も低くなり、ランプブラックではPH2
.5〜5.0であるのに対し、一般のカーボンブラック
では5〜9が普通である。未加硫ゴムを加硫する場合の
架橋反応は、一般にアルカリ性の方が反応速度が大きく
好ましいとされている。しかし、タイヤが金型と接触す
る面では、早期加硫を起さずゴムが金型面に対し均一に
流れるように、加硫速度がある程度遅い方が両者の間に
巻き込まれる空気をスムーズに逃がす点から好ましい。
この意味で、ランプブラックが表面に多くの酸素含有性
基を有しかつpH値が低いことは、外面ペイントに用い
るのに好ましい特性である。3 ランプブラックは、高
いチェーンストラクチャーを有している。
高いチェーンストラクチャーは、ゴムと強固な結合を作
るのに役立ち、これはランプブラック表面に多数存在す
る酸素含有官能基により助長される。また加硫時に、ペ
イントがゴムーゴム界面間に侵入したとしても、ゴム相
互の接着は良好でクラックの発生が防止できる。4 ラ
ンプブラックは、多くの未反応油を含みその量は0.0
1〜0.5%であるが、一般のカーボンブラックは0.
05%以下である。
多量の未反応油は、ゴムと金型との間で滑剤として作用
してゴムの流れを良くする。以上の通り、ランプブラッ
クは一般のカーボンブラックと異なる性質を有し、タイ
ヤの外面ペイントに用いるのに適した多くの性質を有し
ている。この発明は、上記にの新しい知見に基づいて完
成したものである。この発明の組成物は、次の組成が最
も好ましい。
成 分 重量%ランプブラッ
ク 10〜40%界面活性剤
0.1〜5%エラストマーラツク
ス 1〜10%(ゴム分として)水
40〜89%ランプブラ
ックの濃度40%以上では、組成物の流動性が低下し、
塗布困難になり、さらにスプレーガンの日詰りを生じ易
くなる。
一方、10%以下では、カーボンが沈降し易くなり好ま
しくない。したがって、ランプブラックの含有量が10
〜40%の範囲外では、組成物の安定性が悪くなり、タ
イヤの外面ペイントとして使用する場合非能率的となり
好ましくない。界面活性剤は、ランプブラックを水中に
安定に分散させる目的で用いられ、一般に0.1〜5%
の量で用いられる。
用いる界面活性剤の種類に応じて、添加量は変化する。
この発明で用いる界面活性剤としては、オレィルァミン
アセテート、セシルアミンアセテート、オクタデシルア
ミンアセテートのような最鎖第1級、第2級または第3
級アミンの塩類、臭化セシルピリジニウム、塩化へキサ
デシルェチルモルホリニウムのような第4級塩類、オレ
イルアルコールのような高級脂肪族アルコールとエチレ
ンオキサィドとから得られるポリオキシェチレンアルキ
ルェーテル類、インオクチルフヱノールのようなアルキ
ルフエノールとエチレンオキサィドとから得られるポリ
オキシェチレンアルキルフェノールェーテル類、ステア
リン酸のような高級脂肪酸とポリエチレングリコールと
から得られるポリオキシェチレン・ァルキルェステル類
、ジオクチルスルホサクシネートのようなスルホン化コ
ハク酸ェステル類、ドヂシルベンゼンスルホン酸ソーダ
、ドデシルナフタレンスルホン酸ソーダのようなアルキ
ルベンゼン(あるいはナフタレン)スルホン酸ソーダ類
、ラウリン酸カリのような長鏡脂肪族カルポン酸金属塩
類、ソルビタンェステル類、アルキル・アルキロールア
ミド類、ポリアルキレングリコール類、ポリオキシェチ
レングリコール類、ポリオキシェチレンーポリオキシプ
ロピレンブロックポリマー類等があり、これらを単独に
、または2種以上の組み合わせで用いる。しかしこれら
界面活性剤の種類は、特にこれらに限定されるものでは
ない。エラストマーラテツクスは、ランプブラックとタ
イヤゴムとの結合剤であり、天然ゴムおよびネオプレン
、SBR等の合成ゴムラテックスを単独、あるいは2種
以上を組み合わせて用いられる。
用いる量は、通常1〜10%(ゴム成分として)である
。この発明の組成物の製造は、上記の成分を所定の割合
で混合して行われるが、さらに必要に応じてペイントロ
ール、ボールミル等で機械的外力を加えて固体成分のラ
ンプブラックの分散を促進するのが好ましい。
さらにこの発明の組成物には、徴粒滑剤、防腐剤、防錆
剤、防徽剤、老化防止剤等の任意成分を必要に応じて添
加することもできる。
なお、徴粒滑剤としては、脂肪酸の金属塩、タルク等が
挙げられる。このようにして得た組成物は極めて安定な
分散液で、数日間放置しても固型分の沈降分離は認めら
れず、数カ月のような長期間放置して固型分が沈降して
も、ゆるやかな縄洋により容易に再分散して均一な状態
に回復する。
この発明の外面ペイント組成物は、空気を利用したエア
ーガン、液圧を利用したエアーレスガンのようなスプレ
ー装置で、加硫前の未加硫タイヤに塗布される。塗布量
はタイヤのサイズによって異なるが、例えば普通乗用車
タイヤでは1本当り2〜30夕、好ましは5〜20夕の
範囲である。この発明の組成物を、未加硫タイヤの外面
特にサイドウオールに塗布すると、加硫工程中にゴム流
れの不良による傷の発生(ライト故障)、ペイントの巻
き込みによる割れの発生(フロークラック故障)および
空気の巻き込みによる気泡発生(ブリスター故障)が防
止され、金型の汚染も少なく、有機溶剤蒸気の発生が少
なく作業環境は箸るしく改善された。この発明を下記実
施例により説明するが、この発明はこれらに限定される
ものではない。
実施例中の各種性能は、次のように判定した。
ペイント安定性:ペイントを静橿後の固型分の分離のし
易さ、スプレーガンの操作時の目詰りの程度およびタイ
ヤ塗布面の均質性。加硫故障:ライト故障、フローラッ
ク故障およびブリスター故障の発生。
金型汚染:加硫処理前にサンドブラストした金型の使用
後における金型表面の汚れ。
カーボン脱落:ペイントを塗布、乾燥した未加硫タイヤ
の塗布部を白布で拭き、白布の汚染状態。
実施例1〜3および比較例1〜5 カーボンブラック、界面活性剤、徴粒滑剤、ェラストマ
ーラテックスおよび水を表1に示した割合で配合し、混
合物を充分に鷹梓後ペイントロールを通し、80メッシ
ュフィルターで炉過し、ペイント組成物を調製した。
得られた組成物を、6.15−13サイズの乗用車用未
加硫タイヤ100本に15夕/本の量で頃霧塗布、乾燥
し、常法によりタイヤの加硫を行なった。
従来の溶剤系ペイントおよびペイントなしの場合も試験
した。故障の有無を調査した。結果を表1に示したが、
ランプブラックを用いた場合には、特に加硫故障が減少
することが判明した。表 I 実施例4〜7および比較例5〜7 同様にして表2に示した配合のペイントを調合し、10
.00一20サイズのバス・トラックタイヤ100本に
約50夕/本を塗布し加硫後の故障の有無を調べた。
結果を表2に示したがランプブラックを用いた場合には
、加硫故障が極めて少なくなることを認めた。表 2

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ランプブラツクを基材に用い、次の組成を有するタ
    イヤ成型用水性外面ペイント組成物:成分重量%ランプ
    ブラツク10〜40% 界面活性剤0.1〜5% エラストマーラテツクス1〜10% (ゴム分として) 水40〜89%
JP5698980A 1980-04-28 1980-04-28 タイヤ成型用水性外面ペイント組成物 Expired JPS6021843B2 (ja)

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JP5698980A JPS6021843B2 (ja) 1980-04-28 1980-04-28 タイヤ成型用水性外面ペイント組成物

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JPS56152876A JPS56152876A (en) 1981-11-26
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US4857397A (en) * 1988-04-08 1989-08-15 The Goodyear Tire & Rubber Company Tire coating composition and use for curing tires
JP4519638B2 (ja) * 2002-05-29 2010-08-04 株式会社ブリヂストン 塗布方法
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WO2015178309A1 (ja) * 2014-05-23 2015-11-26 ダイキン工業株式会社 フッ素ゴム組成物及びフッ素ゴム成形品

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