JPS60218439A - 時効硬化性金合金 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は金合金特に７５％（重量％以下同じ）の金を含
有する１８に金合金に関する。

〔従来技術と問題点〕

７５％のＡｕを含有し、残部がＣｕおよびＡｇからなる
１８に金合金は、純金と比較して硬度が高く、色調の変
化に富むために貴金属装飾品に最も広く使用されている
。

Ａ　ｕ−Ｃｕ　−Ａ　ｇ系１８に金合金においては、Ｃ
，ｕの含有量が多いほど硬度が高くなるが、色調が赤く
なるためにＡｇを添加して色を調整している。

したがって最も色が美しいとされているＡｕ７５％　−
Ｃｕ　１２．５％−Ａｇ１２．５％合金においては、硬
度はＨｖ（ビッカース硬度）２００前後あり、。

携帯中にキズが付き易いという欠点がある。

特に時計ケースあるいはメ辺ネフレームなどを１８に金
合金で構成する場合には、強度の不足が設計上の制約と
なっており、薄型化、軽量化を妨げている。

〔発明の目的〕

そこで本発明の目的は、Ｈｖ　３００前後の硬度を有し
、色調の良好な１８に金合金を提供することである。

〔発明の構成〕

本発明においてはＡｕ−ＣｕＡｇ系合金におけるＣｕ含
有量を１５〜１８％と比較的多くすると同時に、１〜５
％のＺｎを添加して１８に金合金の標準的な色調が得ら
れるようにした。

〔発明の実施例〕

以下実施例に基づき説明する。

Ａｕの含有量を７５％とし、残部がＣｕ、、Ａｇおよび
Ｚ　ｎからなる合金１０種ならびにＺｎを含有しない合
金２種をアルゴン気流中での高周波溶解により作製した
。合金組成を分析した結果、表に示す目標値からのずれ
は０．５％未満であった。

これらの合金から作った板状試片を７２０　’Ｃの温度
から水中急冷して溶体化処理したのち、１５０℃〜３２
０℃の温度で時効処理し、得られた硬度の最高値を表の
最右欄に示す。

表に見られるように、比較例として示したＺｎを含有し
ない合金１１は、１８に金合金として代表的なものであ
るが、）ｌ　ｖ　２００種度の硬度しか得られない。ま
た、Ｃｕの含有量の多い合金１２においては、Ｈｖ３０
０前後の硬度が得られるが、赤味を帯びた赤金に近い色
調であり好ましくない。

これに対して本発明のＺｎを含有する合金においては、
Ｃｕの含有量が１５％以上においてＨｖ３００前後の硬
度が得られ、Ｃｕの含有量が１８％であっても赤味を帯
びることなく標準的な１８に金合金の黄金色が得られる
。

図はＡ　ｕ　７５％−Ｃｕ　−Ａ−ｇ　−Ｚ　ｎ擬三元
系合金の組成図であり、実施例の合金１〜１０ならびに
比較例合金１１．１２の目標組成がプロットされている
。

図中曲線（Ａ）はＨ，Ｖ２Ｏ３の硬度が得られる組成を
示し、この曲線（Ａ）よりもＣｕ側ではＨｖ　３００以
上の硬度が得られる。

曲線（Ｂ）は色調が赤味を帯びる限界の組成を示し、こ
の曲線（Ｂ）よりＣｕ側では赤金色となる。

実施例の合金１〜１０は溶体化の状態でいずれも容易に
冷間加工され、耐食性にも優れていることが認められた
。

表および図に示されるように、Ｃｕの含有量が１５％以
下ではＨｖ３００前後の硬度が得られず、また１８％以
上では色調が赤味を帯びるので好ましくない。

１８に金合金として標準的な黄金色を得るためには３％
以上のＡｇを含有することが必要であるが、含有量が８
％を越えると硬度が低下する。

一方、Ｃｕの含有による赤色化を防止するためには１％
以上のＺｎの添加が必要であるが、添加量が５％を越え
ると硬度が低下し、色調ならびに耐食性も劣化する。

したがって最適組成範囲をＡ　ｕ　７５％、Ｃｕ１５〜
１８％、Ａｇ３〜８％およびＺｎ１〜５％と限定する。

図中の多角形（Ｃ）は最適組成範囲を示す。

〔発明の効果〕

以上に述べたように、本発明の金合金は１８に金合金と
しての標準的な黄金色を呈し、Ｈｖ　３００前後の硬度
を有するので、指環、ネックレス、ブレスレット、ペン
ダントなどの装飾品に採用すればキズが付き難く、初期
の美観を長期にわたって維持することができる。また、
時計ケースあるいはメガネフレームなどに採用すれば従
来よりも薄型化軽量化を目的とするデザインを強度的に
実現することができる。

【図面の簡単な説明】

図はＡｕ７’５％−Ｃｕ　−Ａ　ｇ　−Ｚ　ｈ擬三元系
合金の組成図である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. いずれも重量％でＡｕ７５％、Ｃｕ１５〜１８％、Ａｇ
   ３〜８％およびＺｎ１〜５％からなる時効硬化性金合金
   。