JPS60215913A - 水底に分布する軟弱土の改良装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、水圧と大気圧を利用して水底の土層を短期
間で改良しようとするものである。

従来のポンプ浚渫土砂を使っての埋立では、通常、埋立
中築堤内に張られていた水を排水の後、表層盛土を行っ
て地盤を完成する。しかし、埋立土砂が粘性土のときは
、排水直後の地盤は非常に軟弱で、直接の盛土はもちろ
ん地盤改良工事の着工も容易でない。まず、施工機械の
トラフイカビリティ−の確保などを目的として、約１ｍ
の薄い敷砂が行われるが、これでさえ排水直後には困難
で、一般には１ないし２年の天日乾燥期間を置いた後、
各種の表層安定工法（敷網、表Ｎ囚化工なと）の助けを
借りて進められる。それでもなおかつ、施工は不確実で
、時として網の破断などの事故が生じ、工費と工期に大
きな影響を与える事がある。ここでもし、排水前に埋立
地盤の表層を改良しある程度の（敷砂が水搬で可能なく
らい）の強度を得ることが出来れば、工期の大幅な短縮
と施工の信頼性の向上を期待できよう。

本発明は、このような要望に応えることを目的に、発明
されたものである。

いま、図面について、その構造を説明すると、（イ）　
鋼製の箱型昇降用タンク（１）の土層と接する下面にフ
ィルター部（３）をつけ、鋼製の支柱（５）の下部にと
りつける。

（ロ）　鋼製の支柱（５）の上下に、真空ポンプ（２）
と水中ポンプ（４）をとりつける。

この発明は、以上の構成からなっている。

以上のように装置すると、真空ポンプでフィルターの内
側に真空状態を作りだすことができ、フィルター部を通
して粘土層の水をタンク内に吸引することができる。タ
ンク内にたまった水は、水中ポンプで排水できる。

また、箱型構造のため、装置は所定の位置に曳航、昇降
タンクへの注水により水底に沈めて使用、工事完了後は
タンクを排水し浮上し次の地点に移動することができる
。

原理的には、水底に設置し、揚水と排気により土層表面
との間に真空状態を発生させ、水深と大気圧に相当する
圧力を土層に圧密荷重として載荷するものである。

この場合、表層部は急速に圧密され、無載荷状態（強度
Ｏ）に比べて格段の強度に達することが期待される。本
装置を用いた場合の改良効果（強度発現）を、一般的な
粘性上埋立地盤を想定（事前強度＝０）、表層に１ｍの
敷砂をするものとして　理論計算によりめると次のとお
り。

Ｃ／Ｐ＝１／３、敷砂の水中単位体積重量＝１．Ｏｔｆ
／ｌ／のとき表層部数秒による粘性土埋立地盤への荷重
度はｑ＝１．Ｏｔｆ／＋／で、必要な強度はｑ＝５，７
Ｃより、Ｃ＝０．　’ｌ　８　ｔ　ｆ／ぜとなるが、本
装置の使用により約６ケ月でこれを達成できることが期
待される。このとき表面ではＣ＝２．３ｔｆｌｄの強度
が得られる。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の断面図 （＋）は昇降タンク （２）は真空ポンプ （３）はフィルター （４）は水中ポンプ （５）は鋼製支柱

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 （イ）　鋼製の箱型からなり、工事に際しては所定の位
   置まで曳航後、昇降タンク（１）に注水して水底に沈め
   、工事完了後はタンクを排水して浮上、他の地点へ移動
   できる。 （ロ）　真空ポンプ（２）でフィルター（３）の内側に
   真空状態を作りだし、フィルター部を通して軟弱土層の
   水を吸引することにより水底土層を圧密する。フィルタ
   ー内に吸引した水は、水中ポンプ（４）により揚水し、
   排水する。 以上のような機能と構造をもつ水底軟弱土の改良装置。