JPS60215381A

JPS60215381A - スキ−板及びその製造方法

Info

Publication number: JPS60215381A
Application number: JP7368684A
Authority: JP
Inventors: 林　敬次郎; 新谷　健三; 茂浅井
Original assignee: Mizuno Corp
Current assignee: Mizuno Corp
Priority date: 1984-04-12
Filing date: 1984-04-12
Publication date: 1985-10-28

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】本発明は、スキー板及びその製造方法に係るものである
。

従来より、スキー板には木製、ＦＲＰ製、メタル・グラ
ス製等がある。

木製スキー板においては、古い時代に強度を維持するた
めに、スキー締具取付部位を肉厚にして、その前後方向
へ徐々に肉厚を薄く上面側を盛り上げた逆キール状のも
のが多く用いられていたが、重量が重くなり、操縦性が
悪く、曲げ剛性が不足するため、現在の平板状になり、
しかもＦＲＰやメタルを使用した性能の良いスキー板に
置き換わってきた。そして現在では、第１図に示すよう
にスキー板ｌの厚みが、スキー板先端部より中央部にか
けては徐々に厚くなり、中央部から後端部にかけては、
徐々に薄くなる両テーパー形状で、且つ上面が平らな形
状を有するスキー板が一般化している。又構造としては
、第２図に示すようにＦＲＰ板等の補強部材２を芯材の
上下面に配置したサンドイッチ構造のものや、第３図に
示すように芯材の全周に補強部材２を配置したボックス
構造のものが公知となっている。

これらの構造は、スキー板を製造する際に製造工程が容
易なため、スキー板メーカーで一般に採用されているの
である。

しかし、スキー板を物性面から考えた場合に捩れ強度や
曲げ強度、振動減衰性や空気抵抗など、相互に影響を及
ぼし合う緒特性をいかにノくランスよく配置して、設計
するかが、非常に難かしい問題であった。

例えば、スキー板の捩れ強度を向上させれば、曲げ強度
が高くなり、腰の硬いスキー板になってしまうと共に、
振動減衰性も低下してしまい、滑走性能に悪影響を及ぼ
すなどの欠点を有していた。

そのほか、滑走中のスキー板の空気抵抗を減少させるこ
とを考慮して、スキー板先端のショベル部分に任意形状
の孔を開孔したり、ショベル部分の立ち上がりを低くす
ることにより、できるだけ空気抵抗を抑制して、滑走時
のスピードを速める工夫がなされているが、これらの方
法は、製造工程に手間がかかり、製造コストが高くなる
欠点を有していた。

そのため、各種の特性を備えた素材を組み合わせて、ソ
フトな弾力を有し、且つ捩れ強度が高く、振動減衰性が
良好で、空気抵抗値の小さいスキー板の開発が望まれて
おり、種々の研究開発が行なわれているが、未だ満足の
行くスキー板が提供されていない。

本発明者らは、これら従来の欠点に鑑み、゛古い木製ス
キー板に実施されていた上面の盛り土がり形状を参考に
して、スキー板の上面に隆起部を形成することにより、
剛性、捩れ強度、振動減衰性、空気抵抗等のスキー板に
おける緒特性を改善し、滑走性の良いスキー板を供給す
る目的で、特開昭５８−１８５１８２号に示す発明をし
た。しかし、この発明の製造法では第４図及び第５図に
示すように隆起部を一体成形するにあたり、その内部に
使用する補助芯材３の断面形状が長方形であるため、上
面構成部材４を配置して上金型５を載置した後、かなり
強い圧力を加えなければ補助芯材３の両角が押し漬れな
いため、隆起部６の形状に歪みが生じやすい欠点があり
、又、プレス圧力を強くすれば使用している他の部材が
ずれたりして、不良品が生じ製品の歩留りが低下するな
どの問題があった。又補助芯材に繊維補強部材を被覆す
る場合に、補助芯材の断面形状が長方形で角張るため、
繊維補強部材を確実に被覆するのに手間がかかるなどの
問題点もあった。そのため、本発明は、これらの欠点を
改良し、製品の歩留りが向上し、上面に隆起部を有する
スキー板の剛性、捩れ強度、振動減衰性、空気抵抗等の
スキー板における緒特性をより改善することを目的にな
されたものである。

本発明の一実施例を図面に基づいて説明すると、第６図
より第１Ｏ図に示すように、スキー板成形用の下金型１
０内に、滑走面材１１．スチールエツジ１２、補強部材
１３等の下面構成部材を組み込み、次に中芯部材１４を
配置し、で被覆してスキー締具取付領域の前後又は前方
か後方の何れかの位置に配置して上面構成部材１７を載
置し、該補助芯材９の形状に照応する凹面を有する上金
型１８を載置圧締して、加熱硬化することにより、スキ
ー板の上面に隆起部８を形成することを特徴とするスキ
ー板７及びその製造方法である。

本発明においては、中芯部材１４の上に、あらかじめ山
形その他の隆起部形状に照応する形状を有する補助芯材
旦を繊維補強部材１５で被覆して用いるため、既知の断
面が長方形の芯材を使用した時のように上面構成部材に
隆起部形状を成形するために特別強い圧力を要せず、通
常実施しているスキー板の成形圧力を加えるだけで、所
望の隆起部形状が歪みなく成形できる。

又他の部材がずれるほど加圧を要しないから品質にばら
つきがなくなり成形不良が減少し歩留りが著しく向上す
る。その他、本発明においては、あらかじめ山形その他
の隆起部形状に照応？する形状を有する補助芯材ｉを使用し、その外周を繊維
補強部材１５で被覆するが、従来の断面長方形の補助芯
材に比し被覆作業が容易になり、作業性が向上する。さ
らに、補助芯ＪｒＡ９は、スキー上面に形成する隆起部
形状に照応するようにあらかじめ形成しておくため、該
芯材を形成する材料は圧意であり、例えば、発泡合成樹
脂では発泡倍率を変化させたり、木材では比重を変化さ
せたり、その低発泡軽合金、プラスチック、ハニカム等
を用いることができ、又成形圧力は通常の圧力でよいた
め、中芯材にも各種の材料を適宜選択使用できることに
なり、スキー板の強度や曲げ剛性、重量等の調整が容易
になり、設計の自由度が著しく向上する特徴がある。

その他、本発明のスキー板においては、上面構成部材１
７のスキー締具取付領域の前後又は前方か後方の何れか
に山形その他の隆起部８を形成したから、捩れ強度と曲
げ強度は増大する。

したがって、例えばスキー板全体をフレキシブルに設計
し、隆起部８を形成する部位で捩れ強度や曲げ強度を増
強するなどの設計が可能となった。又上面構成部材を構
成する上面材や繊維補強部材に種々の特性を有する素材
を組み合わせることにより、スキー板の設計の自由度が
さらに向上するものである。特に隆起部形成に用いる補
助芯材且に、例えばポリウレタン系エラストマー発泡材
（マイクロセルラー７オーム等）を使用することにより
、滑走時に生じるスキー板の振動が、この補助芯材９に
より吸収緩和されるため、スキー板の振動減衰が早くな
り、操縦しやすいスキー板になる。

さらに、スキー板上面に形成する隆起部８の形状を、第
１０図、第１２図に示す山型のほか第１３図、第１４図
に示すアーチ形や第１５図に示す台形型に形成すること
により、滑走中に空気は該隆起部８に沿って流れるので
、方向性が良好になると同時に、スキー板先端部の浮き
上がりを防止するため、滑走スピードと操縦性が一段と
向上するものである。又上面構成部材１７の上面材にポ
リエチレンやフッ素樹脂系その他の表面張力の高い合成
樹脂を使用すれば、表面張力が増大し、隆起部と相乗し
て着雪防止効果のあるスキー板が供給できる。かくて、
本発明スキー板は捩れ強度、曲げ強度、曲げ剛性、振動
減衰性に優れるものであり、又これらの特性の調整が容
易になり、かつ製造時の作業性及び歩留が良好になって
初心者から中級・上級者及び競技選手に及ぶ各層のスキ
ーヤ−に適応する性能の良いスキー板を供給できる特徴
がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は、従来の平板状スキー板を示す斜視図。第２図、第３図は、従来スキー板の要部断面斜視図。第
４図は、特開昭５８−１８５１８２号の隆起部を有する
スキー板の製造工程例を示す要部斜視図。第５図は、同
工程で製造したスキー板の要部断面斜視図。第６図、第
７図は、本発明に係るスキー板を示す斜視図。第８図は
、本発明に係るスキー板に使用する補助芯材の加ニー例
を示す一部分斜視図。第９図は、本発明に係るスキー板
の製造工程例の一部を示す要部断面斜視図。第１０図、
第１２図、第１４図。第１５図は、本発明に係るスキー板の実施数例を示す要
部断面斜視図。第１１図、第１３図は、第１２図及び第
１４図実施例における補助芯材の一部分斜視図である。１・・・スキー板、２・・・補強部材、３・・・補助芯
材、４・・・上面構成部材、ｂ・・・上金型、６・・・
山形隆起部、ヱ・・・スキー板、８・・・山形その他の
隆起部、９・・・補助芯材、１０・・・下金型、１１・
・・滑走面材、１２・・・スチールエツジ、１３ｅ・・
補強部側、１４・・・中芯材、１５・・・繊維補強部材
、１７・・・上面構成部材、１８・・・上金型。第７図ニ；　乙　図

Claims

【特許請求の範囲】 ■　下面構成部材と中芯部材と上面構成部材とから成る
スキーにおいて、中芯部材の上に繊維補強部材で被覆し
た山形その他の隆起部形状の補助芯材を介在せしめ、該
補助芯材の形状に上面構成部材を合致せしめてスキー板
のｐ上面に隆起疋形成したことを特徴とするスキー板。２　前記隆起部は、スキー締具取付領域の前後又は前方
か後方の何れかに形成した特許請求の範囲第１項記載の
スキー板。３　前記隆起部は、断面が山形、アーチ形、台形型又は
これらと類型である特許請求の範囲第１項記載のスキー
板。４　スキー板成形用の下金型内に、滑走面材、スチニル
エッジ、補強部材等の下面構成部材（−ｂｒｙ　？、　
：ｉ　７．　ｙｋｐ　ｔｙ　ｒｈすｆａｔ　Ｈ＜、、　
ｔＡ　襲１　訪ｃｂ　？’部材の上に、繊維補強部材で
被覆した山形その他の隆起部形状の補助芯材をスキー締
具取付領域の前後又は前方か後方の何れかの位置に配置
して上面構成部材を載置し、該補助芯材の形状に照応す
る凹面を有する上金型を載置圧締し、加熱硬化せしめる
ことにより、スキー板の上面に隆起部を形成したことを
特徴とするスキー板の製造方法。