JPS6021513Y2 - 偏心形回転ポンプ - Google Patents
偏心形回転ポンプInfo
- Publication number
- JPS6021513Y2 JPS6021513Y2 JP9227679U JP9227679U JPS6021513Y2 JP S6021513 Y2 JPS6021513 Y2 JP S6021513Y2 JP 9227679 U JP9227679 U JP 9227679U JP 9227679 U JP9227679 U JP 9227679U JP S6021513 Y2 JPS6021513 Y2 JP S6021513Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rotor
- pump
- main bearing
- eccentric
- eccentric ring
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Rotary Pumps (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
本考案は偏心形回転ポンプの組込誤差、部品の寸法バラ
ツキを吸収し、安定したポンプ性能を得る手段に関する
ものである。
ツキを吸収し、安定したポンプ性能を得る手段に関する
ものである。
一般に偏心形回転ポンプは寸法精度が悪くなると各部か
らの漏れ物体が増加してポンプ性能が劣化するため、高
度の加工が要求されるのが普通である。
らの漏れ物体が増加してポンプ性能が劣化するため、高
度の加工が要求されるのが普通である。
このようなことからロータを複数の部品のつみ重ねで構
成することを考えてきたが、このような構成では各部品
の精度が十分確保されていても全体の寸法は誤差の集積
で大きくバラつく可能性がある。
成することを考えてきたが、このような構成では各部品
の精度が十分確保されていても全体の寸法は誤差の集積
で大きくバラつく可能性がある。
したがって従来は各部品の寸法精度を上げ全体の寸法を
確保していたが加工にも限界があり、寸法誤差による不
良ポンプが多数発生していた。
確保していたが加工にも限界があり、寸法誤差による不
良ポンプが多数発生していた。
本考案は、各部品に多少の誤差があっても、ポンプ性能
を落さずに、正規のポンプが得られる手段を与えたもの
である。
を落さずに、正規のポンプが得られる手段を与えたもの
である。
以下本考案を一実施例を示す図面を参照して説明する。
第2図において、ポンプケース1は、内部にポンプ空間
2およびマグネット空間3を有しており、両空閾2,3
は中央部において連通している。
2およびマグネット空間3を有しており、両空閾2,3
は中央部において連通している。
さらに、ポンプ空間2に開口した連通口4と図示してい
ないがもう一つの連通口5の2つの開口を有している。
ないがもう一つの連通口5の2つの開口を有している。
又、ポンプ空間2側には蓋取付用ビス六6と、マグネッ
ト空間3側に、ポンプ取付用穴7が設置されている。
ト空間3側に、ポンプ取付用穴7が設置されている。
ロータ8は以下の構成を有する。
第3図において、軸9は一端にDカット10を有し、こ
の軸9に固定又は一体成形された回転体11設けられて
いる。
の軸9に固定又は一体成形された回転体11設けられて
いる。
回転体11には、複数の溝12が設けられている。
溝12には、内部に圧力導入口13を有する羽根14が
出入自在に挿入される。
出入自在に挿入される。
さらに、圧力導入口13の内部には、羽根14を突出さ
せるためのバネ15が挿入されている。
せるためのバネ15が挿入されている。
第4図において、回転体11の両側には回転体11の外
径と一致した外径を有する側板16が軸9に対して圧入
するように設けられ、回転体11と一体に回転するよう
に構成され、溝12内部の圧力が回転体11内部でさま
たげないようにされている。
径と一致した外径を有する側板16が軸9に対して圧入
するように設けられ、回転体11と一体に回転するよう
に構成され、溝12内部の圧力が回転体11内部でさま
たげないようにされている。
以上、軸9、回転体11、側板16によりロータ8は構
成される。
成される。
第2図において、主軸受部材17は以下の構成を有する
。
。
部材18は皿形で開口19が存在し、この開口19の径
は、側板16の径より大きい値を有する。
は、側板16の径より大きい値を有する。
部材18の中心には主軸受20が存在し、固定されてい
る。
る。
主軸受20には軸穴21が存在し、軸9と嵌合される。
開口19の底は、主軸受20の端面22より深い位置に
存在する。
存在する。
偏心リング23は、外径と偏心した内径を有する円筒形
の形状であり、巾方向に、切欠き24を有する。
の形状であり、巾方向に、切欠き24を有する。
又、第5図のように切欠き24は対象の位置に2ケ所存
在し、巾方向にも2ケ所存在する。
在し、巾方向にも2ケ所存在する。
さらに、主軸受部材17、偏心リング23の外径はポン
プ空間2の内径とほぼすき間なく嵌合される寸法関係に
設定され、主軸受部材17と偏心リング23とでポンプ
室を構成している。
プ空間2の内径とほぼすき間なく嵌合される寸法関係に
設定され、主軸受部材17と偏心リング23とでポンプ
室を構成している。
被動マグネット25は、以下の構成を有する。
マグネット26にはヨーク板27が付けられ、ケース2
8により完全にモールドされている。
8により完全にモールドされている。
ケース28の中心には軸9のり、カット10が挿入され
る穴29が存在腰回転には軸9と一体になるごとく構成
される。
る穴29が存在腰回転には軸9と一体になるごとく構成
される。
さらに被動マグネット25の一端には凹部30が中心を
合わせて存在し、この部分には端面軸受31が挿入され
る。
合わせて存在し、この部分には端面軸受31が挿入され
る。
位置関係は、マグネット26側に端面軸受31が存在す
るようにされている。
るようにされている。
又、マグネット空間3の内径は、被動マグネット25の
外径よりも大きくされておりマグネット空間3内で被動
マグネット25は回転自在に存在する。
外径よりも大きくされておりマグネット空間3内で被動
マグネット25は回転自在に存在する。
以上の部品をもとに次ぎのように組立てる。
ポンプ空間2内にまず主軸受部材17を挿入し次ぎに偏
心リング23の切欠き24が連通口4と一致するように
位置合せして挿入する。
心リング23の切欠き24が連通口4と一致するように
位置合せして挿入する。
次ぎに、ロータ8内に羽根14、バネ15を溝12の数
だけ挿入し、軸9を軸穴21に合わせて挿入する。
だけ挿入し、軸9を軸穴21に合わせて挿入する。
この時軸9のDカット10が、マグネット空間3側にな
るごとく挿入する。
るごとく挿入する。
最後にもう一つの主軸受部材17を挿入し、パツキン3
2を入れて蓋33を蓋取付用ビス穴6で取付ける。
2を入れて蓋33を蓋取付用ビス穴6で取付ける。
蓋33とポンプケース1の間に入ったパツキン32によ
り外部とのシールは行なわれる。
り外部とのシールは行なわれる。
マグネット空間3には被動マグネット25が、軸9のD
カット10とかみ合って中心に保持され端面軸受31が
被動マグネット25に付けられシール板34がOリング
35を介してポンプケース1のポンプ取付は用穴7を使
用して、相手部材36に取付けられる。
カット10とかみ合って中心に保持され端面軸受31が
被動マグネット25に付けられシール板34がOリング
35を介してポンプケース1のポンプ取付は用穴7を使
用して、相手部材36に取付けられる。
以上組立完了した図が第1図すである。
この状態で、モータ軸37に取付けられた駆動マグネッ
ト38を被動マグネット25と対向させるとお互にマグ
ネットどうしが吸引し合い、磁気的に結合する。
ト38を被動マグネット25と対向させるとお互にマグ
ネットどうしが吸引し合い、磁気的に結合する。
この時、被動マグネット25はシール板34側に引張ら
れるが、シール板34により端面軸受31が保持され、
シール板34と被動マグネット25とはある間隔をおい
て保持される。
れるが、シール板34により端面軸受31が保持され、
シール板34と被動マグネット25とはある間隔をおい
て保持される。
さらに、ロータ8は主軸受20の端面22により軸方向
に抱束されるため、羽根14は偏心リング23と主軸受
部材17で作られる空間内に保持される。
に抱束されるため、羽根14は偏心リング23と主軸受
部材17で作られる空間内に保持される。
以下動作を説明する。
モータ軸37が回転すると、軸と一体の駆動マグネット
38が回転し、この回転トルクは、シール板34を介し
て磁気的に被動マグネット25に伝えられる。
38が回転し、この回転トルクは、シール板34を介し
て磁気的に被動マグネット25に伝えられる。
被動マグネット25が回転すると、被動用マグネット2
5とかみ合った軸9及び軸9と一体の回転体11、側板
16が回転する。
5とかみ合った軸9及び軸9と一体の回転体11、側板
16が回転する。
第5図において回転体11が回転すると、羽根14は溝
12内でバネ15により押され、偏心リング23の内面
に接しつつ回転し、偏心リング23と回転体11及び羽
根14で構成される空間の体積を連続的に変化させる。
12内でバネ15により押され、偏心リング23の内面
に接しつつ回転し、偏心リング23と回転体11及び羽
根14で構成される空間の体積を連続的に変化させる。
この体積変化により2つの切欠き24の一方から流体を
吸入し、他方から流出させるポンプ作用を発揮する。
吸入し、他方から流出させるポンプ作用を発揮する。
第6図で本考案の手段を説明する。
回転体11の巾寸法Aは、偏心リング23の巾寸法Bよ
りも大きくとられており、大きい部分は部材18内に突
出している。
りも大きくとられており、大きい部分は部材18内に突
出している。
今ポンプが作動していると高圧が溝12内に入ってくる
が、この流体は、側板16と部材18のすき間39を通
じて逃げようとするが、すき間39を小さくしておくと
流体抵抗により防止される。
が、この流体は、側板16と部材18のすき間39を通
じて逃げようとするが、すき間39を小さくしておくと
流体抵抗により防止される。
故に、回転体11が部材18内に突出していても、流体
の動作に障害はない。
の動作に障害はない。
これを利用して、寸法Aと寸法Bの差は、設計により任
意に設定できる。
意に設定できる。
寸法が出ないのは、ロータ8の巾寸法Cと、同時に主軸
受20の端面22の間隔である。
受20の端面22の間隔である。
この寸法バラツキを考慮して、端面22間の距離は、以
下のごとく設計する。
下のごとく設計する。
端面22間距離のバラツキ最大値から寸法Cのバラツキ
最小値の差が、ロータ8の軸方向最大移動距離である。
最小値の差が、ロータ8の軸方向最大移動距離である。
この値以上に、寸法A、 Bの差をもってきておけば、
羽根14が部材18に当接することなくなる。
羽根14が部材18に当接することなくなる。
すなわち、ポンプとして絶対さけなければならないのは
、羽根14が部材18に当って機械損が大きくなること
である。
、羽根14が部材18に当って機械損が大きくなること
である。
言いかえると、羽根14に対して軸方向の力が加わらな
いようにすることである。
いようにすることである。
理由は、主軸受20でロータ8の軸方向力を受けるのは
、受ける部分の半径が小さく摩擦による機械損が少ない
が、羽根14部が当たると、半径が大きいモーメントが
極端に大きくなって回転しない程機械損を発生すること
になる。
、受ける部分の半径が小さく摩擦による機械損が少ない
が、羽根14部が当たると、半径が大きいモーメントが
極端に大きくなって回転しない程機械損を発生すること
になる。
以上述べたように本考案の偏心形回転ポンプはポンプ性
能に対して全く影響を発生しない回転体の山部で寸法バ
ラツキを吸収しているため、組立誤差、寸法誤差が多少
部品にあっても、ポンプ性能を劣化させることがなく安
定したポンプ性能が得られ、各部品の寸法精度が甘くて
も良いことから加工コストを大巾に下げることが可能と
なる。
能に対して全く影響を発生しない回転体の山部で寸法バ
ラツキを吸収しているため、組立誤差、寸法誤差が多少
部品にあっても、ポンプ性能を劣化させることがなく安
定したポンプ性能が得られ、各部品の寸法精度が甘くて
も良いことから加工コストを大巾に下げることが可能と
なる。
また、主軸受と側板との長期の接触により軸方向寸法が
若干変化しても羽根が主軸受部材に当ることはなく、長
期間にわたって所定のポンプ効率を得ることができる。
若干変化しても羽根が主軸受部材に当ることはなく、長
期間にわたって所定のポンプ効率を得ることができる。
第1図aは本考案の偏心形回転ポンプの正面図、第1図
すは同側断面図、第2図は同ポンプ部品分解側断面図、
第3図a、 bは回転体正面側面図、第4図はロータ側
面図、第5図は回転体と偏心リングと羽根の配置図、第
6図はポンプ部詳細側断面図である。 1・・・・・・ポンプケース、2・・・・・・ポンプ空
間、3・・・・・・マグネット空間、8・・・・・・ロ
ータ、9・・・・・・軸、11・・・・・・回転体、1
2・・・・・・溝、13・・・・・・圧力導入口、14
・・・・・・羽根、15・・・・・・バネ、16・・・
・・・側板、17・・・・・・主軸受部材、18・・・
・・・部材、19・・・・・・開口、20・・・・・・
主軸受、22・・・・・・主軸受の端面、23・・・・
・・偏心リング、25・・・・・・被動マグネット、3
3・・・・・・蓋。
すは同側断面図、第2図は同ポンプ部品分解側断面図、
第3図a、 bは回転体正面側面図、第4図はロータ側
面図、第5図は回転体と偏心リングと羽根の配置図、第
6図はポンプ部詳細側断面図である。 1・・・・・・ポンプケース、2・・・・・・ポンプ空
間、3・・・・・・マグネット空間、8・・・・・・ロ
ータ、9・・・・・・軸、11・・・・・・回転体、1
2・・・・・・溝、13・・・・・・圧力導入口、14
・・・・・・羽根、15・・・・・・バネ、16・・・
・・・側板、17・・・・・・主軸受部材、18・・・
・・・部材、19・・・・・・開口、20・・・・・・
主軸受、22・・・・・・主軸受の端面、23・・・・
・・偏心リング、25・・・・・・被動マグネット、3
3・・・・・・蓋。
Claims (1)
- ポンプケースに設けられた偏心リング内に回転自在に回
転体を設け、該回転体に溝を形威し、該溝内に羽根を出
没自在に挿入し、前記回転体の回転時に前記羽根の先端
が前記偏心リング内壁を滑動する偏心形回転ポンプにお
いて、前記回転体両側に回転体の外径と略等しい外径を
有する側板を一体に設けてロータを形威し、前記ロータ
を保持する主軸受を有する主軸受部材と前記偏心リング
によりポンプ室を構威し、前記主軸受の端面により前記
ロータの軸方向移動を規制するとともに、前記回転体の
巾寸法を前記偏心リングの巾寸法より大ならしめたこと
を特徴とする偏心形回転ポンプ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9227679U JPS6021513Y2 (ja) | 1979-07-03 | 1979-07-03 | 偏心形回転ポンプ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9227679U JPS6021513Y2 (ja) | 1979-07-03 | 1979-07-03 | 偏心形回転ポンプ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS568886U JPS568886U (ja) | 1981-01-26 |
JPS6021513Y2 true JPS6021513Y2 (ja) | 1985-06-26 |
Family
ID=29325285
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9227679U Expired JPS6021513Y2 (ja) | 1979-07-03 | 1979-07-03 | 偏心形回転ポンプ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6021513Y2 (ja) |
-
1979
- 1979-07-03 JP JP9227679U patent/JPS6021513Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS568886U (ja) | 1981-01-26 |
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