JPS6021379Y2 - 転炉炉底の内張り構造 - Google Patents

転炉炉底の内張り構造

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JPS6021379Y2
JPS6021379Y2 JP18325180U JP18325180U JPS6021379Y2 JP S6021379 Y2 JPS6021379 Y2 JP S6021379Y2 JP 18325180 U JP18325180 U JP 18325180U JP 18325180 U JP18325180 U JP 18325180U JP S6021379 Y2 JPS6021379 Y2 JP S6021379Y2
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JP
Japan
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furnace
bricks
layer
lining
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JP18325180U
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JPS57106744U (ja
Inventor
克弘 岩城
英明 西尾
Original Assignee
品川白煉瓦株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案はとくにマグネシア−カーボンれんがと高温焼成
ドロマイトれんがで二層状に構築した転炉炉底の内張り
構造に関し、稼動中に生ずる各層れんがの移動を円滑に
行わしめて、目地開きや抜は出しを防止し漏鋼事故をな
くすることを目的とするものである。
従来から、転炉炉底の内張りは、第1図に示すように永
久張り2の内側に、目地モルタルを全く使用しないで高
温焼成ドロマイトれんがを二層(炉外層4.炉内層6)
に構築し、その外周部をスタンプ材8およびれんがで押
えた構造である。
ところが、近年転炉の寿命をさらに長くする必要性から
、電気炉のホットスポットに賞用されていたマグネシア
−カーボンれんが(以下、Mg−Cれんがと略記する)
を改良し、主として炉内層6に使用するようになってき
た。
しかし、Mg−Cれんがとそのドロマイトれんがの熱間
線膨張率(以下、膨張率という)に差があるので、炉内
層6のMg−Cれんが間にいわゆる、目地開き7(目地
部はモルタルを使用しない空目地であるが、密着してい
たれんが同志が離れくさび状の隙間ができることをいう
)が発生したり、あるいはそこへ溶鋼が侵入して、鉄皮
1が赤熱するなどのトラブルが発生している。
すなわち、本来炉底内張用れんがの下側面は、鉄皮1の
曲率に合せてやや円弧状にすべきであるが、製造上の都
合で第3図に示すように平面状になっているので、その
長手方向の面とは若干鋭角をなしコーナ一部がとがって
いる1、また、これらのれんがは一般に大型で重いので
現場の築炉作業において、炉外層4と炉内層6との境界
面を第1図に示すようにそろえて構築することは不可能
であって実際は凹凸に噛み合っている。
ところが炉外層4の高温焼成ドロマイトれんがの膨張率
(1000℃で約1.3%)の方が若干大きいので、第
3図に示すように炉内層6のMg−Cれんが(1000
℃で約1.1%)が外方へ押し広げられ、逆V字状の目
地開き7 (277Lの間隔で約8mmの隙間)が発生
する(両層の膨張による移動量を矢印で模式的に示す)
従って、Mg−Cれんがは、本来滑りやすいうえに、れ
んが間および層間にはモルタルを全く使用していないの
で、押し広げられた内側の部分が容易に抜は出して、溶
鋼上に浮上する。
また、両層共にMg−Cれんがで構築した内張り3では
、炉内層6がより高温に加熱されるので逆に炉外層4の
れんがが外方へ押し広げられるようになり、V字状の目
地開きが発生する。
本考案はこのような問題を解決し、Mg−Cれんがを転
炉炉底の内張りに安定して使用することができる構造を
提供するものである。
以下に、本考案の一実施例を示す図面にもとづいて、本
考案を詳細に説明する。
第2図において、1は鉄皮、2はマグネシアれんがの永
久張り、3は二層状の内張りである。
4は厚さ250〜600mmの炉外層であって、周知の
高温焼成または普通焼成のドロマイトれんがあるいはM
g−(:、れんがで、鉄皮1と同じ曲率に構築しである
なお、必要に応じて、炉外層4を二層構成にする場合が
あるが、その時は内側(上)の方を炉外層4という。
5は炉外層4の内側に設けた、厚さ5〜50rNnのス
ライドゾーンであって、たとえば、直径1〜3wnのマ
グネシア粒50〜9唾量%と残部が同質の20〜48メ
ツシユの微粉からなる粉粒体、水分を添加しないドライ
のマグネシアモルタル、あるいは所要の厚さに成形した
マグネシア質の断熱ボードなどの中から適宜一種を選ん
で使用できる。
なお、粉粒体の場合、上記以外の配合割合ではスライド
ゾーン5の圧縮率が大きくなりすぎて、炉内層6の曲率
が保持できなくなるし、また、設置厚みが5rra未満
では、応力によってスライドゾーン5がさらに薄く圧縮
され、炉外層4と炉内層6のれんがが直接噛み合って、
第3図に示すような目地開き7が発生する場合があり、
5oTrr!n以上では後述する炉内層6の膨張を必要
以上に吸収しすぎるため、同様に所定の曲率に保持でき
なくなるから、上記の範囲が望ましい。
炉内層6は、一般に長さ250〜450rIr!ILの
Mg−Cれんが(Mg070〜85%、010〜25%
)をあらかじめ均等な厚さに軽くスタンプした粉粒体(
スライドゾーン5)の上(内)面に炉外層4と同じ曲率
で構築し、その外周部をスタンプ材8などで固定して内
張り3を形成している。
本構造の転炉でも、第4図に示すように構築時従来と同
様にそれぞれ炉外層4と炉内層6に凹凸ができるが、そ
の間には粉粒体などのスライドゾーン5があるので、両
層は常に一定以上隔れている。
また、稼動すると炉内層6の応力によってスライドゾー
ン5が圧縮され若干薄くなるが、両層は決して噛み合わ
ない。
したがって炉外層4が独立して自由に膨張、移動できる
ので、炉内層6のMg−Cれんがが外方へ押し広げられ
て目地がくさび状に開くことがない。
また、れんがの浮上りもないので溶鋼が侵入して鉄皮1
を損傷し、漏鋼事故が発生するようなこともない。
さらに操業中の温度変化によって、内張り3のれんがが
膨張−収縮をくりかえしても、炉外層4と炉内層6は、
何にも拘束されないで、互いに独立してスムーズにスラ
イド(移動)できるので、同様に目地開き7が発生しな
い。
以上詳記したように、本考案は特定の材質で構築した転
炉炉底内張りの炉外層と炉内層との間に、粉粒体などか
らなるスライドゾーンを設けた構造であって、若干膨張
を吸収する作用もあるが、それよりも、とくに炉外層の
れんがを自由に移動できるようにしたものである。
それによって、炉内層に目地開きや溶鋼が侵入するのを
防止し、漏鋼事故をおこすことなくMg−Cれんがを転
炉炉底に安定して使用することができるという優れた利
点を有する。
本考案内張り構造の実施例を以下に説明する:
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の転炉炉底内張りの縦断面図、第2図は本
考案の転炉炉底内張りの縦断面図、第3図は第1図の部
分拡大図、第4図は、第2図の部分拡大図である。 図中、4・・・・・・炉外層、 6・・・・・・炉内層である。 5・・・・・・スライドゾーン、

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 炉外層4と炉内層6からなる転炉炉底の内張り構造にお
    いて、焼成ドロマイトれんがまたはマグネシア−カーボ
    ンれんがよりなる炉外層4と、マグネシア−カーボンれ
    んがよりなる炉内層6との間に、粉粒体などからなるス
    ライドゾーン5を設けることを特徴とする転炉炉底の内
    張り構造。
JP18325180U 1980-12-22 1980-12-22 転炉炉底の内張り構造 Expired JPS6021379Y2 (ja)

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JPS57106744U JPS57106744U (ja) 1982-07-01
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