JPS6021078Y2 - 放香器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、放香量を調節することができ、かつ、芳香ケ
ースの交換を簡便に行い得る放香器に関するものである
。

従来の自動車および室内用放香器は、その殆どが使い捨
てタイプであって、放香量を調節することができない構
成である。

また、芳香剤の交換が可能なタイプのものは芳香ケース
の載置台に蓋体を密嵌合する構成のため、芳香剤の交換
に手間が掛かった。

そこで、叙上のような実情に鑑みて考案されたのが本願
考案であり、その目的は芳香ケースを載置する容器本体
に蓋体を回動自在に取付けることにより、蓋体の開閉を
容易にし、従って、芳香剤を消耗した芳香ケースの交換
、あるいは別種の芳香剤を収納した芳香ケースへの交換
を簡便に行うことができ、かつ、上記芳香ケースの開口
部を覆う板体を設けて該板体を上下動することにより放
香器を自在に調節し得る放香器を提供するものである。

そして本考案の特徴とする構成は、芳香ケースを収納で
きる容器本体に、透孔を有する蓋体を上下に開閉可能に
枢着し、且つ該蓋体に、容器本体内に収納した芳香ケー
スを開閉する板体を上下動可能に設け、該板体を上下動
させることにより放香量を調節し得るようにした点にあ
る。

以下、一実施例を図に基づいて説明すると、本考案に係
る放香器Ａは、芳香ケース７を載置する容器本体１に蓋
体２が回動自在に取付けられたもので、該容器本体１の
側壁３，３端部に突設された曲板３ａ、３ａが蓋体２の
側面４，４端部に設けられた孔４ａ＊４ａに嵌合されて
いる。

上記容器本体１の底面５には芳香ケース７の位置決めを
する係止片６，６・・・が複数個立設されている。

一方、蓋体２前面８内壁には放香量を調節する板体９が
取付けられている。

詳述すると、蓋体前面８中夫に設けられた凹部８ａを上
記板体９端部の係止部１０とツマミ１１とで挾む形に取
付けられている。

該ツマミ１１の突起１１ａが上記凹部８ａ中央に穿設さ
れた縦溝８ｂに貫入した後、板体９端部の係止部１０に
設けられた凹Ｒ１０ａに嵌挿される。

ツマミ１１を凹部８ａの側壁に沿って上下動させると、
上記板体９も同じように上下動し、芳香剤の揮散量を調
節することができる。

芳香を発散するために透孔１２が蓋体２の前面から側面
にかけて、さらに、後面にも設けられている。

一方、容器本体１の底面５にも透孔１３が穿設されてい
る。

本考案の放香器Ａは両面テープを用いて車のダツシュボ
ードあるいは室内家具等に固着される場合が多く、この
場合放香器の底面とダツシュボード等との間に隙間を生
じるので、容器本体底面５の透孔１３も有効に働く。

第４図には放香器の他の実施例が示されている。

該実施例ではツマミ１１の代わりにダイアル２１が用い
られており、板体９はピニオンとラックの組合せにより
上下動する。

成上の如く、本考案に係る放香器は蓋体を上方に上げる
操作だけで簡便に芳香剤を交換し得ることを特徴とする
ものである。

また、芳香ケースの上方に板体を設け、該板体を上下動
させることにより放香量を調節することができる。

一方、本考案の放香器は箱型であり、また、丈の低い構
成であるので、従来の円筒型のものと異なり、安定感が
あるため室内で用いる場合は両面テープで固着する必要
がなく、また、車内で用いる場合ダツシュボード上に載
置しても、丈の低い構成のため視野を狭めるといった不
都合な面が解消される。

また、蓋体を上方に上げるだけで簡便に芳香剤を交換す
るこができるので、交換の都度両面テープを剥がす必要
がない等、本考案は新規な構成にしてその実用上の効果
は著大である。

【図面の簡単な説明】

図は本考案に係る放香器の実施例を示すものであり、第
１図は斜視図、第２図は蓋体を開いた状態を示す斜視図
、第３図は分解斜視図、第４図は本考案に係る放香器の
他の実施例を示す斜視図である。 図面符号＝１・・・・・・容器本体、２・・・・・・蓋
体、３・・・・・・側壁、３ａ・・・・・・曲板、４・
・・・・・側面、４ａ・・・・・・孔、５・・・・・・
底面、６・・・・・・係止片、７・・・・・・芳香ケー
ス、８・・・・・・前面、９・・・・・・板体、１０・
・・・・・係止部、１１・・・・・・ツマミ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 芳香ケース７を収納できる容器本体１に、透孔１２を有
   する蓋体２を上下に開閉可能に枢着し、且つ該蓋体２に
   、容器本体内に収納した芳香ケース７を開閉する板体９
   を上下動可能に設け、該板体９を上下動させることによ
   り放香量を調節し得るようにした構成を特徴とする放香
   器。