JPS60207538A - 釣竿の製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （技　術　分　野） 本発明は、釣竿の製造方法、詳しくは、先端部から基端
部に向ってテーパー状に拡径する芯金に、合成樹脂を含
浸した高強度繊維のプリプレグを巻装して成形する中空
竿本体の基端部に、該基端部の径より大径の握り部を設
けた釣竿の製造方法に関する。

（従　来　技　？Ｉｆ） 一般に、此種釣竿において、その握り部を竿本体の基端
部側における外径より大径とする場合、前記竿本体の基
端部外周に紙、綿などの詰物を糸、テープなどの紐様体
で巻付けてテーパー状に盛上げ、握持し易い大きさに形
成するようにしている。

所が、前記握り部を形成するのに多大の手間を要して、
作業性が非常に悪いばかりでなく、紙、綿などの詰物を
紐様体で巻付ける構造のため、製品間の外形のばらつき
が大きいし、また径に対する強度が小さく、さらには重
量が大きくなる問題があった。

そのため、上記問題を解決すべく、先に実願昭５８−１
１８１３６号により、竿本体の基端部を、該竿本体の径
の変化率より大きい変化率で拡径する握り部を延長して
、該握り部を前記竿本体と一体に形成し、前記握り部を
握持し易い太さに形成できる割に作業性がよくて、しか
も耐強度が大きく、かつ軽量にできるようにしたものを
提案した。

ところが、前記握り部を握持して、魚釣りを行なうとき
、前記握り部が穂先側に縮径するテーパーとなっている
ため、前記握り部には、該握り部を握る手に対し竿本体
を後動させる方向の作用力が生ずることになり、その結
果、この作用力により、握り手に対し前記握り部が滑っ
て、竿本体の後部が手の後方に突き出すごとく後動作動
することが生じ、前記握り部に対する握持性が悪い問題
があった。

（発　明　の　目　的） 本発明の目的は、芯金の前側に中空竿本体を、また後側
に芯材を取付けて、該芯材の前、後側に、合成樹脂を含
浸した高強度繊維の第１及び第２握り部用のプリプレグ
を巻装した後、加圧焼成して、前記竿本体に、該竿本体
の径の変化率より大きい変化率で拡径する前記第１握り
部と、逆に縮径する前記第２握り部とを一体に形成すべ
くして、竿本体に第１及び第２握り部を全体に作業性よ
く一体に形成できながら、しかも、第１及び第２握り部
を握持して魚釣りを行なうとき、前記６握り部を握る手
に対して、握り力が大きくとも、前記竿本体が前後方向
に移動することなく安定よく握持てきる釣竿を提供する
点にある。

（発　明　の　構　成） 本発明の構成は、先端部から後端部前側の基端部に向っ
てテーパー状に拡径する芯金を用い、該芯金の基端部前
側に、合成樹脂を含浸した高強度繊維の竿本体用プリプ
レグを巻装すると共に、前記芯金の基端部後側に、前記
竿本体の径の変化率より大きい変化率で拡径するテーパ
ー外面をもつ第１握り部の成形面と、該第１握り部の前
記テーパー外面と逆テーパー外面をもつ第２握り部の成
形面とを前後に配設した芯材を着脱可能に取付けて、該
芯材に合成樹脂を含浸した高強度繊維の各プリプレグを
巻装した後、前記各プリプレグを加圧焼成し、前記竿本
体に、前記第１及び第２握り部を１体に形成して、握り
手の握り力により、ｎｉＪ記逆テーパー外面において竿
本体を前動させる方向の作用力を生じさせて、前記テー
パー外面において竿本体を後動させる方向の作用力を打
消すことができ、もって滑りなく安定よく握持てきるよ
うに成したことを特徴とするものである。

（実　施　例） 以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明するＯ 本発明は、基本的には、先端部から後端部（ａ）前側の
基端部（ｂ）に向ってテーパー状に拡径する芯金（１）
を用い、該芯金（１）の基端部前側に、合成樹脂を含浸
した高強度繊維の竿本体（２）用プリプレグを巻装する
と共に、前記芯金（１）の基端部（ｂ）の後側に、前記
竿本体（２）の径の変化率より大きい変化率で拡径する
テーパー外面（６１）をもつ第１握り部（６）の成形面
（４１）と、前記テーパー外面（６１）と逆テーパー外
面（５１）をもつ第２握り部（５）の成形面（４２）と
を前後に配設した芯材（４）を着脱可能に取付けて、該
芯材（４）に、合成樹脂を含浸した高強度繊維の各プリ
プレグを巻装した後、前記各プリプレグを加圧焼成し、
前記竿本体（２）に、前記第１及び第２握り部（３）、
（５）を１体に形成したものである。

第１図に示した前記芯金（１）は、先端部から基端部（
、ｂ）迄に亘る前記中空竿本体（２）の成形部（１１）
と、前記基端部（ｂ）から後端部（−）に亘る前記芯材
（４）の支持部（１２）とを一体に連続形成したもので
、前記成形部（１１）は、前記先端部から基端部（ｂ）
に向って径の変化率が小さいテーパー角で拡径する小テ
ーパー外面（Ｃ）をもつごとく形成するのであり、また
前記支持部（１２）は、前記成形部（１１）の基端部（
ｂ）から後端部（−）に向って若干のテーパーで拡径さ
せ、全体の成形工程完了後、引抜きを容易にすべ（成す
のである。

また、前記芯材（４）は、前記芯金（１）の支持部（１
２）ｌこ着脱可能に嵌合する内面をもっと共に、芯材（
４）の外面の前半部と後半部とに、前記テーパー外面（
６１）をもった成形面（４１）と、的記逆テーパー外面
（５１）をもった成形面（４２）とを連続状に形成する
のである。

そして、この芯材（４）は、使用材料として、前記芯金
（１）に対し良好な剥離性を有し、また前記第１及び第
２握り部（３）、（５）の巻装圧力に対拡できる強度を
備え、かつ前記合成樹脂の成形温度に対する耐熱性を備
えると共に、前記芯金（１）及びこの芯材（４）に対す
る成形工程後、後記するごとく前記芯金（１）のみ抜取
って、第２図のごとく芯材（４）を残したまま使用する
とき、軽さを保持可能な比重の小さい材料、例えばコル
ク材、合成樹脂、軽合金等を用いるのである。また前記
コルク材は、前記各性能の他、良好な切削性を有してい
て、前記芯金（１）の抜取工程後、削り取って残りなく
除去させることもできるものである。

つぎに、前記竿本体（２）及び第１握り部（６）及び第
２握り部（５）は、前記各プリプレグとして、いずれも
カーボン繊維などの高強度繊維の引揃シートまたは織成
シートに前記合成樹脂を含浸させたものを用い、前記竿
本体（２）用のプリプレグを前記芯金（１）の基端部（
ｂ）の前側に巻装すると共に、基端部（ｂ）の後側に前
記芯材（４）を取付けて、この芯材（４）の前側に、前
記第１ｍり部（６）用のプリプレグを、その一部が前記
竿本体（２）に重なるごとく巻装し、かつ前記芯材（４
）の後側に、前記第２握り部（５）用のプリプレグを、
その一部が前記第１ｍり部（６）に一連状に重なるごと
く巻装するのであるそして、斯くのごとく巻装した竿本
体（２）及び第１及び第２握り部（５）、（５）に亘っ
て、しわ防止用の広幅テープ（図示せず）を巻きつけて
、加圧焼成するのであり、斯くして、前記第１握り部（
３）に、前記竿本体（２）の径の変化−率より大きい変
化率で拡径する前記テーパー外面（６１）を、また前記
第２握り部（５）に、前記テーパー外面（６１）に対し
、そのテーパーよりも大きい逆テーパーをもった前記逆
テーパー外面（５１）をそれぞれ形成させられるのであ
る。ところで、前記広幅テープにより、前記竿本体（２
）、第１及び第２握り部（３）、（５）の各境界部にお
けるしわの発生を防止できる。

また、前記第１及び第２握り部（３）、（５）には、第
２図のととく細幅テープ（６）を螺旋状に巻着させて、
螺旋状凸起から成る滑り止め手段を設けるのであり、前
記細幅テープ（６）としては、高強度繊維を細幅状に引
揃えて合成樹脂を含浸させたプリプレグを用いることに
より、補強機能も併せもたせられるのである。

また、前記滑り止め手段としては、前記細幅テープ（６
）による手段の他、図示していないが、任意の周方向溝
、凸起または多数の凹凸により形成し得ることは云う迄
もない。

また、第２図において、（７）は尻栓であるしかして、
以上のごとく、前記第１及び第２握部（３）、（５）内
に前記芯材（４）を残して、前記竿本体（２）を成形す
る前記芯金（１）を引抜くごとくしたので、高強度繊維
のプリプレグにより、前記竿本体（２）と第１及び第２
握り部（３）、（５）とを全体に一体に同時形成するこ
とが可能となり、第１及び第２握り部（，１，（５）を
握持し易い所望の太さに、全体に作業性よく、容易に形
成できながら、しかも、魚釣りを行なうべく、手の小指
から梅脂迄を、前記第２握り部（５）の後端面から逆テ
ーパー外面（５１）を経て第１握り部（６）のテーパー
外面（６１）の後側に亘って配置して握持することによ
り、手の梅脂側により握持したテーパー外面（３１）に
おいて、手の握り力により、竿本体（２）を後動させる
方向の作用力が生ずることになるけれども、手の小指側
により握持した逆テーパー外面（５１において、手の握
り力により、竿本体（２）をＯｉｌ動させる方向の作用
力が生じて、前記後動作用力を打消すごとく作用するこ
とになるのである。

従って、手を前記第１及び第２握り部（６）、（５）に
またがる握りの定位置において、竿本体（２）が滑り作
動する心配をすることなく、かつ握り力を大きくしな、
くとも、容易に保持でき、竿本体（２）に対する握持性
を向上できるのである。

また、もともと手の梅脂側にくらべて握り力の小さい小
指側で握持する前記逆テーパー外面（５１）は、前記テ
ーパー外面（３１）よりも径の変化率をさらに大きくし
たので、小指側の握持力が梅脂側の握持力よりも大幅に
小さくとも、前記ｍｌ動作用力を、前記テーパー外面（
３１）における後動作用力に確実に対抗させられるので
ある。

また、前記芯材（４）に用いる前掲の材料中、前記コル
ク材は、コルクがしの表皮の内側層で、前記第１及び第
２握り部（３）、（５）用の各プリプレグの巻装圧力、
及び該プリプレグへの含浸合成樹脂の成形温度に対する
耐強度及び耐熱性ヲモッテいるのであり、従って、これ
らプリプレグの巻装及び加熱成形時に支障なく対抗でき
ると共に、このコルク材は、軽くて弾性をもっているの
で、第１及び第２握部（１，（５）間に残したまま使用
しても、全体の重量増加を最小限に抑制できる。

また、前記第１及び第２握り部（３）、（５）の接続部
分については、図示していないか、第２握り部（５）を
内側とし、第１握り部（３）を外側に重ねて接続するよ
うに成すこともできる。

（発　明　の　効　果） 以上のごとく本発明によれば、竿本体を成形する芯金と
は別個の芯材により第１及び第２握り部を形成し、該第
１及び第２握り部内に芯材を残したまま使用することが
でき、従って、前記竿本体と第１及び第２握り部とを合
成樹脂を含浸した高強度繊維のプリプレグにより、一体
Ｉこ形成することが可能となり、全体に作業性を向上で
きながら、しかも、前記第１及び第２握り部のテーパー
外面及び逆テーパー外面に亘って握持して、魚釣りを行
なうとき、逆テーパー外面において、前記各部り体を握
持する手に対し、竿本体を前動さぜる方向に作用力を生
じさせて、第１握り部のテーパー外面において生ずる竿
本体を後動させる方向の作用力を打ち消すことができ、
竿本体の握持性を向上できるのである。

【図面の簡単な説明】

図面は、本発明の実施例を示すもので、第１図は、芯金
における基端部前側に竿本体用プリプレグを巻装し、か
つ、後側に芯材を取付け、該芯材の前、後側に第１及び
第２握り部用のプリプレグを巻装して、焼成する状態を
示す要部断面正面図、第２図は第１図のようにして製造
した釣竿の要部を一部断面した説明図である。 （１）・・・芯金 （ａ）・・・後端部 （ｂ）・・・基端部 （２）・・・竿本体 （６）・・・第１握り部 （３１）・・・テーパー外面 （４）・・・芯材 （４１）、（４２）・・・成形面 （５）・・・第２握り部 （５１）・・・逆テーパー外面

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 先端部から後端部前側の基端部に向ってテーパー状に拡
   径する芯金を用い、該芯金の基端部前側に、合成樹脂を
   含浸した高強度繊維の竿本体用プリプレグを巻装すると
   共に、前記芯金の基端部後側に、前記竿本体の径の変化
   率より大きい変化率で拡径するテーパー外面をもつ第１
   握り部の成形面と、該第１握り部の前記テーパー外面と
   逆テーパー外面をもつ第２握り部の成形面とを前後に配
   設した芯材を着脱可能に取付けて、該芯材に合成樹脂を
   含浸した高強度繊維の各プリプレグを巻装した後、前記
   各プリプレグを加圧焼成し、前記竿本体に、前記第１及
   び第２握り部を１体に形成したことを特徴とする釣竿の
   製造方法。