JPS6020364Y2 - 徳利などの水切り用具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は徳利などの水切り用具に関するものである。

その目的は、徳利の如き口の小さい容器の水切りに便利
で、水切り効果と乾燥が早く、塵埃や虫の侵入の防止効
果も大きく、内部の底や壁などにカビが生えることもな
くなるし、また水切り乾燥中に徳利が転倒したり相互に
衝突して破損することもないなど、種々なる効果を有す
る水切り用具を提供することにある。

従来より料理屋、旅館、大衆酒場などでは多数使用され
る徳利を洗浄して放置乾燥しているが、徳利の胴太な形
状とその口の小さいことが作用して洗浄後の残り水が出
し切りにくく、かつ乾燥が遅いため内底や内壁にカビが
生えやすく、このカビを落すにも口が小さいためかなり
困難で、不衛生でありその取扱いに非常に苦労している
現状である。

また、特に徳利は酒の匂いが残りやすく色々な虫が飛ん
で来てこの中に入り、少しでも早く水切りを完全にしな
いと使用前に再洗浄しなけばならないことが多く非常に
不便であった。

さらに徳利は逆立てにしておくには不安定で倒れやすく
、平坦なところに逆立てしておいても水は下に溜り口近
辺はいつまでも濡れたままであり、しかも内部の空気は
出口がないため乾燥しにくいカビの原因となり誠に不都
合なものであった。

本考案者は以上の点に留意して種々検討した結果、本考
案に達したのである。

すなわち、水受は容器の中に着脱自在に挿入される内側
容器を設け、該内側容器の底に多数の透孔及び多数の略
々角錐形状の突起体を設け、かつ該突起体に対応する挿
入穴を穿設した板体を該内側容器の上部に着脱自在に嵌
合したことを特徴とする徳利などの水切り用具を考案す
るに至ったのである。

本考案を図面を参照して説明する。

第１図は本考案用具の縦断面図である。

この図の様に本考案は、水受は容器１があって、この中
に着脱自在に挿入される内側容器２が設けられていて、
この内側容器２の底と水受は容器１の底とは適当な間隔
を有しここに水が溜るようになっているのである。

そして、この内側容器２の底には多数の透孔３及び多数
の突起体４が設けられているのである。

また、内側容器２の上部には徳利などを差し入れるため
の挿入穴５を穿設した板体６が着脱自在に嵌合されてい
るのである。

この挿入穴５と突起体４とは相対応して設けられており
、徳利を逆向けにして挿入穴５から挿入し、その口を突
起体４に差し入れて受は止めさせて徳利をほぼ垂直に逆
立てできる様になっているのである。

第２図は本考案における内側容器の底の１例の平面図で
ある。

この図の様に内側容器２の底に設けられる突起体４の形
状は四角錐や三角錐などの形状に近いもので、略々角錐
形状となっているのである。

また、この底に設けられる透孔３はいかなるものでもよ
く、水が通って水受は容器１の底に落す作用を有するも
のであればよい。

第３図は本考案における板体のＩ例の平面図である。

この図の様に板体６に穿設される挿入穴５は比較的大き
いもので、種々なる形状の徳利の差し入れができればよ
く、この挿入穴５は各々逆立てされた徳利が倒れたり相
互に衝突して破損するのを防止しているものである。

第４図は本考案用具に徳利が逆立てされている様子を示
した部分断面図である。

この図の様に徳利７を受は止めているのは突起体４であ
り、挿入穴５は徳利７の倒れるのを防止しているもので
ある。

第５図は本考案において突起体と徳利との接触状態を示
した部分斜視図である。

この図の様に本考案における突起体４は略々角錐形状で
あるため徳利７の口との接触はその角部だけであり他の
部分にはかなりの隙間がおいており、この隙間より空気
の出入が行われ内部が乾燥しやすく、また垂れて来た水
はこの突起体４の角部に伝わって下へ落ち徳利７の口付
近に溜ることは全くないのである。

つまり水切りが完全で乾燥が早いという効果はこの略々
角錐形状の突起体４を設けたということによるもので、
これが本考案の最大の特徴である。

さらに、この突起体４は先細の形状であるため徳利など
の差し入れが容易であることは勿論である。

また、本考案は水受は容器１と内側容器２とが着脱自在
となっているため用具全体の洗浄がしやすくその乾燥も
早いものである。

さらに板体６も内側容器２の上部に着脱自在に嵌合され
るものであるため内側容器２の洗浄や用具全体の数片付
けに便利なものである。

以上、詳細に説明した様に本考案用具は徳利など口の小
さい容器の水切りに便利で、はぼ垂直に逆立てされるも
のであるため水切りが早く、逆立てした徳利の口が角錐
形状の突起体で受は止めらでいるため隙間が多く空気の
出入が犬であり、したがって内部の乾燥が早く、かつ水
切り効果も突起体の角部から水が伝わり落ちるので非常
に早く徳利の口近辺に水が溜ることは全くないものであ
る。

したがって本考案用具を使用して徳利などの水切りを行
なうと内壁や内底にカビが生えることは全くなく、これ
を落すための洗浄も不要である。

また、特に徳利の場合は水切りと乾燥が早いので酒の匂
いが残ることも少なく虫が飛んで入ることはほとんどな
くなり非常に好ましいものとなる。

さらに逆立てにして乾燥が進むものであるため乾燥中に
塵埃が入ることもほとんどないものである。

この様に本考案用具は徳利などのカビ防止、及び塵埃や
虫の侵入防止効果が大で衛生上きわめてすぐれた効果を
奏するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案用具の縦断面図である。 第２図は本考案における内側容器の底の１例の平面図で
ある。 第３図は本考案における板体の１例の平面図である。 第４図は本考案用具に徳利が逆立てされている様子を示
した部分断面図である。 第５図は本考案において突起体と徳利の接触状態を示し
た部分斜視図である。 １・・・・・・水受は容器、２・・・・・・内側容器、
３・・・・・・透孔、４・・・・・・突起体、５・・・
・・・挿入穴、６・・・・・・板体、７・・・・・・徳
利。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 水受は容器の中に着脱自在に挿入させる内側容器を設け
   、該内側容器の底に多数の透孔及び多数の略々角錐形状
   の突起体を設け、かつ該突起体に対応する挿入穴を穿設
   した板体を該内側容器の上部に着脱自在に嵌合したこと
   を特徴とする徳利などの水切り用具。