JPS6020328B2 - α―オキシ水酸化鉄の製造法 - Google Patents

α―オキシ水酸化鉄の製造法

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JPS6020328B2
JPS6020328B2 JP52152654A JP15265477A JPS6020328B2 JP S6020328 B2 JPS6020328 B2 JP S6020328B2 JP 52152654 A JP52152654 A JP 52152654A JP 15265477 A JP15265477 A JP 15265477A JP S6020328 B2 JPS6020328 B2 JP S6020328B2
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JP
Japan
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iron oxyhydroxide
solution
carbonate
ferric
reaction
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JP52152654A
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JPS5484896A (en
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章禮 林
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Maxell Ltd
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Hitachi Maxell Ltd
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 この発明はQ−オキシ水酸化鉄(Q− Fe00H)の製造法に関し、詳しくは粒度分布が均一
な紙鐘状のQ−オキシ水酸化鉄粉末を製造する方法に関
する。
紡蟹状でかつ粒度分布が均一なQ−オキシ水酸化鉄は一
般に各種媒体への分散性に優れているため、たとえば鮮
明な色彩を有する酸化鉄顔料として直接利用できるし、
また磁気テープなどの磁気記録媒体用磁性粉末の製造用
原料としても有用であり、すなわちこの水酸化鉄を還元
しもしくはこの還元後酸化してつくられる酸化鉄磁性粉
末(Fe304またはy−Fe2Q)によれば表面平滑
性や磁性粉末の充填密度の改善された磁性塗膜を形成で
きるなどの利点を有している。
近年このようなQーオキシ水酸化鉄の製造法として、第
一鉄塩を出発物質とし、この第一鉄塩溶液にまず水酸化
アルカリ溶液を添加して水酸化第一鉄からなる沈殿物を
生成し、この沈殿物を含む液にさらに炭酸ないし無水炭
酸や炭酸アルカリ塩を加えて炭酸第一鉄に変成し、これ
に酸素含有ガスを吹き込んでQーオキシ水酸化鉄の結晶
を成長させるという方法が提案されている。
ところがこの方法は上述した通り三段階の反応経路、と
くに酸化経路を必要とし全体の反応が複雑でかつ長時間
になりやすい欠点がある。この発明はこのような欠点を
持たない製造方法を提供せんとするもので、出発物質と
して第二鉄塩を使用しこの第二鉄塩溶液を炭酸ソーダ、
炭酸アンモニウムなどの炭酸塩を主体とするアルカリ溶
液中に添加してQ−オキシ水酸化鉄の結晶を析出させる
ことを特徴とするものである。
この発明方法によれば第二鉄塩溶液を炭酸アルカリを主
体とするアルカリ溶液中に添加するだけで炭酸ガスの発
生を伴ないつつQーオキシ水酸化鉄の結晶を析出させる
ことができるから、提案方法に比べてはるかに簡易迅速
な製造方法であり、また得られるQーオキシ水酸化鉄は
紙鐘状の粒子構造を有しかつ提案方法に勝るとも劣らな
い均一な粒度分布を有している。
この発明においては第二鉄塩を出発物質とするとともに
アルカリ溶液として炭酸塩を主体とするものを使用する
ことが重要で、アルカリ溶液としてたとえば苛性カリ、
苛性ソーダなどの水酸化アルカリを主体とするものを使
用したのでは目的とするqーオキシ水酸化鉄を製造しに
くい。
すなわち水酸化アルカリによれば第二鉄塩溶液の添加で
一旦水酸化第二鉄と思われる中間体が生成し、この中間
体からQ−オキシ水酸化鉄の結晶が成長し、この成長に
非常に長時間を要するばかりでなく、成長過程でQ−F
e203などが勘生しやすく、結果として均一粒度のQ
ーオキシ水酸化鉄を得難くなる。
この発明における第二鉄塩としては硫酸第二鉄、硝酸第
二鉄、塩化第二鉄などの各種可溶性塩の内から1種もし
くは2種以上が用いられ、これら塩は通常水溶液の状態
でアルカリ溶液中に添加される。
このときの濃度は任意であり、塩の種類に応じた飽和濃
度となる範囲内で用いればよい。この第二鉄塩溶液を添
加するアルカリ溶液は、炭酸ソーダ、炭酸カリ、炭酸ア
ンモニウムなどの各種の炭酸塩から構成されるものであ
るが、必要に応じてこれらの炭酸塩とともに少量の水酸
化アルカリたとえば苛性ソーダ、苛性カリなどを併用し
たものであってもよい。水酸化アルカリを併用するとア
ルカリ溶液のpHが高くなり、これに伴なつて得られる
はーオキシ水酸化鉄の粒径(長軸対短軸比)が大きくな
ってくる懐向がみられ、したがって水酸化アルカリの使
用割合で粒径を調節できる利点がある。
しかしながらこの使用量が多くなりすぎてPHが13以
上にもなると、Q−オキシ水酸化鉄の粒子構造が棒状に
近くなり、または−Fe2Qの副生のおそれがあり、さ
らに第二鉄塩の添加後に比較的長時間の熟成が必要とな
るため、望ましくはOH−/C02‐3が0.2〆下で
pHが10〜12になる範囲に抑えるのがよい。このよ
うなアルカリ溶液に第二鉄塩を添加してQーオキシ水酸
化鉄を生成する反応は発熱反応であり、このため添加と
ともに炭酸ガスを発生して液温が上昇してくるから、こ
の液温があまり高くなりすぎないように第二鉄塩を徐々
に添加すべきである。
反応は通常添加し終った時点で完了するが、とくに苛性
アルカリを併用した場合添加後に所定時間熟成すればよ
い。このときの熟成温度は8ぴ0以下にするのがよく、
あまり高温にしすぎるとQ−Fe203が創生してくる
おそれがあるから望ましくない。次に実施例によりこの
発明をさらに具体的に説明する。
実施例 12.87モル/そ濃度の炭酸ナトリウム水溶
液1そ中に0.34モル/夕濃度の硫酸第二鉄(Fe2
(S04)31NH20)水溶液1夕を室温で損拝しな
がら徐々に滴下したところ、炭酸ガスを発生しながら激
しく反応して約420まで昇温し、十数分で黄褐色の沈
殿物が析出した。
‐反応終了後のpHは10であった。この沈殿物をろ別
、乾燥してX−線回折を行なったところQ−オキシ水酸
化鉄であることが確認された。
またこの沈殿物を電子顕微鏡で観察したところ第1図に
示される通り粒度分布が均一でかつ級鐘状の粒子構造を
有し、長麹が0.1戯れ、長軸対短鞠比が6:1以上で
あった。実施例 2 2.87モル/〆濃度の炭酸ナトリウムと0.2モルノ
ク濃度の水酸化カリウムとの混合水溶液1ク中に0.3
4モル/そ濃度の硫酸第二鉄水溶液IZを室温で鷹拝し
ながら徐々に滴下したところ、炭酸ガスを発生しながら
約45℃まで液溢が上昇し、黄褐色の沈殿物が析出した
反応終了後のpH‘ま11.0であった。この沈殿物は
ろ別、乾燥後の×−線回折によりqーオキシ水酸化鉄で
あることが確認され、蟹子顕微鏡で観察したところ第2
図に示される通り、粒度分布が均一で磯鐘状の粒子機造
を有し、長軸が0.か肌、長軸対短軸比が8:1以上で
あった。
実施例 3 2.87モル/〆濃度の炭酸ナトリウムと0.5モルノ
タ濃度の水酸化カリウムとの混合水溶液1そ中に0.鶴
モル/〆濃度の硫酸第二鉄水溶液1〆を室温で濃拝しな
がら徐々に滴下したところ、炭酸ガスを発生しながら5
90まで液温が上昇し、この滴下終了後さらに40℃で
熟成して反応を終了した。
反応終了後の液のPHは12であった。このような反応
で液中に折出したきた沈殿物をろ別、乾燥してX−線回
折したところq−オキシ水酸化鉄であることが確認され
た。またこのQ−オキシ水酸化鉄は電子顕微鏡の観察に
より粒度分布が均一で級鐘状の粒子構造を有し、長軸が
0.5ム肌、長軸対短軸比が6:1であることが判った
。実施例 4 2.25モル/〆濃度の炭酸アンモニウム水溶液1そ中
に室温で損拝しながら0.65モル/夕濃度の塩化第二
鉄(FeC13・細20)水溶液1〆を徐々に滴下した
ところ、炭酸ガスを発生しながら激しく反応して約4ぴ
0まで液温が上昇し、黄褐色の沈殿物が析出した。
反応終了後の餌は10であった。得られた沈殿物はろ別
、乾燥後の×−線回折によりQーオキシ水酸化鉄である
ことが確認され、電子顕微鏡による観察で第3図に示さ
れる通り、粒度分布が均一でかつ薮鐘状の粒子構造を有
し、長軸が0.1山肌、長軸対短軸比が3:1であつた
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例1の方法で製造したQーオキシ水酸化鉄
の電子顕微鏡写真、第2図は実施例2の方法で製造した
Q−オキシ水酸化鉄の電子顕微鏡写真、第3図は実施例
4の方法で製造した電子顕微鏡写真であり、いずれも倍
率は20000倍である。 第1図 第2図 第3図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 炭酸ソーダ、炭酸アンモニウムなどの炭酸塩を主体
    とするアルカリ溶液中に第二鉄溶液を添加してα−オキ
    シ水酸化鉄の結晶を析出させることを特徴とするα−オ
    キシ水酸化鉄の製造法。 2 アルカリ溶液として炭酸アルカリとともに苛性ソー
    ダ、苛性カリなどの水酸化アルカリを併用して調製する
    特許請求の範囲第1項記載のα−オキシ水酸化鉄の製造
    法。
JP52152654A 1977-12-19 1977-12-19 α―オキシ水酸化鉄の製造法 Expired JPS6020328B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP52152654A JPS6020328B2 (ja) 1977-12-19 1977-12-19 α―オキシ水酸化鉄の製造法

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP52152654A JPS6020328B2 (ja) 1977-12-19 1977-12-19 α―オキシ水酸化鉄の製造法

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Publication Number Publication Date
JPS5484896A JPS5484896A (en) 1979-07-06
JPS6020328B2 true JPS6020328B2 (ja) 1985-05-21

Family

ID=15545145

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP52152654A Expired JPS6020328B2 (ja) 1977-12-19 1977-12-19 α―オキシ水酸化鉄の製造法

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JP (1) JPS6020328B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6360522U (ja) * 1986-10-09 1988-04-22
JPH0331453Y2 (ja) * 1986-08-25 1991-07-04

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0331453Y2 (ja) * 1986-08-25 1991-07-04
JPS6360522U (ja) * 1986-10-09 1988-04-22

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JPS5484896A (en) 1979-07-06

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