JPS60202174A - 接着剤組成物 - Google Patents

接着剤組成物

Info

Publication number
JPS60202174A
JPS60202174A JP5744984A JP5744984A JPS60202174A JP S60202174 A JPS60202174 A JP S60202174A JP 5744984 A JP5744984 A JP 5744984A JP 5744984 A JP5744984 A JP 5744984A JP S60202174 A JPS60202174 A JP S60202174A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
specific gravity
aqueous dispersion
water
acrylic polymer
dispersion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5744984A
Other languages
English (en)
Inventor
Masao Kurihara
正雄 栗原
Takashiro Azuma
東 貴四郎
Takenao Hattori
服部 武尚
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toagosei Co Ltd
Original Assignee
Toagosei Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toagosei Co Ltd filed Critical Toagosei Co Ltd
Priority to JP5744984A priority Critical patent/JPS60202174A/ja
Publication of JPS60202174A publication Critical patent/JPS60202174A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、種−々の材質からなる被着材に適用して、仮
止めのための初期接着を可能とし、また他の水性接着剤
と併用することにより、初期接着に加えて永久接着をも
行なうことができ、しかも長期間にわたって樹脂分が水
媒体中に沈降または浮遊することがなく安定性を保つ接
着剤組成物を提供するものである。
本発明組成物は、後記の実施例その他からも明らかなよ
うに、天然木材、紙、布、ステンレススチール、ガラス
などの各種の素材で構成されろ被着材に対して、それ自
体の使用により仮接着することができ、また他の水性接
着剤たとえばホルマリン系縮合樹脂接着剤、酢酸ビニル
樹脂系接着剤、エチレン・酢酸ビニル共重合樹脂系接着
剤などと併用することによって、永久接着性と仮接着性
の両特性を兼備させることが可能であり、巾広い分野で
用いられるものであるが、以下においては、それらの中
でも主要な利用分野の一つである合板用接着剤に着目し
、本発明組成物をホルマリン系縮合樹脂接着剤と併用し
て、合板製造時の仮止めと永久接着とを意図する実施態
様を主体にして説明する。
従来合板用接着剤として使用されている接着剤としては
、尿素樹脂、メラミン樹脂、尿素−メラミン共縮合樹脂
、尿素−メラミシーベンゾグアナミン共縮合樹脂などの
アミン系樹脂接着剤が代表的であるが、その細石炭酸樹
脂、レゾルジアール樹脂、石炭酸−レゾルシノール共縮
合樹脂などのフェノール系樹脂接着剤も挙げられる。こ
れらの樹脂接着剤は樹脂と媒体としての水からなり、樹
脂はいずれもホルマリンとの脱水縮合反応によって製造
されるものであり、以下これらを総称して、ホルマリン
系縮合樹脂接着剤と略す。
これらの接着剤を用いる合板の製造は、通常次の工程に
より行なわれる。
工程1:生単板の製造(厚木原木材を薄く剥ぐ)工程2
:単板の乾燥(生単板をドライヤーで乾燥する) 工程ろ:単板の矧合せ(単板を所定サイズにカット、あ
るいは次の作業がし易い様に単板をそろえ−る) 工程4:接着剤の調製(攪拌機を用い、合成樹脂、増量
剤、触媒、増粘剤等を均一に攪拌、混和する) 工程5:接着剤塗布(接着剤を心根の両面に塗布し、単
板を心根の表裏に貼り合わせる)工程6:堆積(貼り合
わせた単板および心根のブロックを一定の数量になるま
で堆積する)工程7:冷圧締(コールドプレス)(堆積
した一定数量の単板ブロックを室温下でプレスする。こ
の工程で仮接着力により一応合板の形状をした単板ブロ
ックが出来上る)工程8:熱圧締(冷圧締した単板ブロ
ックをホットプレスの熱盤間に挿入し、これをホットプ
レスで加熱圧締し、接着剤を硬化させる) 工程9:仕上げ(熱圧締した合板を風を送って冷やし、
合板サイズにカットあるいは表面サンディング等の仕上
げをする) これらの工程のうち、工程7に於て仮接着性が悪い場合
には、単板同志がばらばらになったり、めくれ上ったり
し、合板を構成すべき単板が1体にブロック化されない
現象を生じる。この場合、次の工程であるホットプレス
へq〕挿入がスムーズにゆかず、作業に支障を来たすば
かりでなく、単板かめ(れ上ったまま熱圧締され、不良
品を発生する事になり、合板製造工程上大きな問題とな
る。
特に今日の合板の製造は自動化が進んで、コールドプレ
スした単体ブロックを、作業者が1枚ずつホットプレス
の熱盤間に入れるのではなく、機械によって自動挿入さ
れるのが普通である。従ってコールドプレス時の仮接着
性が悪いと、合板を構成する各単板がバラけてしまい、
自動化を計れないものとなってしまう。
すなわち工程7での仮接着の本来の目的は、コールドプ
レス中に接着剤の水分を単板に吸収させる事により、接
着剤をある程度乾燥させ、各単板と心根が互いに密着し
て、心根″と表裏単板とが甚しく剥離しないでホットプ
レスの熱盤間に挿入するのを円滑ならしめる手段にすぎ
ず、あくまで仮圧締の意味で行うのであるから、接着剤
がゲル化現象を起こさないうちに、なるべく短時間のコ
ールドプレスでホットプレス作業に移すべきである。
この仮接着性は単板の含水率が比較的低い場合は比較的
良好であるが、含水率が高く・場合、あるいは冬季など
の気温の低い場合などでは仮接着性が悪く、ホットプレ
ス後でも合板の剥離、ずれを生じ、不良合板となってし
まう。
こうしたコールドプレス時の合板の仮接着性を向上させ
る方法としては、例えば尿素樹脂等のアミン系樹脂接着
剤に水可溶性あるいは部分可溶性のポリビニルアルコー
ル(PVA)あるいはカルボキシルメチルセルロース(
CMC)を添加し、接着剤の粘度を高めて仮接着性を付
与させる方法が公知であるが、アミノ系樹脂接着剤自体
の粘度が経時的に高(なり、貯蔵安定性が悪化するとい
う欠点を有し、この貯蔵安定性の悪化はPVA、CMC
の添加量が多くなる程顕著になる傾向を示す。従ってこ
れらの添加量には限界があり、仮接着性の向上手段とし
ての効果は充分に期待できないものである。
本発明組成物は、たとえばこうした合板用接着剤として
使用されるホルマリン系縮合樹脂接着剤に添加すること
により、合板製造時のコールドプレス工程での単板の仮
接着性が飛躍的に増大する。
本発明組成物におけるアクリル系ポリマーは、ガラス転
移点が〜60℃〜0℃の比較的軟らかい非水溶性のポリ
マーで、粒径が0.01 組以上の粒子であり、該ポリ
マー粒子をそのまま大量に長期間貯蔵し・てお(と、粒
子同志の合一が起こり、不必要な大きさにブロッキング
したり、粒子全体が固まった大きなかたまりになってし
まう場合も出てくる。これを解決するためには該アクリ
ル系ポリマー粒子の表面を炭酸カルシウム、クレー、ス
テアリン酸カルシウム、小麦粉、微粉末ポリマー等の公
知のブロッキング防止剤で処理する方法がある。しかし
、この方法では該ポリマー粒子の表面が硬くなるため、
コールドプレス時の初期接着性が発現しないため適当で
ない。
簡便でかつ作業性の良好なブロッキング防止方法は、該
アクリル系ポリマーを水中に分散させる方法である。ま
た、該アクリル系ポリマーを水分散液とすることにより
、これを他の水性接着剤たとえばホルマリン系縮合樹脂
接着剤に添加する際より均一に配合できる。
しかしながら、この水中分散方法でも長期静置中に、ポ
リマー粒子が水の下層に沈降したり、逆に水の上層に浮
遊したりする場合が多く、該アクリル系ポリマーを単に
水中に分散しただけでは、粒子同志のブロッキングを完
全には防止できない。
また、ブロッキングには至らないまでも、水分散液中の
ポリマー粒子の濃度が不均一となり、これに伴ない、ア
クリル系ポリマー水分散液の所定量を秤り取ってホルマ
リン系縮合樹脂接着剤に添加する際、その直前毎に攪拌
しないと均一なアクリル系ポリマー水分散液を採取でき
ないといった不都合も生ずる。
このため、本発明者らは更に鋭意研究を進めた結果、ア
クリル系ポリマー水分散液の物理的性質を調整すること
により、長期保存してもアクリル系ポリマー粒子を水中
に安定に分散させることができ、粒子の沈降や浮遊を防
止することができることを見い出し、本発明を完成する
に至った。
本発明組成物と併用して特に好適な水性接着剤は、本発
明組成物を固形分換算で1Q重量%まで添加しても最終
の永久接着強度を低下させず、また湿潤状態のままで硬
化させることができる等の理由から、ホルマリン系縮合
樹脂接着剤である。
この接着剤は既述したように、例えば尿素樹脂、メラミ
ン樹脂、塚素−メラミン共縮合樹脂、尿素−メラミン−
ベンゾグアナミン共縮合樹脂などのアミン系樹脂、石炭
酸樹脂、レゾルシノール樹脂、石炭酸−レゾルシノール
共縮合樹脂な′どのフェノール系樹脂と水との混合物で
あり、その組成は合板用接着剤の分野で常用されている
ところに従えばよい。中でも好ましい樹脂としてはアミ
ン系樹脂更に好適には尿素樹脂が挙げられる。
本発明におけるアクリル系ポリマーは非水溶性、ガラス
転移点−60℃〜0℃、粒径0.01 隨以上の各条件
をすべて満足するものでなければならない。これらの条
件を満足すべき理由は以下の通りである。
1)非水溶性(水に一膨潤する程度を含む)であること
・・・・・前述の如(、公知のPVA、CMC等は本質
的に水溶性あるいは一部水可溶性であるので、ホルマリ
ン系縮合接着剤に添加した場合には系全体の粘度が経時
的に増大し、添加後の貯蔵安定性が欠ける等の欠点を有
する。これに対して水圧本質的に不溶性あるいは水に膨
潤する程度であれば、かかる問題は無く、貯蔵安定性に
すぐれた接着剤の供給が可能である。
2)ガラス転移点(Tg点)が−60℃〜0℃であるこ
と・・・・・ 本発明におけるアクリル系ポリマーはコールドプレス時
の圧力によって容易に粒子が変形可 ・能な、感圧性の
ある軟質のアクリル系ポリマーであることが必要であり
、この条件に適合するには、アクリル系ポリマーのTg
点が一60℃〜0℃であることが必要であり、好ましく
は−60乏しく、コールドプレス時のプレス圧を太キく
しなければ粒子の変形が不十分で、かつ単板同志あるい
は単板と心根との密着性が不十分となり、たとえばホル
マリン系縮合樹脂接着剤と併用した場合は該接着剤単独
の場合に比べかえって初期接着性が悪化する。又、1g
点が一60℃未満の場合は、ポリマー粒子が軟らかすぎ
るため、コールドプレス時に圧着しても、各単板の自重
に耐え得る接着力が発揮されず、解圧後持ち上げると、
バラリと剥れたり、各単板がそったりする。特に冷圧後
は各単板が接着剤からの水を吸収しているため、自重は
一層大きくなっている。更にTg点が一60℃未満の場
合はポリマーが軟かすぎ、ポリマー粒子がブロッキング
して粗大粒子となり易く、塗工時にローラーの間隙につ
まる原因ともなる。
一般にポリマーのTg点を実際に測定するには、−例と
して種々の温度での熱膨張を測定して比容積−温反曲線
の、2つの傾斜の異なる直線の交点としてTg点をめる
方法がある。
しかし簡便的には、個々の単独ポリマー0)’l’g点
であるTgの値が知られている事より、次の計算式によ
って共重合体ポリマーのTg点をめる事ができる( A
、V、Tobolsky;Propertiesand
 5tructure of Polymers”Jo
hnWiley&5ons 、 Inc 、 New 
Yook (’60 ) )。
Tg ’I’gATgB CA:成分への重量分率 CB:成分Bの重量分率 TgA:成分A単独ポリマーのガラス転移点(0K) ’l’gB :成分B単独ポリマーのガラス転移点(0
K) Tg:成分A、B共重合体ポリマーのガラス転移点(0
K) ここでCi、 + CB = 1である。
本発明のアクリル系ポリマーにおけるTg点は、上記式
により計算したものであり、ポリマーの組成によっては
架橋反応が起こる場合も有るが、架橋反応が起こってい
ないと想定して計算したものである。
代表的なアクリル系単独ポリマーのTg点は下記のよう
である。
く単独ポリマー> <Tgか ポリメチルアクリレート 8℃ ポリメチルメタクリレート 105℃ ポリエチルアクリレート −26℃ ポリn−ブチルアクリレート −54℃4℃ポリミーブ
チルアクリレート −24℃ポリ2−エチルへキシルア
クリレート −85℃ポリアクリル酸 106℃ ポリメタクリル酸 144℃ ポリスチレン 100℃ ポリ酢酸ビニル 30℃ ポリアクリロニトリル 96℃ ポリヒドロキシエチルメタクリレート 55℃ポリアク
リルアミド 165℃ 3)粒径が0.01 yarn以上であること・・・・
・本発明のアクリル系ポリマーの粒径は0.01市以上
である事が必要であり、好ましくは0.01u〜1.0
朋、更に好ましくは0.05朋〜0.5 mmである。
粒径が0..01mm未満の小さいものではコールドプ
レス時に単板の微細孔内に粒子が入り込み、単板表頁に
有効に分散されず、例えばホルマリン系縮合樹脂接着剤
に対し10重量%(固形分換算)未満の如き少量の添加
では有効に作用せず、一方10重量%以上添加した場合
は、コールドプレス時の仮接着性は向上するが、接着剤
が軟らかくなり、ホットプレスで接着剤を硬化しても、
最終の接着強度が低下する。又、1.0龍を越える大き
な粒子を添加した場合、塗布時に塗布ローラーの間隙よ
りも該粒子が大きくなる恐れがあり、ローラーの間隙を
通過することが出来ない等、初期接着性に有効に作用す
ることができなくなる場合があるので好ましくない。本
発明のアクリル系ポリマーの粒子の形状は、球形、楕円
形、角形、不定型いずれでも良く、形状は任意であり、
また太きさも総ての粒子が均一の大きさである必要がな
く、事実、実施例でも明らかな如く、ポリマーの粒子の
大きさは均一ではなく適当な分布をしたものである。ま
た該ポリマー粒子は単一粒子として存在しているのが好
ましいが、数個の粒子が合一した合一粒子の粒径がQ、
 01 mm〜1.O朋未萌く有れば好ましい。
本発明におけるアクリル系ポリマーの好ましい具体例を
挙けると、例えばエチルアクリレート、ブチルアクリレ
ート、インブチルアクリレート、2−エチルへキシルア
クリレート等の炭素数2〜8のアルキル基を有するアク
リレートの1種または2種以上を主成分とする重合体で
あり、例えば2−エチルへキシルアクリレート等の如(
、それ自体のホモポリマーでは前記条件を満足しない場
合等、必要に応じて、生成するポリマーが前記条件を満
足する範囲内で、該アルキルアクリレートにこれと共重
合可能な他の単量体を共重合させた共重合体を使用する
こともできる。
該アルキル、アクリレートと共重合可能な他の単量体と
しては、例えばメチルアクリレート、メチルメタクリレ
ート、ラウリルメタクリレ−)、酢!ビニル、スチレン
、アクリロニトリルなどのビニル単量体、アクリル酸、
メタクリル酸、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2
−ヒドロキシエチルメタクリレート、グリシジルメタク
リレート、N−メチロールアクリルアミド、アクリルア
ミド、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピルメタクリレ
ートなどのカルボキシル基、ヒドロキシル基、グリシジ
ル基、アミド基等の極性基含有単量体、ジアリルフタレ
ート、ジビニルベンゼン、エチレングリコールジアクリ
レート、ポリエチレングリコールジメタクリレートなど
の架橋性単量体などが挙げられる。
上記アクリル系ポリマーのうち、更に好ましいポリマー
として、例えばブチルアクリレートを主体とし、これに
所望のTg点の範囲になる様アクリロニトリル、メチル
メタクリレート等のビニル系単量体および合板への接着
性を上げるためアクリル酸、メタクリル酸、2−ヒドロ
キシエチルメタクリレート等カルボキシル基あるいはヒ
ドロキシル基等の極性基含有単量体等を共重合させたア
クリル系ポリマー等が挙げられる。
本発明におけるアクリル系ポリマーの製造には、公知の
方法が使用できる。例えは、アクリル系モノマーをPV
A等の適当な分散剤の存在下で水中で懸濁重合したもの
;トルエン、酢酸エチル等の溶剤中でアクリル系モノマ
ーを溶液重合し、これをメタノール、水等の貧溶媒に緯
入し、ポリマーを析出させたものを粉砕したもの等が挙
げられるが、これのみの方法に限定されるものではない
本発明に係わる接着剤組成物は、上述のごとき粒子状ア
クリル系ポリマー水分散液からなり、かつその比重と粘
度を下記のとおりの特定範囲に維持することKより、ア
クリル系ポリマー粒子を水中に安定に分散化させたもの
である。
11)水分散液の比重を粒子状アクリル系ポリマーの比
重±0.0(11(15℃/4℃)とする。
(2)水分散液の粘度を600cps/25℃、60r
pm以上とする。
(3)水分散液の比重を粒子状アクリル系ポリマーの比
重±0.002(15℃/4℃)とし、かつ粘度を30
0 cps/ 25℃、 6 Orpm以上とする。
以上三つの条件のいずれも有効であるが、最も好ましい
のは前記(3)の条件であり、次いで好ましいのは前記
(2)の条件である。というのは、アクリル系ポリマー
粒子の安定分散化に対して、粘度は広い範囲で有効であ
るのに対し、比重のみの場合は狭い範囲で厳密に調整し
なければならないからである。前記(3)の比重と粘度
の両方を調整する場合、粘度を500 cps以上にし
た後の浮ひようによる比重測定は不正確または不可能で
あるので、比重調整を粘度調整より先に行なうことが好
ましい。
カラス転移点が一60℃〜0℃で粒径が0.01龍以上
である非水溶性アクリル系ポリマーの水分散液の比重が
、上記範囲の下限より小さいとアクリル系ポリマー粒子
がすみやかに水の下層に沈降し、一方上限を越えると逆
にアクリル系ポリマ−粒子がすみやかに水の上層に浮遊
するので、いずれも不適当である。
重合によって得られる粒子状アクリル系ポリマー水分散
液の比重は、その水分散液中の固型分(大部分はアクリ
ル系ポリマー粒子からなる)や、アクリル系ポリマーの
原料モノマー組成、分散剤の種類や添加量等によって異
なるので、その調整が必要であり、特に比重の調整だけ
で安定性を具備させる際は厳密な調整が要求される。一
方比重調整を粘度調整と併用する場合は、比重調整のみ
の場合はどの厳密な比重調整は要しない。
粒子状アクリル系ポリマー水分散液を重合により製造す
る際の分散剤の種類・添加量によっては、水分散液の比
重がアクリル系ポリマー粒子の比重より大きくなりすぎ
て、アクリル系ポリマー粒子が水の上層に浮遊する場合
がある。その場合は粒子状アクリル系ポリマーの比重よ
り小さい比重の物質たとえば、水、メチルアルコール、
エチルアルコールなどを水分散液に比重調整用薬剤とし
て適当量加え、水分散液の比重を下げ所定の比重範囲に
することができる。
逆に、水分散液の比重が粒子状アクリル系ポリマーの比
重より小さくなりすぎると、アクリル系ポリマー粒子が
水の下層に沈降することとなる。
このような場合は、水分散液に適当な薬剤を加えて水分
散液の比重を上げ、所定の比重範囲にすることができる
。その際、比重調整用薬剤を一度に添加すると、その薬
剤粉末が水中で凝固する場合があるので、アクリル系ポ
リマー水分散液を攪拌状態にしながら比重調整用薬剤を
徐々に添加するのが好ましい。
この目的に使われる比重調整用薬剤は、次の様な条件を
具備していることが望ましい。
(11水溶性であること。
(2)水溶液のPHが中性付近であること。
(3)水分散液の比重を上げるのに少量添加で有効なこ
と。
(4)ホルマリン系縮合樹脂接着、剤の安定性を阻害せ
ず、合板製造に用いたとき、コールドプレス時の初期接
着性およびホットプレス時の接着剤の硬化を阻害しない
こと。
(5)安価であること。
これらの条件を具備した比重調整用薬剤としては、水溶
性無機塩類で水溶液のPHが中性付近のものが好ましく
、具体的な例としては次の様な物質がある。
なお()内は各塩類の10重量%水溶液の比重であり、
特記しない限り比重は、20℃における水溶液の質量と
、それと同体積の4℃の蒸溜水の質量との比(比重20
℃/4℃)で示す。
NaC1!塩化ナトリウム(1,0707) 、 KC
I塩化カリウム、(1,0633) 2MgC1t塩化
マクネシウA (1,0816) 、 CaCl2塩化
カルシウム(1,0835) 、 KBr臭化カリウA
(1,0740)。
Na、SO,硫酸ナトリウム(’ 1.0915 ) 
’ r K2So4硫酸カリウム(1,0817)、ぬ
zso、硫酸マグネシウム(1,1054) 、 Na
NO3硝酸ナトリウム(1,o674 )、−KNOs
硝酸カリウム(1,0627)。
Mg(NO3)2硝酸マグネシウム(1,[]7(S2
)。
Ca(NOs)、・硝酸カルシウム(比重18℃/4℃
1.0771)。
これらの中でも、無水塩がふつうに存在し少量の添加で
有効な点から、硫酸す) IJウムがもっとも好ましい
上記の他に、次の様な無機塩類または有機酸塩類も、ホ
ルマリン系縮合樹脂接着剤、またはそれに添加される塩
化アンモニウム等の触媒等に悪影響を与えない範囲内で
使用できる。
水溶液がアルカリ性を示すもの: Na 、C03炭酸ナトリウム(1,1029) 、に
、COs炭酸カリウム(1,0904) 、 Na、P
O,リン酸三ナトリウム(比重15℃/4℃1.108
3 ) 。
CH,COONa 酢酸ナトリウム(1,0495)。
CH3CO0Ka 酢酸カリウム(比重18℃/4℃1
.0497)。
(σH,C00)、Ca酢酸カルシウム(比重18℃/
4℃1.0563 ) 、に、C20,シュ’;を酸カ
リウム(比重18℃/4℃1.0753 ’) 水溶液が酸性を示すもの: AlCl、塩化アルミニウム(比重18℃74℃1、0
900 ) 、 CuC/2塩化第二銅(1,09<5
)。
m、(so4)、硫酸アルミニウム(比重19℃/4℃
1.105 ) 、 Cu5O,硫酸第二銅(t 1 
o 7 、) 。
hecNos)s硝酸アルミニウム(比重18℃/4℃
1、0811 ) = Cu(NOs)を硝酸第二銅(
1,087)ホルマリン系縮合樹脂接着剤の触媒となる
アンモニウム塩: NH,CI!塩化アンモニウム(1,028(S)。
(NH4)2804硫酸アンモニウム(1,0574)
CH3CO0NH,酢酸アンモニウム(比重15℃/4
’C1,0202)’、(NH4)2ct04シユウ酸
アンモニウム(比重25℃/4℃1.0153 )水分
散液の最適比重および比重調整に要する薬剤の添加量は
、□薬剤の添加量を変えることにより比重を種々変化さ
せた粒子状アクリル系ポリマー水分散液を透明容器に入
れ、長期間静置し目視観察することによって、粒子状ア
クリル系ポリマーが沈降も浮遊もしない比重をめること
により、容易に決定できる。
本発明における一水分散液の比重はJIS Z8804
(液体比重測定方法)に規定されている浮ひようによる
方法で15℃において測定し、メニスカスの最上端を読
み(上級祝電)、浮ひょうの読みをそのまま比重15℃
/4℃としたものである。
比重15℃/4℃;15℃の粒子状アクリル系ポリマー
水分散液の質量と、それと同体積の4℃の蒸溜水の質量
とのイ〃お、浮びようとしては、比重15℃/4℃で1
.000〜1060または1、060〜1.120を目
盛ったものを使用する。
また本発明における粒子状のアクリル系ポリマーの比重
は、JIS Z8807−1976(固体比重測定方法
)に規定されている比重びんによる測定方法に準じて下
記のとおり行なう。
(1)アクリル系ポリマー水分散液を静置してポリマー
粒子層と水層とに分層させポリマー粒子を分離するか、
あるいは水分散液をP遇するかして水を取り除く。
(2)水を取り除いた粒子状のアクリル系ポリマーを薄
く広げて80℃で24時間乾燥する。
(3)よく洗浄し乾燥した比重びんな室温になるまでデ
シケータ−中に放置した後正確に秤量する(Wl)。
(4)粒子状のアクリル系ポリマー乾燥品を比重びんに
手分はど入れた後、正確に秤量する(W2)。
り5)さらにその比重びんに蒸溜水を粒子状のアクリル
系ポリマーが十分に浸るように入れ、あわを完全に除く
。必要があれば、真空ポンプまたは真空デシケータ−を
用いてあわの除去を完全なものにする。
(6)蒸溜水をさらに加えて比重びんに満たし、恒温水
そうに入れて、15℃の一定温度に保つ。
(7)蒸溜水および粒子状のアクリル系ポリマーが一定
温度(15℃)になった後、蒸溜水のメニスカスを標線
に合わせ比重びんを取り出す。
(8)比重びんをよ(ふいた後、室温になるまで放置し
正確に秤量する(W3)。
(9ン同じ比重びんに蒸溜水だけを満たし、一定温度1
5℃にし、メニスカスを標線に合わせ、よくふいた後、
室温になるまで放置し、正確に秤量する(W4)。
この測定は、あらかじめ行なってよい。
四粒子状アクリル系ポリマーの比重15℃/4℃を、次
の式を用いて算出する。
W、:空気中で比重びんを秤量して得た数置。
W、:空気中で粒子状のアクリル系ポリマーが入った比
重びんを秤量して得た数値。
W8:空気中で粒子状のアクリル系ポリマーと15℃の
蒸溜水が入った比重びんを 秤量して得た数値。
W4:空気中で15℃の蒸溜水が入った比重びんを秤量
して得た数値。
S :15℃の蒸溜水の比重0.9991ろ。
Sa:空気の比重で0.[1012゜ 本発明のガラス転移点が一60℃〜0℃で粒径が0.0
1 mm以上である非水溶性アクリル系ポリマーの水分
散液は、その粘度を適正に制御することによっても、粒
子状アクリル系ポリマーを効果的に水中に安定に分散化
させることができる。
粒子状アクリル系ポリマー水分散液の粘度が既述した限
定値を下層わると、その水分散液を長期保存中に粒子状
アクリル系ポリマーが水の下層に沈降したり、または水
の上層に浮遊したりする。
粒子状アクリル系ポリマー水分散液の粘度を大きくすれ
ばするほどポリマー粒子の沈降や浮遊を防ぐことができ
るが、極度に液の粘度を高めると、液の流動性が失われ
使用時の取扱いが困難となり、またたとえばホルマリン
系縮合樹脂接着剤に添加する際、容器から取り出しに(
かったり、均一にホルマリン系縮合樹脂接着剤と混ぜる
のに時間がかかったり、添加後の接着剤の粘度も高べな
り、単板への塗工がしにくいなど、作業性の点で問題を
生じるおそれがあるので、10000 cpsまでとす
ることが好ましい。
粒子状アクリル系ポリマー水分散液の粘度調整剤として
は、次の様な条件を具備しているものが好適である。
(1)アクリル系ポリマー水分散液と相溶性がよいこと
(2)粘度調整後のPHが中性付近であること。
(3)少量の添加で有効なこと。
(4)合板製造時のコールドプレス時の初期接着性およ
びホットプレス時の接着剤の硬化を阻害しないこと。
(5)調整後の水分散液の粘度が長期保存中に大きく変
化しないこと。
(6)安価であること。
これらの条件を具備した粘度調整剤としては公知の増粘
剤、たとえばポリビニルアルコール系、ポリビニルエー
テル系、セルローズ系、ポリアクリルアミド系の各水溶
性増粘剤、ポリアクリル酸およびその塩などの水溶性増
粘剤があり、その形態は粉末、水溶液、またはエマルジ
ョン等のいずれであってもよい。ポリアクリル酸および
その塩の場合、あらかじめアルカリ性または中性にしで
ある増粘剤も使用できるし、非水溶性アクリル系ポリマ
ーがアクリル酸、メタクリル酸等のカルボキシル基含有
単量体を共重合したものもある場合、アルカリ増粘型エ
マルジョン増粘剤も使用できる。
水分散液の最適粘度および粘度調整に要する増粘剤やア
ルカリの添加量は、増粘剤やアルカリの添加量を変える
ことにより粘度を種々変化させた粒子状アクリル系ポリ
マー水分散液を透明容器に入れ、長期間静置後、目視観
察しまたは上層部、中間層部、下層部の固形分濃度の差
異の有無と程度を測定することKよって、粒子状アクリ
ル系ポリマーが沈降も浮遊もしない粘度をめることによ
り、容易に決定できる。
本発明における水分散液の粘度は、JIS K6381
 (天然ゴムラテックス)により測定する。
器機としては東京計器■製 単一円筒回転式粘度計BM
型を使用し、測定温度2″5℃、6Orpm、N12〜
40−ターにより、回転開始1分後に測定する操作を2
回繰返元し、その平均値を水分散液の粘度とする。本発
明における粘度はcps / 25℃で示される。
なお、粒子状アクリル系ポリマーがアクリル酸、メタク
リル酸のごときカルボキシル基含有単量体を共重合単量
体として用いたものであり、そのためPHが酸性を呈す
るアクリル系ポリマー水分散液については、比重調整の
前または後、あるいは粘度調整の前または後に、アンモ
ニア水のような中和剤で水分散液のPHを約7前後に中
和する方が、ホルマリン系縮合樹脂接着剤と併用したと
きこれに悪影響を与えない点で好ましい。
本発明におけるアクリル系ポリマー水分散液の固型分(
不揮発分)は20〜50重量%が適切である。
本発明組成物をホルマリン系縮合樹脂接着剤と併用する
ときのアクリル系ポリマー水分散液の配合割合は、好ま
しくはホルマリン系縮合樹脂接着剤の固型分100重量
部に対してアクリル系ポリマー水分散液の固型分0.2
5〜10重量部、更に好ましくは0.5〜5重量部であ
る。アクリル系ポリマー水分散液の固型分が0.25重
量部未満では合板のコールドプレス時の初期接着性に有
効に作用しない恐れがあり、又10重量部を越えると初
期接着性は良好であるが、ホットプレスにより接着剤を
硬化した際、最終接着力が低下する恐れがあり、また多
量のアクリル系ポリマー水分散液の添加は接着剤のコス
トアップともなり好ましいとはいえない。なおホルマリ
ン系縮合樹脂接着剤の固形分(不揮発分)は、40〜8
0重量%程度が適している。
一般に尿素樹脂、メラミン樹脂等のホルマリン系縮合樹
脂接着剤を合板用接着剤として使用する場合には、該合
成樹脂接着剤の他に、小麦粉、米粉等の増量剤、塩化ア
ンモニウム等の触媒、水、増粘剤等を均一に混合して、
液のPH1粘度等を調整して使用するのが標準の使用方
法であり、本発明組成物を配合した上記接着剤に、これ
らの添加成分を本発明の目的を損な”わない範囲内で添
加する事は何ら差し支えない。
以上詳述した如(、本発明はアクリル系ポリマー水分散
液の長−期安定貯蔵を可能にし、それのホルマリン系縮
合樹脂接着剤への添加を容易ならしめるとともに、本発
明接着剤組成物は合板の製造における初期接着性(仮接
着性)を格段に向上させ、合板製造における一連の工程
を支障なくかつ効率よ〈実施する事を可能としたもので
あり、かつ貯蔵に際し粘度変化、ゲル化等の経時変化の
ない優れた接着剤組成物である。又、本発明接着剤組成
物により製造された合板は熱、光、空気、湿気等の影響
を受けても長期に亘り変質せず、耐候性、耐水性に優れ
た安定な品質を保持している。
以下本発明をより具体的に説明する為に、参考例、実施
例、比較例を示すが、本発明はこれに限定されるもので
はない。
なお、特に記載のない限り、各側における部数および%
は重量基準であられす。
参考例1 還流冷却器、温度計、攪拌機を備えた反応釜に、水32
5部、ポリビニルアルコール〔クラレ■製商品名ポバー
ル420 ) 0.2部を仕込み、反応釜内を窒素置換
したのち、75℃に昇温し、これにブチルアクリレート
(以下BAと略す)85部、2−エチルへキシルアクリ
レート(以下HAと略j)7部、メチルメタクリレート
(以下MMAと略す)5部、2−ヒドロキシエチルメタ
クリレート(以下HEMAと略す)3部を均一に混合し
、これに触媒としてアゾビスイソブチロニトリル1部を
添加溶解したものを激しく攪拌しながらチャージし、7
5℃で6時間重合したのち、釜内温度を80℃に昇温し
、更に6時間反応を続行したものを冷却し、ポリマー粒
子が球状に近い固型分24.1%のポリマー水分散液を
得た。このポリマーの粒径分布は表−1の如くであり、
Tg点は一50℃、比重は1.064(15℃/4℃)
であった。
表−1ポリマーの粒径分布 (平均粒径:018朋、最大粒径0.26順、最少粒径
o、 08 mar ) 参考例2 クラン■のポバール420の量を0.5部に変更する他
は参考例1と同様に水中懸濁重合を行ない、平均粒径0
.07 tnw、最大粒径0.31Mx、最少粒径0.
01mの粒径分布を有するTg点−50℃で比重1.0
64(15℃/4℃)であるポリマーの水分散液を得た
(固型分24.2%)。
参考例6 Bi12部、アクリロニトリル(以下ANと略す)3部
、HEMA3部のモノマー混合物を使用する他は参考例
1と同様に水中懸濁重合を行ない、平均粒径0.16i
st、最大粒径0.37 mm、最少粒径0、05 I
I+の粒子径分布を有するTg点−49℃で比重1.0
63(15℃/4℃)であるポリマーの水分散液を得た
(固型分23.5%)。
参考例4 Bi25部、AN13部、アクリル酸(以下AAと略す
)4部から成るモノマー混合物を参考例1と同様に水中
懸濁重合を行ない、平均粒径0.18朋、最大粒径06
7龍、最少粒径0.07朋の粒径分布を有するTg点−
68℃で比重1.060(15℃/4℃)であるポリマ
ーの水分散液を得た(固型分23.7%)。
参考例5 Bi12部、AN15部、MMA15部、HEMA3部
、AAo、5部から成るモノマー混合物を使用し、参考
例1のクラレボバール420の代りにポリアクリル酸〔
東亜合成化学工業■製、商品名アロンA−10K)を4
部使用する他は参考例1と同様に水中懸濁重合を行ない
、平均粒径0.33順、最大粒径062M、最少粒径0
.12mの粒径分布を有する、Tg点−2′5℃で比重
1.058(15℃/4℃)であるポリマーの水分散液
を得た(固型分22.3%)。
参考例6 Bi20部、ノーチルアクリレート20部、MMA20
部、N−メチロールアクリルアミド0.5部、AAS部
から成るモノマー混合物を参考例1と同様に重合し、平
均粒径0.25 ms+、最大粒径0.40鰭、最少粒
径0.071mの粒径分布を有するTg点−13℃で比
重1.056 (15℃/4℃)であるポリマーの水分
散液を得た(固型分22.5%)。
参考例7 参考例4のモノマー混合物を使用し、クラレ■製ポバー
ル4200代りにポリアクリル酸(アロンA−10K)
8部を使用する他は参考例1と同様に水中懸濁重合を行
い、平均粒径0.07m、最大粒径0.37m、最少粒
径001諺の粒径分布を有するT11点−38℃で比重
1,058(15℃/4℃)であるポリマーの水分散液
を得た(固型分23.4係)。
実施例1 参考例7で得たポリマー(その比重15℃/4℃は1.
058 )の水分散液の比重15℃/4℃は1、 []
 62で、静置して拮<とポリマー粒子が水の上層へ浮
遊する。1これに水を添加して比重15℃/4℃を1.
058に下げたところ、該ポリマー水分散液は室温で1
週間静置しても、ポリマー粒子が沈降も浮遊もしなかっ
た。
実施例2.比較例1〜3− 参考例1で得たポリマー(その比重15℃/4℃は1.
064 )の水分散液の比重15℃/4℃は1.010
であり、これを攪拌しながら種々の量のシュウ酸カリウ
ム1水塩を徐々に添加することにより比重15℃/4℃
1.062、t063,1,064゜1.065,1,
066め水分散液をそれぞれ得た。
これらの水分散液を透明容器に入れ、室温で1週間静置
後ポリマー粒子の挙動を目視で観察し、表−2に示す結
果を得た。
表−2 実施例5〜10.比較例4〜6 参考例6で得たポリマー水分散液を攪拌しながら、種々
の量のポリアクリル酸エステル系アルカリ増粘型エマル
ジョン増粘刺〔東亜合成化学工業■製部品名アロンB−
500)を徐々に添加した後、25%アンモニア水でそ
れぞれの水分散液のPHをZOに中和することにより、
粘度600゜450.600,750,1500,50
00゜6ooo、12000(単位はいずれもcps/
25℃、60 rpm)の水分散液をそれぞれ得た。こ
れらの水分散液を透明容器に入れ室温で30日間靜直置
後目視で観察し、また上層部・中間層部・下層部それぞ
れの水分散液の一部分を採取して固型分濃度を測定する
ことにより、ポリマー粒子挙動を調べたところ、表−6
の結果を得た。
表−3 実施例11〜22.比較例7〜14 参考例6で得たポリマー(その比重15℃/4℃は1□
056)の水分散液の比重15°C/4℃はt015で
ある。
このポリマー水分散液に、これを攪拌しながら種々の量
の無水硫酸ナトリウムを徐々に添加した後、25チアン
モニア水でそれぞれの水分散液のPHなZOに中和する
ことにより、比重15℃/4℃が1.052. 1,0
54. 1,056. 1,058゜1、060の水分
散液をそれぞれ得た。
各水分散液をそれぞれ攪拌しながら、繊維亀グリコール
酸ナトリウム(ンジウムカルボキシメチルセルロース)
系増粘剤〔第一工業製薬■製、商品名セロゲンWSC)
の4チ水溶液の種々の量を徐々に添加することにより粘
度150,300゜450.600(単位はいずれもc
ps/25℃、60rpm) の水分散液をそれぞれ得
た。これらの水分散液を透明容器に入れ室温で50日間
靜静置、目視により観察し、また上層部・中間層部・下
層部それぞれの水分散液の一部分を採取して、固型分濃
度を測定することにより、ポリマー粒子の挙動を調べだ
ところ、表−4の結果を得た。
表−4 実施例23〜28.比較例15 下記条件で合板の接着を実施した。
〈接着条件〉 大きさ 20zX20cIR 塗布量=245〜255 、li’ / rrl堆積時
間:15分、4組重ね 冷 圧: 10kp/cdテ2 D分 散 置:20分/25℃ 熱 圧:115℃X 1 g Q/ad X 55秒仮
接着性:冷圧解圧10分後に合板を持ち上げて垂直にし
、メ0秒後のハクリ面積 率で表示(0チは全く剥離しないこ とを示す。秒数値(S)のものはその秒数でハクリ率1
00%になったもの を示す)。
引張剪断力(ky/cIft: JAS 2類接着力試
験に準する。(60℃の温水に3時間浸 漬後、湿潤下で測定) 参考例1〜6で得たポリマー水分散液をそれぞれ攪拌し
ながら、種々の量の硫酸アルミニウム18水塩を徐々に
添加した後、25チアンモニア水でそれぞれの水分散液
のPHをZOに中和することにより、参考例1の水分散
液から比重15℃/4’CI、 064の水分散液を、
参考例2の水分散液から比重15℃/4℃1.064の
水分散液を、参考例3の水分散液から比重15℃/4℃
t063の水分散液を、参考例4の水分散液から比重1
5℃/4℃t060の水分散液を、参考例5の水分散液
から比重15℃/4℃−058の水分散液を、また参考
例6の水分散液から比重15℃/4℃1、056の水分
散液をそれぞれ得た。
更にこれらの比重を調整した水分散液をそれぞれ攪拌し
ながら、ポリアクリル酸ソーダ系増粘剤〔東亜合成化学
工業■製部品名アロンA−2OL)を徐々に添加するこ
とにより粘度2000 cps725℃6Orpm の
水分散液をそれぞれ得た。
各水分散液はいずれも長期間にわたって安定であった。
尿素樹脂接着剤〔東邦理化工業■表向品名TA−213
500部に小麦粉90部、米粉40部、水80部および
塩化アンモニウム6.7部を混ぜ、上記のとおり比重を
調整し粘度を2000cps/25℃、6Orpmに調
整して得た各ポリマー水分散液25部を添加したものに
ついて、前記条件で合板の接着を実施し、仮接着性、引
張剪断力を測定し表−5の結果を得た。粒子状アクリル
系ポリマー水分散液を添加しない場合についても同様の
試験を行い、比較例15として記載した。
なお表中、仮接着性の項目で上段は表板/6板、下段は
裏板/石板間のハクリ率を示す(以下同じ)。
表−5 実施例29〜62.比較例16 ゛1 参考例4で得たポリマー(その比重15℃/4℃は1,
060である)の水分散液を攪拌しながら、 ゛硫酸マ
グネシウム7水塩を徐々に添加した後、25チアンモニ
ア水でその水分散液のPHをZOK中和することにより
比重15℃/4℃t060の水分散液を得た。更にこの
水分散液を攪拌しながら、ポリビニルエーテルカリウム
塩系増粘剤〔協和醗酵工業■商品名エバナールVE−1
001を徐々に添加することにより、粘度500cps
/25℃60rpmの水分散液を得た。水分散液は長期
間にわたって安!、脂接着剤〔東邦理化工業■製部品名
TA−578)を使用し、表−6の如き処方で、上記の
とおり比重と粘度を調整した水分散液の添加量を種々変
えた場合の仮接着性、引張剪断力を実施例23〜28の
く接着条件〉と同様に測定し、表−6の結果を得た。
表−6 実施例33.比較例17 参考例4で得たポリマー(その比重15℃/4℃は1.
060 )の水分散液を攪拌しながら、無水硫酸ナトリ
ウムを徐々に添加した後、25チアンモニア水でP H
7,0に中和することにより比重15℃/4℃1.06
0の水分散液を得た。この水分散液は長期間安定であっ
た。
また、別に尿素樹脂接着剤〔東邦理化工業■製部品名T
A−213に水を添加することにより比重15℃/4℃
t060の尿素樹脂接着剤を得た。
上記の尿素樹脂接着剤500部に、上記のポリマー水分
散液25部を添加したものを透明容器に入れ、室温で1
週間静置後ポリマー粒子の挙動を目視で観察したが、ポ
リマー粒子は沈降も浮遊もしていなかった。
1週間静置後の上記混合物525部に、小麦粉90部、
米粉40部、水80部、および塩化アンモニウム6.7
部を添加混合したものについて、実施例26〜2日のく
接着条件〉と同様の方法により仮接着性と引張剪断力を
測定し、表−7の結果を得た。
また、ポリマー水分散液を添加しない場合についても同
様の試験を行い、比較例17として示す結果を得た。
表−7 実施例34〜38.比較例18〜19 参考例6で得たポリマー水分散液を攪拌しながら、ポリ
アクリル酸エステル系アルカリ増粘型エマルジョン増粘
剤〔東亜合成化学工業■製、商品名アロンB−!100
)を徐々に添加した後、25チアンモニア水で水分散液
のPHをZOに中和することにより、粘度6000cp
s/25℃、60rpmの水分散液を得た。該水分散液
は長期間安定であった。この水分散液に、東邦理化工業
■製の尿素樹脂接着剤〔商品名TA−578)、あるい
は同社製酢酸ビニル樹脂系エマルジョン接着剤〔商品名
BA−90451を配合し、または配合しない表−8の
如き処方の接着剤について、仮接着性を実施例23〜2
8のく接着条件〉と同様に測定し、表−8の結果を得た
ただしく接着条件〉の項の単板としては、実施例23〜
28のホワイトメランチーレッドラワンの他に、表板、
裏板、6板とも同種の下記単板を使用した場合について
も試験した。
各単板の大きさはいずれも20c++tX20cmとし
た。
(116wx厚の杉板 (2) 4m厚の段ボール板 (311m厚の帆布 (410,3tm厚の808504−Cp板(5)2諺
厚のガラス板 比較例20 HA70部、BA25部、AAS部から成るモノマー混
合物を参考例1と同様に水中で懸濁重合した。この生成
ポリマーのTg点は一73℃であった。しかし重合中の
ポリマー粒子の合一が激しく、得られた水分散液中のポ
リマー粒子がダンゴ状になったため、接着剤組成物とし
て不適当であった。
比較例21 BA40部、スチレン40部、酢酸ビニル15部、メタ
クリル酸5部から成るモノマー混合物を参考例1と同様
に水中懸濁重合し、平均粒径0.25諺、最大粒径0.
45襲、最少粒径0.085mの粒径分布を有するTg
点+12℃で比重1,055(15℃/4℃)であるポ
リマーの水分散液を得た(固型分= 23.3係)。
この水分散液を攪拌しながら、硫酸アルミニウム18水
塩を徐々に添加した後、25%アンモニア水でその水分
散液のPHをZOに中和することにより、比重15℃/
4℃1.05 ′5の水分散液を得た。更にこの水分散
液を攪拌しながら、ポリアクリル酸ソーダ系増粘剤〔東
亜合成化学工業■製部品名アロン20L〕を徐々に添加
することにより、粒度2000 cps/25℃、60
rpmの水分散液を得た。
この比重および粘度を調整して得た水分散液を用いて、
実施例23〜28と同じ配合処方で接着剤を調製し、実
施例23〜28のく接着条件〉と同様にして仮接着性と
引張剪断力を測定し、表=9の如き結果を得た。
表−9 比較例22 参考例3と同じモノマー混合物を使用し、クラレ■のポ
バール4200代りに東亜合成化学工業■製アロンA−
1−OK16部及び花王アトラス■製ラウリル硫酸ソー
ダ(エマール2Fペースト)0.05部を使用する他は
参考例3と同様に水中で重合しれ。得られた水分散液中
のポリマーは比重1.061(15℃/4℃)で乳白色
性を有し、平均粒子径0.005mで最大粒径0.01
3m、最小粒径o、 o o o s諺の極めて粒径が
小さいものであった(水分散液の固型分20.5 % 
)。
この水分散液化水を添加することによって比重15℃/
4℃i、o6iの水分散液を得た。更にこの水分散液を
攪拌しながら、ポリアクリル酸ソーダ系増粘剤〔東亜合
成化学工業■製部品名アロン20L〕を徐々に添加する
ことにより、粘度2000CpU/25℃、60rpm
 の水分散液を得た。
この比重および粘度を調整して得た水分散液を用いて実
施例23〜28と同じ配合処方で接着剤を調製し、実施
例23〜28のく接着条件〉と同様にして仮接着性と引
張剪断力を測定し、表−10の如き結果を得た。
表−10 手続補正書 昭和59年11月12日 特許庁長官 志 賀 学 殿 1、事件の表示 昭和59年特許願第 57449号 2、発明の名称 接着剤組成物 3、補正をする者 事件との関係 特許出願人 住所 東京都港区西新橋1丁目14番1号4、補正の対
象 5、補正の内容 (1)明細書第3頁下行目の「添加する際」の後に「、
」を加入する。
(2)明細書第3頁下行目、第14頁5行目、第29頁
8行目、第31頁6行目の「固形分」を「固型分」と補
正する。
(3)明細書節13頁7行目の「ポリn ブチルアクリ
レート」を「ポリブチルアクリレ [」と補正する。
(4)明細書同頁8行目の「ポリ1 ブチルアクリレー
ト」を「ポリイソブチルアクリレート」と補正する。
(5)明細書第37頁6行目の「数置」を1数値」と補
正する。
(6)明細書第37頁下から3行目の「実施例2」を「
実施例2〜4」と補正する。
(7)明細書第38頁表−2の(横)項目欄中「室温1
週間放置後・・・」を「室温1週間静置後・・・」と補
正する。
(8)明細書同頁同表の(縦)項目欄中「比較例1 (
シュウ酸カリウム/水塩添加せず」を「比較例1 (シ
ュウ酸カリウム1水塩添加せず」と補正する。
(9)明細書第43頁最下行のr (kg/csQ: 
J AS」をr (kg/cm): JASJと補正す
る。
(10)明細書第44頁最下行の「25℃60 r ’
pm」を「25°C15,Qrpm’Jと補正する。
(11)明細書第53頁表−8(つづき)の(縦)項目
「仮接着性」・国の「ホワイトメランチレッドラワン」
を「ホワイトメランチーレソドラワン」と補正する。
(11)明細書同頁同表の比較例19のガラス板欄る。
以上

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1、 ガラス転移点が一60℃〜0℃で粒径が0、01
     yxw以上である非水溶性の粒子状アクリル系ポリマ
    ーの水分散液からなり、該分散液の比重が前記粒子状ア
    クリル系ポリマーの比重上0.001(15℃/4℃)
    の範囲内にあるか、該分散液の粘度が600 cps/
     25℃、60rpm以上であるか、または該分散液の
    比重が前記粒子状アクリル系ポリマーの比重±0.00
    2(15℃/4℃)の範囲内にありかつ該分散液の粘度
    が3 D Ocos/ 25℃、6Drpm以上である
    ことを特徴とする接着剤組成物。
JP5744984A 1984-03-27 1984-03-27 接着剤組成物 Pending JPS60202174A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5744984A JPS60202174A (ja) 1984-03-27 1984-03-27 接着剤組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5744984A JPS60202174A (ja) 1984-03-27 1984-03-27 接着剤組成物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPS60202174A true JPS60202174A (ja) 1985-10-12

Family

ID=13055971

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5744984A Pending JPS60202174A (ja) 1984-03-27 1984-03-27 接着剤組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS60202174A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62283177A (ja) * 1986-05-30 1987-12-09 Okitsumo Kk 紙用瞬間接着剤
JP2013535555A (ja) * 2010-08-03 2013-09-12 ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピア 複合材料物品のための粘着剤

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62283177A (ja) * 1986-05-30 1987-12-09 Okitsumo Kk 紙用瞬間接着剤
JP2013535555A (ja) * 2010-08-03 2013-09-12 ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピア 複合材料物品のための粘着剤

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5430934B2 (ja) 建築化学用途の添加剤
CN100540576C (zh) 聚合物组合物
CN101313028B (zh) 可再乳化的树脂粉末、含水乳液和包含这些物质的粘合剂组合物
CN103333352B (zh) 一种交联接枝改性聚乙烯醇表面增强剂的制备方法
US20090054579A1 (en) Adhesive composition
CN101418194A (zh) 双面粘合片及其制造方法
US4361452A (en) Method of adhering wallcovering using aqueous adhesive compositions
MXPA02009363A (es) Adhesivo de ensamblado en base a dispersion de polimero acuosa.
CA2701683A1 (en) Aqueous dispersion
CN101755004A (zh) 水性合成树脂乳胶、可再乳化的乳胶粉末和含有其的粘合剂组合物
CN100575366C (zh) 亲水性1,1-二氟乙烯树脂组合物和其制备方法
JP5511145B2 (ja) 木材用接着剤組成物
JPS63450B2 (ja)
JP2003531920A (ja) 再湿潤可能な接着剤系
CN114276637A (zh) 一种用于纳米碳酸钙研磨的复合型分散剂及其制备方法
JPS60202174A (ja) 接着剤組成物
JP3358872B2 (ja) プライマー用水性液
US7981958B1 (en) Synthetic resin emulsion powder
JPH02289662A (ja) 非水性プラスチック組成物
JP3358873B2 (ja) プライマー用水溶液
JP3398446B2 (ja) 一液硬化型水性エマルション組成物
JP3861305B2 (ja) 水性エマルジョン接着剤
CN116836654A (zh) 一种氯化聚烯烃改性的水性改性丙烯酸酯乳液及其制备方法和应用
KR100732408B1 (ko) 내한성 퍼티
KR20030041878A (ko) 내수성 및 부착성이 우수한 세라믹 타일 접착용 수성에멀젼 접착제