JPS6020010Y2 - 防水ケ−ス - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は防水時計などに用いる防水ケースに関するもの
である。

従来、防水時計を例えば針回し時に開閉するとき、開閉
が頻繁に行われると防水バッキングが劣化し、防水性能
が低下する欠点があった。

本考案は上記欠点を除去するものであり、頻繁に開閉し
ても防水性能が損われず、しかも開閉操作が容易な防水
ケースを提供する。

以下本考案を防水時計に用いた一実施例を説明する。

１は時計ケースであり、前方（第１図左方）は開口部２
となっており、後方は裏板１ａにより密閉しである。

３は蓋体であり開口部２を覆うものであり、本例では時
計ケース１に蝶番４にて開閉自在に支持されている。

５は止め具である。蓋体３はガラス縁６、これに防水バ
ッキング７を介して接する前面ガラス８、ガラス縁の支
持部６ａにねじ止めされ前面ガラス８を前方に押圧する
見返し９および文字板１０よりなる。

防水バッキング７は押圧される方向と略直交する方向に
Ｖ形の切欠溝が形成してあり、小径であるが圧縮時の変
形量が大きくとれるものである。

文字板１０の中心穴からは文字板１０に支持される時計
機構（図示せず）の指針軸１１が前方に突出し、指針１
２が取付けである。

見返し９の外周部はバッキング取付部９ａとなっており
、時計ケース１ど蓋体３とを開閉自在にかつ防水するた
めの防水バッキング１３が取付けである。

この防水バッキング１３は自然形状が第３図示のようで
あり、バッキング基部１３ａより弾性支持部１３ｂを介
して外周側に突出する防水突条１３ｃと、パツキン基部
１３ａより内周側に延出形威しである薄肉の弾性変形可
能の防水周部１３ｄとを具備する。

一方時計ケース１の開口部２周囲は、蓋体３の方向に立
上った立上がり部１ｂとなっている。

防水バッキング１３の防水周部１３ｄの内径は、自然形
状において立上がり部１ｂの外径より小さく設定しであ
る。

そして防水バッキング１３は、第４図示のように見返し
のバッキング取付部に取付けられ、ガラス縁６内に装着
される。

この状態において、防水突条１３ｃはガラス縁６の内壁
に防水状態に弾接し、防水周部１３ｄは湾曲され内周壁
９ｂに弾接している。

そして閉蓋すると第５図示のように、時計ケース１の立
上がり部１ｂは防水周部１３ｄをさらに湾曲し、防水周
部は第３図示の自然形成に戻るべく、立上がり部１ｂの
外周側に弾接する。

蓋体３を開蓋するときは、止め具５を外し、蓋体３を蝶
番４の回りに回転する。

このとき時計ケース１の立上がり部１ｂは防水バッキン
グ１３が側方より弾接しているため粘着することもなく
容易に外れる。

また防水バッキング１３に圧縮応力がほとんどかからず
、湾曲するだけなので防水バッキングの劣化も少なくて
すみ、防水性能が長期間安定する。

なお時計ケースの方に同様の防水バッキングを取付け、
蓋体に立上がり部を設け、その側方に防水バッキングが
弾接するようにしてもよい。

以上述べたように本考案によれば、開閉が容易であり、
頻繁に開閉しても防水バッキングの劣化は少なく、また
防水性能が安定しており、しかも防水性能は長期間持続
可能であるなどの効果を有する。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示し、第１図は一部省略断面
図、第２図は縮小平面図、第３図は防水バッキングの要
部拡大断面図、第４〜５図は開閉状態を示す要部拡大図
である。 １・・・・・・時計ケース、１ｂ・・・・・・立上がり
部、２・・・・・・開口部、３・・・・・・蓋体、１３
・・・・・・防水バッキング、１３ｂ・・・・・・防水
周部。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 開口部を有するケースと、 このケースに取付けてあり、上記開口部を覆う開閉自在
   の蓋体と、 上記ケースと上記蓋体との一方より他方に向けて立上げ
   形成した立上り部と、 その他方に設けてあり、バッキング基部より薄肉の弾性
   変形可能の防水周部が内周側に向けて延出形威しである
   防水バッキングとを具備し、上記防水バッキングの防水
   周部の内径は、自然形状において上記立上がり部の外径
   より小さく設定してあり、 閉蓋時に上記防水バッキングの防水局部は上記立上がり
   部の外周側に弾接することを特徴とする防水ケース。