JPS60199384A - グルタチオン−s−トランスフエラ−ゼ - Google Patents
グルタチオン−s−トランスフエラ−ゼInfo
- Publication number
- JPS60199384A JPS60199384A JP59056974A JP5697484A JPS60199384A JP S60199384 A JPS60199384 A JP S60199384A JP 59056974 A JP59056974 A JP 59056974A JP 5697484 A JP5697484 A JP 5697484A JP S60199384 A JPS60199384 A JP S60199384A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- gst
- kilodaltons
- present
- transferase
- glutathione
- Prior art date
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- Granted
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- Medicines Containing Antibodies Or Antigens For Use As Internal Diagnostic Agents (AREA)
- Medicines Containing Material From Animals Or Micro-Organisms (AREA)
- Enzymes And Modification Thereof (AREA)
- Measuring Or Testing Involving Enzymes Or Micro-Organisms (AREA)
- Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、これまでに見いだされたグルタチオン−3−
トランスフェラーゼとは全く別の新規な物理化学的特徴
を有する新グルタチオン−3−)ランスフェラーゼに関
するものである。
トランスフェラーゼとは全く別の新規な物理化学的特徴
を有する新グルタチオン−3−)ランスフェラーゼに関
するものである。
グルタチオン−8−トランスフェラーゼ(以下rGST
Jと略記する。)は、酵素番号を、EC2,5,1,1
8とする公知の酵素である。
Jと略記する。)は、酵素番号を、EC2,5,1,1
8とする公知の酵素である。
グルタチオンは、哺乳動物等の肝臓に存在する物質であ
つて、末端部位にメルカプト基を有するペプチドとして
その化学構造も既知の物質である。このものは、生体内
に侵入した異物を体外に排泄する作用に関与し、医薬品
としても今日の医療に貢献しつつある周知かつ有用なる
物質である。
つて、末端部位にメルカプト基を有するペプチドとして
その化学構造も既知の物質である。このものは、生体内
に侵入した異物を体外に排泄する作用に関与し、医薬品
としても今日の医療に貢献しつつある周知かつ有用なる
物質である。
その作用機作も研究が進んでおり、生体内に異物が侵入
した場合に、グルタチオンはその自己のメルカプト基に
異物を結合させてグルタチオン抱合体を形成させて脂溶
性を増大せしめ、これによって胆汁中への分泌を促進し
て異物体外排泄作用を営むことが知られている。
した場合に、グルタチオンはその自己のメルカプト基に
異物を結合させてグルタチオン抱合体を形成させて脂溶
性を増大せしめ、これによって胆汁中への分泌を促進し
て異物体外排泄作用を営むことが知られている。
GSTは、上記したグルタチオンの反応を触媒する作用
を有する酵素である。
を有する酵素である。
GSTはこれまで、グルタチオン−3−アルキルトラン
スフェラーゼ、グルタチオン−S−了り−ルトランスフ
エラーゼ、グルタチオン−8−アラルキルトランスフェ
ラーゼ、グルタチオンエポキサイドトランスフェラーゼ
、S−(ヒドロキシアルキル)グルタチオンリアーゼ等
と呼ばれていたが、これらはいずれもその解毒作用の対
象物(即ちその機能)の相違によって種々の呼び名を認
められていたもので、酵素としては同一のものである。
スフェラーゼ、グルタチオン−S−了り−ルトランスフ
エラーゼ、グルタチオン−8−アラルキルトランスフェ
ラーゼ、グルタチオンエポキサイドトランスフェラーゼ
、S−(ヒドロキシアルキル)グルタチオンリアーゼ等
と呼ばれていたが、これらはいずれもその解毒作用の対
象物(即ちその機能)の相違によって種々の呼び名を認
められていたもので、酵素としては同一のものである。
GSTは現在、等電点の異なる少なくとも6種の多形性
(アイソザイムIsozyme)が知られている。
(アイソザイムIsozyme)が知られている。
これらは、そのサブユニットの構造、カイネティソク、
免疫学的性質等によって識別することができる。GST
というときは、これらの6種の型の総称を意味する。
免疫学的性質等によって識別することができる。GST
というときは、これらの6種の型の総称を意味する。
これらは、A2型、AC型及びC2型の3ft(以前は
、それぞれA型、C型及びD型と呼ばれていたものであ
る。)からなるACグループと、B2型、BL型、及び
B2型の3種(以前はそれぞれ、リガンデイン(lig
andin) 、B型及びAA型と呼ばれていたもので
ある。、)からなるBLグループの、2グループに大別
することができる。これらと、Ya 、Yb −、Yb
’、及びYcと呼ばれる4つのサブユニットとの関係を
以下に図示する。
、それぞれA型、C型及びD型と呼ばれていたものであ
る。)からなるACグループと、B2型、BL型、及び
B2型の3種(以前はそれぞれ、リガンデイン(lig
andin) 、B型及びAA型と呼ばれていたもので
ある。、)からなるBLグループの、2グループに大別
することができる。これらと、Ya 、Yb −、Yb
’、及びYcと呼ばれる4つのサブユニットとの関係を
以下に図示する。
サブユニット Q=¥a、口=Yb。
■=yb’、八−YC%
BLグループは等電点が9〜10を示し、ACグループ
は等電点が8〜9を示す点で明研に相違する。
は等電点が8〜9を示す点で明研に相違する。
更にBLグループのひとつ(例えばB2型)のGSTに
ついて発生する抗体は同グループ内の他のひとつ(例え
ばBL型)にも反応するが、ACグループのGST (
例えばA2型)には反応しないというように、2つのグ
ループには免疫学上の明らかな相違が見られる。
ついて発生する抗体は同グループ内の他のひとつ(例え
ばBL型)にも反応するが、ACグループのGST (
例えばA2型)には反応しないというように、2つのグ
ループには免疫学上の明らかな相違が見られる。
図示したように、それぞれの型は同じ大きさの各2つの
サブユニットから構成される。Yb′は、ybよりも酸
性である。
サブユニットから構成される。Yb′は、ybよりも酸
性である。
本発明者は、上記種々の知見に基づいてこれまでこのG
STの医薬上の有用な用途等について種々の研究を続け
て来たが、上記したこれまでに判明しているGSTのい
ずれにも属することのない全く新規なGSTの存在を碑
認するとともに、この新規なGSTが発癌部位に特異的
に存在することをも見いだし、更にこのGST特異の抗
体と抗癌物質との結合体が癌部位に特異的に作用するこ
とができることに想到し、本発明に到達し、たちのであ
る。
STの医薬上の有用な用途等について種々の研究を続け
て来たが、上記したこれまでに判明しているGSTのい
ずれにも属することのない全く新規なGSTの存在を碑
認するとともに、この新規なGSTが発癌部位に特異的
に存在することをも見いだし、更にこのGST特異の抗
体と抗癌物質との結合体が癌部位に特異的に作用するこ
とができることに想到し、本発明に到達し、たちのであ
る。
以下、本発明について詳述する。
本発明に係る物質は、GSTの一種であって、本発明者
によって初めてう7)胎盤から精製取得することができ
たものである。この新規なGST(以下rGST−PJ
と称する。)は、中性であり、かつ上記した2つのグル
ープとは免疫学的に全く異なるものであり、新規物質で
あることに間違いがない。
によって初めてう7)胎盤から精製取得することができ
たものである。この新規なGST(以下rGST−PJ
と称する。)は、中性であり、かつ上記した2つのグル
ープとは免疫学的に全く異なるものであり、新規物質で
あることに間違いがない。
本発明に係るGST−Pは、以下のようにして精製取得
することができる。
することができる。
妊娠15日口のラット胎盤から取ったサイトソール(c
ytosol ) (細胞質)を、CM−セファデック
スC−50にかけ、以下、ハイドロキシアパタイトカラ
ム、グルタチオンアフィニティーカラムを用いた連続的
なりロマトグラフィーによって精製し、その後、わずか
に混入しているACグループ及びBLグループのGST
を、抗GST−AC抗体及び抗GST−BL抗体とカッ
プルさせたイミュノアフィニティーカラムを用いて除去
することにより、本発明に係るGST−Pを得ることが
できた。
ytosol ) (細胞質)を、CM−セファデック
スC−50にかけ、以下、ハイドロキシアパタイトカラ
ム、グルタチオンアフィニティーカラムを用いた連続的
なりロマトグラフィーによって精製し、その後、わずか
に混入しているACグループ及びBLグループのGST
を、抗GST−AC抗体及び抗GST−BL抗体とカッ
プルさせたイミュノアフィニティーカラムを用いて除去
することにより、本発明に係るGST−Pを得ることが
できた。
上記の精製方法における各種の手法については既に確立
されたものであり、当該技術分野においては既に行われ
ているものであって、本発明者はこれらの手法を組合せ
ることによって本発明に到達することができたものであ
る。その詳細については本発明者は更に説明することが
できる。
されたものであり、当該技術分野においては既に行われ
ているものであって、本発明者はこれらの手法を組合せ
ることによって本発明に到達することができたものであ
る。その詳細については本発明者は更に説明することが
できる。
上記のようにして得られたGST−Pは、5DS(ソデ
ィウムドデシルサルフェート)ポリアクリルアミドゲル
電気泳動によれば、均一の分子量を示すものであったが
、二次元ゲル電気泳動では、等電点が、6.7.6.3
及び6.0の三つのポリペプチドに分離されることが判
った。
ィウムドデシルサルフェート)ポリアクリルアミドゲル
電気泳動によれば、均一の分子量を示すものであったが
、二次元ゲル電気泳動では、等電点が、6.7.6.3
及び6.0の三つのポリペプチドに分離されることが判
った。
GST−Pは、他のGSTと同様にサブユニット(Yp
と称する)から構成されることが判明している。
と称する)から構成されることが判明している。
このものの分子量は、Ya、Yb(又はYb’)及びY
cが、それぞれ、26.5.27.5及び28.5キロ
ダルトンであるときに、ypは26.0キロダルトンで
あった。これらの分子量測定に当たっては、その使用す
るマーカープロティンによって誤差の生じることは一般
に知られている。他のマーカープロティンによれば、Y
a、Yb(又はYb’)及びYcがそれぞれ、22.0
.23.5及び25.0キロダルトンを示したときに、
〆pは、21.5キロダルトンであった。
cが、それぞれ、26.5.27.5及び28.5キロ
ダルトンであるときに、ypは26.0キロダルトンで
あった。これらの分子量測定に当たっては、その使用す
るマーカープロティンによって誤差の生じることは一般
に知られている。他のマーカープロティンによれば、Y
a、Yb(又はYb’)及びYcがそれぞれ、22.0
.23.5及び25.0キロダルトンを示したときに、
〆pは、21.5キロダルトンであった。
これらの事実は、本発明に係る物質が公知のGSTに比
べてその分子量が小さく、またその等電点が公知のGS
Tよりも酸性に偏っていることを示している。
べてその分子量が小さく、またその等電点が公知のGS
Tよりも酸性に偏っていることを示している。
上記知見に基づいて、本発明者はGST−Pの抗体(以
下「抗GST−P抗体」と称する)を得ることを企図し
、以下のようにして得ることができた。
下「抗GST−P抗体」と称する)を得ることを企図し
、以下のようにして得ることができた。
上記に詳述したC3T−Po、5mgを、家兎に、週に
1回、計3回、コンプリートフロインドアジュバントと
ともに皮下注射し、その後0.5mgのGST−Pを追
加投与した。
1回、計3回、コンプリートフロインドアジュバントと
ともに皮下注射し、その後0.5mgのGST−Pを追
加投与した。
その後、当該家兎の血清を採取することによって本発明
に係る抗GST−P抗体を含有する血清を取得すること
ができた。
に係る抗GST−P抗体を含有する血清を取得すること
ができた。
これらの方法における複数の手法については既に確立さ
れたものであり、個々の技術は当該技術分野においては
既に行われているものであって、本発明者はこれらを組
合せることによって目的を達成することに想到したもの
である。
れたものであり、個々の技術は当該技術分野においては
既に行われているものであって、本発明者はこれらを組
合せることによって目的を達成することに想到したもの
である。
これらの手法の詳細については本発明者は更に説明する
ことができるものである。
ことができるものである。
しかしながら、上記の方法によって抗GST−P抗体を
作成するためには、家兎に投与すべきGST−Pは純度
の高いものでなければならず、要するに、前記したよう
な純粋なG S T −Pを得ることができなければ、
本発明の抗GST−P抗体を得ることができないことは
明白である。
作成するためには、家兎に投与すべきGST−Pは純度
の高いものでなければならず、要するに、前記したよう
な純粋なG S T −Pを得ることができなければ、
本発明の抗GST−P抗体を得ることができないことは
明白である。
本発明の要旨の他のひとつは、本発明に係るGST−P
が、化学発癌動物(ラット)の癌部位(肝臓)に特異的
に見いだすことができる点にある。
が、化学発癌動物(ラット)の癌部位(肝臓)に特異的
に見いだすことができる点にある。
ジエチルニトロソアミンを単回投与(200mg/kg
体重)して後、2〜4週間 N−2−フルオレニルアセ
トアミドを投与(食餌中0.02%)し、肝副除して、
ひきおこされたγ−グルクミルトランスペプチダーゼ陽
性の病巣や、肥大性結節をもつ肝では、二次元ゲル電気
泳動で検出可能な複数のポリペプチドが存在することが
判明した。
体重)して後、2〜4週間 N−2−フルオレニルアセ
トアミドを投与(食餌中0.02%)し、肝副除して、
ひきおこされたγ−グルクミルトランスペプチダーゼ陽
性の病巣や、肥大性結節をもつ肝では、二次元ゲル電気
泳動で検出可能な複数のポリペプチドが存在することが
判明した。
本発明者は、それらのポリペプチドが、52に/6.7
.36k /6.7.26k / 6.7と6.3(そ
れぞれ分子量/等電点を表わす。)であることを確認し
、これらのうち26に/6.7 (主)と26に/ 6
.3 (従)のポリペプチドが、二次元ゲル電気泳動と
抗GST−P抗体を用いたイミュノアフィニティクロマ
トグラフィーにおいてGST−Pのチャージを有するこ
とを確認した。
.36k /6.7.26k / 6.7と6.3(そ
れぞれ分子量/等電点を表わす。)であることを確認し
、これらのうち26に/6.7 (主)と26に/ 6
.3 (従)のポリペプチドが、二次元ゲル電気泳動と
抗GST−P抗体を用いたイミュノアフィニティクロマ
トグラフィーにおいてGST−Pのチャージを有するこ
とを確認した。
また、病巣や結節をもった肝においては、GST−A2
の増加が示された。
の増加が示された。
これらの事実は、上記のようにして病巣や結節をもった
肝においては、本発明に係るGST−Pが局在している
ことを示すものである。
肝においては、本発明に係るGST−Pが局在している
ことを示すものである。
本発明者は更に研究を続け、ベルオキシダーゼー抗ペル
オキシダーゼ法(以下rPAP法」という。)によって
、T−グルタミルトランスペプチダーゼ陽性の病巣と肥
大性結節をもつ肝においては本発明に係るGST−Pが
著しく増加しており、そこにこのGST−Pが局在する
事実を見いだした。これらの事実は、本発明者によって
初めて知見されたものである。
オキシダーゼ法(以下rPAP法」という。)によって
、T−グルタミルトランスペプチダーゼ陽性の病巣と肥
大性結節をもつ肝においては本発明に係るGST−Pが
著しく増加しており、そこにこのGST−Pが局在する
事実を見いだした。これらの事実は、本発明者によって
初めて知見されたものである。
以下、PAP法について説明する。
上記のように化学発癌された肝の切片を用意し、上記し
たウサギ血清に含有された本発明に係るGST−Pを処
理すると、このものは、GST−Pがあるときにはこの
GST−Pに抗原抗体反応により反応し結合する。ここ
にさらに、ヒツジ由来のIgG (イミュノグロブリン
)抗体を処理すると、ウサギとヒツジの種が実なること
に起因する抗原抗体反応によりこのものが先の抗G S
T −P抗体に結合する。
たウサギ血清に含有された本発明に係るGST−Pを処
理すると、このものは、GST−Pがあるときにはこの
GST−Pに抗原抗体反応により反応し結合する。ここ
にさらに、ヒツジ由来のIgG (イミュノグロブリン
)抗体を処理すると、ウサギとヒツジの種が実なること
に起因する抗原抗体反応によりこのものが先の抗G S
T −P抗体に結合する。
本発明者は、上記ヒツジ由来のIgG抗体がペルオキシ
ダーゼとも抗原抗体反応を有するものであるものを使用
することにより、効率的なPAP法を行うことができる
ことを応用したものである。
ダーゼとも抗原抗体反応を有するものであるものを使用
することにより、効率的なPAP法を行うことができる
ことを応用したものである。
PAP法と呼ばれるもののひとつは、ここに使用するI
gG抗体がペルオキシダーゼとは化学結合しかすること
ができないものもあるが、この方法では本発明を有効に
活用することができない。
gG抗体がペルオキシダーゼとは化学結合しかすること
ができないものもあるが、この方法では本発明を有効に
活用することができない。
上記の方法において、抗GST−P抗体を含有しない家
兎血清を用いた場合には、GST−P陽性の部位はなか
った。また、γ−グルタミルトランスペプチダーゼ陽性
の病巣も、GST−P陽性の病巣も、どちらも正常なラ
ット肝では殆ど検出することができない。
兎血清を用いた場合には、GST−P陽性の部位はなか
った。また、γ−グルタミルトランスペプチダーゼ陽性
の病巣も、GST−P陽性の病巣も、どちらも正常なラ
ット肝では殆ど検出することができない。
同じ肝ではT−グルクミルトランスペプチダーゼ陽性の
病巣とGST−P陽性の病巣の数又は面積に有意の差が
ないことが判明している。
病巣とGST−P陽性の病巣の数又は面積に有意の差が
ないことが判明している。
GST−L2やGST−A2は、N−2−フルオレニル
アセトアミド、3′−メチル−4−ジメチルアミノアゾ
ベンゼン、フエノバルビタール、ブチル化ヒドロキシア
ニソールなどの多くの薬物の短期間投与によって誘発さ
れるが、本発明に係るGST−Pには、そのような性質
はない。
アセトアミド、3′−メチル−4−ジメチルアミノアゾ
ベンゼン、フエノバルビタール、ブチル化ヒドロキシア
ニソールなどの多くの薬物の短期間投与によって誘発さ
れるが、本発明に係るGST−Pには、そのような性質
はない。
GST−Pはまた、ジエチルニトロソアミンとN−2−
フルオレニルアセトアミドによって誘発される分化の良
好な肝癌では増加するが、GST−A2とGST−L2
と同じように3′−メチル−4−ジメチルアミノアゾベ
ンゼンによって誘発される分化の乏しい肝癌では減少す
る傾向にある。
フルオレニルアセトアミドによって誘発される分化の良
好な肝癌では増加するが、GST−A2とGST−L2
と同じように3′−メチル−4−ジメチルアミノアゾベ
ンゼンによって誘発される分化の乏しい肝癌では減少す
る傾向にある。
これらの事実は、GST−P及びそのサブユニットであ
るypが肝の前癌病巣、過形成結節、分化良好な肝癌に
特W的なマーカープロティンであることを物語るもので
ある。
るypが肝の前癌病巣、過形成結節、分化良好な肝癌に
特W的なマーカープロティンであることを物語るもので
ある。
本発明者は、これまでに知られている多くのGSTとは
全く異なる新規なGSTを胎盤から取得したが、このG
ST−Pは胎盤のみに存在するとは限らない。
全く異なる新規なGSTを胎盤から取得したが、このG
ST−Pは胎盤のみに存在するとは限らない。
本発明は、新規物質であるGST−Pを見いだしたこと
、この新規物質を初めて精製することができたこと、化
学発癌動物の肝癌部位にこの新規物質が特異的に局在す
る事実を見いだしたこと、等をその要旨とするものであ
り、これらの結果から、癌の診断にこの新規物質を応用
することができることに想到したことに、本発明の重要
な要旨がある。
、この新規物質を初めて精製することができたこと、化
学発癌動物の肝癌部位にこの新規物質が特異的に局在す
る事実を見いだしたこと、等をその要旨とするものであ
り、これらの結果から、癌の診断にこの新規物質を応用
することができることに想到したことに、本発明の重要
な要旨がある。
本発明によれば、癌の早期診断に応用することができる
。例えば、血液や生検組織片などを材料として、この中
のGST−Pの増加の有無を調べることで癌の診断に応
用することができる。
。例えば、血液や生検組織片などを材料として、この中
のGST−Pの増加の有無を調べることで癌の診断に応
用することができる。
更に、本発明に係る抗GST−P抗体は、発癌部位に局
在するGST−Pと特異的に結合することから、この抗
GST−P抗体と化学療法剤とを結合させて投与するこ
とによって、化学療法剤を発癌部位のみに局在せしめる
ことができる。このような化学療法剤としては、今日用
いられている化学療法剤のすべてを利用することができ
、例えば、5−FU、マイトマイシンC、ドキソルビシ
ン、プレオマイシン、シスジアミンジクロロプラチナ等
を挙げることができる。
在するGST−Pと特異的に結合することから、この抗
GST−P抗体と化学療法剤とを結合させて投与するこ
とによって、化学療法剤を発癌部位のみに局在せしめる
ことができる。このような化学療法剤としては、今日用
いられている化学療法剤のすべてを利用することができ
、例えば、5−FU、マイトマイシンC、ドキソルビシ
ン、プレオマイシン、シスジアミンジクロロプラチナ等
を挙げることができる。
以上のように、本発明は癌治療上極めて有用な発明であ
る。
る。
出願人 佐 藤 清 美
代理人 弁理士 土居三部
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 以下の物理化学的性質を有するグルタチオン−8−トラ
ンスフェラーゼ。 ■二次元電気泳動で、6.7.6.3及び6.0の三つ
の等電点を示す。 ■公知グルタチオンー3−)ランスフェラーゼのサブユ
ニットYa、Yb及びYcがそれぞれ26.5.27.
5及び28.5キロダルトンであるときに26.0キロ
ダルトンの分子量を示し、かつYa、Yb及びYcがそ
れぞれ22.0.23.5及び25.0キロダルトンを
示すときに21.5キロダルトンを示すサプユニソ)Y
pで構成されている。 ■化学発癌動物の病巣部位に特異的に局在している。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59056974A JPS60199384A (ja) | 1984-03-24 | 1984-03-24 | グルタチオン−s−トランスフエラ−ゼ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59056974A JPS60199384A (ja) | 1984-03-24 | 1984-03-24 | グルタチオン−s−トランスフエラ−ゼ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS60199384A true JPS60199384A (ja) | 1985-10-08 |
JPH031950B2 JPH031950B2 (ja) | 1991-01-11 |
Family
ID=13042488
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP59056974A Granted JPS60199384A (ja) | 1984-03-24 | 1984-03-24 | グルタチオン−s−トランスフエラ−ゼ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS60199384A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0630412A4 (en) * | 1991-04-29 | 1994-06-02 | Terrapin Tech Inc | METHOD FOR IDENTIFYING AND TREATING ABNORMAL CELLS. |
JPH0827286B1 (ja) * | 1985-11-21 | 1996-03-21 | Teijin Ltd |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109646669A (zh) * | 2019-01-29 | 2019-04-19 | 西南交通大学 | 9r-p201多肽与5fu的联合应用及联合用药物 |
-
1984
- 1984-03-24 JP JP59056974A patent/JPS60199384A/ja active Granted
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0827286B1 (ja) * | 1985-11-21 | 1996-03-21 | Teijin Ltd | |
EP0630412A4 (en) * | 1991-04-29 | 1994-06-02 | Terrapin Tech Inc | METHOD FOR IDENTIFYING AND TREATING ABNORMAL CELLS. |
EP0630412A1 (en) * | 1991-04-29 | 1994-12-28 | Terrapin Technologies, Inc. | Methods to profile and treat abnormal cells |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH031950B2 (ja) | 1991-01-11 |
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