JPS60195172A - セルロ−ス誘導体含有ビニル系共重合体の水性分散物およびその製造法 - Google Patents

セルロ−ス誘導体含有ビニル系共重合体の水性分散物およびその製造法

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JPS60195172A
JPS60195172A JP5052984A JP5052984A JPS60195172A JP S60195172 A JPS60195172 A JP S60195172A JP 5052984 A JP5052984 A JP 5052984A JP 5052984 A JP5052984 A JP 5052984A JP S60195172 A JPS60195172 A JP S60195172A
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water
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vinyl copolymer
weight
cellulose
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JP5052984A
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English (en)
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Takeshi Masuda
増田 毅
Kiyoshi Onishi
清 大西
Fumio Yoshino
吉野 文夫
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DIC Corp
Original Assignee
Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は改良されたビニル系共重合体の水性分散物およ
びその製造方法に関し、さらに詳細には、セルロース誘
導の製造法とに関する。
セルロース誘導体を含むラッカー型塗料は乾燥性、耐溶
剤性および光沢、さらには機械的強度といった性能面が
良好なる上に、使用が簡便なる処から、その用途も木工
用、プラスチックス用および金属用など多岐に亘ってい
る。
ところが、これ寸でのラッカー型塗料は樹脂をトルエン
、酢酸エチルまた(rよメチルニゲニルケトンなどの有
機溶剤に溶解せしめた形のものであるだけに、極めて可
燃性が大であって引火ないしは爆発の危険性を有してい
るし、人体に有害なるものも多り、シかもこうした塗料
の調製にさいしては屡に1公害の発生源ともなるなど、
取す扱い乃至は使用上、多くの欠点を有していた。
そこで、セルロース誘導体を含むラッカー型塗料を水性
化せしめようとする試みも、種々なされてはいる。
たとえば、特開昭51−28188号公報には、セルロ
ース誘導体を含む重合体の水性乳化液について開示きれ
ているが、かかるセルロース誘導体用としての特殊な乳
化剤を入用とすること、壕だ得られる乳化液の分散安定
性には限りがあって、配合時ないしは貯蔵時に凝集し、
あるいは分離し易いこと、さらには得られる塗膜も十分
な光沢、耐久性または機械的強度を有するに至らないこ
となど、改善改良が俟たれる点も多くある。
このような次第であるために、いわゆる溶剤系ラッカー
型塗料に匹敵1−2、あるいはこれを凌勾する性能をも
つような、いわゆるセルロース誘導体含有水性重合体を
得ることは極めて困難であるというのが現状である。
しかるに、本発明者は上述した如き実状に鑑みて、耐油
および耐溶剤性が良好で、硬度も良好で、粘着性も少な
く。
しかも耐摩耗性や機械的強度にもすぐれるといったセル
日−ス誘導体本来の特性・特長を生かしたビニル系共重
合体の水性分散液について鋭意研究した結果、かかる所
期の目的が達せられる共重合体水性分散物を見出し、併
せてその製造法をも見出すに及んで、本発明を完成させ
るに到った。
すなわら、本発明fFj:tず、−分子中に1個のエチ
レン性不飽和結合と、水素原子またはC,−C4なるア
ルキル基を末端基とする、平均分子量が1.5.00〜
15,000なるポリオキシエチレン鎖とを併せ有する
親水性モノマーを1〜15甫景%介右17た重合性ビニ
ルモノマーを水溶性有機溶剤中で共重合させて得られる
ビニル系共重合体(Atの100・重量部に対シ、ニト
ロセルロース、セルロースアセテートグロピオネート、
セルロ→スアセテートプチレートおよびセルロースアセ
テートザク/ネートよpなる群から選ばれる1種または
2種以上のセルロース誘導体(Blの5〜100重量部
を含ませて成ると共に、該ビニル系共重合体(Aの水溶
性有機溶剤溶液を水中に分散せしめて成る、セルロース
銹導体含をビニル系共重合体の水性分散物を提供するも
のであり、次いでさらに、上記特定の親水性モノマーを
1〜15重量%含有した重合性ビニルモノマーを水溶性
有機溶剤中で共重合せしめること、かくして得られたビ
ニル系共重合体(A)の水溶性有機溶剤溶液を水中に分
散せしめること。
加えて該重合性ビニルモノマーの共重合反応前から共重
合反応後に至る間のいずれかの時点で、該ビニル系共重
合体(Alの100頂量部に対して5〜100重量部と
なる割合で。
上記特定の1種または2種以上のセルロース誘導体(B
)を添加せしめることから成る、セルロース誘導体含有
ビニル系共重合体の水性分7B4物を製造する方法をも
提供するものである。
ところで、このようにして得られるセルロース誘導体含
有ビニル系共重合体の水性分散物は、通常用いられてい
るような乳化剤やj膚11−ロイドな何ら使用せずに、
溶液重合によってf(1られるポリマーを、その親水基
と水溶性有機溶剤との働きにより、水中に安定に分散せ
しめて得られる水分散物であることも、本発明の特長の
一つである。
また、本発明に係る水性分散物をビヒクルとして用いた
水性ラッカー塗料は、塗膜の耐溶剤性、光沢および機械
的強度などのn11性能面において、溶剤型ラッカー塗
料に匹敵する性能を有し、しかも配合安定性および貯蔵
安定性にもすぐれ、さらに人体に力![害にして、引火
ないしは爆発の危険性のある有機溶剤の含有率をも著し
く低減させ得るという利点を有する処から、各種木工用
、プラスチックス用ならびに金属用などの多岐に亘る被
塗物に対して極めて有用なるものである。
ここにおいて、本発明(方法)の目的物たる前記したセ
ルロース誘導体含有ビニル系共重合体の水性分散物は、
たとえば次のような方法によって調製される。
すなわら、−分子中に1個のエチレン性不飽和結合と、
水素原子またはC8〜C4なるアルキル基を末端基とす
る、平均分子量が1.5 D O〜15.0[]0なる
ポリオキシエチレン鎖とを併せ有する親水性モノマーを
1〜15戸量%なる範囲で含有した重合性ビニルモノマ
ーを、水溶性有機溶剤中で共重合反応せしめ、かかる共
重合反応前から共重合反応の終了後に至る間に所定針の
セルロース誘導体を添加し。
含有せしめ、次いでこれらビニル系共重合体(Alの水
溶性有機溶剤醇液とセルロース誘導体fT31とを水中
に分散せしめることにより調製される。
一分子中に1個のエチレン性不飽和結合と、水素原子ま
たはC0〜C4なるアルキル基を末端基とし、しかも平
均分子、5f;がi、 s o o〜15,000なる
ポリオキシエチレン鎖とを併せ付する。J鈴+i R’
J、水f(−モノマーとして代表的な化合物には、β−
ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、β−ヒ°ドロ
キシグロビル(メタ)アクリレートもしくはγ−ヒトj
jキシブチル(メタ)アクリレートの如きヒドロキシル
基J有ビニルモノマーQ′(エチレンオキシドを付加せ
しめて得られるような化合物、あイ)いは平均分子量が
1.500〜15.000であって、一方の末端基が水
素原子またはCI〜C4なるアルキル基であって、もう
一方の末端基がヒドロキシル基であるようなポリオキシ
エチレングリコール誘導体に、(メタ)アクリル「1を
、クロトン酸、イタコン酸、マレイン酸、フマル酸また
は桂皮酸の如き不飽和カルボン酸をエステル化反応せし
めて得られるような化合物、さらにはメチル(メタ)ア
クリレート、エチル(メタ)アクリレート、n−プロピ
ル(メタ)アクリレートまたはn−ブチル(メタ)アク
リレートの如きエチレン性不飽和結合金有エステル型モ
ノマーと上記した如きポリオキシエチレングリコールN
k’)体とのエステル交換反応によって得られるような
化合物などがある。そのf”sかにも、上記した如きポ
リオキシエチレングリコール誘導体中のヒドロキシル基
と、上記した如きヒドロキシル基金イ1ビニルモノマー
中のヒドロキシル基または上記した如き不飽和カルボン
酸中のカルボキシル基とを、有機ジインシアネート化合
物を介して反応せしめて得られるようなプレポリマーな
どが包含される。
当該親水性モノマー中のポリオキシエチレン鎖の平均分
子量は1.500〜15,000、好ましくは2,00
0〜1o、ooo、さらに好ましくは3.000〜B、
[100なる範囲内にあるべきであり、これが1.50
0未満である場合には、得られるビニル系共重合体(A
lの水溶性有機溶剤溶液(以下、単に共重合体(At溶
液ともいう。)の水性分散液化(水分散化)に十分なる
効果が期し得なくなるし、逆に15、ODDを越えろよ
うな揚台にも、当該親、水性モノマーの単位当りの共重
合性エチレン性不飽和結合(ビニル基)が極めて少なく
なる処から、同様に、得られる共重合体(Al溶液の水
分散化効果が著しく低下することになるので、いずれの
場合も好ましくない。
(−して、当該親5水性モノマーの全重合性ビニルモノ
マー中の含有率としては1〜i5’j’lji%、好ま
しくは2〜10重′t1(−%なる範囲内が適肖であり
、かかる含有率が1重量%未満である場合K i□;+
1、イ(′lられる共重合体(Al溶液の水分散化効果
が十分子c発現されイ()なく、シたがって安定な水性
分散物を得ることすら困911Lになるし、逆に15重
重量を越えるような場合には、その含有率に応じてそれ
ほどの水分散化効果が増大しイ:4なく、却って不経済
となるばかシか、得られるビニル系共重合体(Alの耐
水性などが低下することになるので、いずれの場合も好
ましくない。
他方、前記親水性モノマーと共重合さすべき他の重合性
ビニルモノマーとして代表的なものには、メチル(メタ
)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n−ブ
チル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ
)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、β−
ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、β−ヒドロキ
シプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシ−3
−クロロプロピル(メタ)アクリレートもしくは(β−
メチル)グリシジル(メタ)アクリレートの如き(メタ
)アクリル酸エステル類;前記した如き不飽和カルボン
酸類もしくはそれらの塩類;(メタ)アクリルアミド、
N−メチル(メタ)アクリルアミドもしくはN−メチロ
ール(メタ)アクリルアミドの如き不fσυ和アミ)t
tJ ; (メタ)アクリロニトリルの如き不飽和二)
 IJル却などがある。そのほかにも、塩化ビニル、塩
化ビニリデンもしくは各種撥水撥油剤などの合成に用い
られる含弗素モノマーの如きハロゲン化ビニル類;スチ
レン、α−メチルスチレンもL<Uビニルトルエンの如
き芳香族ビニル化合物類;酢酸ビニル、プロピオン酸ビ
ニルもしくは1−ペオバ」(オランダ国シェル社製品)
の如きビニルエステル類;エチレン、フロピレンの如キ
α−オレフィン尖「(;ブタジェンの如き共役ジオレフ
ィン類;無水マレイン酸の如き不飽和脂肪族ジカルボン
酸の無水物;またはジメチルマレート、ジエチルフマレ
ートもしくはジ−n−ブチルイタコネートの如き不飽和
脂肪族ジカルボン酸のジエステル類なども包含されるし
、さらにはジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート
もしくはジエチルアミノエチル(メタ)アクリレートの
如き含窒素モノマーなども包含される。
これらの重合性ビニルモノマーは1種のみの単独使用で
も2種以上の併用でもよいことは勿論である。
また、前記した水溶性有機溶剤として代表的なものには
、1so−プロパツール、n−プロポキシプロパノール
、 n −ブタノール、iβ0−ブタノール、ジアセト
ンアルコールの如キアルコール類;プロピレングリコー
ルモノメチルエーテル、メチルセロソルブ、エチルセロ
ソルブ、エチレングリコールモノ−180−プロピルエ
ーテル、ブチルセロソルブ、ジエチレングリコールモノ
メチルエーテル、ジオキサンの如きエーテルアルコール
類およびエーテル類などがある。
そして、当該水溶性有機溶剤の使用量は特に限定されな
イカ、通常は、全重合性ビニルモノマーの100重量部
当り10〜100@量部なる範囲内が適当である。
さらに、前記共重合体(Al溶液を調製するにさいして
は。
過酸化ベンゾイル、過酸化ラウロイル、ジーtert−
ブチルバーオキシド、tert−ブチルバーオクトエー
ト、アセチルパーオキシドの如き有機過酸化物系、また
はアゾビスインブチロニトリル、アゾビスイソバレロニ
トリルの如き゛アゾ系にトリル系)などの、公知慣用の
、いわゆるラジカル重合開始剤を用いることができる。
他方、前記したセルロース誘導体fBlとして代表的な
ものニハ、ニトロセルロース、セルロースアセテートフ
ロビオネート、セルロースアセテートブチレートまたは
セルロースアセテートサクシネートなどが挙げられ、こ
れらは1種のみの単独使用でも2種以上の併用でもよい
。就中、ニトロセルロースおよび/lたはセルロースア
セテートブチレートが好壕しく、そのうちニトロセルロ
ースとしては、千トロ化(硝化)の度合により種々のグ
レードのものがあるが、通常は、窒素分が105〜12
.5重量%のものが好ましく使用され、他方、セルロー
スアセテートブチレートとしては1通常は、ブチル基含
有率が17〜55重量%、アセチル基含有率が1〜30
重量%で、かつ水酸基含有率が0〜5重景重量る範囲内
のものが好ましく使用される。
また、当該セルロース誘導体(Blの粘度としては0.
1〜2.0秒(ASTM D−871−48Bによる測
冗。)なる範囲内のものが適当である。
そして、当該誘導体(Blの使用量としては、前掲され
た如き各重合性ビニルモノマーの総量100ift部当
り5〜100重量部、好ましくは7〜40重量部となる
割合が適当であシ、かかる使用量が5軍量部未満である
場合には。
塗膜の耐溶剤性、光沢および機械的強度などの、当該誘
導体(Blによってもたらされる特性が発現され稚くな
るし、逆に100重量部を越えるような場合には、目的
水性分散物から得られる塗料の塗装作業性も著しく低下
し、塗膜物性も低下するようになるので、いずれの場合
も好ましくない。
而して、本発明で用いられるセルロース誘導体含有ビニ
ル系共重合体の溶液の調製法は特に限定されないが、そ
れぞれ市街、された如n :¥tJ、水性モノマーを含
んだ水溶性有機溶剤中’AVを加h!’541)拌しな
がら、ラジカル重合開始剤および共重合さすべき他の重
合性ビニルモノマーを滴下せしめてもよいし、水溶性有
機溶剤を加熱撹拌しながら、ラジカル重合開始剤および
迎水性モノマーを溶解させた共重合さすべき他の重合性
ビニルモノマーを滴下せしめてもよいし、あるいは水溶
性有機溶剤とラジカル重合性開始剤と共重合さすべき重
合性ビニルモノマーと親水性モノマーとを同時に並行部
下せしめてもよいし、さらには水溶性有機溶剤中で先ず
共゛重合さすべき他の重合性ビニルモノマーをラジカル
重合開始剤Q′こて(共)Jl【合させ、その(共)重
合反応の後半に親水性七ツマ−をクツキングせしめるこ
とによってもよく、そのさい、セルロース誘導体(Bl
を添加せしめるわけであるが、その場合には、上記した
種々の共重合体fAl溶液の調製法において、水溶性有
機溶剤中に予めこのセルロース誘導体(Blを加えてお
いてもよいし、共重合さすべき他の重合性ビニルモノマ
ー中に予めこのセルロース狗導体(Blを加えておいて
もよいし、あるいはこのセルロース誘導体CB+をその
まま、または該誘導体(Blの水゛溶性有機溶剤溶液の
形で、前掲された如きそれぞれの(共)重合中から(共
)重合後に至る間の任意の段階、つまり前掲された如き
各ル°合性ビニルモノマーの共重合反応前から共重合反
応後であって、かくして得られる共重合体間溶液を水中
に分散せしめる以前の任意の段階、好ましくは前掲の各
重合性ビニルモノマー〇共重合反応中′または該共重合
反応後の仔童の時点で、加えてもよい。
一般には、共重合さすべき他の重合性ビニルモノマー中
−または水溶性有機溶剤中に予めCのセルロース誘導体
(Blを溶j・宴ないしは分散させておき5次いで該誘
導体(t31の存在下Vこ溶液重合を行ン1cりという
方法によるのが、−該誘導体(B)の分散が一層均一に
行なわれる処から、よシ好−ましい方法である。
特に好〜ましぐは、該誘導体(B)を共重合さすべき他
の重合性ビニルモノマー中に予め溶解させておいて、こ
うした形で溶液重合な行なうという方法に従うのが適当
である。かかる方法により、該誘導体+81の分散も均
一となるし、しかもイifられるセルロース誘導体含有
ビニル系共重合体の溶液の粘度も低くなり易く、極めて
有効な方法である。
そのδいの反応時間努よひ反応71.A度は特に限定さ
れるものではないが5通常、70〜140℃なる温度で
8〜20時間という条件が適当である。
次いで、本発明に係るセルロース誘導体含有ビニル系共
重合体の水性分散物は、01J記の如くして#1JIj
J1されたセルロース誘導体含有ビニル系共重合体の水
溶性有枠溶剤溶液に水を加えることによって得られるが
、かかる共重合体の溶液の水分散化は、攪拌下における
水中に共重合体溶液を徐々に添加して分散せしめてもよ
いし、逆に共重合体溶液中に水を徐々に添加して転相乳
化せしめてもよい。
一般には、セルロース誘導体含有ビニル系共重合体溶液
を約50〜100℃に加熱し、よく攪拌しながら水を徐
々に滴下していって転相乳化せしめるという方法が、微
細な粒子径を有した、安定なる目的水性分散物が得られ
易く、より好ましい方法であると言える。
また、かくして得られる本発明の目的水性分散物中に酸
成分が含捷れる場合、つまシ遊離のカルボキシル基が存
在する場合には、心労に応じて、アンモニアもしくはモ
ルホリンの如き揮発性アリカリで、酸成分(遊離カルボ
キシル基)の一部lたけ全部を中和ぜしめることもでき
る。
かかる中111は目的水性分散物の調製中に、つtり上
述した如き水分散化の工程で、加えるべき水に上記の揮
発性アルカリを溶かし込んで行なってもよいし、あるい
は目的水1′AE分散物がイ:+られたのちに上記の揮
発性アルカリを添加して行なってもよい。
かくして得られる本発明の目的水性分散物、つまりセル
ロース誘導体含有ビニル糸共重合体の水性分散物は、水
またtよ公知慣用の希釈剤で希釈させてそのままクリヤ
ー塗料として供することもできるし、さらに必要に応じ
て、各種顔料および/または塗料用添加剤を添加した形
で供し得ることも勿論である。
かかる塗料用添加剤としては、塗料の品質の安定性また
は長期保存性などの諸物性、諸性能を一層向上させる目
的で用いられる、艶消剤、沈殿防止剤、消泡剤、タレ止
め剤。
防錆剤、増粘剤、可塑剤、レベリング向上剤、紫外線吸
収剤または酸化防11−剤などが代表例である。
本発明の目的水性分散物から得られる塗装1の塗装方法
としては、刷毛f8!す、スプレー塗装またはロール塗
装などの公知慣用の方法が、いずれも適用できる。
本発明の目的水性分散物をビヒクルとして使用して得ら
れる塗料は、極めてすぐれた耐油、耐溶剤性を有し、か
つ光沢、機械曲弾m°にもすぐれた塗膜を与える処から
、木工用、プラスチックス用゛または金踊用を始めとし
た各種被塗物に対して極めて有用である。
次に5本発明を実施例、比較例、応用例および比較応用
例により具体的に説明するが、以下において部および%
は、特に断りのない眼シ、すべて重量基準であるものと
する。
実施例1 攪拌機、温度計、遁流冷却器、滴下漏斗および不活性ガ
ス導入口を備えたフラスコ中に、エチルセロンルプの3
o。
部および末端がメチル基であって、かつポリオキシエチ
レン鎖部分の平均分子F1fが(S、000なるメチル
メタクリレート誘導体の65部を仕込んで、冑素気流中
% 160℃までケ1温し、次いでメチルメタクリレー
トの476部、n−ブチルアクリレートの210部およ
びメタクリル酸の14部よりなる混合液に史に窒素外が
12.2%で、かつ粘度が%秒なる70%ニトロセルロ
ース(l5o−プロパツール・ウェット品)の200部
を加えて予め溶解混合させておいた混合物と、他方、t
、−ブチルヒドロパーオキシドの14部とを、各別に、
簡〜トロよシ注入しつつ6時間に亘って均一に滴下M〔
合を行なった。
滴下終了後も、同温度において6時間保持させて重合を
完結せしめた。
しかるのち、得られた反応生成物の溶液を80’Cまで
冷却し、同温度で976部の水を約2時間髪して滴下し
てから、25℃まで冷却した処、僅かに青味を帯びた均
一なる、ニトロセルロースを含有したビニル系共重合体
の水性分散物が得られた。
次いで、この水1に分散物を5%アンモニア水にてpH
をアルカリ性となして得られた目的水性分散物は不揮発
分(NV)が40.2%、25℃におけるガードナーホ
ルト粘度(以下同様)が1,230cps 、pHがZ
4で、かつ平均粒子径がO12μm以下なる性状呟を有
していた。
実施例2〜8および比較例1.2 水溶性有機溶剤、親水性モノマー、共重合さすべき他の
重合性とニルモノマーおよびセルロース誘導体のそれぞ
れの種類と使用量とを、”l”z 1表に示されるよう
に変更した以外tバ実Mb例1とIIj14j*にして
各目的水性分散物ならびに各対照用の水1ト10分11
に物をイnた。
それぞれの水性分11女体の各性状値妹四表にまとめて
示す。
1し数例6 冷却用ジャケット付きのステンレス製容器でメチルメタ
クリレートの400部、n−ブチルアクリレートの23
071、’ljおよびメタクリル酸の60部を混合し、
さらに1/10秒セルロースアセテートブチレートの1
40部をも加え、ゆっくりと攪拌を鮭1石:させて均一
なる混合液を得た。
次いで、この?J、i:合液ぐ(ラウリル硫酸ナトリウ
ムの150部秒よび[トリトンX−100J(アメリカ
国ローム・アンド・ハース社製の非イオン性乳化r1]
)の20部を浴かした水の400部な加えて、ゆっくり
と攪拌を行なって粗孔イ1通シをイ【Iブこ。
別の21重合器に、0.15%硫酸第二鉄アンモニウム
水溶液の0,25部および[トリトンX−100Jの1
0部を含んだ水の781部を仕込んで器内温度を70℃
にd)M整しながら、上舵の相乳化液と、2部の過硫酸
カリウムを溶かした水の50m1と、2部の亜硫酸ナト
リウムを溶かした水の50m1とを約4時間かけて各別
に滴下せしめた処、この滴下開始後30分にして既に微
細なブロックが認められ、しかも得られた対照用アクリ
ル樹脂エマルジョンは極めて多財のブロックが発生して
おり、応用加工用に供し得ないものであった。
比較例4 メチルメタクリレートの80部とn−ブチルアクリレー
トの54部、メタクリル酸の6部、アゾビスイソブチロ
ニトリルの1.5部およびジーtert−ブチルバーオ
キシドの1.2部を、110℃に加熱しておいたキシレ
ンのioo部とn−ブタノールの40部とからなる混合
溶剤中に6時間を安して滴下し、さらに同温度に6時間
保持せしめて、NVが50.2%で、かつ粘度がX−Y
なる対照用アクリル(髪11!Fr溶液を10だ。
応ITI例1〜5および比較応用例1.2実施例1.5
.6.7および8ならびに比較例2で得られたそれぞれ
の水イテに分バl物の100部に対し、顔料含有率(p
wc)が40%になるように酸化チタンを加え、さらに
NYが40%となるように水で調整してからガラスピー
ズを加えてサンドミルにて3時間混練し、しかるのちガ
ラスピーズをI4過して各白色塗料を得た。
使方、比較例4で得られた対照用アクリル樹脂溶液に粘
IWが約1/10秒なるセルロースアセテートブチレー
トを、固形分比が10対2となるように配合させ、さら
に酸化チタンなPWCが40%になるように調整して%
サンドミルにて1時間混線せしめて、対照用の白色塗料
を得た。
次いで、それぞれの塗料をエアスペースにて軟鋼板およ
びABS板上に膜厚が30μmになるようは塗装し、し
かるのち常温で5日間乾燥せしめて各硬化塗膜を得た。
それぞれの塗膜について性能の評価を行なった処を、ま
とめて第2表に示す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、−分子中に1個のエチレン性不飽和結合と、水素原
    子ま有する親水性モノマーを1〜15重量%含有した重
    合性ビニルモノマーを水溶性有機溶剤中で共重合させて
    得られるビニル系共重合体(A)の100重量部に対し
    、ニトロセルロース、セルロースアセテートプロピオネ
    ート、セルロースアセテートブチレートおよびセルロー
    スアセテートサクシネートよりなるノ(トから選ばれる
    1種または2種以上のセルロース誘導体(Blの5〜1
    00重量部を含ませて成り、しかも上記ビニル系共重合
    体図を水中に分散せしめて成る、セルロース誘導体含有
    ビニル系共重合体の水性分散物。 2−分子中に1個のエチレン性不飽和結合と、水素原子
    またはC1〜C4のアルキル基なる末n1基をもった平
    均分子量が1,500〜15.(300なるポリオキシ
    エチレン鎖とをそれぞれ併せ有する親水性モノマーを1
    〜15重量%含有した重合性ビニルモノマーを水溶性有
    機溶剤中で共重合せしめること、次いでかくして得られ
    たビニル系共重合体(A)を水中に分散せしめること、
    加えて上記した重合性ビニル七ツマ−の共重合反応前か
    ら共重合反応後に至る間のいずれかの時点で、上記ビニ
    ル系共重合体図の100重量部に対して5〜100重加
    部となる割合で、ニトロセルロース、セルロースアセテ
    ートプロピオネート、セルロースアセテートブチレート
    およびセルロースアセテートサクシネートよシなる群か
    ら選ばれる1種または2eJ!以上のセルロース誘導体
    (Blを添加せしめることを特徴とする、セルロース誘
    導体含有ビニル系共重合体の水性分散物の製造法。
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