JPS601911Y2 - 溶接ガン装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は主として電気抵抗式の溶接ガン装置に関する。

従来この種装置として、機台にワークを下面から支承す
る位置決めガバリを上方に突出させて設けると共に上下
のストッパを有するガイドロッドを該機台からのびる支
持アームに挿通支承させてこれをその下側の駆動シリン
ダにより上下動自在に構成させ、更に１対のガンアーム
とこれを開閉する作動シリンダとから成るガン本体を該
シリンダにおいて該ロッドに挿通してばねに抗して上動
自在に支承させ、更に該ガバリの根部近傍に受座を備え
ると共に該上側のストッパにこれと協動するストッパア
ームを突設する式のものは提案されたが、この場合該ロ
ッドは該アームにおいて該受座上に重合されてこれに螺
子で結着される式を一般とするものでか）るものでは該
ガバリの交換に備えて該ロッドを一旦上動させるに際し
、該ロッドを該ガバリと分離すべく該螺子を一旦取外す
を要しこれは面倒である不都合を伴う。

本考案はか）る不都合のない装置を得ることをその目的
としたもので、機台１にワークａを下面から支承する位
置決めガバリ２を上方に突出させて設けると共に、上側
のストッパ３と下側のストッパ４とを有するガイドロッ
ド５を該機台１から側方にのびる支持アーム６に上下に
摺動自在に支承させてこれをその下側の駆動シリンダ７
により上下自在に構成させ、更に該ワークａを介して互
に対向される１対のガンアーム８，９と、これを開閉す
るその下側の作動シリンダ１０とから成るガン本体を該
シリンダ１０において該ロッド５に摺動自在に嵌合して
ばね１１に抗して上動自在に支承させ、更に該ガバリ２
の根部近傍に受座１２を備えると共に該上側のストッパ
３にこれと協動するストッパアーム１３を突設する式の
ものにおいて、該受座１２の上面にピン溝１４と該アー
ム１３の側面にこれに対向する横方向のピン１５とを備
えて成る。

図示のものでは、作動シリンダ１０の上面に略逆り字状
のカム溝２０を有するカム板２１を左右１対に固設する
と共にその中間に各側面のピン２２でこれに係合する従
動子２３を該シリンダ１０内ノヒストン２４から上方に
のびるピストンロッド２５の頂部にピン２６で連結させ
て用意腰該１対のガンアーム８，９の一方を該従動子２
３に結着してこれを可動ガンアームとして作用させると
共にその他方を該カム板２１の１対に結着してこれを固
定ガンアームとして作用させるようにした。

尚、各ガンアーム８，９はその根部からのびる各給電板
２７．２７を介してその背側のキックレスケーブル２８
に連るようにした。

更に図示のものでは該ガイドロッド５を該支持アーム６
の先端に自在接手１６を介して支承させてこれを上下に
摺動自在なばかりでなく前後方向に傾動自在に構成させ
るものでかくて該ロッド５は後述するようにピン溝１４
とピン１５とが互に係合する固定位置から上動されたと
き、傾いて倒れることが考えられ、これを防止すべく受
枠１８を備える。

即ち、上方に開口するＵ字状の受溝１７を有する受枠１
８を該ガバリ２の他側に位置して該機台１の側面に重合
してこれに結着させると共に前記したピン１５を該アー
ム１３の他側に延長して形成されるその他端のピン１９
を該受溝１７内に臨ませ、かくて該ロッド５が上動した
とき、その傾動の範囲は該ピン１９が該溝１７内を移動
する範囲に限定され、従って該ロッド５が不用意に倒れ
るようなことがなく、次で該ロッド５が下動したとき前
記したピン１５は前記したピン溝１４内に導かれるが、
この際該溝１４を上方にＶ字状に開口させてその導入が
円滑に行われるようにした。

尚、前記したピン１５．１９は共通１本のボルトから戊
り、該ボルトは前記したアーム１３とその側面に沿って
のびるブラケット１３ａとを挿通しその先端にナツトが
施されるものとする。

更に前記したガバリ２はその根部を前記した機台１に形
成される挿入溝１ａ内にその上側から挿込まれるが、こ
の場合該ガバリ２は単に挿込まれるのみで螺子による固
定がなく、かくて該ガバリ２は後述するようにピン１５
による押圧を解かれた後は、単に上方に引くのみで抜取
自在であり、該ガバリ２は次に予め別個に用意される位
置決めガバリ２ａと交換自在であり、その状態は特に第
５図及び第６図に明示の通りである。

尚、該別個のがバリ２ａは略同様にその根部近傍に受座
１２ａを備えると共にその上面にピン溝１４ａを備えて
該ピン溝１４ａにおいて該ピン１５と協動すべく構成さ
れる。

更に該ガバリ２はその一側に受座１２を有し、これにピ
ン１５の押圧力を作用されるもので偏荷重となり勝ちで
あり、これを防止すべくその他側に第２の受座３０とそ
の上面のボルト３１とを備えてこの部分にも荷重が与え
られるようにし、これは該別個のがバリ２ａについても
略同様とする。

その作動を説明するに、駆動シリンダ７を下向きに作動
させれば、ガイドロッド５はこれに伴われて下動すると
共にその上側のストッパ３はこれからのびるストッパア
ーム１３の側面のピン１５において位置決めガバリ２の
根部の受座１２上のピン溝１４に嵌合してこれを下方に
押圧すべく作用し、かくて該ロッド５はその位置に固定
されると共に位置決めガバリ２もその上側から押されて
その状態に固定となり、かくてガン本体は作動に備えら
れる。

即ちこの状態で作動シリンダ１０を作動させれば両ガン
アーム８，９は互に閉じてワークａ上に溶接が施される
。

この場合その打点位置はＡで示されるが次で該ワークａ
の形状が変更されて打点位置を変える必要がある場合に
、駆動シリンダ７を一旦上向きに作動させて該ロッド５
を一旦上動させるもので、これによればピン１５はピン
溝１４からその上方に脱出し、かくて位置決めガバリ２
は抜取自在であり、これを予め別個に用意されるガバ’
Ｊ ２ ａと交換し、次で該シリンダ７を下向きの作動
に切換えて該ロッド５を下動させる。

この状態は例えば第６図示の通りであり、打点位置は先
の点Ａから点Ｂに変更される。

この場合該ガバリ２ａは略同様に受座１２ａ上のピン溝
１４ａにおいて該ピン１５と協動される。

尚、該ロッド５を一旦上動したとき、これは多少とも傾
くが、その傾動は受枠１８で予定の範囲内に制止される
。

このように本考案によるときは、ガイドロッド５の下動
によれば、ピン１１４ａとピン１５とが互に圧接係合さ
れて該ロッド５は位置決めガバリ２を下方に押圧しつ）
その位置に固定されると共に、次でその上動によれば、
該保合が解かれて該押圧を失うもので、従来の螺子によ
る結着固定に比し構成を簡単にすると共に特に該ガバリ
の交換に際しその作業を容易にする等の効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案装置の１例の一部を截除した側面図、第２
図はその一部を截除した正面図、第３図はその上面図、
第４図は第１図のＩＶ−ＴＶ線線断断面図第５図は反対
側の側面図、第６図はそのガバリを交換した状態の側面
図である。 １・・・・・・機台、ａ・・・・・・ワーク、２・・・
・・・位置決めガバＩＪ、３． ４・・・・・・ストッ
パ、５・・・・・・ガイドロッド、６・・・・・・支持
アーム、７・・・・・・駆動シリンダ、８．９・・・・
・・ガンアーム、１０・・・・・・作動シリンダ、１１
・・・・・・ばね、１２・・・・・・受座、１３・・・
・・・ストッパアーム、１４・・・・・・ピンｉ、１５
・・・・・・ピン。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 機台１にワークａを下面から支承する位置決めガバリ２
   を上方に突出させて設けると共に、上側のストッパ３と
   下側のストッパ４とを有するガイドロッド５を該機台１
   から側方にのびる支持アーム６に上下に摺動自在に支承
   させてこれをその下側の駆動シリンダ７により上下動自
   在に構成させ、更に該ワークａを介して互に対向される
   １対のガンアーム８，９と、これを開閉するその下側の
   作動シリンダ１０とから成るガン本体を該シリンダ１０
   において該ロッド５に摺動自在に嵌合してばね１１に抗
   して上動自在に支承させ、更に該ガバリ２の根部近傍に
   受座１２を備えると共に該上側のストッパ３にこれと協
   動するストッパアーム１３を突設するものにおいて該受
   座１２の上面にピン溝１４と、該アーム１３の側面にこ
   れに対向する横方向のピン１５とを備えて戊る溶接ガン
   装置。