JPS60190545A - 無機繊維強化複合部材 - Google Patents
無機繊維強化複合部材Info
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- JPS60190545A JPS60190545A JP4739584A JP4739584A JPS60190545A JP S60190545 A JPS60190545 A JP S60190545A JP 4739584 A JP4739584 A JP 4739584A JP 4739584 A JP4739584 A JP 4739584A JP S60190545 A JPS60190545 A JP S60190545A
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Landscapes
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野
本発明は無機繊維強化複合部材に係り、とくに局部的に
無rsm帷を複合して強化するようにした無機繊維強化
複合部材に関する。
無rsm帷を複合して強化するようにした無機繊維強化
複合部材に関する。
従来技術
機械部品等の部材のある特定の箇所に、その母材構成材
料では得られないある特定の機械的あるいは物理的な特
性を付与することを目的として、無機繊維をその特定の
箇所に複合させる試みがなされている。例えば高耐熱性
、高剛性、高強度等の優れた特性を有する無機繊維の成
形体の空隙部に溶融金属を強制的に加圧充填し、加圧下
で凝固させた無機繊維強化複合材(以下1” RMと称
する。
料では得られないある特定の機械的あるいは物理的な特
性を付与することを目的として、無機繊維をその特定の
箇所に複合させる試みがなされている。例えば高耐熱性
、高剛性、高強度等の優れた特性を有する無機繊維の成
形体の空隙部に溶融金属を強制的に加圧充填し、加圧下
で凝固させた無機繊維強化複合材(以下1” RMと称
する。
)をエンジン等の部品として用いるようにする試みがな
されている。
されている。
このようなFlでMにおいて、無+i繊帷の体積充填割
合(以下■[と称する。)は、その値が高い方が複合部
の特性を向上させることができるようになる。しかし同
時にこの場合には、F尺Mの複合部と非複合部での剛性
、強度、熱膨張係数等の機械的あるいは物理的特性に大
きな差が生ずるのが普通である。従来よりこのようなF
RMに、加熱と冷却の繰返しから成る熱応力等が負荷さ
れると、複合部と非複合部との境界部分において、とく
に非複合部側において、亀裂がしばしば発生ずるという
不具合があった。最悪の場合には、FRMのV「を比較
的高くした状態において、複合部材の母材の強化を目的
として、焼入れの熱処理を施した時点で、早くも前述の
境界部において亀裂の発生が見られた。これは複合部と
非複合部との間での熱膨服係数の差が原因どなり、熱応
力が発生して境界部が耐えられなくなるからであると考
えられる。さらに無機繊維の複合部と非複合部との境界
部分のところで、機械加工の際に段差ができ、機械加工
に必要な加工精度が得られなくなるという不都合があっ
た。
合(以下■[と称する。)は、その値が高い方が複合部
の特性を向上させることができるようになる。しかし同
時にこの場合には、F尺Mの複合部と非複合部での剛性
、強度、熱膨張係数等の機械的あるいは物理的特性に大
きな差が生ずるのが普通である。従来よりこのようなF
RMに、加熱と冷却の繰返しから成る熱応力等が負荷さ
れると、複合部と非複合部との境界部分において、とく
に非複合部側において、亀裂がしばしば発生ずるという
不具合があった。最悪の場合には、FRMのV「を比較
的高くした状態において、複合部材の母材の強化を目的
として、焼入れの熱処理を施した時点で、早くも前述の
境界部において亀裂の発生が見られた。これは複合部と
非複合部との間での熱膨服係数の差が原因どなり、熱応
力が発生して境界部が耐えられなくなるからであると考
えられる。さらに無機繊維の複合部と非複合部との境界
部分のところで、機械加工の際に段差ができ、機械加工
に必要な加工精度が得られなくなるという不都合があっ
た。
発明の目的
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであっ
て、局部的に無機繊維を複合して強化するようにした無
機繊維強化複合部材において、無機u&紺の複合部と非
複合部との境界部における亀裂の発生を防止するととも
に、境界部のところでの機械加工の際における段差の発
生を防止し、心数な加工精度が得られるようにした無機
繊維強化複合部材を提供することを目的とするものであ
る。
て、局部的に無機繊維を複合して強化するようにした無
機繊維強化複合部材において、無機u&紺の複合部と非
複合部との境界部における亀裂の発生を防止するととも
に、境界部のところでの機械加工の際における段差の発
生を防止し、心数な加工精度が得られるようにした無機
繊維強化複合部材を提供することを目的とするものであ
る。
とくに本発明は、溶融金属を加圧下で複合される無機繊
維成形体の空隙部に充填して結合させるようにした無機
繊維強化複合部材に用いて好適なものである。
維成形体の空隙部に充填して結合させるようにした無機
繊維強化複合部材に用いて好適なものである。
発明の構成と作用
本発明は、局部的に無mM&紺を複合して強化づ゛るよ
うにした無機繊維強化複合部材にJ3いて、前記無機$
1紺が複合された部分と前記無機繊維が複合されていな
い部分との間の少なくとも一部の境界部で、この無機繊
維の体積充填率を前記前(幾繊維が複合された部分の中
心よりも小さな値とするとともに、この境界部から遠く
なるに従って前記体積充填率を漸次増加させるようにし
たことを特徴とする無機繊維強化複合部材に関するもの
である。
うにした無機繊維強化複合部材にJ3いて、前記無機$
1紺が複合された部分と前記無機繊維が複合されていな
い部分との間の少なくとも一部の境界部で、この無機繊
維の体積充填率を前記前(幾繊維が複合された部分の中
心よりも小さな値とするとともに、この境界部から遠く
なるに従って前記体積充填率を漸次増加させるようにし
たことを特徴とする無機繊維強化複合部材に関するもの
である。
とくに本発明の主たる特徴は、無11111i維強化複
合部材(FRM)における繊維の体積充填率V「を、無
機繊維が複合された部分と複合されていない部分との境
界部において最少にし、境界部より遠ざかるに従って漸
増するようにすることである。
合部材(FRM)における繊維の体積充填率V「を、無
機繊維が複合された部分と複合されていない部分との境
界部において最少にし、境界部より遠ざかるに従って漸
増するようにすることである。
すなわち境界部におけるV[を小さくすることによって
、境界部での熱膨服挙動等の急激な変化を避りようとす
るものである。このような構成によって、境界部での熱
応力の集中的な発生が抑制される結果、境界部における
亀裂の発生が防止されることを見いだした。FRM中の
繊維のVfを境界部から離れるに従って漸増させる具体
的な構成としては、複合される無m繊維の成形体の密度
を、境界部から速ざかるにつれて漸増させればよく、あ
るいはまた境界部側の密度の小さいII維成形体から中
心側の密度の大きい成形体に段階的に組合せ−C用いる
ようにすればよい。
、境界部での熱膨服挙動等の急激な変化を避りようとす
るものである。このような構成によって、境界部での熱
応力の集中的な発生が抑制される結果、境界部における
亀裂の発生が防止されることを見いだした。FRM中の
繊維のVfを境界部から離れるに従って漸増させる具体
的な構成としては、複合される無m繊維の成形体の密度
を、境界部から速ざかるにつれて漸増させればよく、あ
るいはまた境界部側の密度の小さいII維成形体から中
心側の密度の大きい成形体に段階的に組合せ−C用いる
ようにすればよい。
一般に無(幾Nj&維成形体の空隙部に溶融金属が加圧
下で充填されて複合される場合には、繊維が複合されて
いる部分とm維が繊維が複合されていない部分との境界
部における繊維の体積充填率Vf【ま、2〜5%である
が、■[が5%を超えると、どうしても加熱、冷却等の
熱応力負荷により境界部での亀裂の発生が不可避になり
勝ちである。−万Vfを2%以下にすることは実用的で
ない。何故ならば、繊維成形体の空隙部には溶融金属が
加圧下で充填されるために、このような低いVfにする
と、繊維成形体が圧縮され、所期の低い■rが得られな
いのが実状だからである。かくして境界部における体積
充填率V[は望ましくは2〜3%であってよい。これに
対して境界部から充分に遠い位置における体積充填率は
、その部材の用いられる用途等に応じて任意に高くする
ことが可能であって、必要であれば数十パーセントの値
としてよい。
下で充填されて複合される場合には、繊維が複合されて
いる部分とm維が繊維が複合されていない部分との境界
部における繊維の体積充填率Vf【ま、2〜5%である
が、■[が5%を超えると、どうしても加熱、冷却等の
熱応力負荷により境界部での亀裂の発生が不可避になり
勝ちである。−万Vfを2%以下にすることは実用的で
ない。何故ならば、繊維成形体の空隙部には溶融金属が
加圧下で充填されるために、このような低いVfにする
と、繊維成形体が圧縮され、所期の低い■rが得られな
いのが実状だからである。かくして境界部における体積
充填率V[は望ましくは2〜3%であってよい。これに
対して境界部から充分に遠い位置における体積充填率は
、その部材の用いられる用途等に応じて任意に高くする
ことが可能であって、必要であれば数十パーセントの値
としてよい。
実施例
以下本発明を図示の一実施例につき説明する。
本実施例はこの発明を直径が120mのディーゼル機関
用ピストンに適用したものである。ディーゼル機関用ピ
ストンは、一般にその頂部において厳しい熱的あるいは
機械的な応力を受けるエンジン部品であるために、この
ようなピストンのとくに頂部に無機繊維を複合して強化
することは、その信頼性を向上させる上で意義が大きい
。
用ピストンに適用したものである。ディーゼル機関用ピ
ストンは、一般にその頂部において厳しい熱的あるいは
機械的な応力を受けるエンジン部品であるために、この
ようなピストンのとくに頂部に無機繊維を複合して強化
することは、その信頼性を向上させる上で意義が大きい
。
まずこのピストンの頂部に複合される無機繊維成形体の
構成について述べると、ここでは無機繊維として炭化珪
素ウィスカ(例えば東海カーボン(株)製「1〜−カマ
ックス」)が用いられた。その直径は約1μm以下であ
り、弾性率はほぼ50000 kg/ d、またその熱
膨張係数は、常温においてほぼ4X10−6/’Cのも
のを用いた。このような無機繊維を用いて第1図および
第2図に示すような成形体を用意した。すなわち無機繊
維成形体1は第1図J3よび第2図に示すように、3つ
のリング状部2.3.4から構成されており、中心側の
リング状をなす無機繊維成形体2は15%のV[を6f
5えている。これに対して第2の成形体3は8%のVf
になっており、また一番外側のリング状の成形体4は3
%のVfを有している。
構成について述べると、ここでは無機繊維として炭化珪
素ウィスカ(例えば東海カーボン(株)製「1〜−カマ
ックス」)が用いられた。その直径は約1μm以下であ
り、弾性率はほぼ50000 kg/ d、またその熱
膨張係数は、常温においてほぼ4X10−6/’Cのも
のを用いた。このような無機繊維を用いて第1図および
第2図に示すような成形体を用意した。すなわち無機繊
維成形体1は第1図J3よび第2図に示すように、3つ
のリング状部2.3.4から構成されており、中心側の
リング状をなす無機繊維成形体2は15%のV[を6f
5えている。これに対して第2の成形体3は8%のVf
になっており、また一番外側のリング状の成形体4は3
%のVfを有している。
このような無機繊維成形体1は、第3図に示す円筒型5
と下型6とから成る金型内に装着された。
と下型6とから成る金型内に装着された。
下型6の上面には、ピストンの燃焼室を形成するための
突部7が設【プられており、この突部7の周囲に上記無
機繊維成形体1が取付けられた。そしてこの金型5.6
のキャビティ内に、アルミニウム合金(JIS AC8
A)の750℃の溶湯8を所定量注入した後、パンチ型
9によってこの溶湯8に直接1500kg/cdの圧力
を加え、この溶湯8を加圧下で凝固さゼた。なおこのア
ルミニウム合金の熱膨張係数は、常温でほぼ21 X
10−’/℃である。
突部7が設【プられており、この突部7の周囲に上記無
機繊維成形体1が取付けられた。そしてこの金型5.6
のキャビティ内に、アルミニウム合金(JIS AC8
A)の750℃の溶湯8を所定量注入した後、パンチ型
9によってこの溶湯8に直接1500kg/cdの圧力
を加え、この溶湯8を加圧下で凝固さゼた。なおこのア
ルミニウム合金の熱膨張係数は、常温でほぼ21 X
10−’/℃である。
このようにして第4図に示すようなピストン10を得た
。このピストン10はその頂面に四部から成る燃焼室1
1が形成されるとともに、この燃焼室11の開口縁部が
、無機繊維成形体1によって複合強化されている。そし
てこの無機NIA紺成形成形体空隙部には、上記アルミ
ニウム合金の溶湯8が注入されて強固に結合されている
。そしてこの無機繊維成形体1のV[が15%のリング
状部2が燃焼室11の開口縁部に位置するとともに、ピ
ストン10の金属母材との境界部にはVfが3%のリン
グ状部4が位置し、2つのリング状部2.4の間に、中
間のVf、ずなわちV[が8%のリング状部3が位置す
るようになっている。従って最も高いV[を有するリン
グ状部2が、ピストン10の頂面の厳しい熱的あるいは
機械的な応力条イ′1の下にさらされ、このピストン1
0のとくに燃焼3ご11の開口縁部を補強する。これに
対して外側の2つのリング状部3.4は、このピストン
10の成形体1によっ−C補強された部分と補強されC
いない非複合部との境界部にお(〕る熱熱膨張係や強度
の急激な変化を防止するようにしている。
。このピストン10はその頂面に四部から成る燃焼室1
1が形成されるとともに、この燃焼室11の開口縁部が
、無機繊維成形体1によって複合強化されている。そし
てこの無機NIA紺成形成形体空隙部には、上記アルミ
ニウム合金の溶湯8が注入されて強固に結合されている
。そしてこの無機繊維成形体1のV[が15%のリング
状部2が燃焼室11の開口縁部に位置するとともに、ピ
ストン10の金属母材との境界部にはVfが3%のリン
グ状部4が位置し、2つのリング状部2.4の間に、中
間のVf、ずなわちV[が8%のリング状部3が位置す
るようになっている。従って最も高いV[を有するリン
グ状部2が、ピストン10の頂面の厳しい熱的あるいは
機械的な応力条イ′1の下にさらされ、このピストン1
0のとくに燃焼3ご11の開口縁部を補強する。これに
対して外側の2つのリング状部3.4は、このピストン
10の成形体1によっ−C補強された部分と補強されC
いない非複合部との境界部にお(〕る熱熱膨張係や強度
の急激な変化を防止するようにしている。
本実施例に係るピストン10の、無機IJli紺1によ
って複合された部分と非複合部との境界部での熱応力に
よる亀裂の発生を、従来の綴紐強化ピストンと比較して
みた。なお従来の繊維強化ピストンとして、同一性状の
炭化珪素ウィスカによる均一密度の繊維成形体、すなわ
ちVfが15%の均一41成形体にJ、って強化された
ピストンを用いた。
って複合された部分と非複合部との境界部での熱応力に
よる亀裂の発生を、従来の綴紐強化ピストンと比較して
みた。なお従来の繊維強化ピストンとして、同一性状の
炭化珪素ウィスカによる均一密度の繊維成形体、すなわ
ちVfが15%の均一41成形体にJ、って強化された
ピストンを用いた。
そして本実施例に係るピストン10と、従来の均−密度
の無機繊維によって複合されたピストンとを、第4図に
小づように高周波加熱装置12によつで加熱するととも
に、圧縮空気ににって冷却するという加熱、冷却のサイ
クルを加えた。この熱サイクルは第5図に示すグラフの
ようになっており、加熱時における燃焼室11の開口縁
部の温度は400℃に達し、この後席Mjによって1り
O℃に冷却1されるような加熱冷却のサイクルがピスト
ン10および従来のピストンに負萄された。この耐熱試
験の結果、本実施例に係る総ての、すなわち5個のピス
トンは、5000リイクルの熱IQ 前によっても、繊
維成形体1とピストン10の金kJ曵母材との間の」3
)異部において亀裂が全く認められなかった。これに対
して従来の方法によって強化された5つのピストンの総
てには、4000 」ノイクルで境界部に亀裂が発生し
ていた。
の無機繊維によって複合されたピストンとを、第4図に
小づように高周波加熱装置12によつで加熱するととも
に、圧縮空気ににって冷却するという加熱、冷却のサイ
クルを加えた。この熱サイクルは第5図に示すグラフの
ようになっており、加熱時における燃焼室11の開口縁
部の温度は400℃に達し、この後席Mjによって1り
O℃に冷却1されるような加熱冷却のサイクルがピスト
ン10および従来のピストンに負萄された。この耐熱試
験の結果、本実施例に係る総ての、すなわち5個のピス
トンは、5000リイクルの熱IQ 前によっても、繊
維成形体1とピストン10の金kJ曵母材との間の」3
)異部において亀裂が全く認められなかった。これに対
して従来の方法によって強化された5つのピストンの総
てには、4000 」ノイクルで境界部に亀裂が発生し
ていた。
−力木実施例に係るピストン10を用いて、500℃か
ら焼入れし、200℃で人工時硬の熱処理を施して母材
を強化したが、複合部と非複合部との間の境界部におけ
る亀裂の発生等の不具合は何ら見られなかった。これに
対して従来の繊組強化ビストンでは、既に焼入れの峙点
て境界部の約1/3の部分に亙り亀裂が発生していた。
ら焼入れし、200℃で人工時硬の熱処理を施して母材
を強化したが、複合部と非複合部との間の境界部におけ
る亀裂の発生等の不具合は何ら見られなかった。これに
対して従来の繊組強化ビストンでは、既に焼入れの峙点
て境界部の約1/3の部分に亙り亀裂が発生していた。
このように本実施例に係るピストン10・が、とくに無
+111i維成形体1の複合部と非複合部との境界にお
いて、亀裂が発生しないのは、主として熱膨張係数の急
激な変化が存在しないからであると考察される。ちなみ
に本実施例に係るピストン10の常温から400℃の間
の熱膨張係数を測定してみたところ、非複合のアルミニ
ウム合金の母材で約25×10−6/℃、■「が3%の
複合部でほぼ23X10−6/℃、■[が15%の複合
部で約20X10−6/℃という結果が得られ、無機繊
維の複合部と非複合部との境界領域における急激な熱膨
張係数の変化が避けられたことが明らかになっている。
+111i維成形体1の複合部と非複合部との境界にお
いて、亀裂が発生しないのは、主として熱膨張係数の急
激な変化が存在しないからであると考察される。ちなみ
に本実施例に係るピストン10の常温から400℃の間
の熱膨張係数を測定してみたところ、非複合のアルミニ
ウム合金の母材で約25×10−6/℃、■「が3%の
複合部でほぼ23X10−6/℃、■[が15%の複合
部で約20X10−6/℃という結果が得られ、無機繊
維の複合部と非複合部との境界領域における急激な熱膨
張係数の変化が避けられたことが明らかになっている。
以上本発明を図示の一実施例につき述べたが、本発明は
上記実施例によって限定されることなく、本発明の技術
的思想に基づいて各種の変更が可能である。例えば上記
実施例は本発明をディーゼル(幾関用のピストンに適用
したものであるが、本発明はその他各種の無機繊維強化
複合部材に適用可能である。またピストンに適用する場
合においても、繊維によって強化される部分は、頂面の
燃焼室の開口縁部に限定されることなく、トップランド
や、ピストンリング満を含む部分であってもJ:い。ま
た無機繊維は耐熱性ばかりでなく、耐摩耗性を向上させ
るために用いられるものであってもよく、炭素珪素ウィ
スカのほか炭素繊組、アルミナ繊維、窒化珪素ウィスカ
、炭化硼素ウィスカ、アルミナウィスカなど各種の長1
1i 114あるいはウィスカが有効に適用される。
上記実施例によって限定されることなく、本発明の技術
的思想に基づいて各種の変更が可能である。例えば上記
実施例は本発明をディーゼル(幾関用のピストンに適用
したものであるが、本発明はその他各種の無機繊維強化
複合部材に適用可能である。またピストンに適用する場
合においても、繊維によって強化される部分は、頂面の
燃焼室の開口縁部に限定されることなく、トップランド
や、ピストンリング満を含む部分であってもJ:い。ま
た無機繊維は耐熱性ばかりでなく、耐摩耗性を向上させ
るために用いられるものであってもよく、炭素珪素ウィ
スカのほか炭素繊組、アルミナ繊維、窒化珪素ウィスカ
、炭化硼素ウィスカ、アルミナウィスカなど各種の長1
1i 114あるいはウィスカが有効に適用される。
R」Jと亙茸−
以上のように本発明は、無IHM組が複合された部分と
無機繊維が複合されていない部分との間の少なくとも一
部の境界部で、この無機lB紺の体積充填率を無機繊維
が複合された部分の中心よりも小さな値とするとともに
、この境界部から遠くなるに従って体積充填率を漸次増
加させるようにしたものである。従って本発明によれば
、境界部における物理的あるいは機械的な性質が急激に
変化することを防止することができ、どくに熱膨III
M係数の急激な変化を防止することにより、母材強化の
ための熱処理が可能になり、あるいはまた複合強化した
い部分の無[1111の体積充填率を充分に高くするこ
とが可能になり、さらには機械加工■テの段差の発生を
防止できる。
無機繊維が複合されていない部分との間の少なくとも一
部の境界部で、この無機lB紺の体積充填率を無機繊維
が複合された部分の中心よりも小さな値とするとともに
、この境界部から遠くなるに従って体積充填率を漸次増
加させるようにしたものである。従って本発明によれば
、境界部における物理的あるいは機械的な性質が急激に
変化することを防止することができ、どくに熱膨III
M係数の急激な変化を防止することにより、母材強化の
ための熱処理が可能になり、あるいはまた複合強化した
い部分の無[1111の体積充填率を充分に高くするこ
とが可能になり、さらには機械加工■テの段差の発生を
防止できる。
第1図は本発明の一実施例に係るピストンの燃焼室の開
口縁部を複合強化するための無機繊岸1成形体の分解斜
視図、第2図は同縦断面図1、第3図はこの無機繊組成
形体を複合して鋳造するlこめのピストンの鋳造装置の
縦断面図、第4図【まこの鋳造装置によって鋳造された
ピストンの断面図、第5図はこのピストンの耐熱試験の
熱サイクルの状態を承りグラフである。 1・・・無機繊組成形体、2.3.4・・・リング状部
、10・・・ビス]〜ン、11・・・燃焼室。 代理人 松 村 修 第5図 −間
口縁部を複合強化するための無機繊岸1成形体の分解斜
視図、第2図は同縦断面図1、第3図はこの無機繊組成
形体を複合して鋳造するlこめのピストンの鋳造装置の
縦断面図、第4図【まこの鋳造装置によって鋳造された
ピストンの断面図、第5図はこのピストンの耐熱試験の
熱サイクルの状態を承りグラフである。 1・・・無機繊組成形体、2.3.4・・・リング状部
、10・・・ビス]〜ン、11・・・燃焼室。 代理人 松 村 修 第5図 −間
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1、局部的に無機繊維を複合して強化するようにした無
機pAm強化複合部材において、前記無機繊維が複合さ
れた部分と前記無機繊維が複合されていない部分との間
の少なくとも一部の境界部で、この無機II llfの
体積充填率を前記無機繊維が複合された部分の中心より
も小さな値とするとともに、この境界部から遠くなるに
従って前記体積充填率を漸次増加させるようにしたこと
を特徴とする無機繊維強化複合部材。 2、面記境界部から遠くなるに従って前記体積充填率を
段階的に増加させるようにしたことを特徴とする特許請
求の範囲第1項に記載の無機繊維強化複合部材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4739584A JPS60190545A (ja) | 1984-03-12 | 1984-03-12 | 無機繊維強化複合部材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4739584A JPS60190545A (ja) | 1984-03-12 | 1984-03-12 | 無機繊維強化複合部材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS60190545A true JPS60190545A (ja) | 1985-09-28 |
Family
ID=12773921
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4739584A Pending JPS60190545A (ja) | 1984-03-12 | 1984-03-12 | 無機繊維強化複合部材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS60190545A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0288730A (ja) * | 1988-09-26 | 1990-03-28 | Izumi Ind Ltd | セラミックウイスカー強化軽合金複合材とその製造方法 |
US5354398A (en) * | 1991-08-21 | 1994-10-11 | Sumitomo Electric Industries, Ltd. | Method of manufacturing fiber-reinforced composites having a gradient function |
US5354528A (en) * | 1990-12-26 | 1994-10-11 | Tokai Carbon Co., Ltd. | Process for producing preform for metal matrix composite |
CN106086578A (zh) * | 2016-07-07 | 2016-11-09 | 无锡戴尔普机电设备有限公司 | 一种新型风量调节阀轴套材料 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5066713A (ja) * | 1973-10-17 | 1975-06-05 | ||
JPS60135553A (ja) * | 1983-12-23 | 1985-07-18 | Nissan Motor Co Ltd | 繊維複合部材の製造方法 |
-
1984
- 1984-03-12 JP JP4739584A patent/JPS60190545A/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5066713A (ja) * | 1973-10-17 | 1975-06-05 | ||
JPS60135553A (ja) * | 1983-12-23 | 1985-07-18 | Nissan Motor Co Ltd | 繊維複合部材の製造方法 |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH0288730A (ja) * | 1988-09-26 | 1990-03-28 | Izumi Ind Ltd | セラミックウイスカー強化軽合金複合材とその製造方法 |
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CN106086578A (zh) * | 2016-07-07 | 2016-11-09 | 无锡戴尔普机电设备有限公司 | 一种新型风量调节阀轴套材料 |
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