JPS60190543A - 溶接缶用アルミニウム板 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は溶接缶用アルミニウム板に関し、さらに詳しく
は、製缶用素材として好適な溶接性に優れた容器用のア
ルミニウム板に関するものである。

一般に、アルミニウム缶は深絞り加工を適用するＤＴ方
式による製缶方法が広く採用されてきており、ブリキ缶
のように電気抵抗溶接による製缶方法、例えば、スード
ロニック溶接法は採用されそいない。その理由としては
、ブリキ缶の主な用途である内圧がかからない容器は、
容器自身で強度を保持する必要から上記のＤ１方式は強
度の面から採用しにくいためである。

しかしなが呟例えば異形缶のような変形缶の場合には、
強加工を行なうので加工性の極めて良好なアルミニウム
、即ち、溶接により（■ｊを製造することのできるアル
ミニウム板が要望されている。

しかして、アルミニウムの溶接法にはアーク溶接法、〃
ス溶接法および抵抗溶接法等があるが、本発明に係る溶
接缶用アルミニウム板に適用する溶接法は、抵抗溶接法
のうち特に、マツシュシーム溶接法である。

そして、このマツシュシーム溶接法を使用してアルミニ
ウム缶を製造することは、特開昭５８−０２５８８１号
公報に記載の通りの、対向する面に薄い電気絶縁皮膜を
密着形成させる方法があるのみであるが、この方法には
次に示すような問題点がある。

（イ）対向する面だけに薄い電気絶縁皮膜を密着形成さ
せるために、形成時に対向面以外をマスキング等を行な
う必要があり、工業的に連続産業が行ないｉｌＦいとい
うことと費用が萬むこと。

（ロ）第１図に示すように、母材１を溶接した場合に、
溶接部２に連続している溶接継手断面の３の部分は電気
絶縁皮膜が残存し易く未溶着部となり、溶接後の加＝［
時にこの未溶着部３が７ツチとなり加工性が著しく劣化
すること。

また、アルミニウム板の場合には、上記（イへ（ロ）の
問題点ＩＪＪ、外に次に示す問題点が潜在する。

（ハ）アルミニ・シム板の固有抵抗が小さいので、電極
と被溶接月との間の接触抵抗が大きく影響し、その部分
にＩ５いても多大の発熱を招来し、局部溶融散りを発生
し易いこと。

（ニ）アルミニ・シム板の熱伝導性が良好なため、上記
（ハ）のように局部溶融が生しると板厚方向に貫通し易
くなって電極を汚損し、ワイヤマツシュシーム溶接法を
適用するとワイヤが切断し易くなって取扱いが難がしい
こと。

本発明は上記したようにアルミニウム板を抵抗溶接して
缶を製造する場合の種々な問題点を解決したものであっ
て、本発明者は鋭意研究の結果、電気抵抗溶接による製
缶方法に適用した場合に充分な諸性質を具備する溶接製
缶用のアルミニウム板（容器用アルミニウム板）を開発
したもので、この開発したアルミニウム板は、電気抵抗
溶接法を適用した場合に、容器において要求される必要
、かつ、充分な溶接継手強度を得るための適止な溶接条
件の範囲が広く、また、溶接部に欠陥のない広範な溶接
条件を有する製缶用材に適した溶接性に優れた容器用ア
ルミニウム板であって、溶接前処理として絶縁皮膜を４
−＝）着させたり、或いは、表面酸化膜を槻械的、化学
的に除去する必要がなく、抵抗溶接、特にマツシュシー
ム溶接を行すうコトが可能であり、がっ、良好な溶接性
が得られ、溶接缶として塗膜密着性向上のため薄い表面
処理膜を付着させても溶接性は殆んど曜害されない溶接
缶用アルミニウム板を提供するものである。

本発明に係る溶接缶用アルミニウム板は、（１）Ｍｇ含
有量を０．３０＋ｕＬ％以下に規制し、残部Ａ１および
不純物からなることを特徴とする溶接缶用アルミニウム
板を第１の発明とし、（２）Ｍｇ含有量を０．３０Ｉｌ
ｌＬ％以下に規制し、残部ＡＩおよび不純物からなるア
ルミニウム板と該アルミニウム板より強度の高いアルミ
ニウム合金板とをクラッドしたことを特徴とする溶接缶
用アルミニウム板を第２の発明とする２つの発明よりな
るものである。

以下、本発明に係る溶接缶用アルミニウム板について訂
、ｔＪｌ＋に説明する。

本発明に係る溶接缶用アルミニウム板１こおいて、Ｍ、
含有室、を０．３０＋ｕＬ％以下に規制することにより
、Ｎ録酸化物の生成か殆んどないので、金属素地同志の
接触が良好であり、抵抗溶接の際に先端が平担な電極を
用いても過熱溶融することがなく、散りの発生を防止す
ることが可能であり、即ち、電（４；直下の接触部全面
が通電の極く初期においても一様に通電溶融するように
なり、散りの発生による電流の」−限を著しく拡大する
ことが可能となり、強度の面からし好ましい。

本発明に係る溶接缶用アルミニウム板の母合金としては
１．ＪＩＳ１××Ｘ番、３ＸＸ、Ｘ番、５×××番台系
のアルミニウム合金が挙げられる。

また、本発明に係る溶接缶用アルミニウム板は上記に説
明したように、Ｍｇ含有量を０．３軸ｉ％以下に規制し
ているので、その表面層同志は拡散接合が非常に容易で
あって溶融周囲部の、所謂、コロナボンド部も継手強度
に寄与し、たとえ溶融部が溶接長手方向にオーバ′−ラ
ップしなくともその圧接部で気密性を持たせることが可
能で適正溶接条件の範囲はさらに広＜３！ｌ容され、さ
らに、本発明に係る溶接缶用アルミニウム板の表面層は
強度か低いので変形し易く、良好な溶接部を４’ｌｊ、
るために必要な加圧力を抑えることも可１１シであり器
物全体の変形量を小さくすることができる。また、本発
明に係る溶接用アルミニウム板の表面溶融層はＭｇを殆
んど含有しないのでＭｇ特有の酸化物を溶融部に含まれ
るという恐れはなく、溶融部近傍の冶金的性質の変化も
少なく安定な溶接部が得られる。

さらに、本発明に係る溶接缶用アルミニウム板はｈ４ｓ
含有量を０．３０ｗＬ％以下に規制しているために、非
常に強度が低く変形し易いものであるのでこの板を５μ
ｍｆ１以上の厚さの皮材とし、芯材としてこの皮材より
強度が高い通常量として用いられるＡ３１８２、Ａ　５
０８６、Ａ３００４をクラッドすれば、薄肉であっても
強度の高い溶接缶用アルミニウム板かｊｌられる。この
場合、安定した溶接性を１するためには、Ｍ８含有量を
０．３０ｗｔ％以下に規制したアルミニウム板の厚さは
５μｍ以」二とするのがよく、５μ（０末：；＜ｉの厚
さでは上記した効果を１Ｍることができない。

なお、本発明に係る溶接缶用アルミニウム板を抵抗溶接
、例えば、マツシュシーム溶接を行なう場合について説
明すると、本発明に係る溶接缶用アルミニウム板は表面
部の強度が低いため、第２図（、）に示すように、第２
図（ｂ）の従来材とは異なって、ミクロ的な意味におけ
る電極・板間、板・板間の実質的な接触面積が人外くな
るため矢印に示１多数の通電径路が硫保され、溶融は局
部的に発生せず、マクロ的な意味における板・板間の接
触面゛全面に生じさせること力呵能で、散り発生による
電流上限はなく、より広い電流範囲において安定した溶
接が可能となる。

次に、本発明に係る溶接缶用アルミニウム板の実施例を
説明し、併せて比較例を説明する。

実施例 第１表（１）に、使用するアルミニウム板の名称、調質
、板厚、溶接面の状態を示し、第１表（２）に、溶接面
の含有成分と成分割合、通電中の電極間抵抗、適正溶接
電流範囲および散９の発生状態について示す。

１、第１表（２）における評価基準。

◎・・著しく良好、○・・良好、Δ・・やや劣る、×・
・劣る ２、第１表（２）における評価方法。

銅ワイヤ使用のスードロニック溶接磯使用のワイヤマツ
シュ溶接法による評価。

（１）電極間抵抗 通電中の電極間抵抗が著しく大きいもの　×皮膜の影響
がなく通電中の電極間抵抗が茗しく低いもの　◎ （２）適正電流範囲 範囲が存在しないもの　× 範囲力惜しく広いもの　◎ （３）散りの発生 表面、内面の散りの発生状態を観察。

この第１表（２）がら明らかなように、本発明に係る溶
接缶用アルミニウム板のＭＳ含有量が０．３０ｗｔ％以
下の実施例が比較例に比して、通電中の電極間抵抗、適
正溶接電流範囲および散りの発生状態において格段に優
れていることがわかる。

以上説明したように、本発明に係る溶接缶用アルミニウ
ム板は」１記の構成を有しているものであるから、電気
抵抗溶接により缶を製造する場合に、容器として必要な
溶接継手強度を１灯るための溶接条件の範囲が広く、ま
た、溶接部に欠陥のない優れた効果を有するものである
。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来材を使用し場合の溶接継手部を示す断面図
、第２図（ａ）（１））は本発明に係る溶接缶用アルミ
ニウム板と従来材との抵抗溶接の状態を示す図である。 １・・母材、２・・溶接部、３・・未溶着部。 才１図 矛２ｖＡ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 （１，）Ｍｇ含有量を０．３０ｗＬ％以下に規制し、残
   部Ａ１および不純物からなることを特徴とする溶接缶用
   アルミニウム板。 （２）Ｍｇ含有量を０，３０ｗｔ％以下に規制し、残部
   Ａ１および不純物からなるアルミニウム板と該アルミニ
   ウム板より強度の高いアルミニウム合金板とをクラッド
   したことを特徴とする溶接缶用アルミニウム板。