JPS6018842B2 - 差動形シリンダの流体切換装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、一合のポンプで駆動される差動形シリンダの
流体切襖装置に関し、その特徴とするところは、電磁切
襖弁その他の電気制御部品を有しない簡潔かつ安価な構
成で、差動形シリンダの往復運動の自動化と、その往復
運動の周期および行程を簡便に調整し得るようにした点
にある。

以下本発明の実施例を図面について説明する。第１図に
おいて、１はピストン２に直径の異なるピストンロッド
３，４を対設した差動形シリンダ、６は小径のピストン
ロッド４と対向するテーフル、５はテーブル６に固定さ
れたワーク、７はポンプである。ポンプ７は２本の分岐
管路８，９を有し、分岐管路８は差動形シリング１の受
圧面積の小さい客室１０に、分岐管路９は３方向切換弁
１１のポンプボート１２に、各接続されている。３方向
切換弁１１はそのアクチュェータポート１３を管路１４
で差勤形シリンダ１の受圧面積の大きい容室１５に、残
りタンクボート１６を戻り管路１７でタンク１８に、各
連通するとともに、管路１４はリリーフ弁２０を介装し
た戻り管路２１でタンク１９に蓮適する。

分岐管路８はその中間に管格２２を分岐してこれにシー
ケンス弁２３を配設し、シーケンス弁２３の出口は管路
２４で３方向切換弁１１のパイロット室２５に連結し、
管路２４は可変絞り弁２６を介装した流体排出用管路２
７でタンク１８に蓮通してある。第２図に示すものは、
第１図に示す回路構成のうち、流体排出用管路２７のみ
変更したものである。即ち、第１図では流体排出用管略
２７の他端をタンク１８に接続するのに対し、第２図に
示すものは、流体排出用管路２７′を分岐管路８に接続
し、この接続点と可変絞り弁２６との間にパイロット室
２５への流体流れを阻止するチェック弁２８を介装する
ことにより、切換弁１１の位置Ｂから位置Ａへの切換え
の際、パイロット室２６の流体を分岐管略８へ逃がすよ
うにしている。また、第３図に示すものは、第２図に示
す回路構成のうち可変絞り弁２６の位置を変更したもの
で、流体排出用管路２７′はチェック弁２８のみとし、
３方向切換弁１１のばね室２９と戻り管路２１のリリー
フ弁２０下流側とを管路３０で結び「この管路３川こ可
変絞り弁２６とばね室２９への流体流れを阻止するチェ
ック弁３１とを並列に配設してある。しかして、前記３
方向切襖弁１１の設定ばね３２力に対応するパイロット
圧力は前記リリーフ弁２０の設定圧力よりも高く前記シ
ーケンス弁２３の設定圧力よりも低く定めている。

つぎに作用を説明する。

第１図において、３方向切換弁１１が位置Ａにある図示
状態では、ポンプ７からの作動流体は分岐管路８から差
動形シリンダ１の一方の客室１０１こ流入し、他方の客
室１５の流体は３方向切換弁１１を通ってタンク１８へ
逃げるので、ピストン２は図において左行している。ピ
ストンロッド４がワーク５に突き当たると客室１０の圧
力が上昇し、その圧力がシーケンス弁２３の設定圧力を
越えると、シーケンス弁２３が開き分岐管路８からのパ
イロット圧力が３方向切換弁１ １のパイロット室２５
に作用し、３方向切襖弁１１は位置Ａから位置Ｂに切換
わる。これにより、差動形シリンダ１の客室１０と１５
は蓮通し、ピストン２は両側の有効受圧面積の差に基づ
き図において右行する。また、３方向切換弁１１が位置
Ａから位置Ｂに切換わると、管路８，９，１４の圧力は
リリーフ弁２０の設定圧力以下となってシーケンス弁２
３は閉じ、パイロット室２５の流体は設定ばね３２の弾
発力で可変絞り弁２６を通ってタンク１８へ逃げ、これ
により３方向切換弁１１は位置Ｂから位置Ａに切換わる
ので、ピストン２は再び図において左行し、以下順次前
述の動作を反復する。第２図および第３図に示すものも
前述したと同じ動作となるが、３方向功換弁１１の位置
Ｂから位置Ａへの切換えにおいては、第２図に示すもの
では、シーケンス弁２３の開で、パイロット室２５の流
体は設定ばね３２の弾発力で可変絞り弁２６、チェック
弁２８を通って分岐管略８へ逃げ、第３図に示すもので
は、シーケンス弁２３の閉で、ばね室２９は設定ばね３
２によるスプールの押し込みによって負圧となりタンク
１９からの流体が可変絞り弁２６を経てばね室２９に流
入すると同時に、パイロット室２５の流体はチェック弁
２８を通って分岐管路８へ排出されることになる。

しかして、前記するような実施例においては、３方向切
襖弁１１が位置Ｂをとれば管路８，９，１４の圧力はリ
リーフ弁２０の設定圧力以下となってサージ圧等の発生
を押さえシーケンス弁２３が閉じると共に、３方向切換
弁１１のスプールは設定ばね３２で押されて停滞するこ
とないこ右行する。

このため、スプールの停滞による切換弁の切襖時間のば
らつきをなくすことができる。またこの３方向切換弁１
１の位置Ｂから位置Ａへの切換えでは、その切換速度は
各実施例ともに可変絞り弁２６の開度に比例する。した
がって、可変絞り弁２６によりピストン往復運動の周期
および行程を容易に調整することができる。なお、３方
向切換弁１ １が位置Ａから位置Ｂに切換わる際、第３
図に示すものではばね室２９の流体はチェック弁３１を
通ってタンク１９へ逃げる。

以上説明した如く本発明においては、ダブルロッド差動
形シリンダの受圧面積の大きい客室はリリーフ弁を介し
てタンクに接続すると共に、スプール操作用のパイロッ
ト室とばね室とを対設した３方向切換弁を介してポンプ
とタンクに選択的に接続せしめ、受圧面積の小さい客室
は前記ポンプに管路で接続し、この管路と前記パイロッ
ト室とをシーケンス弁を介袋せる管路で接続し、さらに
、前記パイロット室は可変絞り弁を介してタンクに接続
するか、または前記パイロット室と前記シーケンス弁の
入口につながる管路とをパイロット室への流体の流れを
阻止するチェック弁を介装した管略で接続して前記ばね
室とタンクとを１まね室への流体の流れを阻止するチェ
ック弁と可変絞り弁を並設した管路で接続するか、ある
いは前記パイロット室への流体の流れを阻止するチェッ
ク弁を介装した前記管路に可変絞り弁を設け、かつ、前
記３方向切換弁の設定ばね力に対応するパイロット圧力
を前記リリーフ弁の設定圧力よりも高く前記シーケンス
弁の設定圧力よりも低く定めたものであるから、簡潔な
構成でこの種の差動形シリンダの往復運動の自動化を図
り得ると共に、３方向切換弁の切襖時間のばらつきを排
除できて差動形シリングの往復運動の周期および行程を
簡便に調整し得る利点を有する。

しかも電気制御部品を一切使用しないため、故障が少な
く耐久性に富む等、この種の差動形シリンダを駆動装置
とするプレー力、ェャハンマ、高速プレス等に実施して
その効果の大きい発明である。

【図面の簡単な説明】

第１図、第２図および第３図は、それぞれ本発明の実施
態様を示す油圧回路図である。 １・・・・・・差動形シリンダ、５・…・・ワーク、７
・・・・・・ポンプ、１１・・・・・・３方向切換弁、
２０・・・・・・リリーフ弁、２３・…・・シーケンス
弁、２５…・・・パイロット室、２６・・・・・・可変
絞り弁、２７，２７′・・・・・・流体排出用管路、２
９・・・・・・ばね室、３２・・・・・・設定ばね。 第１図 第２図 第３図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ ダブルロツド差動形シリンダの受圧面積の大きい容
   室はリリーフ弁を介してタンクに接続すると共に、スプ
   ール操作用のパイロツト室とばね室とを対設した３方向
   切換弁を介してポンプとタンクに選択的に接続せしめ、
   受圧面積の小さい容室は前記ポンプに管路で接続し、こ
   の管路と前記パイロツト室とをシーケンス弁を介装せる
   管路で接続し、さらに、前記パイロツト室は可変絞り弁
   を介してタンクに接続するか、または前記パイロツト室
   と前記シーケンス弁の入口につながる管路とをパイロツ
   ト室への流体の流れを阻止するチエツク弁を介装した管
   路で接続して前記ばね室とタンクとをばね室への流体の
   流れを阻止するチエツク弁と可変絞り弁を並設した管路
   で接続するか、あるいは前記パイロツト室への流体の流
   れを阻止するチエツク弁を介装した前記管路に可変絞り
   弁を設け、かつ、前記３方向切換弁の設定ばね力に対応
   するパイロツト圧力を前記リリーフ弁の設定圧力よりも
   高く前記シーケンス弁の設定圧力よりも低く定めたこと
   を特徴とする差動形シリンダの流体切換装置。