JPS6018432A - 貨物自動車用積荷移送装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は貨物自動車積荷移送装置に関するものであり、
更に詳しくは、貨物積載フロアの上面全域に亘って積荷
移送用の浮上支持機構を配置せしめた貨物自動車用積荷
移送装置に関するものである。

イ、従来技術 貨物自動車の貨物積載フロア上に貨物を積込む場合ある
いは該フロアから貨物を積降ろす場合、荷台の側方およ
び後方端縁に蝶番接合されたあおりを全開して積込み作
業または積降ろし作業を行うため、貨物自動車の周囲に
あおり開閉動作のための余分なスペースを確保する必要
があり、駐車スペースが十分でない場合は、貨物の積込
み、または積降ろし作業そのものが不可能になることも
稀ではない。また、前記あおりの開閉スペースが十分確
保されていても、重量の大きな貨物を積込み、または積
降ろす場合には、作業者は可成りの労力を費やさねばな
らず、貨物積込み、または積降ろし作業の安全性向上と
荷痛み防止性能の確保に少なからぬ問題点が認められた
。また、冷凍車のような箱型貨物室を有する貨物自動車
に於いては、貨物室後面に蝶番接合されたドアを開き人
力により貨物の積込み、または積み降ろし作業を実施し
ているが、貨物の重量が大なる場合には貨物室前部への
積荷の移送ならびに核部からの積荷の搬出が著しく困難
であった。

斯かる欠点を解消するため、貨物積載フロアに無端搬送
装置を連設する等の手段が購しられているが、在来の無
端搬送装置に於いては、貨物をその載置面に密着させた
状態で積込み、または積降ろし作業が行われるため、無
端搬送部材例えばヘルド・コンベアが貨物の重量により
強くその支持部材に押し付けられ摺擦により破損したり
前記搬送装置の駆動動力に増加を来す等の別の不都合が
派生していた。

口１発明の目的 本発明の主要な目的は、在来の貨物自動車積荷移送装置
に認められた前記の如き問題点を解消せしめた、高圧空
気による積荷浮上機構を有する貨物自動車用積荷移送装
置を提供することにある。

本発明の他の主要な目的は、積荷の移動に伴って高圧空
気による浮上支持状態を自動的に制御し得る、構造の簡
易性ならびに耐久性に優れた貨物自動車用積荷移送装置
を提供することにある。

ハ９発明の構成 本発明は、貨物自動車の貨物積載フロア（１５）の略全
面を覆うテーブル状部材（１）と、該テーブル状部材の
下面に形成された複数の高圧空気導入用仕切り室（２）
と、該仕切り室から前記テーブル状部材（１）の貨物載
置面へ向かう高圧空気の流れを制御する空気吹出孔（７
）と一方弁（４）から形成された空気流路の自動開閉機
構（１３）からなる貨物自動車用積荷移送装置を要旨と
するものである。

二、実施例 第り図は本発明装置の全体構造を例示する貨物自動車の
一部破断側面図であり、第２図はその上面図である。ま
た、第３図および第４図は高圧空気流路の自動開閉機構
の作動状態の説明図である。第１図および第２図に於い
て、テーブル状部材（１）は、貨物自動車の貨物積載フ
ロア（！５ンの略全面を覆い、その下面に気密に仕切ら
れた複数の高圧空気導入用仕切り室（２）を形成してい
る。該高圧空気導入用仕切り室（２）は比較的高さが低
く、且つ、その下面には空気流入口（３）が開口し、該
空気流入口は弁機構（１１）を介してエア・コンプレッ
サ（１ｏ）に接続されている。本発明の実施に際し、エ
ア・コンプレッサ（１ｏ）の代わりにターボ・ブロア等
の公知の高圧発生装置を使用することも可能である。一
方、前記テーブル状部材（１）の貨物載置面（１”）に
は多数の空気吹出孔（７）が開口し、該空気吹出孔（７
）には、円筒状ブロック（１４）の内部に加圧スプリン
グ（６）を上下動自在に嵌装し、該加圧スプリング（６
）上にボール（５）を載置してなる一方弁（４）がねし
機構（９）を利用して固着されている。

前記空気吹出孔（７）は、テーブル状部材（１）の貨物
載置面（１゛）に直接穿設してもよいが、空気吹出孔（
７）内へのボール（５）の嵌まり込み寸法を調整自在に
し、且つ、破損したボール（５）の交換を容易化するた
め、一方弁（４）と一体構造をなす円環状部材（１”°
）に穿設し、該円環状部材を一方弁（４）の本体上面に
螺着して前記テーブル状部材（１）と面一の貨物載置面
を形成することが望ましい。円筒状ブロック（１４）の
底端は、前記高圧空気導入用仕切り室（２）内に通気口
（８）を介して開口し、空気流入口（３）から流入する
高圧空気を前記一方弁（４）ならびに空気吹出孔（７）
を介してテーブル状部材（１）の貨物載置面（１°）に
向けて噴出せしめるように構成している。エア・コンプ
レッサ（１ｏ）の動力源としては、貨物自動車に積載さ
れているバッテリにより駆動される直流モータ、あるい
は、ミッション・ギヤに接続された市販の外部動力取出
し装置等を使用することができる。

本発明装置は上記の如き構造を有するから、使用に際し
ては先づエア・コア　７”　Ｌ／ッ４１−　’　（１０
）を起動し、弁機構（山を開いて高圧空気導入用仕切り
室（２）内に高圧空気を導入する。このとき一方弁（４
）のボール（５）は、加圧スプリング（６）によって押
圧され空気吹出孔（７）を遮断しているから、前記仕切
り室（２）内には高圧空気が充満する。この状態でテー
プル状部材（１）の貨物載置面（１゛）上に貨物（１２
）を積載すると、第４図に示すように貨物（１２）の底
面がボール（５）を加圧スプリング（６）の加圧力に抗
して押し下げ、空気吹出孔（７）が開口し仕切り室（２
）内に貯えられている高圧空気がボール（５）と空気吹
出孔（７）の間に形成された隙間を通って前記貨物載置
面（１°）上に噴出する。噴出した高圧空気は、貨物（
１２）の底面に当接し該貨物を上方に押上げ、テーブル
状部材（１）の上面と貨物（１２）の底面の間に微少間
隙を形成し一種のエア・ベアリングとして機能する。斯
くして、貨物（１２）の底面とテーブル状部材（１）の
上面とは直接接触せず、貨物（１２）は浮き上がり状態
に支持される。従って、貨物（１２）とテーブル状部材
（１）との間に作用する摩擦抵抗が減少し、大重量の貨
物も人力により簡単に移送することができるようになる
。テーブル状部材（１）上に載置された貨物（１２）を
動かすと、該貨物は前進方向に位置する一方弁（４）に
装着されたボール（５）を回転させながら下方に押し下
げ、該ボールの周囲の隙間から高圧空気を噴出させる。

一方、該貨物（１２）の後方に位置する一方弁（４）に
於いては、貨物（１２）の通過と同時に加圧スプリング
（６）の復元加圧力によりボール（５）が空気吹出孔（
７）に密着して前記隙間を閉塞し、高圧空気の噴出を停
止させる。

上記の動作を繰返して貨物（１２）を前方へ移送し、荷
台の前部から後部に向かって順次貨物（１２）を積載す
る。一つの仕切り室（２）の全面に亘って貨物（１２）
が積載された時点で、高圧空気の無駄な流出を防止する
ため弁機構（１１）を閉塞する。この要領に従って貨物
積載動作を繰返し、最後部の仕切り室（２）上に位置す
るテーブル状部材（１）への貨物積載動作から終了した
時点でエア・コンプレッサ（１０）を停止し、仕切り室
（２）内への高圧空気の供給を停止する。

荷降ろし作業は上記と逆の機器操作要領に従って実施さ
れる。即ち、弁機構（１１）を全部閉塞した状態でエア
・コンプレッサ（１０）を起動し、先づ最後部の仕切り
室（２）に連通ずる弁機構（１１）を開いて該仕切り電
工に積載された貨物（１２）の荷降ろしを実施し、以後
、順次前方に向かって弁機構（１１）を開き荷台前部に
積載された貨物（１２）を荷降ろしする。

一方、傾斜した場所で貨物（１２）の積込みあるいは積
降ろし作業を実施する場合には、テーブル状部材（１）
上での貨物の暴走を防止するため、平坦地で貨物の積み
込みあるいは積降ろし作業を実施する場合に比較して高
圧空気の圧力を低下させ、貨物（１２）の底面に作用す
る浮上支持力を弱めることが望ましい。空気圧の低下に
伴い貨物（１２）の底面はテーブル状部材（１）の表面
と接触状態になるが、低圧の空気流による押上げ力が貨
物（１２）の底面に作用するので、貨物の暴走を防止し
た安全な条件下で人力により貨物（１２）の積込みある
いは積降ろし作業を実施することができる。

ホ３発明の効果 以上の説明に明らかな如く、本発明装置によって貨物（
１２）の重量を実質的に減少せしめた労力軽減性に優れ
た貨物の積込みならびに積降ろし条件を取得することが
できる。従って重量の大きな貨物も軽量貨物と同様に人
力により容易にテーブル状部材（１）上で移動させるこ
とができる。また、テーブル状部材（１）および仕切り
室（２）の高さが低いので、荷台の貨物積載スペースが
殆ど減少せず、テーブル状部材（１）の全面を貨物積載
面として有効に利用することができる。更に本発明は、
テーブル状部材（１）、高圧空気導入用仕切り室（２）
ならびに一方弁（４）の構造が簡易化されているため、
故障の少ない保守管理作業の容易性に優れた貨物自動車
用積荷移送装置を構成せしめることが可能である０本発
明装置は、各種の貨物自動車に積載され移送時の積荷に
対して重量軽減効果を発揮するものであるが、保冷車あ
るいは冷凍車等の冷却装置または冷凍装置を組み込んだ
特殊貨物自動車に於いても良好に機能し得るものである
。即ち、一方弁（４）内に装着されたボール（５）なら
びに該ボールと係合する空気吹出孔（７）等の積荷支持
部材が氷結してもテーブル状部材（１）上に積載された
貨物（１２）の重量により前記積荷支持部材の氷結状態
が破られ、ボール（５）と空気吹出孔（７）の間から噴
出する高圧空気流により前記の破砕された氷が融解され
るため、貨物（１２）に作用する浮上支持力は低温の使
用条件下に於いても良好な水準に維持せられる。

即ち、本発明装置は、各種の貨物自動車に使用可能な汎
用積荷移送装置として、貨物に対し優れた重量軽減効果
を発揮することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明装置の全体構造を例示する貨物自動車の
一部破断側面図であり、第２図はその上面図である。ま
た、第３図および第４図は、高圧空気流路の自動開閉機
構の作動状態の説明図である。 に５）・−貨物積載フロア、（１）・−テーブル状部材
、（２）・−・高圧空気導入用仕切り室、（７）・−・
空気吹出孔、（４）・−一一一方弁、（１０）・−・エ
ア・コンプレッサ、（１１）−ｆＰ機構。 第２図 訪３図 Ｓ４図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）貨物自動車の貨物積載フロアの略全面を覆うテー
   ブル状部材と、該テーブル状部材の下面に形成された複
   数の高圧空気導入用仕切り室と、該仕切り室から前記テ
   ーブル状部材の貨物載置面へ向かう高圧空気の流れを制
   御する空気吹出孔と一方弁から形成された空気流路の一
   自動開閉機構からなる貨物自動車用積荷移送装置。