JPS6018417B2 - 電気掃除機の床ノズル - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は電気掃除機本体の電動送風機から発生する気流
騒音がホース、延長管を通して床ノズルの吸入口へと伝
搬するのを同床ノズルにおいて消音し、騒音を低下する
ことを目的とする。

従来の電気掃除機の騒音源は主に電動送風機を内蔵した
電気掃除機本体から発生する排気音と床ノズルの吸込口
における風切音とであったが、これらについては種々の
騒音対策がなされ、現在では５２〜即ホン（ＪＩＳＣ−
９１０８９−１５項による）程度の低い騒音となってい
る。

しかし騒音公害が大きな社会問題となっている今日にお
いて、さらに静かな電気掃除機が要求され、その騒音対
策が必要とされている。前述の如く、本体排気騒音と床
ノズルにおける吸入口の風切音の騒音対策についてはか
なりの限界まで騒音値を低くする手段がとられたが、さ
らに騒音値を低くするために、前記本体排気騒音と床ノ
ズルの吸入口の風切音の騒音のみを対象に騒音対策を押
し進めるのは困難になっている。したがって、さらに騒
音低下対策を押し進めるには新たに他の騒音源を見し、
出し、その騒音源に対して、対策を行なう必要があり、
その騒音源として、後述のようなものが見し、出された
。従来、電気掃除機の本体の吸入口にはホース・延長管
、床ノズルの順に接続する形態になっており、これらは
いずれも途中での断面積の変化は少なく、単純な道管部
と部分的には曲管部を有する形状であった。

このため電気掃除機本体内で発生した電動送風機の気流
騒音やホースや延長管を通して床ノズルの吸込口へと伝
搬するという騒音源であった。本発明はこの騒音源を床
ノズルにおいて消音する構造に関するもので、以下に本
発明の一実施例を添付図面にもとづいて説明する。

図において、１は電動送風機２を内蔵した掃除機本体、
３はこの本体に着脱自在に結合する集塵箱で、前面に吸
気□４を有している。

前記吸気口４には可操性ホース５が着脱自在に接続され
、上記ホース５の先端には掃除機使用時の握り手となる
先端パイプ６を固着し、先端パイプ６の先には２本継ぎ
の延長管７を鉄合接続し、さらに延長管７の先端には床
ノズル８を接続している。第２図において、床ノズル８
は床ノズル上部９と床ノズル下部１０とで構成されてい
る。

１１は他端に延長管７に接続する鉄合部を有する床ノズ
ル管、１２は床／ズル保護用バンパで、天然ゴム等の欧
質材で形成されている。

１３，１４はそれぞれローラーとブラシで、床ノズル下
部１０と床面とのすきまを保つようになっている。

１５は床ノズル下部１０の下面に設けた吸入口で、この
吸入口１５と前記床ノズル管１１との間に吸入通路１５
ａが形成される。

１６は上記吸入遍路１５ａと隣接して設けた空洞で、同
吸入通路１５ａとノズル外壁との間に形成される。

１７は上記空洞１６と吸入通路１５ａとを薫通させる連
通孔である。

従来、掃除機本体１の排気音や床ノズル８の吸込口１５
の風切音の騒音防止対策を行なった電気掃除機において
も、電動送風機２の気流音は集塵箱３の吸気□４、可榛
性ホース５、延長管７、床ノズル８と順に通過し、その
吸入口１５より出てしまう。

空気が本体１内を通過するために生じる乱流や渦流によ
る騒音の発生は本体内の空気通路形状、通路長さ、壁面
の吸音材、遮音材等によって比較的おさえやすいのであ
るが、電動送風機２から直接でる排気音に関しては掃除
機の吸込み性能との関係から、電動送風機２の周囲を遮
音のために完全に覆ったり、むやみに厚い通気性の吸音
材で覆うことは不可能である。そのため、従来ほとんど
騒音防止対策が行なわれなかった本体前方の閉口部、す
なわち床ノズル吸込口より騒音が出ていた。中でも高周
波の音は耳障りな騒音となり電動送風機２より発生する
排気音のうち、特に大きな騒音は電動送風機２のファン
が回転し、空気に周期的に力が働くため、（ファンの回
転数）×（ファンの羽根枚数）で表わされる周波数の気
流音が発生する。

本実施例においては回転数３６の副／砂、羽根枚数７枚
であるため、２．球ＨＺ前後である。この２．球ＨＺは
ファンのような回転機械であれば大なり小なり発生し、
しかも、この音響エネルギーは回転速度の６案に比例す
るものであり、電気掃除機のように高速回転を必然的に
強いられているファンでは、どうしても大きく出やすし
、騒音である。

このような特定の周波数が床／ズル吸込口よりもれてく
る直前に消音しようというのが本発明であるが、元釆吸
込口１５と床ノズル管１１を蓮通する入通路１５ａの外
側は床ノズルの外壁との間に空洞部ができる。

本発明はこの空洞部で共鳴型の消音器を構成することに
より、前記２．球Ｈｚを外気に出る直前に消音し、大が
かりな消音器や吸音材の必要ないこ騒音を下げるように
するものである。なお、この空洞部の挿入損失は下式で
計算される。

１机。

ｇ〔１十（狸鰍）２〕また共鳴周波数は下式で計算され
る。

ｆｒ＝孝広不 ただし、ｆ＝周波数 Ｃ＝音速 Ｖ＝空洞部の体積 Ｓｏ＝連通孔面積 Ｇ＝連通孔の直径と略−致 第３図に騒音分析図を示す。

縦軸は音圧しベル岬、横軸は周波数ＨＺを表し、騒音値
としては電気掃除機においてはＡ特性について比較する
。図中、実線は本実施例の特性値、破線は上記従来例の
特性値を示す。これによれば、従来２．球ＨＺが特に高
く出ていたのに対し、本発明床ノズルを使用したとき、
２．球ＨＺが低くなり、ピ−ク値が小さくなって騒音低
下がはたされていることが確認される。

なお、空洞部内にウレタンフオーム、ガラス繊維等の吸
音材を封入することにより、共鳴周波数をずらすことも
可能である。

図碗の簡単な説明 第１図は電気掃除機使用時の各部品を接続した側面図、
第２図は本発明の一実施例を示す床ノズルの断面図、第
３図は本発明と従来例の騒音の比較分析図である。

１・・・・・・掃除機本体、５・・・・・・ホース、１
５・・・・・・吸入口、１５ａ・…・・吸入通路、１６
・・・・・・空洞、１７・・・・・・連通孔。

第１図 第２図 第３図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 一端をホース等を介して掃除機全体に連通するとと
   もに、下部に吸入口を連設した吸入通路を有し、この吸
   入通路と外殻との間に空洞を形成して、この空洞と上記
   吸入通路とを同吸入通路に設けた連通孔で連通させた電
   気掃除機の床ノズル。