JPS60184099A - ジペプチド−シクロデキストリン包接結晶 - Google Patents
ジペプチド−シクロデキストリン包接結晶Info
- Publication number
- JPS60184099A JPS60184099A JP59039463A JP3946384A JPS60184099A JP S60184099 A JPS60184099 A JP S60184099A JP 59039463 A JP59039463 A JP 59039463A JP 3946384 A JP3946384 A JP 3946384A JP S60184099 A JPS60184099 A JP S60184099A
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- Japan
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- crystal
- cyclodextrin
- molar ratio
- clathrate
- water
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
−L−アスパルチルーL−フェニルアラニンメチルエス
テル(以下、APと略記する。)を包接した化合物の新
規結晶に関するものである。
テル(以下、APと略記する。)を包接した化合物の新
規結晶に関するものである。
APは近年好ましい甘味を有する甘味料として脚光を浴
びている。このAPの問題点のひとつに溶解性があった
。A.Pは、家庭におけるテーブルコースにおいても易
溶性であることが望まれることはもとよりであるが、特
に工場生産される食品に生産時に添加されるような場合
には重要な問題である。
びている。このAPの問題点のひとつに溶解性があった
。A.Pは、家庭におけるテーブルコースにおいても易
溶性であることが望まれることはもとよりであるが、特
に工場生産される食品に生産時に添加されるような場合
には重要な問題である。
本発明者らはこのAPの溶解性を改善するべく種々検討
の結果、AP’i包接したβ−シクロデキストリン結晶
の取得に成功し、この結晶はAP単品の場合よりもはる
かに溶解速度がはやいことを見出して本発明を完成する
に至った。
の結果、AP’i包接したβ−シクロデキストリン結晶
の取得に成功し、この結晶はAP単品の場合よりもはる
かに溶解速度がはやいことを見出して本発明を完成する
に至った。
すなわち、本発明は、Cu−に、線を用いて粉末X線回
折法で測定した場合に回折角度(2θ)7.2’、10
、2°、11,9°、17.8°及び18.3°に回折
ピークを有し、かつ830rIn 及び12lOα に
ラマンス(クトルW?有する、APとβ−シクロデキス
トリンと結晶水の各モル比が約1:1:6の包接結晶(
以下、単に包接結晶という。)に関するものである。
折法で測定した場合に回折角度(2θ)7.2’、10
、2°、11,9°、17.8°及び18.3°に回折
ピークを有し、かつ830rIn 及び12lOα に
ラマンス(クトルW?有する、APとβ−シクロデキス
トリンと結晶水の各モル比が約1:1:6の包接結晶(
以下、単に包接結晶という。)に関するものである。
実施例で得られた包接結晶の物性値金欠に示す。
(1)X線回折
Cu − K,線を用い粉末X線回折法で測定した、包
接結晶のX線回折図形を第1図に、APIA型結晶のX
#i!回折図形を第2図に、A P I、型結晶のXI
%!回折図形を第3図に、APIIA型結晶のX線回折
図形を第4図に、APIIB型結晶のX#i!回折図形
を第5図に、そしてβ−シクロデキストリン結晶の回折
図形を第6図にそれぞれ示す。
接結晶のX線回折図形を第1図に、APIA型結晶のX
#i!回折図形を第2図に、A P I、型結晶のXI
%!回折図形を第3図に、APIIA型結晶のX線回折
図形を第4図に、APIIB型結晶のX#i!回折図形
を第5図に、そしてβ−シクロデキストリン結晶の回折
図形を第6図にそれぞれ示す。
図から明らかな如く、包接結晶の回折図形の7.0°、
10.2°、11.90.17.8o及び18.3’
(7)ピークハいずれもすべてのAP結晶及びβ−シク
ロデキストリン結晶の回折図形と異なるところから、本
発明の包接結晶はこれらのピークによって識別すること
ができる。
10.2°、11.90.17.8o及び18.3’
(7)ピークハいずれもすべてのAP結晶及びβ−シク
ロデキストリン結晶の回折図形と異なるところから、本
発明の包接結晶はこれらのピークによって識別すること
ができる。
(2) ラマンスペクトル
包接結晶の粉砕品について測定して得られたラマンスペ
クトルを第7図に、そしてAP結晶とβ−シクロデキス
トリンとのモル比が1:1の混合物のラマンスペクトル
を第8図に示す。
クトルを第7図に、そしてAP結晶とβ−シクロデキス
トリンとのモル比が1:1の混合物のラマンスペクトル
を第8図に示す。
図に、示す如く、A P 17) 820an−1及び
1200cm−’のラマン線が包接結晶では83ocr
n−1及び1210cm−’にシフトし、APの973
(711−’のラマン線は包接結晶では消失している。
1200cm−’のラマン線が包接結晶では83ocr
n−1及び1210cm−’にシフトし、APの973
(711−’のラマン線は包接結晶では消失している。
(3)融点
包接結晶 185℃(分解)
APIIA型結晶 163℃(分解)
APIIB型結晶 171℃(分解)
APIB型結晶 172℃(分解)
β−シクロデキストリン結晶 265〜275℃295
〜305℃(分解) (4)成分分析 包接結晶のAP含量をアミノ酸分析計で測定したところ
、包接結晶のAPとβ−シクロデキストリンのモル比は
1.1:1であった。また包接結晶を重水に溶解して’
H−NMR’i測定して面積強度から測定した結果でも
包接結晶のAPとβ−シクロデキストリンのモル比は1
.1:1であった。
〜305℃(分解) (4)成分分析 包接結晶のAP含量をアミノ酸分析計で測定したところ
、包接結晶のAPとβ−シクロデキストリンのモル比は
1.1:1であった。また包接結晶を重水に溶解して’
H−NMR’i測定して面積強度から測定した結果でも
包接結晶のAPとβ−シクロデキストリンのモル比は1
.1:1であった。
また、カールフィッシャー法による水分測定の結果、A
Pとβ〜ジシクロキストリン1モルに対し6モルの結晶
水があることがわかった。
Pとβ〜ジシクロキストリン1モルに対し6モルの結晶
水があることがわかった。
(5) 溶解速度
室温において水lomlに対する各試料の溶解速度を測
定した結果を下表に示す。
定した結果を下表に示す。
(6ン安定性
44℃で7日間保存した場合のAP残存率は、A P
、11独の場合より包接結晶のほうが約5%高かった0 (7) 粉体流動性 AP単独の場合に妹帯市5しやすい性質をもつが包接結
晶は帯電性がなく、取扱いが容易である。
、11独の場合より包接結晶のほうが約5%高かった0 (7) 粉体流動性 AP単独の場合に妹帯市5しやすい性質をもつが包接結
晶は帯電性がなく、取扱いが容易である。
本発明の包接結晶は、以上の物性値のうち、特にX+%
1回折図形及びラマンスペクトルのいずれもがAP結晶
及びβ−シクロデキストリンのそれらとの間に相違点が
みられるところから、本発明の結晶は一甲なるこれらの
混合物ではなく、APがβ−シクロデキストリンに包接
された新規な結晶である。
1回折図形及びラマンスペクトルのいずれもがAP結晶
及びβ−シクロデキストリンのそれらとの間に相違点が
みられるところから、本発明の結晶は一甲なるこれらの
混合物ではなく、APがβ−シクロデキストリンに包接
された新規な結晶である。
本発明の包接結晶はAP及びρ−シクロデキストリンを
含む溶液を過飽和状態に保つことによって析出させるこ
とができる。この溶液のAPとβ−シクロデキストリン
とのモル比は1;1程度、例えば0.5:1〜1.5:
1程度の範囲にすればよい。過飽和状態は冷却、濃縮あ
るいは有機溶媒の添加によってつくりだせばよい。有機
溶剤にはエタノール、アセトンなどを用いればよい。A
Pは高温にするとジケトピペラジン化して甘味?失なう
ので晶析温度は低温がよく、例えば4℃程度が適当であ
る。この包接結晶は起晶しにくいところから種晶を添加
することは有効である。添加量は溶液中のAP−β−シ
クロデキストリンに対し0.01〜1%程度でよい。晶
析中は適宜攪拌を行なってもよい。晶析後は常法により
固液分離し乾燥すればよい。
含む溶液を過飽和状態に保つことによって析出させるこ
とができる。この溶液のAPとβ−シクロデキストリン
とのモル比は1;1程度、例えば0.5:1〜1.5:
1程度の範囲にすればよい。過飽和状態は冷却、濃縮あ
るいは有機溶媒の添加によってつくりだせばよい。有機
溶剤にはエタノール、アセトンなどを用いればよい。A
Pは高温にするとジケトピペラジン化して甘味?失なう
ので晶析温度は低温がよく、例えば4℃程度が適当であ
る。この包接結晶は起晶しにくいところから種晶を添加
することは有効である。添加量は溶液中のAP−β−シ
クロデキストリンに対し0.01〜1%程度でよい。晶
析中は適宜攪拌を行なってもよい。晶析後は常法により
固液分離し乾燥すればよい。
本発明の包接結晶は溶解速度が従来のAP結晶の約3倍
にも達するところから溶解操作負at大巾に軽減するこ
とができる。また、APの安定性を向上させ、粉体の流
動性も良好であるなど種々の利点を有するものである。
にも達するところから溶解操作負at大巾に軽減するこ
とができる。また、APの安定性を向上させ、粉体の流
動性も良好であるなど種々の利点を有するものである。
以下、実施例を示す。
実施例
A P 29 (0,067モル〕及びβ−シクロデキ
ストリン6.25 g(0,055モル)f:l’lの
水に加え、60℃で15分1斤拌して溶解した。この溶
液を室温で一夜放置後、密栓し7て4℃の冷蔵庫に放置
しておいたところ約1週間後に結晶が析出しはじめた。
ストリン6.25 g(0,055モル)f:l’lの
水に加え、60℃で15分1斤拌して溶解した。この溶
液を室温で一夜放置後、密栓し7て4℃の冷蔵庫に放置
しておいたところ約1週間後に結晶が析出しはじめた。
30日優に冷蔵庫から取出して、結晶を戸別した。この
結晶を少晴の水で洗浄してからシリカダルのデシケータ
中で乾燥し、4gの包接結晶を得だ。
結晶を少晴の水で洗浄してからシリカダルのデシケータ
中で乾燥し、4gの包接結晶を得だ。
第1図は本発明の包接結晶のX線回折図形であり、第2
〜5図はAPの各種結晶のX線回折図形そして第6図は
β−シクロデキストリンのX線回折図形である。第7図
は本発明の包接結晶のラマンスペクトルでちり、第8図
はAP結晶とβ−シクロデキストリンの混合物のラマン
スペクトルである。 特許出願人 味の素株式会社 代理人弁理士 1)中 政 浩 第1図 第2図 回折1 第3図 第4UgJ
〜5図はAPの各種結晶のX線回折図形そして第6図は
β−シクロデキストリンのX線回折図形である。第7図
は本発明の包接結晶のラマンスペクトルでちり、第8図
はAP結晶とβ−シクロデキストリンの混合物のラマン
スペクトルである。 特許出願人 味の素株式会社 代理人弁理士 1)中 政 浩 第1図 第2図 回折1 第3図 第4UgJ
Claims (1)
- Cu −Ka糾を用いて粉末X線回折法で測定した場合
に回折角度(2θ)7.2°、10.2°、11.9°
、17.8゜及び18.3°に回折ピークを有し、かつ
830 tyn−’及び1210z にラマンスペクト
ル線を有する、α−L−7スパルチルーL−フェニルア
2ニンメチルエステルとβ−シクロデキストリンと結晶
水の各モル比が約1:1:6の包接結晶
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59039463A JPS60184099A (ja) | 1984-03-01 | 1984-03-01 | ジペプチド−シクロデキストリン包接結晶 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59039463A JPS60184099A (ja) | 1984-03-01 | 1984-03-01 | ジペプチド−シクロデキストリン包接結晶 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS60184099A true JPS60184099A (ja) | 1985-09-19 |
Family
ID=12553740
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP59039463A Pending JPS60184099A (ja) | 1984-03-01 | 1984-03-01 | ジペプチド−シクロデキストリン包接結晶 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS60184099A (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60114166A (ja) * | 1983-11-22 | 1985-06-20 | Showa Sangyo Kk | 甘味料 |
-
1984
- 1984-03-01 JP JP59039463A patent/JPS60184099A/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60114166A (ja) * | 1983-11-22 | 1985-06-20 | Showa Sangyo Kk | 甘味料 |
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