JPS6018185B2 - 小形直流モ−タ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、無鉄Ｄ電機子を有する小形直流モー夕の磁気
回路を改良する事によって小形直流モ−Ｚ夕の回転に伴
って発生する逆誘起電圧のリツプルを減少するものであ
る。

従来は、第１〜４図に示す様に、重ね巻きにまいた電機
子巻線１を整流子２に結線し中心にシャフト３を設けた
カップ形の無鉄心電機子２０を構成し、電機子２０の内
側に２極に着磁された永久磁石４、さらにその内側にメ
タル５および上記カップ形電機子の開口部を包むように
外側にカップ形フレーム６を１体に界磁ベース７で保持
すると共に、上記電機子２０を上記〆タル５で支承し、
さらに上記フレーム６の内周に競合し上記電機子２０の
外周よりわずかのギャップをおいてリング状の軟貿磁性
体で作られたヨーク８を設けている。

なお９は上記整流子２に周接しブラケット１０１こ保持
された刷子、１１‘まワツシャ、１２は上記シャフト３
の抜け止め用Ｅ形ワツシャである。上記の構成において
、刷子９に直流電力を供Ｖ給すると電機子２０が回転す
るので、第５図に示す様に回転に応じた逆議起電氏が発
生する。しかし上記誘起電圧は、マグネット４の極ずれ
、Ｎ，Ｓ極のエネルギーのバラツキ、エアーギャップの
バラツキ等のため、上記逆誘起電圧に第５図にＥで示し
たようなリップルが発生する。上記りッブルがあると逆
誘起電圧を検出してモータを電子制御する場合に、回転
ムラ等をおこしてビデオテープレコーダ等の精密な制御
を行うことが出釆ないという問題があった。本発明は上
記ＩＪツプルをなくすことを目的とするもので以下に詳
述する。

上記マグネット４のＮ極から出た磁束はコイル１一に鎖
交しかつ上記ヨーク８を通って、さらにコイル１に鎖交
しＳ極に戻るが、このときヨーク８を通る磁路は第３図
のＡおよびＢの２回路がある。従来は上記２回路の磁気
抵抗が同じであるため、上記マグネットの磁束は上記２
回路に分流されＮ極からＳ極へながれていたため、マグ
ネットの極ズレ等によってコイルに鎖交する磁束密度が
対称的になっていなかった。そのためリツプルが発生し
ていたのである。そこで本発明では、第６図〜第８図に
示すように、上記Ａ，Ｂの２つの磁気回路のヨーク８の
円周上の１部に切り溝１３、切欠１４あるいは凹簿１５
などの切欠部を設けることによってその部分の磁気抵抗
を増加せしめたりツプルをなくしたものである。すなわ
ち、Ｎ極の位置に切欠部をもってきた時を零度として、
ヨーク８を１回転させると、上記ＩＪツプルＥは第９図
に示すようにになり、ｆ〜その６点でリップル電圧Ｅを
零にすることが出来るため、上記ヨーク８の功欠部を上
記６点のいずれかの点に位置せしめて固定しモータを粗
立てる。以上のようにする事によって、リップルを零に
する事が可能である。以上は切欠部を設けて磁気抵抗を
増加せしめた例について述べたが、透磁率の異なる材料
を用いて磁気抵抗を‐増加せしめてもよいことはいうま
でもない。

また上記の例はモータとして動作させた場合で示したが
、発電機として使用した場合でも同様の効果がある事は
もちろんである。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来例の電機子巻線図、第２図は従来の小形直
流モータの断面図、第３図は第２図のＤ−Ｄ′断面図、
第４図は従来例のヨーク斜視図、第５図は同上の逆議起
電圧を示すグラフ、第６図は本発明の一実施例を示すヨ
ークの斜視図、第７図および第８図は本発明の他の実施
例のヨークの斜視図、第９図は本発明におけるヨークの
配置とｌｊツプル電圧との関係を示すグラフである。 １は電機子巻線、２は整流子、３はシャフト、４は永久
磁石、５はメタル、６はフレーム、７は界磁ベース、８
はヨーク、９は刷子、１０はブラケット、１１はワツシ
ャ、１２はＥ形ワッシヤ、１３，１４，１５は切欠部、
２０は電機子、Ｅはリップル電圧。 第１図 第２図 第３図 第４図 第５図 第６図 第７図 第８図 第９図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 円筒状の電機子巻線よりなる無鉄心電機子の内外周
   面に２極に着磁された円柱状の永久磁石と円筒状の軟磁
   性体よりなるヨークをそれぞれ対向せしめたモータにお
   いて、上記ヨークの周上の１箇所に磁気抵抗の大なる部
   分を形成することにより、上記電機子巻線に発生する逆
   誘起電圧のリツプルを低減せしめたことを特徴とする小
   形直流モータ。 ２ 上記ヨークの１箇所に切欠部を設けて磁気抵抗を増
   大せしめたことを特徴とする特許請求の範囲第１項記載
   の小形直流モータ。