JPS6018066Y2 - レトルト食品殺菌用圧力温度検出容器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はレトルト食品殺菌用圧力、温度検出容器に関す
るものである。

一般にプラスチック材料のような可焼性容器あるいはア
ルミニウム、ブリキ等の罐容器に食品を充填し、該容器
を殺菌釜内に入れ加熱加圧殺菌処理を行なっている。

この時加熱殺菌するものと同一の食品充填容器について
処理条件に基いて容器内圧力と温度の関係を測定してお
き該データを殺菌釜の制御装置に記憶させ、釜内に収納
した複数の容器の内の１個の容器内温度を検出し、前記
データと対比し補正しながら容器内圧力と釜内圧力が常
に一定の関係を保つように釜内圧力を制御し加熱殺菌処
理を行なう方法を開発した。

しかし、前記処理に於いてあらかじめ食品充填容器内の
圧力と温度の関係を測定する装置がなかったため該方法
を実施することができなかった。

本考案は食品充填容器内の圧力と温度の関係を測定する
装置を堤供することを目的に検討の結果得られたもので
ある。

すなわち本考案は、着脱自在の密封蓋を有する容器に、
容器内の圧力、温度を検出する圧力検出端子及び温度検
出端子を密封コネクターを介して装着してどのような食
品充填容器の状態をも再現し正確な測定がときると共に
、検出端子装着部に洩れを生じないレトルト食品殺菌圧
力、温度検出容器を堤供するものである。

第１図に本考案の圧力、温度検出容器の概略断面図を示
し図面に基いて構成を説明する。

１は容器本体であり、２はねじにより着脱自在に設けた
蓋である。

３は容器本体１に固着した保持具であり、締付具４によ
りＯリング５を押圧し温度検出端子６を装着する。

７は容器本体に０ ’Ｊソングを介してナツト８て固着
した圧力検出具であり、１０は該圧力検出具に挿着した
圧力伝達用チューブである。

前記構成の圧力、温度検出容器に於ける検出操作につい
て説明する。

まず加熱殺菌処理するレトルト食品充填容器と同一条件
にするため、容器本体１より蓋２を取外し、前記充填容
器内と同一の食品を同量容器本体１に入れると共に煮汁
、残留気体の割合も同一にして蓋２を容器本体１に取付
ける。

次に圧力、温度の関係を測定するモニター用釜１２の蓋
１３を取外味蕾１３に設けた棚に該容器本体１を載せる
と共に取付けたコネクターを介して温度検出端子配線１
１及び圧力伝達チューブ１０を各々制御装置１６の温度
記憶制御回路及び圧力受圧膜の変位を電流に変換する圧
力変換記憶制御回路に接続し、蓋をモニター用釜に取付
ける。

測定準備ができたらまず釜内の状態を常温、１気圧にし
、温度及び圧力を制御装置の記憶回路に送り記憶させる
。

次に加熱殺菌処理条件に基づき加圧加熱殺菌処理を行な
う。

すなわち加熱殺菌始動スイッチを押すと、制御装置１６
の信号に基いて加圧気体をモニター用釜１２内に供給し
所定の圧力にすると共に、熱水を所定位置まで供給する
。

この時モニター用釜１２内の圧力及び温度を各々釜に設
けた検出装置１４．１５、で検出し制御装置１６に送る
と共に、容器本体１内の圧力を圧力検出端子７より制御
装置１６の圧力変換記憶制御回路に温度検出端子６で検
出し温度記憶制御回路に送る。

検出した容器本体１内の圧力がモニター用釜１２より高
い場合は加圧気体を供給して容器本体内圧力と釜内圧力
の差が零、或は値になるように調整する。

もし容器本体内圧力が低い場合には前記と逆の動作を行
ない、前記容器本体内と釜内の差圧を一定範囲内になる
よう圧力気体を給排気し制御する。

所定の時間の加熱加圧処理がすむと、モニター用釜１２
内の熱水を排出し、次いで冷却水を供給して容器本体１
を冷却する該冷却処理工程に於いても前記と同様に圧力
制御し容器本体内の圧力と温度の関係について制御装置
で再現性を確認の上記憶させ該データを磁気テープ等で
収録する。

本考案は前記のように実施することができるが実施例に
限定されるものではない。

○ 使用機械はモニター機でも生産機でもよい。

○ 容器の形状は円筒形でも長方体でもよく、蓋の取付
はねじによる螺着構成でも、ボルト等による締結構成で
もよい。

又密封性をよくするためパツキンを装着してもよい。

○ 容器を装着する場所は殺菌釜内の何れでもよい。

○ 温度検出端子装着用密封コネクターは確実に保持密
封できる構成のものであればよい。

○ 圧力検出端子は密封コネクターにより容器本体内圧
力を伝達するチューブを装着する構成のものでもよく、
直接容器本体に受圧部を有する圧力変換器を装着する構
成のものでもよい。

○ 密封コネクターの装着場所は容器本体でも蓋でもよ
い。

○ 温度検出端子は容器内温度を正確に制御装置に送る
ものであればよい。

○ 容器内の圧力と温度の経時変化及びその関係値の測
定はモニター用釜を使用して行なってもよく、実際に加
熱加圧処理する殺菌釜で行なってもよい。

又得られた測定結果は直接殺菌釜の制御装置に記憶させ
てもよい。

本考案は前記のように着脱自在の密封蓋を有する容器に
、容器内の圧力、温度を検出する圧力検出端子及び温度
検出端子を密封コネクターを介して装着することにより
、圧力、温度端子装着部で洩れを生じたり、装着のため
の孔明は時及び圧力、温度測定取扱い時に破損すること
がなく、取扱いが容易でかつ正確な測定ができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の圧力、温度検出容器の１実施例を示す
概略断面図である。 １：容器本体、２：蓋、３：保持具、４：締付具、５，
９：０リング、６：温度検出端子、７：圧力検出具、８
：ナツト、１０：圧力伝達チューブ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 着脱自在の密封蓋を有する容器に、容器内の圧力、温度
   を検出する圧力検出端子及び温度検出端子を密封コネク
   ターを介して装着したことを特徴とするレトルト食品殺
   菌用圧力、温度検出容器。