JPS6017807Y2 - 接栓の固定装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は配電盤等に用いられるコネクタ等接栓の固定
装置に関する。

この種接栓は栓受とこれに抜き差しされる挿入栓とから
戊るが挿入栓挿入後の栓受からの離脱を防止するため何
んらかの固定手段を講じねばならない。

特に配電盤等に用いられる例えば中継用コネクタ等は、
各種の振動・衝撃等により接続部が緩むと接触不良を起
すとともに、通電電流によりコネクタ部が過熱し、種々
の事故を誘発する恐れがあるため、正規通電時には栓受
と挿入栓とを確実に固定する必要がある。

従来の固定手段では（１）挿入の都度ロックが掛るため
狭い場所に取付けたとき等は引抜くのにロックを外す操
作がやりにくかったり、（２）挿入の都度セットねじを
回さないと接続できず、引抜くときも同様セットねじを
ゆるめる等操作がやっかいであるほか、構造も複雑であ
った。

この考案は以上の点に留意して提案されたものであり、
配電盤等の制御配線を挿入栓に接続し試験検証時には挿
入栓をロックすることなく簡単に抜き差しでき、正規運
転時には挿入栓のロックを確実に行なえるようにするこ
とを目的とする。

以下本案の一実施例を図について説明する。

第１図において１は樹脂成形の挿入栓を示し、複数（図
の場合は６個）の可動接触子２を内蔵している。

３は挿入栓１の抜き差し方向と直角方向に延びる固定片
であり、この固定片３には第２図で示すようにねじ通し
孔５とこれに連通ずる細幅て略平行状の切欠き４を有す
る。

第３図は前記ねじ通し孔５に挿通される止めねじ６を示
し、胴部７の先端にこれより大径のねじ部８を有する。

止めねじ６のねじ通し孔５への装着は切欠き４を利用し
て胴部７から挿通して行なわれる。

実際には切欠き４の径は胴部７の径より小さく設計され
ているので、挿通に際しては切欠き４に胴部７を圧入す
る。

この圧入は固定片３が樹脂でできているためその弾性を
利用して容易に行なえる。

なお、ねじ通し孔５の径はねじ部８の径より小さいため
止めねじ６が抜は落ちることはない。

第４図は挿入栓１．１′と栓受９，９′が互いに接続さ
れ且つ挿入栓１がその固定片３を利用してロックされて
いる状態を示す。

この場合２個の栓受９，９′がレール１０上に当板１１
，１１’をはさんで固定金具１２の爪１３によって挟持
される。

又、栓受９゜９′の隣接部にも当板１１，１１’が設け
られこの間に板ナツト１４が介装される。

従って挿入栓１を栓受９に挿入後前記板ナツト１４に止
めねじ６をねじ込むことによって挿入栓１は栓受９から
離脱することはない。

一方、挿入栓１′は固定金具１２と共にビス１５により
共線めされる止め金具１６に止めねじ６をねじ込むこと
によってロックされ挿入栓１同様栓受９′から離脱する
ことはない。

以上のようにこの考案によれば挿入栓に固定片を設け、
この固定片にねじ通し孔及びそれに連通ずる切欠きを形
威し、前記ねじ通し孔に先端にねじ部を有し該ねじ部の
径より細径の胴部を有する止めねじを装着したので該止
めねじは前記固定片から抜は落ちることなく、また配電
盤内等の試験検証時等において挿入栓の脱着を頻繁に行
なう際に止めねじを胴部で自由状態にしておくことがで
き、挿入栓挿入の都度ロックされることがないので抜き
差しが簡便になる。

又、止めねじが常備されているためロック忘れ等による
挿入栓の離脱を完全に防止できる効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の一実施例を示し、第１図は挿入栓の平面図
、第２図はその固定片を示す側面図、第３図は止めねじ
を示す平面図、第４図は挿入栓と栓受が接続され且つ挿
入栓がロックされた状態を示す平面図である。 １．１′・・・・・・挿入栓、９，９′・・・・・・栓
受、３・・・・・・固定片、４・・・・・・切欠き、５
・・・・・・ねじ通し孔、６・・・・・・止めねじ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 挿入栓に該挿入栓の抜き差し方向と直角方向に延びる固
   定片を側端に設け、この固定片にねじ通し孔及びこれに
   連通腰該通し孔の径より細幅で略平行状の切欠きを設け
   るとともに、先端にねじ部を有しかつ該ねじ部の径より
   細径の胴部を有する止めねじを前記固定片に挿着したこ
   とを特徴とする接栓の固定装置。