JPS6017806B2 - 靭性の優れた特殊形状鋼管の製造方法 - Google Patents

靭性の優れた特殊形状鋼管の製造方法

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JPS6017806B2
JPS6017806B2 JP6784577A JP6784577A JPS6017806B2 JP S6017806 B2 JPS6017806 B2 JP S6017806B2 JP 6784577 A JP6784577 A JP 6784577A JP 6784577 A JP6784577 A JP 6784577A JP S6017806 B2 JPS6017806 B2 JP S6017806B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は高鞠性の特殊形状鋼管、特にBDWTT(母t
telleDropWeightTearTest)の
85%延性破面遷移温度を0℃以下とした曲管、異怪管
、異形管、変形管等の特殊形状鋼管の製造方法に係るも
のである。
いわゆる原油や天然ガスの輸送用のラインパイプは直管
と称し、世界的にもUO造管法あるいはスパイラル造管
法で工業的に大量生産されている。
ここで直管とは、管軸が原理的に直線で、かつ管軸方向
に添った管の直径(管外径)が原理的に変化しない鋼管
のことを意味する。一方、それらのラインパイプで原油
や天然ガスを輸送するために圧力を加えるポンプステー
ションが要所要所に設置されており、このポンプステー
ションの内部あるいは近傍では直管を連結したり、ある
いは特殊な部分の用途のために直管でなく、管軸が原理
的に直線でない鋼管(以下これを曲り管と称する)や管
軸万向に添って直径(管外径)が原理的に異つた鋼管(
以下これを異律管と称する)(以下、これらの曲り管と
異径管を併せて特殊形状鋼管と称する)が使用されるこ
とが多い。(第1図参照)特殊形状鋼管は従釆は熱間プ
レス加工工程で製造されることが多かった。この理由は
一つには従来技術ではその苛酷な冷間プレス加工に耐え
うるような袷間変形能の高い材質が得られなかったこと
、及びこれは本発明の本質的な点であるが、0プレスの
あるUO造管法と異なり、モナカ方式の単純なプレスな
ので高グレード鋼管を得るには素材の降伏点が高くては
スプリングバックにより形状(とくに真円度)が十分確
保されなかったことが挙げられ、さらに他の一つとして
特殊形状鋼管自体にAPI規格のDWTT(DropW
ei軸tTearTest)、つまりBDWTTで代表
される脆性亀裂伝播特性が要求されなかったためにその
特性がほとんど期待できない熱間プレス加工工程で行わ
れていたものである。なお「本発明で熱間プレスとは温
度70000以上でのプレスを意味し、冷間プレスとは
温度250℃以下でのプレスを意味する。
本発明は素材としては降伏点が低く成形し易〈冷間プレ
ス加工工程により降伏点上昇を期待して最終的に高グレ
ードでBDWTT特性の優れた特殊形状鋼管を製造する
方法を発明したもので、その骨子は以下の如くである。
まず、プレス成形性の観点からは従釆の素材では次の2
つの大きな障害があった。■ 直管と異なり特殊形状鋼
管では局部的に大きな引張応力を受ける部分があり、従
来の冷間変形態の小さい素材ではこれに耐えられなかっ
た。
■ 従来の素材は降伏点及び(降伏点)÷(引張強さ)
の値(以下これを降伏比と称する)が高く、そのために
一つには冷間プレス成形におけるスプリングバック量が
大きくなり、管形状が悪く他には降伏比の高いことによ
る伸び不足もあって、■と同様に冷間プレスに耐えられ
なかつた。
従来の素材でも国内のガス配管用等のように引張強さが
40k9ノ磯以下程度と低いグレードでは上の■,■の
問題はあまり生じないが、本発明の対象とする引張強さ
が45k9ノ桝以上程度では上の■,■の問題は従来技
術では大きな障害となっていた。
次に材質の観点から、従来の素材では次の大きな障害が
あった。
■ 素材のBDWTT特性が劣っているので、苛酷な冷
間プレス加工工程を経る特殊形状鋼管では85%延性破
面遷移温度(85% ShearFracture
Appearance Transit
ionTemperature)を000以下とするこ
とは容易ではなかった。
■ 降伏点の冷間プレス加工による上昇代が小さく従っ
て冷間プレス加工をしても加工製品の高強度化は期待で
きなかった。
さて「本発明は上記の従来素材の問題点に対して次の画
期的な改良がなされた。
■ 本発明鋼は低C化、低S化による延性及びノッチ切
欠抵抗の向上及びNb,Mo,V,T1,Crの添加と
熱間圧延におけるコントロールドローリング(Cont
rolledRolling、以下単にCRと称す)を
利用した紐粒のフェライト(アシキュラーフェラィトを
含む。
以下単にQと称す)及び微細変態生成物からなることに
よる高延性化及びMn;Mn,Mo;Mn,Cr;Mn
,Mo,Crのいずれかの組合せによる低降伏比化によ
る均一伸びの向上等のために、従来材のように冷間プレ
ス成形工程で局部的に大きな引張応力を受けても破断は
おろか極端な肉厚減少すら見られない。■ 本発明鋼は
、Nm;Mn,Mo:Mn,Cr;Mh,Mo,Crの
いずれかの組合せにより十分な低降伏比特性が得られる
ので冷間プレス成形でのスプリングバック量は従来の低
強度材並に低く成形しやすく「従って最終製品の鋼管の
形状(とくに真円度)の確保が十分である。
■ 本発明鋼は低C化、低S化及びNb,Mo,V,T
j,Crの添加とCRの組合せにより籾性は著しく優れ
ており、苛酷な冷間プレス加工工程を経ても特殊形状鋼
管のBDWTT85%延性破面遷移温度は0℃以下を満
す。
■ 本発明鋼は、Mh:Mn,Mo;Mn,Cr;Mm
,Mo,Crのいずれかの組合せにより低降伏比が得ら
れるのみならず「本発明は従来の低グレード鋼のそれと
異り、冷間プレス加工による降伏点の上昇が著しく従っ
て成形品は著しく高グレードの材質となる。
本発明の特徴は上記の通りであるが、これを満すには後
述する化学成分、熱間圧延の条件により冷間プレス加工
前の鋼板の降伏比を0.85以下にしておくこと及びB
DWTT特性を十分向上させておくことが必要である。
その理由はまず降伏比がし0.85超では本発明の目的
とする引張強さ45k9/嫌以上の鋼板では降伏点が高
すぎて、スプリングバック量が大きくなりすぎて、最終
製品の夏円度が十分確保されないことが明らかとなった
こと(第2図参照)と、さらに高降伏比特性により均一
伸びが少くなり、冷間プレス加工の局部的な苛酷な加工
に対して局部的肉厚減少からひいては破断に至るからで
ある。一方BDWTT特性は冷間プレス加工で劣化する
ものであり、寒冷地の使用(通常0℃以下)に耐える特
殊形状鋼管のBDWTT特性を十分にうるには素材の鋼
板のBDWTT特性を十分向上させておかなければなら
ないからである。次に本発明の特徴は鋼管の管軸方向に
添っての任意の点での管軸方向歪が均一でないことを前
提条件としている点である。いわゆるラインパイプ等の
直管では原理的には管軸方向に添っての任意の点での管
軸方向歪は均一かつほぼ0に等しい。しかるに特殊形状
鋼管では、管軸方向に添っての任意の点での管軸万向歪
が、その形状からもわかるように原理的にも不均一とな
るものであり、従って特殊形状鋼管を冷間プレス加工で
製造する場合の難点及び本発明の長所としては次の二つ
が考えられる。一つは、上記の理由で管軸方向の任意の
点での相当歪が原理的にも不均一となり、従って直菅と
異なりプレス成形による降伏点の上昇程度が不均一とな
り、従来材のようにプレス成形による降伏点上昇の小さ
い材料では降伏点上昇には大きな加工歪が必要なので、
プレス成形で全管を通してある量以上の降伏点上昇を期
待して高グレード鋼管を製造するということは困難であ
ったが、本発明鋼では僅かな歪でも降伏点上昇量が大き
いので、相当歪量の不均一な特殊形状鋼管成形でも管の
あらゆる位置で必要なある重以上の降伏点上昇が確保さ
れる。
ここで相当歪とはプレス加工のように複雑な3軸万向歪
が働くときに「 それを総合して1つの歪量に換算した
値であり、塑性力学的に定義付けされた値である。
一般的にはこの値の大きいものが材料の降伏点上昇量も
大きいことが知られている。もう一つは直管と異なり、
特殊形状鋼管では管軸万向の歪が部分的に負(圧縮)と
なるところがあり、BDWTT特性が圧縮予変形を受け
ることによる劣化代は引張予変形よりも若干大きいので
、従釆材のように素材のBDWTT特性が低い材料では
本発明の目的とするBDWTT特性の優れた特殊形状鋼
管は得にくかったということである。
但し、特殊形状鋼管でも管軸方向の歪が直管と同じよう
にほぼ0となる部分もあり、従って管のあらゆる点で冷
間プレス加工歪によるある量以上の降伏点上昇を期待す
るには最終製品での鋼管の(板厚)÷(外径)の値(以
下単に加工比と称する)はある墨以上必要である。ここ
で本発明に必要な冷間プレス加工による降伏点上昇量は
板の強度により異なるので、引張強さを基準として、降
伏点上昇量=(引張強ご)×(降伏比の上昇量)の関係
からむしろ降伏比上昇量で考えるべきであり、本発明の
目的から降伏比上昇量は0.05以上ないといけない。
そして本発明の材料では最終製品の加工比が0.01以
上ないと管のあらゆる点で降伏比上昇量が0.05以上
得られない。以下本発明の化学成分及び製造条件の限定
理由を述べる。
Cは鋼の強化に必要であるが、本発明では鋤性とりわけ
BDWTT特性の向上のためと冷間プレス加工での局部
的な引張応力に耐えうる十分な延性を得るためには0.
15%以下でなければならない。
最終製品の特殊形状鋼管の加工比が0.02以上のより
苛酷な冷間成形に耐えうるのに十分な延性、耐切欠抵抗
を得るには0.10%以下が好ましい。Siは鋼の脱酸
補助及び強化の目的で添加されることが多いが1.0%
超では鋼の溶接性のみならず母材鋤性の劣化が大きい。
Sは冷間プレス成形時の局部的な引張応力に耐える十分
な切欠き抵抗を得るために0.010%以下でなければ
ならない。
0.005%以下であれば最終製品の加工比が0.0沙
〆上の苛酷な成形に対しても十分な切欠き抵抗を有する
Mnは鋼の強化に必要であり最低0.5%は必要である
さらにMo,Crを添加しない場合に本発明の低降伏比
特性を得るには1.4%以上は必要である。一方3.0
%超では焼入れ性が高すぎて鋼の級性はむしろ劣化する
。さらに熔接性の点からは2.5%以下が好ましい。A
Iは鋼の脱酸に必要であり、最低0.005%は「必要
であり、これ以下では靭性の劣化が大きい。一方、0.
20%超ではAI203クラス夕−生成量の増大による
表面癖の増加が著しい。溶接性の点からは0.10%以
下が好ましい。Nb,Mo,V,Ti,Crの元素はス
ラブの加熱及び熱間圧延のオーステナィト(以下yと称
す)粒中に析出し、y粒の成長を抑制し、細粒yを生成
し、ひいてはこれから変態で生じるQ粒あるいは変態生
成物を著しく細かくせしめ、BDWTT特性の向上及び
苛酷なプレス加工に耐えう十分な延性及び切欠き抵抗を
もたらすのに有効であり、それにはその1種または2種
以上を合計0.005%が最低必要である。
一方1.0%超も含まれると、析出物を作るのみならず
、固溶量も増加し、かえって鞠性の劣化を招く。溶接性
の点からは0.50%以下が好ましい。さらにMo,C
rを添加する場合には次に示すMn当量値、Mn%+1
0(Mo%)+7(Cr%)(以下単にMn当量値と称
す)の規則が必要である。
Mn当量値が大きいと鋼の焼入れ性は増加し、ベィナイ
トやマルテンサイトやセメントタイトのような変態生成
物が微細に生成し十分な降伏比特性が得られるので最低
1.4%は必要であ。しかしながらMn当量値が8%を
超えると暁入性が高すぎて鋼の磯性劣化が生じる。溶接
性の点からは6%以下が好ましい。本発明の主要成分は
上記の通りであるが、一方次に示す元素も本発明製品の
用途を拡大するのに有効である。
Ni,CuからなるA群の元素は引張強さの上昇が大き
い割りに鋼の轍性、とりわけBDWTT特性の向上に有
効であり、そのためには、その1種または2種以上を最
低0.05%以上添加することが必要である。
一方4.0%超も含まれると焼入れ性が増加しBDWT
T特性は劣化する。B,W,ZrからなるB群の元素は
焼入れ性を高めると同時に炭窒化物を生成し、低降伏比
特性を助長するのに有効であり、そのためにはその1種
または2種以上を最低0.0003%以上添加すること
が必要である。
一方0.2%超も添加すると焼入れ性を増加しすぎてB
DWTT特性の劣化を招く。稀土類元素、Ca,Mgか
らなるC群の元素はS等と結合して硫化物の球状化をも
たらし、BDWTT特性の向上のみならず、とりわけ袷
間プレス加工時の苛酷な局部的な引張応力に対する切欠
き抵抗を向上させるのに極めて有効であり、そのために
はその1種または2種以上を最低0.0005%は必要
である。
一方0.1%超も含まれると巨大酸化物の生成をもたら
し、かえって轍性は劣化する。上記の元素以外にP,0
は極力少し、方が鋼の級性、溶接性の向上の点で好まし
い。
またNはNb,V等と結合して微細炭窒化物の生成によ
り強度の向上をもたらすこともあり、またTINの生成
によりy粒の細粒化にも貢献するので必ずしも少し、方
が良いとはいえないが、溶接性の点からは、0.01%
以下に抑えるべきである。
次に熱間圧延工程ではCRを十分行う必要があるが、と
りわけ950qC以下の累積圧下率は重要であり、これ
が50%未満ではオーステナィトの圧延中の微細化及び
格子欠陥量の増加が不十分であり、従って素材鋼板とし
て微細Q粒及び微細変態生成物の生成が困難であり、前
述のように苛酷な冷間プレス加工を受ける特殊形状鋼管
のBDWTT特性85%延性破面遷移温度の0℃以下の
確保及び、冷間プレス加工での局部的に引張応力を受け
る部分での耐切欠き抵抗及び延性が十分得られない。更
に熱間最終仕上圧延温度は650〜80000が好まし
い。
一般的に熱間最終仕上圧延温度は800〜1000oo
であるが、本発明においては、CRを十分行う必要があ
り素材鋼板の微細び粒確保により強度及び靭性の向上を
目的とした場合、熱間最終仕上圧延温度は上記の範囲と
なる。熱間最終仕上圧延温度が650℃未満になると降
伏比が85%を超え、また800午C超になるとは粒の
微細化がはかれないので好ましくない。本発明の製造条
件の主な限定理由は以上のようであるが、本発明を実際
に製造するに当り考えられる主な製造法を以下に述べる
まず、鋼は転炉又は電気炉で溶製し、次に必要に応じて
脱燐や清浄度の向上を目的とした特殊精錬処理、あるい
は脱水素や脱酸、脱炭や介在物浮上を目的とした脱ガス
処理を組合わせて行い、かかる溶鋼を通常の造塊・分塊
法又は連続鋳造法でスラブとし、これを加熱し熱間圧延
する。
熱間圧延は必要に応じてクロスロールの可能な厚板製造
工程が好ましいが、ホットストリップ製造工程でも本発
明の目的は蓬せられる。特殊形状鋼管の製造は上下ほぼ
対称の一対の半管状の部品を冷間プレス加工し、しかる
べきトリミング(Trimming)をした後に溶接で
それを総合することで製品を得るいわゆるモナカ方式が
一般に行われる。
(第1図参照)なお、袷間プレス加工及び熔接後に残留
応力除去の目的で機械的(Mechanical)又は
熱的(Themal)は応力除去(StressRel
ieving)処理(以下SR処理)を行う場合がある
この場合、熱的なSR処理を行う場合は、SR処理を行
わない場合やあるいは機械的なSR処理を行う場合に比
べて、素材鋼板からの降伏点の上昇代は大きいが、BD
WTT特性の劣化代は大きくなる。以下に本発明の実施
例を述べる。第1表に示す化学成分の鋼を転炉と一部(
Q,SC)の電気炉で溶製し、これを一部は特殊精錬処
理(J,R,SA,SG)あるいは脱ガス処理(AI,
A2,B1,B2,C,E,J,M,R,Y1,Y2,
SD,SI)を行い、これらを一部(B1,B2,C,
E,G,J,S,W,Z,SA,SD,SE1,SE2
,SI)は連続鋳造法で、他は通常の造塊・分塊法でス
ラブとした。つぎにこれを加熱及び熱間圧延で鋼板にす
るが、スラブの加熱及び熱間圧延工程の条件を第1表に
示す。なお、熱間圧延工程はSG(ホットストリップ工
程)を除き、全て厚板製造工程で行った。鋼板の板厚及
び機械的性質(API親格引張試験片)及び2肋Vノッ
チシャルビー試験、BDWTTの結果を第1表に示す。
次にこれらの鋼板を特殊形状鋼管に袷間プレス加工成形
(但しSE2は熱間プレス加工成形)及び溶接をするが
、そのときのプレス加工温度及び特殊形状鋼管の種類(
曲り管、異径管)、管外径の最大値「鋼管の加工比、鋼
管の真円度、鋼管の材質を第1表に示す。
なお、材質はいずれも管円周方向の値であり、また上の
鋼板ままの材質はそれと同じ方向の素板の値である。
溶接は入熱量が外面40KJノ肌、内面3歌Jノ肌の潜
孤溶接で行い、一部(D,日,P,V,Z)は外面3粥
J/仇、内面3雌J/伽の手溶接、またさらに一部(C
,1,Q,W,SA,SD)は潜孤溶接と手溶接の組合
せで行った。
なお、管の真円度はDmax−Dminxloo(%)
でDo表わされる。
ここでDmax:最大外径、Dm量n:最小外径、Do
:製造目標外径であり、真円度は通常1%以下であれば
製品として十分である。
第3図にBDWTT試験片(API規格のDWTT試験
片)の形状及び寸法を示してある。
破面率測定法はAPI規格に従う。さて、第1表に示す
ように本発明範囲内のものは特殊形状鋼管の真円度、強
度「BDWTT特性、COD特性、シャルビー特性及び
溶接部籾性のいずれも優れている。
一方本発明外のものは、そのいずれか1つ以上の特性が
著しく劣っており、本発明の目的とする製品としては好
ましくない。すなわち、A2,B2は950q○以下の
累積圧下率が低く、級性等が劣化している。
KはMn当量値が高く靭性、溶接性等が劣化している。
LはMn当量値が低く、降伏比が高く、管形状が悪い。
MはNb,Mo,V,Tj,Crのいずれも添加してい
ないので強度も低く、靭性等も劣化している。又降伏比
も高いので管形状も良くない。NはMと逆に上記元素の
合計が多すぎて靭性等が劣る。
0はCが高く、靭性も良くないが、プレス加工時の局部
的な割れがある。PはSが高く、鞠性も良くないが、プ
レス加工時の局部的な割れがある。
QはMnが高く、靭性も良くないが、プレス加工時の局
部的な割れがある。
RはMn当量値が低く降伏比が高く管形状が悪い。
SはNが低く級性等が劣化している。
TはNbが添加してあるも量が少く籾性等が劣化してい
る。
川まMnが低く強度が低く、鞠性も悪い。
v‘まSiが高く靭性、溶接性等が劣化している。
WはMnが低く降伏比が高くて管形状が悪い。XはMn
が低く降伏比が高くて管形状が悪い。Y2は管の加工比
が低く鋼管加工後の降伏比の上昇代が4・さし、。SE
2はプレス加工温度が高すぎて鋼管の轍性、強度が低い
SFはNb,Mo,V,Ti,Crのいずれも添加して
いないので強度が低く轍性も悪い。
なお、最後に慣用語として、1ヱルボー (E1bw)管、2レデューサー(Reducer)管
、3フィッティングス(Fi比in蟹)又はフィッティ
ング(FMing)(但しT字管を含まない)という用
語があるが、これらはそれぞれ本発明の1曲り管、2異
隆管、3特殊形状鋼管の一部に含まれるものであること
を付け加えておく。
第1表 注1)一はあえて添加していないことを示す。
第1表つゞき第1表つゞき 注2)異径管は( )の中に管外径の最小値を記す。
注4) ※はプレス加工時に局部的に割れが生じたもの
第1表 つゞき注3)C,日,N,SDは機械的SR処
理(拡管率1%),B1,B2,0,S,SBは熱的S
R処理(600℃x20分)をそれぞれ冷間プレス加工
及び溶接した後に施した。
【図面の簡単な説明】
第1図は特殊形状鋼管のうち、イ曲り管、口異径管を模
式的に表わす図、第2図は素材鋼板の降伏比と特殊形状
鋼管の真円度との関係を表わす図(0印は曲り管、△印
は異形管、()内は素材鋼板の引張強さ(k9/柵)、
0内は加工比の最小値)、第3図はBDWTT試験片(
API規格のDWTT試験片)の形状及び寸法を表わす
図である。 W:溶接部、P:プレスノツチ 多′図 孝2図 好3図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 C≦0.15%、Si≦1.0%、S≦0.010
    %、Mn:0.5〜3.0%、Al;0.005〜0.
    20%、さらにNb,Mo,V,Ti,Crの1種また
    は2種以上を計0.005〜1.0%含み、しかもMo
    ,Crを添加する場合は1.4%≦Mn%+10(Mo
    %)+7(Cr%)≦8%を満し、残部鉄及び不可避的
    不純物元素からなる鋼を、熱間圧延し、その際温度95
    0℃以下の累積圧下率を50%以上として、(降伏点)
    ÷(引張強さ)の値を0.85以下とし熱間最終仕上圧
    延温度を650〜800℃とした鋼板を製造し、次いで
    この鋼板を形成して鋼管とするに際し、直管と異り管軸
    方向に添つての任意の点での管軸方向歪が均一となり得
    ないような冷間プレス加工工程と、プレス製品を溶接す
    る工程とからなる製管工程を経て、最終製品の(板厚)
    ÷(外径)の値を0.01以上とすることを特徴とする
    靭性の優れた特殊形状鋼管の製造方法。 2 C≦0.15%、Si≦1.0%、S≦0.010
    %、Mn:0.5〜3.0%、Al:0.005〜0.
    20%及びNb,Mo,V,Ti,Crの1種または2
    種以上を計0.005〜1.0%を含み、しかもMo,
    Crを添加する場合は1.4%≦Mn%+10(Mo%
    )+7(Cr%)≦8%を満し、さらにNi,Cuから
    なるA群の元素の1種または2種以上を計0.05〜4
    .0%、B,W,ZrからなるB群の元素の1種または
    2種以上を、計0.0003〜0.2%、稀土類元素、
    Ca,MgからなるC群の元素の1種または2種以上を
    計0.0005〜0.1%のうちのいずれか1群または
    2群以上を含み、残部鉄及び不可避的不純物元素からな
    る鋼を、熱間圧延し、その際温度950℃以下の累積圧
    下率を50%以上として、(降伏点)÷(引張強さ)の
    値を0.85以下とし熱間最終仕上圧延温度を650〜
    800℃とした鋼板を製造し、次いでこの鋼板を成形し
    て鋼管とするに際し、直管と異り管軸方向に添つての任
    意の点での管軸方向歪が均一となり得ないような冷間プ
    レス加工工程と、このプレス製品を溶接する工程とから
    なる製管工程を経て、最終製品の(板厚)÷(外径)の
    値を0.01以上とすることを特徴とする靭性の優れた
    特殊形状鋼管の製造方法。
JP6784577A 1977-06-10 1977-06-10 靭性の優れた特殊形状鋼管の製造方法 Expired JPS6017806B2 (ja)

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CA1207639A (en) * 1983-03-17 1986-07-15 Rodney J. Jesseman Low alloy steel plate and process for production therefor

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