JPS6017751Y2

JPS6017751Y2 - 太陽電池時計

Info

Publication number: JPS6017751Y2
Application number: JP242978U
Authority: JP
Inventors: 正敬松本
Original assignee: シチズン時計株式会社
Priority date: 1978-01-12
Filing date: 1978-01-12
Publication date: 1985-05-30
Also published as: JPS54112083U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は、太陽電池時計に関するものである。

一般に電子時計は、酸化銀電池等の小型電池を電源とし
ているが電池の寿命は１〜２年程度であり、一定期間毎
に電池を交換しなければならない煩わしさがあった。

この対応策として、光エネルギーを電気エネルギーに変
換する太陽電池を具備し、電池を充電することによって
電池の交換を不用とした半永久寿命の太陽電池時計が開
発され実用化されるようになった。

また最近では、時計機械及び電池形状にある程度の制約
を受けるが、時計の消費電力を極力押さえる回路設計が
行なわれると共に電池寿命が５年程度の電子時計を得る
ことが出来るようになり、一部商品化されている。

電池寿命が５年の時計では、１回の電池交換で１０年の
使用が可能であり、普通は１岬程度の間に時計を紛失し
たり傷つけたりして時計のライフサイクルが終わると考
えられる。

従って、前記時計に太陽電池を付加し回路及び構造を複
雑にすることは、コストアップさせるだけでメリットは
それほど期特出きない。

しかし、太陽電池はデジタル式多機能時計には特に必要
欠かせないものであり、今後も効果的に使用される可能
性がある。

即ち、デジタル式多機能時計は、照明ランプ、アラーム
等の付加機能でかなりの電力が消費されるので、電池寿
命を延ばすにはどうしても太陽電池が必要なのである。

本考案の目的は、太陽電池基板、バッキング、見切板の
部品３点を時計ケースに整然と配置させ且つ容易に組み
込めるようにするために、前記部品３点を一度に時計ケ
ースに位置決め固定させたことを特徴とする太陽電池時
計を提供することにある。

以下、本考案の実施例を添付図面により詳細に説明する
。

第１図は本考案による太陽電池時計の平面図であり、１
は時計ケース、２はブツシュボタン、３は風防ガラス、
４はバッキングである。

２ａは表示切替、表示修正、２ｂは修正桁選択、２ｃは
照明ランプ点燈の機能をする。

表示は２５日、日曜日、午前１２Ｒ３８９！ｌ’を示し
ている。

第２図は第１図の要部断面図である。

５は時刻表示窓５ａと太陽電池窓５ｂを有する金属製見
切板であり、第３図に示すように裏面の隅に２本の足が
ロー付けされている。

６はガラスエポキシ樹脂性の絶縁性太陽電池基板であり
、その構成は第４図に示すようなものである。

第４図ａは上面図、図４図すは下面図、第４図Ｃは側面
図である。

太陽電池基板６の上下面には、端子部７ａ、７ｂを有す
る配線パターンが施され、且つ上面と下面の連絡はスル
ーホール７ｃを介して接続されている。

上面には８個のシリコン太陽電池８が、下面には逆流防
止ダイオード９と過充電防止用抵抗１０が、それぞれ所
定位置にハンダ付け７ｄによって直列に固着されている
。

また、太陽電池基板６の隅の２箇所には、位置決め用の
貫通孔６ａが設けられており、ここに見切板５の足５Ｃ
が挿通される。

１１は小型電池１２を装備したモジュールであり、上部
に太陽電池基板６の端子部７ａ、７ｂと電気的に接続を
行なうためのコイルバネｌｌａが２個装着されている。

電気的接続は、第５図の回路図に示すごとく行なわれて
いる。

第６図は樹脂製バッキング４の斜視図である。

バッキング４の内周にはっは部４ａが設けられており、
つば部４ａはその上下面側に段部４ｂ、４ｃを形成して
いる。

即ち、つば部４ａを境として上部４ｄと下部４ｅを作っ
ている。

尚、上部４ｄの内周は面取り４ｆがしである。

また、つば部４ａの隅の２箇所には、位置決め用の貫通
孔４ｇが設けられ、ここには見切板５の足５Ｃが通され
る。

第７図は時計ケース１の斜視図であり、時計ケース１の
内周には、太陽電池基板６、バッキング４、見切板５、
風防ガラス３が組み込み入れられるための段部１ａが形
成されている。

また、段部１ａの隅の２箇所には、位置決め用の六１ｂ
が設けられている。

この六１ｂには、見切板５の足５Ｃが挿入される。

尚、第２図にもどって１３は防水用Ｏリング、１４はモ
ジュール１１を押さえる樹脂製補助リング、１５は裏蓋
である。

ケースの組立ては次のように行なう。

まず、貫通孔６ａと六１ｂの位置が一致するように、太
陽電池基板６を時計ケース１の段部１ａに置く。

次に貫通孔４ｇと６ａの位置が一致するように、バッキ
ング４を太陽電池基板６の上に載せる。

このとき太陽電池基板６は、バッキング４の段部４Ｃ内
に納まると共に下部４ｅで外周を抱かれる。

次に足５ｃを時計ケース１、太陽電池基板６、バッキン
グ４の３部品で形成された連続穴に挿入して見切板５を
段部４ｂに組み込む。

さらに風防ガラス３に上方より圧入して固定する。

このときバッキング４は、ガラス３の側面と時計ケース
１の内周面とで強力に圧縮され防水性を確保すると同時
に、段部４ｃで太陽電池基板６を押圧する。

バッキング４の面取り４ｆは、ガラス３の這人込みを容
易にする働きがある。

また、つば部４ａは、太陽電池基板６と見切板５との間
に隙間を作るスペーサーの役目を果している。

一方、モジュール１１は、時計ケース１の下方より収納
され、補助リング１４を介して裏蓋１５で押圧固定され
る。

このときコイルバネｌｌａは、太陽電池基板６の端２ｆ
部？ａ、７ｂと接触する。

分解は組立ての逆作業を行なえばよい。

以上のように構成させた太陽電池時計は、太陽電池基板
６、バッキング４、見切板５の部品３点を一度に時計ケ
ース１に位置決め固定しであるの１で、各部品が整然と
配置されると共にそれぞれの位置ずれがなくなる。

また、それぞれの部品に位置決め用の貫通孔又は穴が設
けであるので、組み込みが簡単であり固定も確実である
。

さらに見切板を使用したことで、見切部に深みのある高
級な一デザインが得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第７図は本考案の実施例であり、第１図は正
面図、第２図は要部断面図、第３図は斜視図、第４図ａ
、ｂ、ｃは上面図、下面図、側面７図、第５図は回
路図、第６図、第７図は斜視図である。１・・・・・・時計ケース、１ａ・・・・・・段部、１
ｂ・・・・・・穴、２．２ａ１２ｂ１２ｃ・・・・・・
ブツシュボタン、３・・・・・・風防ガラス、４・・・
・・・バッキング、４ａ・・・・・・ｉつば部、４ｂ、
４ａ・・・・・・段部、４ｄ・・・・・・上部、４ｅ・
・・・・・下部、４ｆ・・・・・・面取り、４ｇ・・・
・・・貫通孔、５・・・見切板、５ａ・・・・・・時刻
表示窓、５ｂ・・・・・・太陽電池窓、５ｃ・・・・・
・足、６・・・・・・太陽電池基板、６ａ貫通孔、７・
・・・・・配線パターン、？ａ、７ｂ・・・・・・端コ
子部、７Ｃ・・・・・・スルーホール、７ｄ・・・・・
・ハンダ付け、８・・・・・・太陽電池、９・・・・・
・逆流防止ダイオード、１０・・・・・・過充電防止用
抵抗、１１・・・・・・モジュール、１１ａ・・・・・
・コイルバネ、１２・・・・・・電池、１３・・・・・
・０リング、１４・・・・・・補助リング、１５・・・
・・・裏蓋。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

太陽電池時計の基板とバッキングとに貫通孔を穿設し、
該貫通穴に対応する時計ケースに穴を穿設すると共に前
記基板、バッキング、時計ケースの３点で形成される連
続穴に見切板の足を挿入し、前記太陽電池時計基板、バ
ッキング、見切板を前記時計ケースに位置決め固定させ
たことを特徴とする太陽電池時計。