JPS6017672Y2 - セメント貯蔵運搬装置用乾燥空気送風装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、専用除湿機の使用なしに乾燥空気をそのセメ
ント貯蔵庫および運搬装置のエアスライドに供給可能な
セメント貯蔵運搬装置用乾燥空気送風装置に関するもの
である。

エアスライドにより粉粒体を輸送する装置を、大気が高
湿度になる地域に設置する場合、セメントのごとく湿気
によりその性状が劣化する物質を取扱う時は、エアスラ
イドに送る空気の水分を除湿機により除去してやる必要
がある。

このため、従来、各種の除湿機を送風機の大気取入口前
に設置するため、多額な設備費を要していた。

また、除湿機は色々の補助機器を必要とし、設備費が嵩
むのみならず、取付スペース、保守の増加等の問題点を
発生させている。

そこで、本考案は前記従来の問題点を解消するためにな
されたものであり、高湿度になる地域に設置されるセメ
ントサイロ等の貯蔵庫のエアスライドに専用除湿機を用
いずに、乾燥空気を供給することを目的としたものであ
る。

即ち、本考案のセメント貯蔵運搬装置用乾燥空気送風装
置は、エアスライドを設け、かつ集塵装置を有するセメ
ント貯蔵運搬装置において、該エアスライドに送風する
送風装置への給気入口と該集塵装置からの排気ダクト出
口とに、それら給気ダクト及び排気ダクトを開閉可能と
する切換ダンパをそれぞれ設けると共に、これら給気ダ
クトと排気ダクトとを連通ずる連通タクトを設け、この
連通ダクトを開閉する切換ダンパを設けることにより構
成される。

以下、図面を参照して本考案の詳細を説明するが、図面
は本考案の一実施例におけるセメント貯蔵運搬装置用乾
燥空気送風装置＾配置図であり、セメント１７を貯蔵し
、そこからそのセメント１７を袋詰機または他の設備に
運搬する装置を構成する、サイロ等のセメント貯蔵庫１
０の底部位置にエアスライド９を設けて、セメント１７
内に空気を混合させているが、このエアスライド９に送
風管８経由送風装置を連通させている。

この送風装置は、給気ダクト１３、エアフィルタ４を内
蔵したエアフィルタ箱５及びファンルーム７内に設けら
れた送風機６からなっており、給気ダクト１３からの空
気をエアスライド９に供給している。

また、このセメント貯蔵庫１０の上部には、集塵管１１
に連通して集塵装置１、ターボファン２及びそれにつな
がる排気ダクト１２が設けられ、除塵された空気のみを
排気ダクト１２から排出している。

そこで、本考案では上記給気ダクト１３の入口に、その
開閉を行なう切換ダンパ１６を設け、また排気ダクト１
２の出口にもその開閉を行なう切換ダンパ１４を設けて
いる。

更に、これら給気ダクト１３と、排気ダクト１２とを連
通する連通ダクト３を設け、その連通ダクト３を開閉す
る切換ダンパ１５を設けている。

そこで、上記の構成からなる本考案の乾燥空気送風装置
の作動状況を説明すると、その大気中の湿度が許容可能
な時においては、切換ダンパ１４及び１６は開かれ、切
換ダンパ１５は閉じられ、この状態でこのセメント貯蔵
運搬装置が運転され、空気は給気ダクト１３より吸込ま
れ、エアフィルタ箱５内のエアフィルタ４を通過し、フ
ァンルーム７の送風機６に入る。

送風機６から排出された空気は、送風管８を通り、セメ
ント貯蔵庫１０の底部に設置されたエアスライド９に送
り込まれる。

エアスライド９からセメント貯蔵庫１０内に放出された
空気は、セメント貯蔵庫１０内のセメント１７内を通過
して集塵管１１を経由し、集塵装置１に入る。

集塵装置１により粉塵をクリーニングされた空気は、タ
ーボファン２により排気ダクト１２から大気へ放出され
る。

次に、大気圧中の湿度が高くなり、高湿送風空気により
セメント貯蔵庫１０内のセメント１７に悪影響があると
判断されると、連通ダクト３の切換ダンパ１５を開き、
給気ダクト１３の切換ダンパ１６及び排気ダクト１２の
切換ダンパ１４を閉じる。

以上のダンパ切換操作により、このシステムは閉サイク
ルで空気が循環することになる。

この場合、初期空気に含まれた水分のみが、セメント１
７内を通過する過程でセメント１７に吸われるだけで、
その後セメント１７へ水分を送り込むことがなく、セメ
ント１７の性状を劣化させずにすむ。

セメント１７に水分をとられた空気は、乾燥空気となり
集塵装置１に吸われ、ターボファン２により連通ダクト
３経由、送風機６に送り込まれ、この乾燥空気が送風装
置内を循環することになる。

上記のごとく、本考案はエアスライド方式に必要な送風
装置及び集塵装置の構成機器の組み合わせにより、高湿
度になった時、送風機及び集塵装置間で空気を閉サイク
ルで循環させる方式であり、この場合、送風機をスター
トさせると高湿度の外気がセメント貯蔵庫内のセメント
に送り込まれるが、セメントは吸湿性が大きいので、流
入空気中の水分はセメントに吸収され、このため集塵装
置によりセメント貯蔵庫内から吸引された空気は、乾燥
空気となっており、この空気を再び送風機に送り込み、
乾礎空気の閉サイクル流ができる。

従って、本考案の乾燥空気送風装置をセメント貯蔵運搬
装置に適用すれば、その装置全体の簡素化がはかれ、ま
た従来必要であった除湿機の設置を必要としないので、
取付スペースが減少すると共に、設備費も低減するとい
う利点がある。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例におけるセメント貯蔵運搬装置
用乾燥空気送風装置の配置図である。 １・・・・・・集塵装置、３・・・・・・連通ダクト、
６・・・・・・送風機、訃・・・・・送風管、９・・・
・・・エアスライド、１０・・・・・・セメント貯蔵庫
、１１・・・・・・集塵管、１２・・・・・・排気ダク
ト、１３・・・・・・給気ダクト、１４，１５゜１６・
・・・・・切換ダンパ、１７・・・・・・セメント。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. エアスライドを設け、かつ集塵装置を有するセメント貯
   蔵運搬装置において、該エアスライドに送風する送風装
   置への給気ダクト入口と、該集塵装置からの排気ダクト
   出口とに、それら給気ダクト及び排気ダクトを開閉可能
   とする切換ダンパをそれぞれ設けると共に、これら給気
   ダクトと排気ダクトとを連通ずる連通ダクトを設け、こ
   の連通ダクトを開閉する切換ダンパを設けてなるセメン
   ト貯蔵運搬装置用乾燥空気送風装置。