JPS6017619B2 - 鍛造機 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は互いに角度をずらして半径方向に配置された少
なくとも４つの鍛造ラムを有する鍛造機であって、機械
フレーム内に回敷不能に案内された各鍛造ラムが有利に
は揺動勤レバーと偏０軸とを介して往復旋回可能な駆動
スピンドルと結合されており、またこの各鍛造ラムの行
程運動及び行程位置調節のためのねじ伝動袋鷹が配穀さ
れている形式のものに関する。

従釆の技術 上記形式の行程駆動装贋と鋼節駆動菱鷹のための完全に
機械的なねじ伝動装置を有する鍛造機は、油圧式の機械
に比べてはその油圧による弾勢の不在に基づいて、また
偏′○機械に比べてはその比較的に少ない構造経費に基
づいて著しく有利なものであるが、その反動力及び反動
モーメントがいくつかの問題点を生ぜしめている。

従って４つ又はそれ以上のハンマーを備えた機械が特に
実用的であり、何故ならこの場合には、個々のハンマー
のための各駆動装置の適切な逆方向運転とその各ハンマ
ーの適切な相互配属関係とによって、モーメント又は質
量を補償する可能性が与えられているからである。オー
ストラリア特許第３２９３４ｙ号明細書に基づいて公知
の４ハンマー鍛造機においては、各鍛造ラムが該ラムに
配属された駆動スピンドルに回転可能にしかし軸線方向
槽動不館に結合されており、また各駆動スピンドルがそ
れぞれねじ山区分を以つてガイドプシュの雌ねじ内に係
合しており、このガイドブシュ自体は更に調節スリーブ
内に固定的に配遣されている。

駆動スピンドルは旋回されてガイドブシュ内にねじ入れ
られ、この際の駆動スピンドルの鞠線方向運動が機械フ
レーム内に回動不能に案内された鍛造ラムに伝達されて
、所望の行程運動が形成される。行程位鷹を調節するた
めには、回転可能に機械フレーム内に支承された調節ス
リーブが調節アームを介して旋回せしめられ、それによ
ってガイドブシュも回転されそして核ガイドブシュと駆
動スピンドルのねじ山区分との協働に基づいて鍛造ラム
の行程位贋が調節される。行程運動のために必要な駆動
スピンドルの往復旋回運動を形成するために、該駆動ス
ピンドルに揺動レバーが結合配設されており、偏０軸を
介してこの揺動レバーに適当な揺動運動が強制的に与え
られる。しかしこの公知の機械においては鍛造力がガイ
ドブシュを介して調節スリーブと調節伝動装置とに受容
されるので調節機構に高い負荷が生じ、その結果当該の
機構構造に特別な必要条件がもたらされ、機械構造全体
がその寸法や複雑さや製作費等に関して著しく不利なも
のになっている。２ハンマー鍛造機に関しては上記オー
ストリア特許第３２９乳ｙ号明細書に基づいて公知の構
造によれば、鍛造ラムのための行程駆動装置と調節駆動
袋直とが互いに分離されており、それによって駆動スピ
ンドルはその行程駆動装置用のねじ山区分を以て、機械
フレーム固定されたガイドブシュ内で支持され得、従っ
て鍛造力は機械フレームによって直接に受容可能となっ
ている。

しかしこの場合、行程位置調節のために鍛造ラムと駆動
スピンドルとの間に、雌ねじを介して鍛造ラムのねじ山
区分と協働する中間スリーブが必要とされ、この中間ス
リーブの回動によって鍛造ラムが該中間スリーブと駆動
スピンドルに対して相対的に鞠線方向摺動を行なう。従
ってこの構造は多くの部材を要しかつ著しく長いものと
なってしまい４ハンマー鍛造機には適さないものである
。更に従来の２ハンマー鍛造機及びもっと多いハンマー
を備えた鍛造機においては、鍛造ラムと中間スリーブと
の間及び鍛造ラムと駆動スピンドルとの間に、鍛造力の
伝達又は付与のために適切なスラスト軸受が必ず必要で
あり、このスラスト軸受は複雑で高価な構成部材を有し
ている。発明が解決しようとする問題点本発明は上述の
公知例の各問題点を解決し冒頭に述べた形式の鍛造機に
おいて、特に簡単でコンパクトで安価な構造のものを提
供しようとするものである。

問題点を解決するための手段 上記の問題点は本発明によれば、各駆動スピンドルがそ
れぞれ２つのねじ山区分を有しており、この内の一方の
ねじ山区分が行程駆動装置の駆動を行なうべき部分とし
て、所属の鍛造ラムの対応したねじ山区分と協働し、ま
た他方のねじ山区分が調節伝動装層の調節可能な部分と
して、ウオームギャを以つて回転されれる調節ナットと
協働していることによって解決された。

実施態様 本発明の１実施態様によれば、調節伝動装置に配坪され
ねじ山区分のねじ山が、行程駆動装置に配属されたねじ
山区分のねじ山に比べて小さなピッチを有していると有
利であり、調節ナット又は調節伝動装置によって受容さ
れるべき支持力は小さく、更に調節伝動菱直によって引
起こされる行程運動の分力は無視可能な程度である。

本発明による構造上有利な１実施態様によれば、駆動ス
ピンドルの、行程駆動装直に配属されたねじ山区分が、
当該の中空の駆動スピンドル内に突入した鍛造ラムの対
応したねじ山区分に合わせて、雌ねじとして形成されて
おり、この雌ねじ部分として該駆動スピンドルが、該ス
ピンドル内に固定されてはめこまれたねじ山付ブシュを
有している。

これによって比較的に短くかつ大きな剛性を有するスピ
ンドル、ラムュニツトが得られ、また駆動スピンドル内
にはめこまれたねじ山付ブシュの使用によって雌ねじの
製作が容易になっている。駆動スピンドル内へのねじ山
付ブシュのはめ込みに関しては、当該の駆動スピンドル
が鞠線方向で２分形成されていると有利であるが、しか
しこれは単にその組み立て又は製造のためでありその機
能には何の関係もない。行程駆動装置の可及的に故障と
摩擦の少ない機能は当然、駆動スピンドルと、鍛造ラム
又は核鍛造ラムの各ねじ山区分との間の正確な対応関係
に依存するものなので、本発明によれば、駆動スピンド
ルの内で雌ねじとしてのねじ山付ブシユの両側に、鍛造
ラムのためのガイドが設けられており、このガイドが、
駆動スピンドルと鍛造ラムとの間に相対運動が生じた場
合でも該駆動スピンドルの内部での鍛造ラムの位置を確
実に保持するように働いている。

作用 各駆動スピンドル又は該駆動スピンドルの各ねじ山区分
が一方で行程駆動装置また他方で調節伝動装置に直接配
属されていることによって、小さな寸法でしかも高い剛
性を有する構造が得られ、更に当該の装置の構成要素が
少なくかつ単純なものとされ縛る。

駆動スピンドルが旋回し該駆動スピンドルと鍛造ラムと
の間に本発明による協働が生じることによって、何ら付
加的な駆動部材の必要ないこ行程運動が行なわれ得、こ
の際に駆動スピンドルと鍛造ラムとの間のスラスト軸受
は不要である。駆動スピンドルのための支持部として調
節ナットが働いており、この調節ナットに駆動スピンド
ルの第２のねじ山区分が係合している。両方のねじ山区
分において必ずしみ同一である必要はないねじ特性を適
切に選択することによって、負荷状態は強力に制御され
得、それによって調節ナットを介しての支持は何ら問題
ないものとなる。行程位置調節自体は公知のように、ウ
オームギャを介して調節ナットを回転せしめ延し、ては
駆動スピンドルを軸線方向に擢動せしめることによって
行なわれる。駆動スピンドルが行程駆動装置の１部分で
あるだけでなく調節伝動菱贋の１部分でもあるので、行
程駆動のための該スピンドルの往復旋回時に同時に調節
ナット内で該スピンドルに回転が生じ、従って行程駆動
装置に基づいた鍛造ラムの行程運動に調節伝動装置に基
づいた駆動スピンドルの行程連動が重畳することになり
、この際に、各ねじ山を適切に設定することによってそ
の合計作用を所望に応じて制御可能である。この駆動ス
ピンドルの旋回運動形成のためには全ての適切な手段が
自由に適用可能であり、また個々の駆動袋直の播動連動
を互いに調和させれば質量補償作用も保証可能であるこ
とは明らかである。従って本発明による各手段によれば
全体として、最小の寸法と最大の機能性とを有する多ハ
ンマー鍛造機をより簡単で安価な構成において製造する
ことが可能となる。実施例図示の鍛造機は互いに９０度
ずつずれて配置された４つの鍛造ラム１を有しており、
この鍛造ラム１は機械フレーム２内にそれぞれ１つの回
勢防止部材３によって回敷不能に案内されている。

機械フレーム２内には各鍛造ラム１に対して同軸的に、
２つのねじ山区分５，６を有する駆動スピンドル４が支
承されており、この２つのねじ山区分５，６の内の、行
程駆動装置に所属している方のねじ山区分５は、当該ス
ピンドルに固定されてはめこまれたねじ山付ブシュ７の
雌ねじとして形成されて鍛造ラム１のねじ山区分８と協
働しており、別のねじ山区分６は、ウオームギヤ１０を
介して回転可能なように機械フレーム２内に支持された
調節ナット９に係合している。駆動スピンドル４の内側
にはねじ山付ブシュ７の両側に、駆動スピンドル４内に
突入した鍛造ラム１のためのガイド１１が配設されてお
り、このガイド１１によって鍛造ラムと駆動スピンドル
との間の正確な対応関係が保証されている。更に駆動ス
ピンドル４の鯨設された揺動レバー１２は、その４５０
曲げられている二股形状の端部１３を以つて偏心軸１４
と協働しており、この際に該偏心鼠１４と揺動レバー１
２との間を縞合するためにカルダン継ぎ手１５が用いら
れており、このカルダン継ぎ手１５によって、それ自体
回転する偏１０軸１４と、その回転によってスピンドル
軸線を中心に往復旋回せしめられる揺動レバー１２との
間の相対運動が補償可能となっている。

この揺動レバー１２の往復旋回運動によって駆動スピン
ドル４も同様に往復旋回せしめられ、その結果ねじ山付
ブシュ７とねじ山区分８とを介して鍛造ラム１のための
行程駆動が与えられる。鍛造作業を行なうこの行程運動
時にその発生する鍛造力がねじ山区分６を介して調節ナ
ット９に伝達され、この際に更にねじ山区分６と調節ナ
ット９とから成る調節伝動装置内での駆動スピンドル４
の往復運動によって該駆動スピンドル４に轍線方向の運
動分力が生ぜしめられ、この分力がねじ山区分５と８と
から成る行程駆動袋贋に基づいた行程運動に重畳せしめ
られる。調節伝動装置のピッチを行程駆動装置のピッチ
よりも何分の１かに小さく形成しておくと、支持力は小
さな限界内にとどまり調節伝動装置によって難なく受容
され得て有利である。従って調節伝動菱直によって引起
される駆動スピンドル４への軸線方向運動成分も実際的
には無視可能となる。両方のねじ伝動装置６，９及び５
，８を、そのピッチ、右回し又は左回しねじ等の点に関
して互いに調整することによって更に、運動及び支持関
係全体を十分に制御することが可能となり、それによっ
て構造経費も更に引下げ得る。鍛造ラムのための揺動す
る駆動装置の質量を補償可能とするために、２つの隣接
するラム、ユニットの両方の個Ｄ軸１４が反対方向に回
転するようになっており、これは両方のラム、ユニット
のための共通の伝動装置ケース１６内の詳説されていな
い複数の中間歯車によって簡単な方法で達成されている
。

全てのラム、ユニットのための駆動源として働く駆動モ
−夕１７は駆動麹１８を介して両方の、それぞれ１組の
鍛造ユニットごとに１つずつ配属されている伝動装置ケ
ース１６に連結されている。また行程位魔を調節するた
めに２つの調節モータ１９，２０が配設されており、こ
の調節モータによって結合鞠２１，２２，２３を介して
各ウオーム・ギャ１０と延し、ては各調節ナット９が作
動せしめられる。２つの調節モータ１９，２０が設けら
れていれば、それぞれ向い合った調節伝動装置を２つず
つ紙にして操作することが可能となり、また調節モータ
が唯１つでそれが全ての調節伝動装置と連結されなけれ
ばならない場合は、４つの全ての調節伝動袋鷹が共同で
のみ制御され得る。

発明の効果 本発明による鍛造機は構造が特に簡単かつコンパクトで
あり、また僅かな構成部材で形成可能であり、更に最４
・の寸法と最低の製造費で済むので有利である。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の１実施例を示すものであって、第１図は
本発明による鍛造機の部分断面図、第２図は鍛造機の縮
小側面図、第３図は第１図のｍ−皿線に沿った部分断面
図である。 １…鍛造ラム、２・・・機械フレーム、３・・・回動防
止部村、４・・・駆動スピンドル、５，６，８・・・ね
じ山区分、７・・・ねじ山付ブシュ、９…調節ナット、
１０・・・ウオームギャ、１１・・・ガイド、１２・・
・揺動レバー、１３・・・端部、１４・・・偏心軸、１
５・・・カルダン継ぎ手、１６・・・伝動装置ケース、
１７・・・駆動モータ、１８…駆動軸、１９，２０…調
節モータ、２１，２２，２３・・・結合軸。 ‘ｒＧ．３ Ｆ′Ｇ．′ ＦＪＧ２

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 互いに角度をずらして半径方向に配置された少なく
   とも４つの鍛造ラムを有する鍛造機であつて、機械フレ
   ーム内に回動不能に案内された各鍛造ラムが往復旋回可
   能な駆動スピンドルと結合されており、またこの各鍛造
   ラムの行程運動及び行程位置調節のためのねじ伝動装置
   が配設されている形式のものにおいて、各駆動スピンド
   ル４がそれぞれ２つのねじ山区分５，６を有しており、
   この内の一方のねじ山区分５の行程駆動装置の駆動を行
   なうべき部分として、所属の鍛造ラム１の対応したねじ
   山区分８と協働し、また他方のねじ山区分６が銚節伝動
   装置の調節可能な部分として、ウオームギヤ１０を以つ
   て回転される調節ナツト９と協働していることを特徴と
   する。 鍛造機。２ 調節伝動装置に配置されたねじ山区分６の
   ねじ山が、行程駆動装置に配置されたねじ山区分５に比
   べて小さなピツチを有している、特許請求の範囲第１項
   記載の鍛造機。 ３ 駆動スピンドル４の、行程駆動装置に配属されたね
   じ山区分５が、当該の中空の駆動スピンドル４内に突入
   した鍛造ラム１の対応したねじ山区分８に合わせて、雌
   ねじ部分として該駆動スピンドル４が該スピンドル内に
   固定されてはめこまれたねじ山付ブシユ７を有している
   、特許請求の範囲第１項記載の鍛造機。 ４ 駆動スピンドル４の内側で前記の雌ねじとしてのね
   じ山付ブシユ７の両側に、鍛造ラム１のためのガイド１
   １が設けられている。 特許請求の範囲第３項記載の鍛造機。