JPS601746B2 - 電気発熱体 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は炊飯器等の電熱調理器の熱源として用いられる
電気発熱体に関し、特に、製造容易な構成を提供しよう
とするものである。

一般に炊飯器等の電熱調理器の熱源として、熱伝達が比
較的均一で耐久性に優れた金属製の熱板がよく使用され
ている。

通常、この熱板は第１図に示すように融点が低く、熱伝
導性、端久性に富んだアルミ鋳物１等にシーズヒータ２
を鋳込んだものが用いられていた。この場合、シーズヒ
ータの製造と熱板の製造の二段階の工程を必要とし、加
工工程が多くなるとともに素材も多くなるという欠点が
あった。この欠点を解消するものとして第２図に示すよ
うに、金属体３の裏面にリング状の溝４を設け、この溝
４に端熱絶縁粉末５により電熱線６を埋め込み、金属蓋
部７により閉塞したものが考えられるが、この場合、電
熱線６を埋め込む作業を機械化することは困難で人手に
頼らざるをえず、高価になるという欠点があった。また
人手によるため、電熱線６のピッチが一定にならず従っ
て温度分布が均一とならず、さらには金属蓋部７がドー
ナツ形状であるため材料の無駄が生じやすいという欠点
があった。本発明は上記従来の電気発熱体の欠点を解消
するもので、以下に本発明の実施例について添付図面を
参照して説明する。

第３，４図において、１１は熱伝達面１２を有する金属
体であり、裏面に筒状部１３が形成されている。

この筒状部１３の外周面に溝部１４を形成し、この溝部
１４に耐熱絶縁粉末１５により電熱線１６を埋め込んで
ある。１７は端熱絶縁粉末１５を押さえる封□板である
。電熱線１６の埋め込みは筒状部１３に巻き付けながら
耐熱絶縁粉末１６を供給すれば容易に行え、機械化が可
能である。

１８は電熱線１６の端部に接続された端子であり一部が
外部に臨んでいる。

１９は絶縁碍子である。

この端子１８と絶縁碍子１９により端子部が構成されて
いる。２０は封□板１７の両端接続部である。

なお、第５図に示すように筒状部１３の一部に欠除部２
１を設け、この欠除部２１に端子部の絶縁碍子１９を係
止し、端子２２を外部に臨むように折曲してもよい。

この絶縁碍子１９により封○板１７を係止するとよい。
本実施例において、電熱線１６の溝１４内での位置決め
は溝底部に絶縁スベーサーを介在したり、底部のみを−
旦耐熱絶縁粉末で充填固化したりして行うとよい。

以上の説明から明らかなように本発明の電気発熱体は金
属体の筒状部の外周に溝を形成し、この溝に耐熱絶縁粉
末により電熱線を埋め込んであるので、シーズヒータの
製造工程が不要となり、電熱線を巻きつけるだけでよい
ので機械化が可能で、封□板の形状が帯状で、材料の無
駄がなくなるなど工業的価値の大なるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の電気発熱体の断面図、第２図は従来の他
の電気発熱体の断面図、第３図は本発明の一実施例を示
す電気発熱体の断面図、第４図は同電気発熱体の裏面図
、第５図は本発明の他の実施例を示す電気発熱体の要部
裏面図である。 １１・・・金属体、１２・・・熱伝達面、１３・・・筒
状部、１４・・・溝、１５・・・耐熱絶縁粉末、１６…
電熱線、１８，２２…端子、１９・・・絶縁碍子。 簾１図第２図 総３図 第４図 第５図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 熱伝達面を有する金属体に筒状部を形成し、この筒
   状部の外周面に溝を形成するとともにこの溝に、耐熱絶
   縁粉末により電熱線を埋設し、この電熱線の端部に、一
   部を外部に臨ませた端子部を接続してなる電気発熱体。 ２ 前記筒状部の一部に欠除部を設け、この欠除部に前
   記端子部を係止した特許請求の範囲第１項に記載の電気
   発熱体。