JPS6017324Y2 - プリンタのキヤリツジ駆動装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案はプリンタのキャリッジ駆動装置に関し、特に
印字ヘッドを載置したキャリッジをプラテンに沿って往
復移動させつつ印字用紙に印字動作を行うプリンタにお
いて、前記キャリッジを案内するための平板状のガイド
部材を機枠に着脱可能に固定し、そのガイド部材にキャ
リッジ駆動用のモータおよび一対のプーリ等を含む駆動
手段を支持させた、構造が簡単で、組付けが容易にでき
る新規なキャリッジ駆動装置を提供しようとするもので
ある。

以下にこの考案の一実施例を図面を参照して説明する。

１はプリンタ内の左右に一対配置された側枠であり、機
枠の一部を構成している。

２はプラテンであり、プラテン軸３上に固定されている
。

そのプラテン軸３は前記両側枠１に回動可能に支持され
ている。

４はほぼ平板状のガイド部材であり、第１図に示すよう
に４個のねじが５により側枠１にほぼ垂直に固定されて
いる。

したがってこの４個のねじ５をすべて外せばガイド部材
４を側枠１から取外すことができる。

ガイド部材４の上端および下端は前後の角部が斜めに切
落されて、横断面が台形状のガイドレール部４ａとされ
ている。

また、ガイド部材４の前面中央には補強のためのフラン
ジ状突部４ｂが形成されている。

６は位置検出装置を内蔵し、正・逆転可能なサーボモー
タであり、後述するキャリッジ１９を駆動するものであ
る。

このモータ６は２個のねじ７によりガイド部材４に固定
されている。

これらのねじ７はガイド部材４の円形凹所８内に配置さ
れ、その頭部がガイド部材４の前面から突出しないよう
にされている。

このモータ６のモータ軸９はガイド部材４を貫通してガ
イド部材４の前面側へ突出し、その前端部にピニオン１
０を固着している。

１１は短軸１２によりガイド部材４の前面に回転可能に
支持された大歯車であり、常時ピニオン１０と噛合うと
ともに、モータ６の回転を減速している。

１３は大歯車１１と一体的に回転するように短軸１２上
に支持された駆動プーリである。

この駆動プーリ１３の周面には第２図に一部みられるよ
うにロープ１４．１５を巻付けるためのら旋状の溝１６
が形成されている。

ガイド部材４の右端部前面には短軸１７上に従動プーリ
１８が回転可能に支持されている。

この従動プーリ１８は駆動プーリ１３と対をなすもので
あり、この周面に後述するキャリッジ１９を図において
右方へ送るためのロープ１４が掛けられている。

１９はキャリッジであり、上方左右に２個、下方へ延び
た垂下部１９ａに１個のローラ２０をそれぞれ回動可能
に支持している。

これらのローラ２０はガイド部材４の上下のガイドレー
ル部４ａにそれぞれ係合するように、その周面には第２
図に示すように中央部が小径の横断面台形状をなす溝２
０ａが形成されている。

２１はキャリッジ１９上に載置された印字ヘッドである
。

この実施例では印字ヘッド２１は複数本の印字ワイヤを
印字端において縦一列に並べ、キャリッジ１９の移動に
伴ってその印字ワイヤをプラテン２方向へ数置駆動して
プランテン２上に配置された印字用紙にインクリボン（
ともに図示せず）を介してドツトマトリックス型の文字
、数字等を印字するものである。

この印字ヘッド２１はインクジェットプリンタの印字ヘ
ッドあるいはサーマルプリンタの印字ヘッド等に置換え
うろことはもちろんであ。

前記キャリッジ１９の上方後部には第１，２図に示すよ
うな水平板部２２と垂直板部２３とが形成されている。

また、水平板部２２の下方にはロープ１４，１５を挿通
するのに十分な空隙を有して短軸２４が固定されている
。

キャリッジ１９を右方へ送るためのロープ１４は一端に
ボール２５が固着されている。

駆動プーリ１３の側面にはボール２５が嵌合しうる円孔
２６とロープ１４を挿通しうる溝２７とが形成され、ロ
ープ１４の一端はボール２５を円孔２６内に嵌合させる
ことにより駆動プーリ１３に連結されている。

このロープ１４は駆動プーリ１３周面のら旋状の溝１６
に数回巻回されたのち、従動プーリ１８に巻回され、さ
らにキャリッジ１９上の短軸２４に巻回されたのち他端
がキャリッジ１９に連結されている。

このロープ１４の他端にはねじを切った軸部２Ｂが固着
されている。

この軸部２８は垂直板部２３を貫通しており、その垂直
板部２３と軸部２８に固定されたロックナツト２９との
間に配置された圧縮ばね３０によりロープ１４をキャリ
ッジ１９に連結している。

キャリッジ１９を左方へ送るためのロープ１５は駆動プ
ーリ１３側の一端は前記ロープ１４の一端とまったく同
じ方法で駆動プーリ１３に連結されている。

このロープ１５は駆動プーリ１３の溝１６に数回巻回さ
れたのち、キャリッジ１９の短軸２４に巻回されている
。

ロープ１５のキャリッジ１９側の他端にはボール３１が
固着されており、このボール３１が短軸２４と水平板部
２２との間で引っ掛かることによりロープ１５の他端を
キャリッジ１９に連結している。

このような構成の装置において、制御部からのキャリッ
ジ駆動信号によりモータ６が作動され、モータ軸９が第
１図において反時計方向へ回転されるとロープ１４は駆
動プーリ１３に巻き取られ、キャリッジ１９は右方へ送
られる。

このとき他のロープ１５は駆動プーリ１３から巻き戻さ
れていく。

また、モータ軸９が時計方向へ回転されるとロープ１５
は駆動プーリ１３に巻き取られ、キャリッジ１９は左方
へ送られる。

このとき他のロープ１４は駆動プーリ１３から巻き戻さ
れていく。

このようにこの実施例による装置は４個のねじ５を外す
ことによりガイド部材４を簡単に側枠１から取外すこと
ができ、しかもそのガイド部材４上にモータ６、駆動プ
ーリ１３、従動プーリ１８およびキャリッジ１９など印
字ヘッド２１を駆動するためのすべての部品を支持させ
たため、予め前記モータ６等の部品をガイド部材４にす
べてセットして、ユニットにしてからガイド部材４を側
枠１に取付ければ極めて容易に組付けを行うことができ
る。

また、モータ６をガイド部材４に直付けしたため、モー
タ取付用の部品点数を減らすことができるとともに、ガ
イド部材４をモータのためのヒートシンクとして利用す
ることができる。

以上詳述したようにこの考案はキャリッジ案内するため
のガイド部材に、キャリッジを駆動するための種々の部
品をすべて支持させたために、構造が簡単であり、部品
点数の少ない、ユニット化されたキャリッジ駆動装置を
提供することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の一実施例を示す要部正面図、第２図
は要部平面図である。 図中、１は側枠、２はプラテン、４はガイド部材、６は
モータ、１３は駆動プーリ、１８は従動プーリ、１９は
キャリッジ、２１は印字ヘッドである。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 印字ヘッドを載置したキャリッジをプラテンに沿っ
   て移動させつつ用紙上に印字するプリンタにおいて、相
   対向する両端部にそれぞれ前記プランテンと平行なガイ
   ドレール部を形成したほぼ平板状のガイド部材を機枠に
   着脱可能に固定し、前記キャリッジを前記ガイドレール
   部に滑動可能に装架するとともに、そのキャリッジを往
   復動させるためのモータを含む駆動手段を前記ガイド部
   材上に支持したことを特徴とするキャリッジ駆動装置。 ２ 前記駆動手段は１個のモータと、そのモータにより
   駆動され前記キャリッジの最大往復動範囲の一方の外側
   に配置された駆動プーリと、その駆動プーリと対をなし
   前記最大往復動範囲の他方の外側に配置された従動プー
   リと、前記両プーリに巻回されるとともにキャリッジに
   連結された可撓性の伝動部材とよりなる実用新案登録請
   求の範囲第１項記載のプリンタのキャリッジ駆動装置。