JPS6017147Y2 - 家具の転倒防止具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 室内に置かれる家具はかなりの重量体であるから、これ
が地震などで転倒するようなことにでもなれば、甚だ危
険である。

しかし現状では、この点が見逃されている。

この考案では、かかる危険を考慮して、地震といったま
さかのときでも家具が転倒しないようにした、構造並び
に取付の簡単な転倒防止具を、これに提供しようとする
ものである。

以下、その詳細を図面に基づき説明する。

第１図及び第２図において、本案の転倒防止具は、一組
の扁平な金属プレート１，２と、一定長さのチェノ３と
からなる。

このうち、一方の金属プレート１は、上下に孔４．４を
透設し、その中央部位にＬ字状の鉤片５を表面側に向け
て一体に打出し形成した形状となっている。

また、他方の金属プレート２は、前後に孔６゜６を透設
し、その前端部位にＬ字状の鉤片７を面側に向けて一体
に打出し形成した形状となっている。

但し、該金属プレート２には、後端の折曲げ部８に別体
の補助金属プレート９の一端を回動自在に連結し、この
補助金属プレート９にも孔１０．１０を透設しである。

これが使用に際しては、一方の金属プレート１は前記透
孔４，４を介して室内の壁面１１の例えば柱１２に木ね
じ１７．１７で打付は固定される。

このとき、前記鉤片５が上向き状態となるようにしてお
く。

他方の金属プレート２は、家具１３の上部、図の例では
上面の奥部に前記透孔６゜６を介して木ねじ１４．１４
で打付は固定し、前記鉤片７が前向き状態となるように
する。

そして、補助金属プレート９も壁面側の柱１２に同じく
透孔１０，１０を介して木ねじ１５．１５で打付は固定
する。

そして、これら両金属プレート１．２の各鉤片５，７に
チェノ３の両端部の鎖環をそれぞれ直接に係合して取付
が終了するよになっている。

しかるときは、家具１３はこれに固定した金属プレート
２が補助金属プレート９を介して壁面側の柱１２に固定
されているので、これによってまず転倒が防止される。

加えて、前記金属プレート２と柱１２に別途固定の金属
プレート１とがチェノ３で連結されているので、ここに
家具１３の転倒を完全に防止できるに至ったものである
。

なお、金属プレート２は、第３図に示すように、家具３
の上端側面に止め付けるようにしてもよい。

その他、金属プレート１は、壁面側の柱１２に限られず
、横桟１６に打付けるようにしてもよい。

また、両金属プレート１，２は木ねじに代えて釘を打付
は固定してもよいこと、云うまでもない。

以上説明したように、本考案の転倒防止具は室内の壁面
側に一方の金属プレート１を、家具側に他方の金属プレ
ート２をそれぞれ固定し、両金属プレート１，２間にチ
ェノ３を掛は渡す基本構成をとる。

そのうえで、取付は使用状態では一方の金属プレート１
に鉤片５を上向きになるように、他方の金属プレート２
に鉤片７を前向きになるようにそれぞれ表面側に向けて
一体に打出し形威し、この両鉤片５，７にチェノ３の両
端部の鎖環をそれぞれチョン掛は出来るものとした。

従って、両金属プレート１，２ニ対するチェノ３の掛は
止め構造が簡単で、チェノ３も手軽に掛は止めることが
でき、安価に提供できて頗る使い勝手がよい。

しかも、本考案では家具側に固定される金属プレート２
の一端に補助金属プレート９の基端を直交状態で回動自
在に付設してあり、この補助金属プレート９も室内の壁
面側に固定できるようにしたので、家具の転倒を２段構
えで確実に防止できる。

また、金属プレート２に対して補助金属プレート９を回
動自在に連結したことにより、第１図および第３図に示
すごとく金属プレート２を家具３の上面に限らず横側面
にも固定でき、そのうえで補助金属プレート９を取付は
作業性や固定性に良好な位置に回動して室内の壁面側に
容易確実に固定できる利点を有する。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案に係る家具の転倒防止具の取付は使用状
態を示しており、第１図は斜視図、第２図は縦断側面図
、第３図は別便用例を示す要部斜視図である。 １．２・・・・・・金属プレート、３・・・・・・チェ
ノ、４・・・・・・透孔、５・・・・・・鉤片、６・・
・・・・透孔、７・・・・・・鉤片、９・・・・・・補
助金属プレート、１０・・・・・・透孔、１１・・・・
・・室内の壁面、１７，１４，１５・・・・・・木ねじ
、１３・・・・・・家具、１６・・・・・・横桟。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 表面側に向けて鉤片５を一体に打出し形成するとともに
   透孔４を透設してあり、該透孔４を介して室内の壁面側
   に木ねじや釘で前記鉤片５が上向き状態となるように固
   定される一方の金属プレート１と、表面側に向けて鉤片
   ７を一体に打出し形成するとともに透孔を透設してあり
   、該透孔６を介して家具１３側に木ねじや釘で前記鉤片
   ７が前向き状態となるように固定される他方の金属プレ
   ート２と、家具１３に金属プレート２を固定した状態に
   おいて該金属プレート２の後端に基端が直交状態で回動
   自在に連結されていて、透孔１０を透設してあり、該透
   孔１０を介して室内の壁面側に木ねじや釘で固定される
   補助金属プレート９と、両金属プレート１，２の各鉤片
   ５，７に両端部の鎖環がそれぞれ係合連結されるチェノ
   ３とからなる家具の転倒防止具。