JPS60171078A - 脱水洗濯機の防振装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は一般家庭において使用する脱水洗ａｍの防振装
置に関するものである。

従来例の構成とその問題点 いわゆる脱水洗濯機においては、脱水時に脱水兼洗濯槽
（以下水槽という）が高速回転するが、その回転中に、
振動系の固有振動数と回転による振動数とが合致すると
共振現象を起して振幅（振れまわり）が極めて大きくな
り、いわゆる危険速度状態となる問題があった。このと
き、振動系に減衰構造を施すと、若干振幅が大きくなる
だけですみやかに共振点を通過することになる。

従来の構成について第１図及び第２図に基づいて説明す
る。１は本体で、その内部に洗濯受槽２を支持杆３によ
りサスペンション４を介して垂下して防振支持していた
。５は洗濯受槽２の側壁の下部に固着した支持体で、洗
濯受槽２はこの支持体５にてサスペンション４の上部に
弾性支持される。６は水槽で、その内部で衣類の洗濯作
用を行ない、且つ高速回転させて脱水作用を行なう。こ
のとき、水Ｗｉ６の内部に衣類が均一に分布されること
はまれで、不均一分布をなしたまま脱水作用が行なわれ
、この衣類の不均一は回転物のアンバランスとなって、
振動を発生させる。

今、支持杆３及びサスペンション４等の防振系にて支持
された構造を振動系と称し、この振動系及び防振系にて
必然的に構成されるものに固有振動数というものがある
。もし、脱水時において、振動系の生ずる振動数と、前
記固有振動数が合致した場合、振動系の振幅は極めて大
きくなり、例えば上下にはね上ったり、本体１に衝突し
たり、或いは回転軸が危険速度時の破損を招くという、
通常共振点と称する状態になる。これを防振するために
は減衰機構によって振幅を抑えねばならない。

通常の減衰方法として用いられるものにエアーダンパー
による方法と摩擦力による方法がある。

例えば、前者のエアーダンパーによる方法は、第２図に
示すように支持杆３の下端に配し、外周にシール部を有
するゴム製のキャップ７と、支持杆３を中央部で貫通し
、前記ゴム製のキャップ７に内周で接触するような円筒
部を有するスライダー８とより形成され、水槽６の振動
によりスライダー８の内部の空気が外部へ流出入すると
きに減衰効果を奏するものである。減衰性能としては非
常に安定性があり、減衰効果も大きいが、キャップ７及
びスライダー８にきびしい寸法精度を必要とし、且つ特
別な表面処理を行なわねばならないため、コストが極め
て高くつくという欠点があった。

又、摩擦力による方法は、例えば第３図、第４図に示す
ように、下方に径が縮小する勾配部と溝部を設けた逆円
錐台形状のスライダー８ａと、その下方に前記スライダ
ー８ａの逆円錐台に接触する形状の減衰具９を設け、振
動系の重量により、前記スライダー８ａが支持杆３を押
圧するような分力Ｐを発生させ、支持杆３とスライダー
８ａとの摩擦により減衰させるものであった。この方法
はコストが安いという利点があるが、前記スライダー８
ａと減衰具９との摩擦により、前記分力Ｐが安定して作
用せず、減衰性能が不安定で、且つ大ぎな減衰力が得ら
れないという欠点があった。

発明の目的 本発明は上記従来の欠点を解消するもので、減衰構造を
簡単な構成とすることによって安価に提供でき、且つ安
定した減衰性能を１９にとを目的とする。

発明の構成 上記目的を達成するため、本発明の脱水洗課機の防振装
置は、弱水兼洗濯槽を収容した洗濯受槽と、この洗濯受
槽を収容した本体と、この本体の上部で洗濯受槽を揺動
自在に吊下げ支持した支持杆とを備え、前記洗濯受槽の
上端近傍に弾力性を有する弓状突起部を形成し、この弓
状突起部に対向する部位の本体内側壁に緩衝部と摺接部
からなるダンパーを弓状突起部から隙間をありで配設し
たものである。

実施例の説明 以下、本発明の一実施例について、図面（第５図〜第８
図）に基づいて説明する。

図において、洗濯受槽１１に固着した下部支持体１２の
開孔１３に１〜３厘程度の径を有する鉄線２本からなる
支持杆１４を貫通ずる。支持杆１４の下端にはばね押え
１５を装着し、このばね押え１５の上部には圧縮型のサ
スペンション１６を位置させている。

一方、下部支持体１２とサスペンション１６の間には樹
脂性のスライダー１７を配している。このスライダー１
７は前記支持杆１４を構成する複数本（実施例では２本
）のｆａ線の外径の和よりも若干大きな径を有する集合
案内部を構成する長穴１７ａをスライダ−１７下端部よ
りスライダ−１７外周面の球面部１７ｂの若干上方まで
有し、この長穴１７ａの内径と略同程度の幅を有し且つ
底面が長穴１７ａと略連続的な面で構成された溝１７ｃ
が前記長穴１７ａの上端部からスライダー１７の上方部
にかけて形成されている。この溝１７ｃはその上部にお
いて、幅が前記支持杆１４を構成する複数本の鉄線のう
ちの１本の外径より若干大きい個別案内部を４ｉ１Ｓ成
する複数の細溝１７ｄに連らなっている。イして、前記
スライｇ’−１７の長穴１７ａに前記支持杆１４を構成
する例えば２本の線材が貫通し、同時に溝１７ｃ　’Ｅ
：貫通し、更に上部の細溝１７ｄには夫々線材を貫通し
ている。

前記支持杆１４は上部においては球面体１８に対して、
例えば鉄線２本をまとめて固定しており、この球面体１
８を介して支持杆１４は本体１９に吊り下げられる構造
となる。この球面体１８１．１前記本体１９の上面球面
部１９ａに摺接して揺動自在に保持されている。

２０は前記洗濯量（ａｌｌの上部外壁に形成した弓状突
起部で、洗濯受槽１１の外壁面と本体１９との最狭部に
本体１９の内側壁側へ張り出すように弾力性を有して洗
濯受槽１１〔又は受検蓋２１〕に一体的に形成している
。２２は前記弓状突起部２０に対向する部位に前記本体
１９の内側壁に接着固定されたダンパーで、このダンパ
ー２２は本体１９接着側に多孔質のスポンジ状等からな
る緩衝性を有する緩衝部層２２ａと弓状突起部２０に摺
接摩擦する冶接部２２ｂからなる。これら弓状突起部２
０及びダンパー２２は本体１９の４つの内側壁面に４対
配設されている。

上記した防振装置の減衰緩衝作用を説明すると、洗濯量
１１１の外壁に設けられた弓状突起部２０のある一点へ
を見たとき、振動系にアンバランスがあって洗濯受槽１
１が共振点に達したとぎ振幅は最大になり、Ａ点は大き
な円を描いて振れ回っている。

この振れ回り振幅が弓状突起部２０の先端とダンパー２
２表面間の隙間ｆより大きくなったとき、接触摺動し、
両者間に摩擦力を生じる。この摩擦力は振れ回り振幅が
大きくなればなる程強くなり、Ａ点の軌跡は第８図に示
すように動く。実際はダンパー２２の緩衝部層２２ａの
凹み等があるため、Δ点はより長い距離をダンパー２２
と摺動することになり、それだけ振動系の減衰効果は大
きくなる。振動系が定常振動になると振幅は前記隙間ｆ
より小さくなり、Ａ点がダンパー２２に接触づ−ること
はなくなる。

発明の効果 以上のように本発明によれば、衣類の不均一分布により
生ずる振動を弓状突起部とダンパーの間に生じる摩擦力
により減衰させるものであり、特に前記した摩擦により
弓状突起部或いはダンパー表面が若干摩耗した場合でも
、振れ回り振幅に対応した摩擦力が得られ、減衰効果の
変動等は極めて少ない。又弓状突起部とダンパーとの間
に隙間を設けているため、振動系が共振点を通過して定
常運転に達したときは両者は当接することなく振動し、
圧倒的に長い定常運転時の摩耗が生じないので経年変化
、耐久性が極めて延長される。更に本発明の防振装置は
構成が簡単であり、安価に提供できるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の１１１２水洗濯機の縦断面図、第２図及
び第３図はその防振構造を示す要部縦断面図、第４図は
そのスライダーの外観斜視図、第５図〜第８図は本発明
の一実施例を示し、第５図は吊り下げ支持部の縦断面図
、第６図は脱水法、濯機の平面図、第７図は要部拡大縦
断面図、第８図は振れ回り時の動作軌跡図である。 １１・・・洗濯受槽、１４・・・支持杆、１９・・・本
体、２０・・・弓状突起部、２２・・・ダンパー、２２
ａ・・・緩衝部層、２２ｂ・・・摺接部 代理人　森　本　義　弘 第１図 第２図 第３図 第４図 第５図 １’？ 第４図 第７図 １

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、脱水兼洗濯槽を収容した洗濯受槽と、この洗濯受槽
   を収容した本体と、この本体の上部で洗濯受槽を揺動自
   在に吊下げ支持した支持杆とを備え、前記洗濯受槽の上
   端近傍に弾力性を有する弓状突起部を形成し、この弓状
   突起部に対向する部位の本体内側壁に緩衝部と摺接部か
   らなるダンパーを弓状突起部から隙間をあけて配設した
   脱水洗濯機の防振装置。