JPS6016819A - イツトリウムを固溶した酸化ジルコニウム粉体の製法 - Google Patents

イツトリウムを固溶した酸化ジルコニウム粉体の製法

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JPS6016819A
JPS6016819A JP58118250A JP11825083A JPS6016819A JP S6016819 A JPS6016819 A JP S6016819A JP 58118250 A JP58118250 A JP 58118250A JP 11825083 A JP11825083 A JP 11825083A JP S6016819 A JPS6016819 A JP S6016819A
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zirconium oxide
oxide powder
powder
hydroxide
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Hiroshi Kurokawa
洋 黒川
Akira Kaneda
金田 朗
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Asahi Kasei Corp
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
Asahi Kasei Kogyo KK
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、イツトリウムを固溶した酸化ジルコニウム粉
を、従来に無い簡単な方法で製造する新らしい技術に関
するものである。
イツトリウムを固溶した酸化ジルコニウム粉は、安定化
ジルコニア焼結体、あるいは部分安定化ジルコニア焼結
体の原料となる。
安定化ジルコニア焼結体は、それが持つ特異な酸素イオ
ン電導性を利用したサンソセンサー材料として、自動車
エンジンの燃焼室内酸素濃度調節機、あるいは、鉄鋼生
産時の溶鉱炉内酸素濃度調節機などに組込まれ、近年、
急速に需要が高まっている。まだ、部分安定化ジルコニ
アφ結体は、通常のセラミック材料、たとえば、アルミ
ナ、マグネシア等の焼結体では期待出来なかった高靭性
を有する新らしいセラミック材料として注目を集めてお
り、各種機械部品としての適用が検討され始めている。
安定化ジルコニア焼結体も、部分安定化ジルコニア焼結
体も、共に酸化ジルコニウム結晶中にイツトリウムを固
溶する事で、通常の酸化ジルコニウムに見られる温度変
化に伴なう相変態を起さない様にさせた物で、どちらも
イツトリウムを固溶した酸化ジルコニクム粉をその原料
として用いるのが通常である。
従来、この酸化ジルコニウムを固溶した酸化ジルコニウ
ム粉の製法については、種々の方法が提案されているが
、現在工業的に実用化されている製法としては、■粉体
混合法および■共沈混合法の2つが知られている。■の
粉体混合法は、酸化イツトリウム粉と酸化ジルコニウム
粉を原料とし、それぞれを所定の割合で混合し、混合粉
体を高温に加熱して酸化ジルコニウム粉中に、酸化イツ
トリウムを溶解させる方法であり、いわゆる固体間の反
応となる為、その反応速度(−溶解速度)は、2釉粉体
どうじの接触面積に大きく左右されるものとなっていた
。従って、核接触面積を大きくし、反応速度(−溶解速
度)を大とし、生産性を高める為に、原料として用いる
酸化イツトリウム粉、および酸化ジルコニウム粉は実用
的に可能な限り微粒径のものが望まれていた。また、製
品の組成には均一性が要求される為に、2種の原料粉ど
うしの分散が均一でなければならず、通常は2種の原料
粉を同時にボールミル等に入れ粉砕−分散−混合の処理
を行なった後、必要があれば加圧成形し、粉体間の接触
度を上げ、しかる後、加熱し7固溶を行なうのが一般的
な製法どされていた。しがしながら、工業的規模で作ら
れる酸化イッ) +7ウム粉、および酸化ジルコニウム
粉の粒径は、/コとえ一次粒子径が小さくても、粒とし
ての単位となる二次、あるいは三次凝集粒子は大きな物
しか得られない。通常、微粒子と言われている酸化イツ
トリウム粉、酸化ジルコニウム粉でも粒としての単位と
なる二次あるいは三次粒子の粒径は0,1〜1.0μm
程度である。これら微粒径の酸化イツトリウム、および
酸化ジルコニウム粉を原料として、ボールミル等で粉砕
−分散−混合の操作を行っても、各原料粉がより細かく
各粉体の一次粒子の大きさにまでなる事は期待出来ず、
従って、■の粉体温合法でイツトリウムを固溶した酸化
ジルコニウム粉を製造する場合、固溶に必要な温度は少
くとも1300 t:’以上必要とされ、かつ、固溶に
必要な時間も20〜50時間と長く固溶を完全に行なう
為には、より高温に、かつ長時間を必要とさねでおり、
ミクロに組成の均一な粉体を得ることは困難であった。
まだ、高温での固溶処理を行なう為、得られる固溶粉は
固溶以外に焼結をも同時に起し、凝集の強い塊状物とな
シ易く、通常は、固溶後の製品を再度粉砕しなければ実
用性の有る原料粉とはなりえなかった。
上記粉体混合法の欠点を改良すべく提案されたのが■の
共沈混合法である。共沈混合法は、水溶性のイツトリウ
ム塩、例えば、塩化イツトリウム、硝酸イツトリウム等
の水溶液と、水溶性のジルコニウム塩、例えば、オキシ
塩化ジルコニウム、硝酸ジルコニウム等の水溶液とを所
定の割合に混合し、該混合溶液中にイツトリウム、およ
びジルコニウムに共通の沈澱剤、例えばアンモニア水を
加え、水酸化ジルコニウムと水酸化イツトリウムとを同
時に析出させ、−次粒子しベル或いはそれ以下のレベル
での分散を均一にした混合水酸化物を作り、該混合水酸
化物を焙焼し、混合酸化物とする七同時に固溶を行なわ
せる方法である。
この方法は、酸化ジルコニウム粉と酸化イツトリウム粉
との混合が、前駆物質である水酸化ジルコニウムと水酸
化イツトリウムの混合物の段階ですでに一次粒子しベル
或いはそれ以下のレベルで分散混合されている為、前記
の粉体混合法に比べより理想的なものとなっている。従
って固溶に必要な温度は粉体温合法に比べて低く、1o
ooc程度で充分であると言われている。しかしながら
、との共沈混合法で作られる共沈混合水酸化物は、共沈
操作、すなわち共沈剤を添加する過程で順次その混合組
成が変化する欠点を有している。これは、イツトリウム
とジルコニウムとを全く同時に、同じ速度で水酸化物と
して析出させる事が出来ない為であり、溶液のpH,温
度、共沈剤の添加速度、反応系の攪拌条件などの微妙な
違いが、各成分の析出速度をそれぞれ独立に左右するか
らである。
この為、往々にして、初期に共沈した混合水酸化物の組
成と、末期に共沈した混合水酸化物の組成はかなり異な
っている事があり、生産トラブルを起しているのが現状
であシ、工業的規模で、かつ、パッチ式共沈操作はその
管理が邦しいとされている。
まだ、共沈混合法で得られた共沈混合水酸化物は、粒径
が細かい為、水分分離操作が難がしく、遠心分離機、フ
ィルタープレス等の長時1t)1の使用が必要である事
も、この方法の生産性を低めている原因の1つである。
寸だ、上記の共沈混合水酸化物は、F側抜も多量の水分
を含んでおシ、乾燥には多大な熱量を必要とする欠点も
有している。
さらに、上記の共沈混合水酸化物を乾燥した物は、凝集
の激しい塊状物となり、これを加熱し、固溶を行った後
の製品は極めて凝集の激しい速秋物となり、■の粉体混
合法と同様、粉砕を行なわないと、実用性ある原料粉と
はなり得なかった。
上記の凝集を防ぐ意味で、共沈混合水酸化物を有機溶媒
、たとえばアセトン、メタノーメ・等で洗浄し、水分除
去を行った後、乾燥、および固溶の為の加熱を行なう方
法も提案されているが、当然操作は煩雑なものとなる。
本発明者等は、固溶に必要な加熱温度が低く、固溶後の
機械粉砕を必要とせず、かつ、製造された粉体の構成が
均一なイッ) IJウムを固溶した酸化ジルコニウム粉
の製法を鋭意検討してきた結果、イツトリウム原料とし
て、rル状不定形水酸化イツトリウムを用い、ジルコニ
ア原料として、水和酸化ジルコニウム粉を用いることに
よシ、上記の目的を達し得ることを見出し、本発明を完
成した。
即ち、本発明は、表面にゲル状不定形水酸化イツトリウ
ムを付着させだ水和酸化ジルコニウム粉を焙焼する事を
特徴とするイツトリウムを固溶した酸化ジルコニウム粉
の製造方法である。
す、下に本発明の詳細な説明する。
本発明に使用するゲル状不定形水酸化イツトリウムは、
水溶性のイツ) IJウム塩、例えば、塩化イツトリウ
ム、硝酸イツトリウム等の鈷酸塩、酢酸イツトリウム、
ギ酸イツトリウム等の有機酸塩などの水溶液と、アルカ
リ、例えば、アンモニア、カ性ソーダ、力性カリ等の水
溶液を反応させて得られる半透明の非晶質物であり、水
中に分散した状態ではノリ状を呈する物である。
イツトリウム塩の水溶液とアルカリの水溶液との反応は
、温度、濃度、pl(等を変化させる事で生成物の種類
が変わるものであり、本発明に使用するゲル状不定形水
酸化イツトリウムを選択的に作る方法としては、反応温
度を好ましく 1440 tl:’以下に調整し、イツ
トリウム濃度を好捷しくにイツトリウムイオン濃度とし
て0.2M/を以下に調整し、pHを好ましくは8.5
以上に保ち、反応させる事によシ製造される。
また、アルカリへ必要量は、イツトリウム1原子に対し
て、3当量以上である事が必要である。
もちろん、本発明に使用するゲル状不定形水酸化イツ)
 IJウムは、純粋にゲル状不定形水酸化イツトリウム
のみから構成される物でなくとも、一部、水酸化イツト
リウムあるいはイツトリウムの塩基性塩が混っている物
も使用することができる。
上記の方法で作られたゲル状不定形水酸化イツトリウム
は、第1図のX線回折チャー)K示したごとく非晶質物
の特徴であるブロードな回折ノミターンを示し、第2図
に示しだ結晶質水酸化イツトリウムのX線回折チャート
が示すシャープな回折・ξターンと明らかに異なる。ま
た、ゲル状不定形水酸化イツ) IJウムを常温真空乾
燥した後の赤外吸収スペクトルを見ると、第3図に示す
ように水酸基に基因する吸収ピークがブロー)′なもの
であり、第4図に示した結晶質水酸化イツトリウムの赤
外線吸収スペクトルのように明確な水酸基に基因する吸
収ピークを持つものと明らか匠異なっている。さらに、
ゲル状不定形水酸化イツトリウムを水洗した後、酸に溶
解して該溶液の成分を分析したところ、アルカリ成分は
無く、捷だ、イツトリウム塩の酸残基も存在しない事か
ら、イツトリウムと酸素と水から構成されていることが
判明した。さらに、上記のゲル状不定形水酸化イツトリ
ウムは、水中で半透明であるにもかかわらず、800G
程度のG値で遠心沈降が可能であり、G−3のガラスフ
ィルターで水中からF別できる。
これらのことから判断して、水酸化イツトリウム分子が
多数縮重合した、ポリマーである事が予想される。
本発明で使用する水和酸化ジルコニウムとは、水酸化ジ
ルコニル、あるいは水酸化ジルコニウムとも呼ばれてお
シ、その構造は十分解析されていない物である。その粉
末のX線回折チャートは、第8肉に示したごとく、非晶
質、あるいは、俊めて微径の粉の・ξターンを示し、壕
だ、赤外吸収スペクトルは、第9図に示したごとく、3
500crn−1付近に水酸基特有の鋭い吸収ピークを
示さず、幅広い、結晶水あるいは水和水に基づくと考え
られるピークを示す。
まだ、本発明で使用する水和酸化ジルコニウムの製法は
、通常、オキシ塩化ジルコニウム、硝酸ジルコニウムな
どの水溶液中に、アルカリ、例えば、アンモニア、力性
ソーダ等を加えて生ずるゲル状物を熟成させ、粒形をと
とのえてから炉別回収する方法が用いられる。この様に
して得られた水和酸化ジルコニウムの形状は第10図に
示しだ通りである。
ゲル状不定形水酸化イツトリウムは、通常の有機高分子
、特に水酸基を多数有するポパールなどと同様にゲル状
水酸化イツトリウムを懸濁させた水中に、水和酸化ジル
コニウム粉を加え、攪拌を行った後放置すると、該溶液
中に自由に分散した状態のゲル状不定形水酸化イッ) 
IJウムは無くなり、水和酸化ジルコニウム粉の表面に
吸着する。
その結果、該溶液の上ずみ液は透明なものとなる。
この場合の固形分沈降体積は、水和酸化ジルコニウム粉
のみのスラリーが示す沈降体積とほぼ同じであり、もち
ろん、ゲル状不定形水酸化イツトリウムのみが示す沈降
体積よりも小さい。
本発明の水和酸化ジルコニウム粉末の表面に、ゲル状不
定形水酸化イツトリウムを付着させる方法は、所定量の
ゲル状不定形水酸化イツトリウムを先に用意しく、水和
酸化ジルコニウム粉と混合する方法、アルカリ水溶液中
に水和酸化ジルコニウム粉を懸濁させたのち、該懸濁液
中に所定量のイツトリウム塩水溶液を添加し、ゲル状不
定形水酸化イツトリウムを析出させると同時に水和酸化
ジルコニウム粉表面に付着させる方法、あるいは、イツ
トリウム塩の水溶液中に水和酸化ジルコニウム粉を懸濁
させておいて、該懸濁液中にアルカリの水溶液を加え、
ゲル状不定形水酸化イツ) IJウムを析出させると同
時に、水和酸化ジルコニウム粉表面に付着させる方法な
どがある。まだ、水和酸化ジルコニウム粉の表面に付着
させるゲル状不定形水酸化イツトリウムの■は、酸化ジ
ルコニウム中に固溶するイツトリウムの量より決めれば
良く、製品の使用目的によシ随意決められる。例えば、
部分安定化ジルコニア焼結体用の原料粉としての場合に
は、水和酸化ジルコニウム粉表面に付着させるゲル状不
定形水酸化イツトリウムを、酸化イツトリウムに換算し
て、Y2O3/Z r02のモル比が(1〜8 ) /
 (99〜92)の範囲の内から選ばれるある比率にな
る量を用いれば良く、また、安定化ジルコニア焼結体用
原料粉としての場合は、同様((、Y2O3/ZrO2
のモル比が(8〜12)/(92〜88)の範囲の内か
ら選ばれるある比率の階を用いればよい。
さらに、Y2O3/ZrO2のモル比が大なる組成に関
しても本発明の方法が適用できることは、実施例からも
判る。
上記の懸濁液からゲル状不定形水酸化イツトリウムを付
着した水和酸化ジルコニウム粉の分離は、通常実施され
ている方法、例えば遠心濾過機、プレスフィルター等を
用いた固液分離の方法で分離される。
本発明の表面にゲル状不定形水酸化イツトリウムを付着
した水和酸化ジルコニウム粉を焙焼する温度は、粉体温
合法に比べて低い温度で良く、具体的には600〜11
00 iC程度で良く、好壕しくは900〜1100C
程度で良い。才だ、焙焼時間も焙焼温度によるが、0.
25〜2時間で充分である。
この理由として考えられるのは、本発明で使用するゲル
状不定形水酸化イツトリウムを付着した構造の水和酸化
ジルコニウム粉は、水和醇化ジルコニウム粉の表面のか
なりの部分をゲル状不定形水酸化イツトリウムが薄い層
状に′$覆しており、従来の粉体混合法で用いられる酸
化イツトリウムと酸化ジルコニウム粉末どうしの接触面
積に比べ極めて大きな接触面積を有する為、固溶速度が
大きくなるだめと考えられる。
また、水和酸化ジルコニウム粉の表面に付着し。
だゲル状不定形水酸化イットリウノ・は、かなり強固に
付着しており、スラリー状態で激しく攪拌しても、水分
の濾過操作、あるいは乾燥などの操作を行っても分離す
ることはない。従って、これらの操作を行なう事による
組成の款動は見られない。
本発明の方法で作られたイツトリウムを固溶した酸化ジ
ルコニウム粉は、固溶の為の焙焼を終えた段階で多少凝
集が見られるが、7j;−ルミル粉砕等の機械的な粉砕
をする事なく、振動フルイ等を用いてフルう事で凝集は
とけ、成形材料用原料粉として用いる事が可能である。
捷だ、その粒度分布は、原料として用いる水和酸化ジル
コニウム粉の粒度分布とほとんど同じであり、その使用
目的に応じて原料となる水和酸化ジルコニウム粉の粒度
分布を選択すれば良い事になる。
本発明で言う所のイツトリウムを固溶した酸化ジルコニ
ウム粉とは、該粉中の元素の組成が、ジルコニウム、酸
素、およびイツトリウム誌・ら成り、しかも、該粉のX
線回折チャートには、酸化イツトリウムの独立した回折
ピークがほとんど現われないものである。
実施例1 〔A)グル状不定形水酸化イツトリウムの製造塩化イツ
トリウム、硝酸イツトリウム、酢酸イツトリウムの各o
、tM/を濃度の水溶液8を中に3M1ta度のアンモ
ニア水0.9tを一度に加え、室温で30分間撹拌を行
った後、生じたゲル状物をそれぞれG−3のガラスフィ
ルターで炉取した。
各ゲル状物の一部を取出し、水洗を行ない、それぞれの
X線回折を測定したところ、各ゲル状物とも、第1図に
示したチャート通りであった。才だ、各ゲル状物の1部
を水洗した後常温で真空乾燥し、それぞれの赤外吸収ス
ペクトルを測定したところ、各ゲル状物とも第3図に示
しだチャート通りであった。まだ、各ゲル状物の1部を
水洗しブζ後、希硫駿に溶解し、該溶液中のアンモニア
イオン、塩素イオン、硝酸イオンおよび酢酸イオンを常
法により定量したが、各成分とも各ゲル中には観測され
なかった。
〔B〕ゲル状氷水酸化イツトリウム水和酸化ジルコニウ
ム粉表面への付着 前記の各ゲル状物をそれぞれ8tの水中へ加えて攪拌し
、ゲル状物を懸濁しだ液を作った。該懸濁液を攪拌をと
めて1昼夜放憶したところ、各ゲル状物は少し沈降し、
その沈降体積はそれぞれほぼ7tであった。缶液を再度
攪拌しつつ、水和酸化ジルコニウム粉(平均粒径0.5
μmXIg、 loss64wt%、第−稀元素化学工
業株式会社製、EP水酸化ジルコニール)を缶液に9.
2モル(3,12Ky )添加し、10分後に攪拌を停
止し、2時間放置した。缶液とも容器の底に固形物が沈
降し、上部は透明な液であった。底部の固形物沈降体積
は缶液ともはy3tであった。
上記の缶液をG−4のガラスフィルターで固形物分離を
行なったのち、それぞれの含水ケークを100CK調温
しだ熱風乾燥器で乾燥した。
〔C〕固溶の為の焙焼 前記した各乾燥粉をそれぞれ6等分し、次の条件で焙焼
した。
(イ)600tZ’X2時間 (ロ)900trX1時間 (ハ) 〃 ×2時間 に)1100tl’X1時間 (ホ)l100cX2時間 (へ)13001:X 15公 告焙焼物のイツトリウムとジルコニウムの組成比を、ケ
イ光X線法で測定したところ、それぞれが、Y203/
 Z rO2のモル比で表わして(004±0.001
 ) /(0,96±0.002)の範囲にあつプζ。
また、各焙焼物のX線回折を行ったところ、酸化ジルコ
ニウム中へ固溶していない酸化イツトリウムの単独ピー
クは観察されず、イツトリウムは、ジルコニウム中へ固
溶していることがわかった。
捷だPe−(へ)の条件のものは、立方晶−相の結晶構
造を有し、均一な固溶が達成されておシ、(イ)。
(ロ)の条件のものは、立方晶以外にも、多少の正方晶
、単斜晶を有することがわかった。例として、(ロ)及
び(ホ)の条件で焙焼した製品のX線回折チャートを第
5図(、)および第5図(b)に示す。
実施例2 塩化イツトリウムのo、tM/lC度の水溶液8を中に
、3M/1ar(D−h性7−ダ水0.9 tを一度に
加え、実施例1と同様なゲル状物を作った。
該ゲル状物の組成および構造を実施例1と同様の方法で
測定したところ、実施例1で作ったゲル状不定形水酸化
イツトリウムと同じ物である事が判った。このゲル状物
を用いて実施例1と同様に水和酸化ジルコニウムへの付
着、およびそれに続く乾燥、焙焼(温度;1tooC,
時間;2時間)を行った。得られた粉末は、その組成、
構造、ともに実施例1で作られた物と同等であった。
実施例3 塩化イツトリウムの0.1M/を濃度の水溶液4ノ、中
に、実施例1で用いだのと同じ水和酸化ジルコニウム粉
を9.2モル(3,x2に!7)加え、撹拌を行ない均
一な懸濁液を作った。該懸濁液中に、3MZta度のア
ンモニア水0.9tを一度に加え、攪拌を30分間続け
た後、2時間放置した。容器の底には白色固体が沈澱し
ておシ、その沈降体積は3tであった。上部は透明な液
であり、該液中のイツトリウム濃度を通常の方法で測定
したところ、イツトリウムは検出されなかった。
得られた沈澱をG−4のガラスフィルターで戸数し、実
施例1と同様の方法で乾燥、および焙焼(温度;rlo
oC,時間;2時間)を行った。
待られた粉状物は、その組成、構造、とも実施例1で作
られた物と同等の物であった。
実施例4 温度が0.3M/lのアンモニア水9tと、実施例1で
用いだのと同じ水和酸化ジルコニウム粉9.2モル(3
,i 2 Kg)とを混合し、撹拌をしながら02M/
 t 濃度の塩化イツトリウム水溶液4tを添加し、1
0分間後に攪拌を停止した。2酊間放置後、上ずみ液中
のイツトリウム濃度を測定したところ、イツトリウムは
検出されなかった。
上記で得られた固形分を戸取した後、実施例1と同様に
乾燥及び焙焼(温度;xtooC,時間;2時間)を行
なった。得られた粉状物の組成、構造 を実施例1と同
様に測定したところ、実Mlr例1で作られた物と同等
の物である事が判った。
実施例5 実施例1と同様な方法でゲル状不定形水酸化イツトリウ
ムを作シ、実施例1で用いだのと同じ水和酸化ジルコニ
ウム粉に、次の組成比になるよう実施例1と同様な方法
で付着した。
(イ) Y2O3/ZrO2(モル比)=3/97(ロ
) =16/84 (ハ) =32/68 に) 〃 =40/60 各試料を、実施例1と同様な方法で乾燥し、ついで焙焼
(温度;1100t、時間;2時間)を行った。
得られた各粉のX線回折を行なったところ、(イ)。
(ロ)、(ハ)のものは共に未固溶酸化イツトリウムは
なく、(イ)のものは、正方晶−相、(ロ)、0勺のも
のは立方晶−相の結晶構造を有した。
例として(イ)の条件で作成した製品のX線回折チャー
トを第6図に示す。
に)のものについては固溶していない酸化イツトリウム
の単独ピークが見られた。に)の焙焼物を一定量採取し
、これに一定量の酸化ビスマスを内部標準として加え混
合した試料のX線回折チャートを作り酸化イツトリウム
の(222)面の回折ピークの高さと、酸化ビスマスの
(121)面の回折ピークの高さの比を測定する方法で
、各試料中に存在する未固溶醇化イツ) IJウムのh
lを概略測定したところ、未固溶酸化イツトリウムが5
酊(11%あった。
比較例1 純度が99.9重量%、平均粒径か05μITIの酸化
イツトリウム粉と、純度996%、平均粒径が1μmの
酸化ジルコニウム粉とを用い、モル比がY2O3/ Z
r02−4. / 96、および8/92になるように
計量混合し、それぞれヂールミルに入れ24時間分散、
混合して混合粉を作った。
各混合粉を次の条件で焙焼した。
イ)焙焼無し 口) 1100 υ× 4 時はI ハ) 1300tl?X2時間 二) // X24時間 上記のハ)および二)の条件で得られた物は、山ト集が
大であり、粉状では飾く坤、状物であった。
また、それぞれの焙焼物のX線回折を行ない、イツトリ
ウムの固溶の程度を、実施例5と同じ酸化ビスマスを用
いた内部標準法で測定した、!ころ表−1のような結果
となった。
また、Y2O3/ Zr0z ”” 8 / 9’ 2
の混合粉をイ)および口)の条件で処理した物のX線回
折チャートを、第7図−(a) 、 (b)に示す。
表−1 実施例および比較例から判るように、本発明の方法は、
−fットリウムの固溶速度が速く、かつ、得られた物に
凝集が少なく、原料として用いる酸化ジルコニウム粉の
粒径をほとんど維持するものである。
さらに、実施例5から判るように、本発明の方法では、
酸化ジルコニウム中に酸化イツトリウムを¥203/Z
rO2(モル比)−30/70程度寸で、極めて容易に
固溶しうる。
【図面の簡単な説明】
第1図はゲル状不定形水酸化イツトリウムのX線回折チ
ャート、第2図は結晶質水酸化イツトリウムのX線回折
チャート、第3図は常温真空乾燥後のグル状不定形水酸
化イツトリウムの赤外吸収スペクトル、第4図は結晶質
水酸化イツトリウムの赤外吸収スペクトル、第5図(a
)は実施例1において(ロ)の条件で(900C,’1
時間)焙焼して宿られた製品のX線回折チャート、第5
図(b)は実施例1において(ホ)の条件(11001
:、2時間)で焙焼して得られた製品のX線回折チャー
ト、第6図は実施例5において、(イ)の条件(Y2O
3/Zr02(モル比)=3/97)で得られた製品の
X線回折チャート、第7図(、)は比較例1において、
イ)の条件(焙焼なし)で処理した物のX線回折チャー
ト、第7図(b’)は比較例1において、口)の条件(
1100C,4時間焙焼)で処理した物のX線回折チャ
ート、第8図は水和酸化ジルコニウム粉体のX線回折チ
ャート、第9図は水和酸化ジルコニウム粉体の赤外吸収
スペクトル、第10図は、水和酸化ジルコニウム粉体の
SEM観察写真である。 出願人 旭化成工業株式会社 第1図 +0 20 30 40 50 第2図 +0 20 30 40 50 1O凸1 第3図 4035302520旧16141210864j皮数
(x to2cm−1) 第4図 ) 35302520旧16141210864i1t
 si (xlO2cm−’) 第5図 (2e) (b) (2e) 第6図 (2e) 第7図 (a) e (b) 第8図 (2e) 第9図 \〜 第10国

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 表面にゲル状不定形水酸化イツ) IJウムを付着させ
    た水和酸化ジルコニウム粉を焙焼する事を特徴とするイ
    ツトリウムを固溶した酸化ジルコニウム粉の製法
JP58118250A 1983-07-01 1983-07-01 イツトリウムを固溶した酸化ジルコニウム粉体の製法 Pending JPS6016819A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63185821A (ja) * 1986-09-27 1988-08-01 Nissan Chem Ind Ltd 酸化ジルコニウム微粉体の製造法
US4937062A (en) * 1988-03-07 1990-06-26 Cabot Corporation High surface area metal oxide foams and method of producing the same
US5147630A (en) * 1989-06-05 1992-09-15 Reznek Steven R Method of producing alumina foams
JP2013075825A (ja) * 2012-12-27 2013-04-25 Denso Corp 部分安定化ジルコニア磁器の製造方法

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