JPS60167296A - Ｅｌパネル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 く技術分野〉 本発明は交流電界の印加に依ってＥＬ（Ｅｌｅｃｔｒ。

Ｌｕｍ１ｎｅｓｃｅｎｃｅ　）発光を呈する薄膜ＥＬ素
子等のＥＬ発光体を使用したＥＬパネルに関し、特にＥ
Ｌ素子とともに該素子の保護用流体を充填する外囲器の
封止構造に関するものである。

〈従来技術〉 従来、ＥＬ全発光利用した大画面用表示素子として０．
１〜２．０ｗｔ％のＭｎ（あるいはＣｕ　＋　Ａ　（Ｊ
　＋Ｂｒ等）をドープしだＺｎＳ、Ｚｎ５ｅ等の半導体
発光層を誘電体薄膜でサンドインチした三層構造薄ｊ摸
ＥＬ素子が開発され、発光緒特性の向上が確かめられて
いる。この薄膜ＥＬ素子は数ＫＨｚの交流電界印加によ
って高輝度発光し、しかも長寿命であるという特徴を有
している。

薄膜ＥＬ素子の１例としてＺｎＳ：Ｍｎ薄膜ＥＬ素子の
基本的構造を第１図に示す。ガラス基板１上ＫＩ　ｎ２
０３．５ｎ０２等の透明電極２、さらにその上に積層し
てＹ２Ｏ３、Ｔ　ｉ　０２　、Ａ　Ｉ２Ｏ３゜Ｓ　ｌ　
３Ｎ４　、　Ｓ　ｒ　０２等からなる第１の誘電体層３
がヌパッタあるいは電子ビーム蒸着法等により重畳形成
されている。第１の誘電体層３上にはＺｎＳ：Ｍｎ焼結
ベレットを電子ビーム蒸着することによシ得られるＺｎ
Ｓ発光層４が形成されている。ＺｎＳ発光層４上には第
１の誘電体層３と同様の材質から成る第２の誘電体層５
が積層され、更にその上にＡＩ等から成る背面電極６が
蒸着形成されている。透明電極２と背面電極６は交流電
源７に接続され、薄膜ＥＬ素子が駆動される。

電極２，６間ＫＡＣ電圧を印加すると、ＺｎＳ発光Ｍ４
の両側の誘電体層３，５間に上記ＡＣ電圧が誘起される
ことになシ、従ってＺｎＳ発光層４内に発生した電界に
よって伝導帯に励起されかつ加速されて充分々エネルギ
ーを得た電子が、直接Ｍｎ発光センターを励起し、励起
されたＭｎ発光センターが基底状態に戻る際に黄色の発
光を行なう。

上記の如き構造を有する薄膜ＥＬ素子は、ヌベース・フ
ァクタの利点を生かした平面薄型ディスプレイ・デバイ
スとして種々の表示装置に文字、記号、静止画像、動画
像等の表示手段として利用することができ非常に有効な
ものである。しかしながら、薄膜ＥＬ素子の二層構造部
は誘電体層が製造工程途中で発生した多数のピンホール
やマイクロクラック等を含み、これらの欠陥を通してＺ
ｉ＋Ｓ発光層４に湿気等が侵入し易くこれが原因となっ
てＥＬ発光損失による発熱、層間剥離、素子特性の劣化
等を招来する。この問題を解決することを目的として、
第２図に示すような流体を利用したシーリング構造が提
唱されている。この構造は薄膜ＥＬ累子特有の不完全さ
、即ちピンホール等によって通電時に生じるブレークダ
ウンのため起る微小な熱損傷領域の拡大を防止、固定化
し、大気環境下での湿気保護、放熱効果、さらに振動、
たわみに対しても有効な改良技術と々るものである。

以下、第２図に基いて説明すると、ガラス基板１上に一
定ピンチ間隔で平行配列された線状の透明電極２と第１
の誘電体層、ＺｎＳ発光層及び第２の誘電体層から成る
３層描造部が積層され、更に上記透明′成極２と直交す
る方向に一定ピッチ間隔をもって平行配列された線状の
背面電極６が第２の誘電体層上に設けられ、マ）　ＩＪ
ソクス電極構造の薄膜ＥＬ素子が構成されている。この
薄膜ＥＬ素子を封止するため、ガラス基板１に背面ガラ
ヌ板１１が対向配置され、ガラス基板１と背面ガラス板
１１の各接合部は接着剤で固定密封されて外囲器が構成
されている。外囲器内には薄膜ＥＬ素子が内蔵されると
ともにシリコンオイル、真空グリース等の薄膜ＥＬ素子
保護用注入流体１３が充填封入されている。注入流体１
３に要求される条件としては（１）ピンホールへの浸透
性があり、（２）絶縁耐圧が高く、（３）耐熱性、耐湿
性に優れ、（４）薄膜ＥＬ素子４￥ｌｉ成膜と反応せず
、（５）蒸気圧、熱膨張係数の小さい流動性の液状又は
半固型状物質であることが望ましいが特にピンホールへ
の浸透性があり絶縁耐圧がある程度高いこと及び薄膜Ｅ
Ｌ素子構成膜と反応しないことを要する。背面ガラス板
１１にはシリコンオイル等注入用の微小注入孔１４が１
個乃至数個設けられその開口は樹脂１５で封止されてい
る。尚、１６は注入孔１４を制止するガラスキャップで
ある。

上記１１４造のＥＬパネルは湿気に列するシーリング効
果が良好で信頼性の高いものとなるが、しかしながら、
シリコンオイル等の注入流体１３は熱膨張係数が高く、
従って高温下で使用すると注入流体１３の膨張により注
入孔１４の封止が破壊され、ガラスキャップ１６が剥離
する。このため、温度便化の激しい環境下では使用する
ことができないといった問題点を有する。

〈発明の目的〉 本発明は上述の問題点に鑑み薄膜ＥＬ素子保護用流体が
充填された薄膜ＥＬパネルに於ける流体封止構造の改良
技術を提供することを目的とする。

〈実施例〉 第３図は本発明の１笑施例の説明に供する薄膜ＥＬパネ
ルの外囲器の製部構成断面図である。

ガラス基板１上には前述したと同様に薄膜ＥＬ素子が構
成きれている。この薄膜ＥＬ素子を収納する如く皿状の
背面ガラス板１７がガラス基板１上に重畳され、その内
部間隙に薄膜ＥＬ素子が内蔵されることになる。ガラス
基板１と背面ガラス板１７の接合部は光硬化性樹脂、エ
ポキシ樹脂等の接着剤で密封されて外囲器が構成され、
外囲器内にはＥＬ素子保護用注入流体１３が封入されて
いる。背面ガラス板１７としてはソーダガラスやホウケ
イ酸ガラス等が使用され、ＥＬ素子構造部の収納部分が
サンドエツチング等により深さｌ　ｍｍ程度に凹陥成形
されている。凹陥成形領域の隅部１箇所には流体注入用
の注入孔１８が穿設され、またこの注入孔１８には保護
用注入流体１３と反応しないインジウム等の軟質金属の
圧入成形品あるいは鍔部を有する棒状加工物から成る封
止弁１９が挿入されている。封止弁１９は紫外線硬化樹
脂等の接着剤２０で埋設され、この接着剤２０を包むよ
うにガラスキャップ２１が被冠されて注入孔１８が完全
封止される。従って、外囲器内に注入されたシリコンオ
イル等の注入流′体１３は封止弁１９、接着剤２０及び
ガラスキャップ２１で３重に密封されることになり外部
への洩出は防止される。また接着剤２０とガラスキャッ
プ２１の内部には空気等から成る気泡２２が内在されて
いる。

周囲温度が上昇すると注入流体１３は体積膨張し、この
圧力が封止弁１９に作用して封止弁１９を内部よシ抑圧
する。従って封止弁１９は図中上方へ若干持ち上げられ
るが、この封止弁１９の可動分は気泡２２で吸収され、
従ってガラスキャップ２１には作用しない。従って、ガ
ラスキャップ２１の封止状態は良好に維持される。また
注入流体１３の内圧上昇分も封止弁１９を介して気泡２
２で吸収緩和されるため、外囲器の破損等の事故も免れ
る。

第４図は本発明の他の実施例を示す薄膜ＥＬパネルの外
囲器の要部断面椛成図である。

第３図同様にガラス基板１と背面ガラス板１７で外囲器
が構成され、内部に薄膜ＥＬ素子とＥＬ素子保護用注入
流体１３が封入されている。背面ガラス板１７には流入
孔２３が穿設されるが、この注入孔２３の外聞口部は外
方へ向かって径大となるテーパ面で構成され、また注入
孔２３に挿入されるインジウム金属等の封止弁２４は頭
部がこのテーパ面で休止され、軸芯部が注入孔２３内に
圧入されて注入流体１３の封止作用をする。封止弁２４
は全体が背面ガラス板１７内へ没入され、表面には突出
しない。封止弁２４の頭部」二には紫外線硬化樹脂等か
ら成る接着剤２０が貼着され、薄板のガラスキャップ２
５が注入孔２３の開口を塞ぐように背面ガラス板１７に
固着されている。

ガラスキャップ２５と封止弁２４の間隙には圧力吸収用
の気泡２２が内在されている。

本実施例の構造は注入孔２３にテーパ面を加工して封止
弁２４を注入孔内へ埋設したためガラスキャップ２５の
厚さを第３図のものに比較して約Ｑ、　５　ｍｍ程度と
非常に薄くすることができるという特徴を有している。

また封止弁２４もインジウム等の軟質金属をテーパ面に
挿入して注入孔２３の内方へ圧入することにより容易に
形成することができ、製作が簡単になる。

上記各実施例は薄膜ＥＬ素子を用いたパネルの外囲器に
ついて説明したが、本発明はこれに限定されるものでは
なく、熱膨張率の顕著な溶液等をＥＬ発光体の保護のた
めに充填した外囲器の注入口封止手段として広く適用す
ることができる。

〈発明の効果〉 本発明によれば、温度変化の激しい環境下であっても注
入流体の体積変化を有効に吸収するととができ、ＥＬ発
光体を保護するために必要とされる注入流体を封入した
ＥＬパネルに対しての信頼性が飛躍的に改善される。

【図面の簡単な説明】

第１図は薄膜ＥＬ累子の基本的構造を示す構成図である
。第２図は従来の薄膜ＥＬパネルの１例を示す要部構成
図である。第３図は本発明の１実施例の説明に供する薄
膜ＥＬパネルの外囲器の要部構成図である。第４図は本
発明の他の実施例を示す薄膜ＥＬパネルの外囲器の要部
構成図である。 １・・ガラス基板　１３・・・注入流体　１７・・・背
面ガラス板　１８，２３・・・注入孔　１９．２４封止
弁　２０・・・接着剤　２２・・気泡２１．２５・・・
ガラスキャンプ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、　透光性前面基板と背面板とから成る外囲器内にＥ
   Ｌ素子及び該ＥＬ素子に対する絶縁性保護用流体を収納
   したＥＬパネルに於いて、前記外囲器壁を貫通して前記
   絶縁性保護用流体を注入するだめの注入孔を穿設すると
   ともに該注入孔に封止弁を挿入して開口を封止するとと
   もにキャソープを被冠して密封し、前記封止弁と前記キ
   ャンプ間に気泡を封入して前記封止弁の圧力吸収部を形
   成したことを特徴とするＥＬパネル。