JPS6016489Y2 - シ−ルテ−プ貼着装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、例えば紙容器等のキャップに設けられた飲み
口にシールテープを貼着するシールテープ貼着装置に関
するものである。

従来から合成樹脂膜等を被覆したテープを所定の形状に
打抜いた後、その金型に内蔵したヒータでフィルム等に
熱溶着する技術が知られており、例えば、１．８で紙パ
ツクの口栓取付用の裏張りテープ等貼付位置の精度が、
それほど要求されない場合に使用されている。

しかしながら、酒類、清涼飲料水等の液体飲料用容器と
して用いられる紙容器、樹脂容器等のキャップに設けた
開口部を密封するシールテープを貼着する場合には、打
抜かれたシールテープ片の周囲にポリエチレン或はエポ
キシ樹脂のカエリが発生しているため、そのカエリの下
刃に対する抵抗のためシールテープ片が位置ずれを起こ
し、シール不良、成形不良等を生ずるという欠点があっ
た。

本考案は以上のよな欠点を除くためになされたもので、
シールテープ片を所定の位置に正確に貼着することがで
きるシールテープ貼着装置を提供することを目的とし、
その特徴とするところは、容器上蓋用フィルム、及びこ
のフィルムに予め設けられた開口部を密封するシールテ
ープ材をそれぞれ移送する移送手段と、この移送手段に
より移送されるシールテープ材を所要の形状に切断する
カッターと、切断されたシールテープ片を吸着するバキ
ューム孔を開口され、このバキューム孔で吸着保持した
シールテープ片を上記フィルム移送手段により移送され
たフィルム開口部上に熱溶着させる上記カッターに隣接
配備された昇降自在のヒーターとを備えたことにある。

以下図示実施例に基づいて本考案を説明する。

第１図は、本考案に係るシールテープ貼着装置を適用し
たキャップ供給装置の全体を示す概略図、第２図はキャ
ップ用フィルムにシールテープ片が貼着された状態を示
す平面図であり、図において１は裏面に合成樹脂膜が被
覆された金属箔から成るキャップ用フィルムの原反であ
って、このフィルム１は装置内の所定位置に配設された
各フィルムローラ２及びフィルムの緊張度を均一に調節
する段差ローラ３間を張り渡され、フィルム送り機構４
によって間欠的に移送される。

このフィルム１は、キャップとして成形された後の飲み
口となる部分の金属箔側に開口部１ａが設けられ、その
開口部１ａは裏面側から樹脂膜によって覆われている。

５はフィルム１に設けられた開口部１ａをシールするシ
ールテープの原反であり、このシールテープ５はテープ
用固定ローラ６を介して、シールテープ送り機構７によ
ってフィルム１上に送られる。

シールテープ５は例えばＡ１箔の表面にエポキシ樹脂、
裏面にポリエチレン等が被覆されたものであり、このポ
リエチレンと上記フィルム１の樹脂膜とが開口部１ａに
おいて接着される。

８は、本考案に係るシールテープ貼着装置であり、上記
シールテープ５を所要の形状に切断した後フィルム１の
開口部１ａに貼着する。

９，１０．１１は、貼着されたシールテープ片５をフィ
ルム１に密着させるシール装置を構成し、上流側から順
に、加熱接着を行なう第１次ヒートシール９、第１次ヒ
ートシール１０及び冷却機構１１である。

１２はキャップ打抜成形装置であり、シールテープ５が
接着されたフィルム１を第２図に示す如く容器の形状１
ｂに合致させて打抜成形する。

そして、この装置１２により打抜かれたキャップは蓋取
出装置１３により取出されて容器上に供給されるように
なっている。

又、キャップ部分が打抜かれたフィルム１の抜カス及び
所要の形状に打抜かれたシールテープ５の抜カスはそれ
ぞれ巻取ローラ１４．１５に巻取られる。

ここで、本考案に係るシールテープ貼着装置８について
、第３図及び第４図により詳細に説明する。

１６はフレーム１７上に立設された支柱、１８はこの支
柱１６の下部に摺動可能に支持された可動グイセット、
１９はフレーム１７上に固定されて固定グイセットであ
る。

この固定グイセット１９には、上面に設けられた凹部１
９ａ内に、フィルム１に貼付されるシールテープ片５ａ
の形状に形成された筒状の下刃２０が配設され、他方、
可動グイセット１８の下面側には上記下刃２０に対応す
るように筒状の上刃２１が配設され、これら上刃２１と
下刃２０とにより、シールテープ５を所定の形状に打抜
くカッター２２が形成されている。

そして、固定グイセット１９の下面側にはフィルム１が
移送される空隙２３が設けられている。

又、上記可動グイセット１８は図示しない駆動源により
一対のロッド２４を介して昇降するようになっており、
この可動グイセット１８の昇降により、上記固定グイセ
ット１９上面の凹部１９ａ内を移送されるシールテープ
５が打抜かれる。

２５は可動グイセット１８に設けられたテープ押え部材
であり、カッター２２の四方に、その先端が上刃２１の
刃先よりも僅かに下方に位置するように配設されている
。

このテープ押えｌ材２５はばね２６により下方に付勢さ
れており、可動グイセット１８の下降と共に降下し、下
刃２０との間ニシールテープ５を挾持した後、可動グイ
セット１８が更に下降するとばね２６の弾発力に抗して
、上刃２１に対して相対的に押上げられ、上刃２１は更
に下降して上刃２１と下刃２ｏとで構成されるカッター
２２により、シールテープ５が打抜かれる。

又、この可動グイセット１８にはストッパ２７が設けら
れ、シールテープ５を切断する所定の高さより下方に降
下しないように規制されている。

而して、２８は支柱１６の上部に摺動自在に嵌装され支
柱１６に沿って昇降するヒーター支持板である。

このヒーター支持板２８にはブシュ２９を介してヒータ
ー３０の上方部分３０ａが摺動可能に支持されている。

このヒーター３０は本体部分３０ｂの上面と支持板２８
の下面との間に張設されたばね３１により下方に付勢さ
れ、又、上方部分３０ａには支持板２８の上面に当接し
てヒーター３０の下限位置を規制するストップリング３
２が設けられている。

このヒーター３０の先端部３０ｃは上記カッター２２の
孔内を昇降可能な筒状に形成されている。

そして、このヒーター３０には内部を貫通するバキュー
ム孔３３が設けられ、このバキューム作用により、切断
後のシールテープ片５ａを吸着保持できるようになって
いる。

３４は支柱１６頂部に設けられた天板３５上に配設され
たエアーシリンダーであり、上記ヒーター３０はこのエ
アーシリンダー３４によりヒーター支持板２８を介して
昇降される。

次に、シールテープ粘着装置８の作動について説明する
。

フィルム１及びシールテープ５は、それぞれフィルム送
り機構４及びシールテープ送り機構７により、間欠的に
所定間隔づつ移送される。

フィルム１及びシールテープ５が本装置８内に停止した
状態の時、先ず可動グイセット１８が下降し、テープ押
え部材２５によってシールテープ５を固定した後カッタ
ー２２により所定の形状のシールテープ片５ａを打抜く
。

この時シールテープ片５ａは下刃２０の孔内で水平状態
に保持されている。

次いで、エアシリンダー３４の作動によりヒーター３０
が下降し、その先端が下刃２０内のシールテープ片５ａ
に達すると、シールテープ片５ａはバキューム作用によ
り吸着保持され、更にヒーター３０が下降すると、シー
ルテープ片５ａはフィルム１の開口部１ａ上に確に押し
付けられヒーター３０によって熱溶着される。

その後、ヒーター３０及び可動グイセット１Ｂが上昇し
、次いでフィルム１とシールテープ５が１ピッチ送られ
て一工程が終了する。

このようにバキューム機構３３によってシールテープ片
５ａを吸着した状態でフィルム１上に供給して貼着する
ので、シールテープ片５ａが位置ずれを起こすことなく
シール不良、成形不良等の発生を防止することができる
。

尚、本実施例においては、シールテープ５を打抜いてシ
ールテープ片５ａを得たが、帯状のテープを所定の長さ
に切断することによっても得ることができる。

以上述べたように、本考案によれば、シールテープ片を
バキューム作用により吸着保持した状態でフィルム上に
貼付するので、位置ずれを起こすことなく、シール不良
、成形不良を防止することができる。

特に、上記ヒーターは切断されたシールテープ片を吸着
するバキューム孔を開口されるとともに上記カッターに
隣接し昇降自在に配設されて、このバキューム孔により
吸着したシールテープ片をそのままフィルム開口部上に
熱溶着させるようにしているから、このヒーターに保持
されたシールテープ片は該ヒーターとの接触と同時に全
面に亘って均一な加熱状態で接着保持され、フィルム開
口部に対し整合圧着されてむらのない一様な溶着結合を
行わせることができる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例に係るシールテープ粘着装置
を適用したキャップ供給装置の全体を示す概略図、第２
図はキャップ用フィルムにシールテープ片が貼付された
状態を示す平面図、第３図及び第４図は本考案の一実施
例を示し、第３図は一部を断面とした正面図、第４図は
一部を断面とした平面図である。 １・・・・・・フィルム、１ａ・・・・・・フィルム開
口部、５・・・・・・シールテープ、５ａ・・・・・・
シールテープ片、２２・・・・・・カッター、３０・・
・・・・ヒーター、３３・・・・・・バキューム孔。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 容器上蓋用フィルム、及びこのフィルムに予め設けられ
   た開口部を密封するシールテープ材をそれぞれ移送する
   移送手段と、この移送手段により移送されるシールテー
   プ材を所要の形状に切断するカッターと、切断されたシ
   ールテープ片を吸着するバキューム孔を開口され、この
   バキューム孔で吸着保持したシールテープ片を上記フィ
   ルム移送手段により移送されたフィルム開口部上に熱溶
   着させる上記カッターに隣接配備された昇降自在のヒー
   ターとを備えたことを特徴とするシールテープ貼着装置
   。