JP2000164442A - 板片の積層装置 - Google Patents

板片の積層装置

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JP2000164442A
JP2000164442A JP11031627A JP3162799A JP2000164442A JP 2000164442 A JP2000164442 A JP 2000164442A JP 11031627 A JP11031627 A JP 11031627A JP 3162799 A JP3162799 A JP 3162799A JP 2000164442 A JP2000164442 A JP 2000164442A
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plate
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strip
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Nobuyoshi Uchida
信好 内田
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KYOEI KANAGATA SEISAKUSHO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】プレス機にって打ち抜かれた金属片同士を、効
率よく、確実に接着状態で積層することができる。 【解決手段】プレス機20に間欠的に搬送される帯鋼板
10の下面に、接着剤塗布機構30によって、瞬間接着
剤が、順次、塗布される。接着剤が下面に塗布された帯
鋼板10部分は、プレス機20のパンチ22によって、
順次、所定の形状に打ち抜かれて鋼板片11とされる。
パンチ22によって打ち抜かれた鋼板片11は、瞬間接
着剤によって相互に接着された状態で積層される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属片等の板片の
積層体を製造するために実施される板片の積層方法、お
よび、その積層方法の実施に使用される板片の積層装置
に関し、特に、磁性鋼板を打ち抜くことによって得られ
る所定形状の鋼板片を積層してトランスコア、モーター
コア等を製造する際に好適に実施される板片の積層方法
および積層装置に関する。
【0002】
【従来の技術】金属片の積層体であるトランスコア、モ
ーターコア等は、通常、磁性鋼板をプレス機によって所
定形状の鋼板片に打ち抜いて、鋼板片同士を積層する際
に、打ち抜かれて積層された鋼板片同士をカシメ加工し
て一体化するようになっている。しかしながら、比較的
薄い磁性鋼板の場合には、プレス機によって所定形状の
鋼板片を打ち抜く際にカシメ加工した状態にすると、鋼
板片が破損するおそれがある。しかも、鋼板片同士の密
着性が悪く、磁束の乱れが生じるおそれもある。さら
に、積層される鋼板片を順次ずれた状態で積層する場合
には、カシメ加工によっては一体化することができない
という問題がある。
【0003】このために、製造された所定枚数の鋼板片
を積層した後に、周囲から接着剤を塗布することによっ
て一体化する方法が採用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように、プレス機
によって製造される鋼板片を、手作業によって、所定枚
数ずつ揃えて積層した後に、積層された所定枚数の鋼板
片同士を、手作業により接着剤によって一体化する方法
は、作業効率が悪く、また、経済性も損なわれるという
問題がある。
【0005】また、鋼板片同士をレーザー溶接によって
一体化する方法もあるが、レーザー溶接を行う装置自体
が高価であり、経済性が損なわれる。
【0006】本発明は、このような問題を解決するもの
であり、その目的は、所定形状に打ち抜かれた金属片等
の板片同士を、効率よく、確実に密着した状態で積層す
ることができる板片の積層方法および積層装置を提供す
ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の板片の積層方法
は、所定方向に搬送される帯状の板材の下面に、瞬間接
着剤を所定の間隔で所定量ずつ塗布する工程と、板材に
おける瞬間接着剤が塗布された部分を、所定の位置に
て、順次、所定形状に連続的に下方に打ち抜いて、前工
程にて打ち抜かれた板片に、新たに打ち抜かれる板片
を、瞬間接着剤にて接着した状態で積層する工程と、を
包含することを特徴とする。
【0008】本発明の板片の積層装置は、間欠的に搬送
される帯状の板材を順次所定の形状に打ち抜いて、打ち
抜かれた板片を、順次、上下方向に積層するプレス機
と、このプレス機による板片の打ち抜きに同期して、プ
レス機に搬送される板材の下面に、所定量の瞬間接着剤
を、順次、塗布する接着剤塗布機構と、を具備すること
を特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面に基づいて詳細に説明する。
【0010】図1は、本発明の金属片の積層方法の実施
に使用される積層装置の実施の形態の一例を示す概略構
成図である。この積層装置は、トランスコア、モーター
コア等の積層体を製造するために使用されるものであ
り、間欠的に供給される帯鋼板10を所定の形状の鋼板
片11に打ち抜くプレス機20と、プレス機20に間欠
的に供給される帯鋼板10の下面に瞬間接着剤を、順
次、塗布する接着剤塗布機構30とを有している。
【0011】帯鋼板10は、表面に絶縁コーティングが
施された磁性の珪素鋼板(例えば、日本鋼管株式会社
製、商品名「スーパーE」)によって構成されており、
ロール状に巻回された帯鋼板10が、一対のピンチロー
ラー41によって挟持された状態で、間欠送り機構(図
示せず)によって、プレス機20に水平状態で間欠的に
供給されている。プレス機20に間欠的に供給される帯
鋼板10の下面には、帯鋼板10の搬送に同期して駆動
される接着剤塗布機構30によって、瞬間接着剤が、順
次、所定の間隔をあけて塗布されている。
【0012】プレス機20は、金属板から金属片を打ち
抜くために使用される一般的なプレス機と同様の構成に
なっており、上型21に上下方向へのスライド可能に設
けられた断面長方形状のパンチ22と、上型21の下方
に対向して配置されたダイス23とを有しており、間欠
的に搬送される帯鋼板10が、パンチ22によって、順
次、長方形状の鋼板片11に打ち抜かれる。打ち抜かれ
た鋼板片11は、パンチ22によって、ダイス23に設
けられたシュート24内に、水平状態を保持して押し下
げられるようになっており、パンチ22によって押し下
げられる鋼板片11は、シュート24内にて、その下方
に位置する鋼板片11に圧接されて、相互に圧着された
状態で、順次、下方に搬送される。
【0013】図2は、接着剤塗布機構30の断面図であ
る。接着剤塗布機構30は、プレス機20に間欠的に搬
送される帯鋼板10の下側に、帯鋼板10の幅方向に並
んで配置された一対の接着剤塗布具31を有している。
各接着剤塗布具31は、それぞれ、同様の構成になって
おり、直方体状に構成された本体ブロック32内に垂直
な状態でそれぞれ設けられている。
【0014】各接着剤塗布具31は、接着剤供給ブロッ
ク31bと、この接着剤供給ブロック31bの上部に設
けられた円筒状空間内に垂直状態で収容されたノズル体
31cとをそれぞれ有している。接着剤供給ブロック3
1bの下部には、接着剤タンク33から中間タンク34
を介して瞬間接着剤が供給されるようになっており、接
着剤供給ブロック31bの下部に供給された瞬間接着剤
は、その上部の円筒状の空間部に流入するようになって
いる。そして、接着剤供給ブロック31bの上部に設け
られた円筒状の空間部内に、円筒状のノズル体31c
が、同心状態で嵌合されている。ノズル体31cは、下
面が開放されて上面が閉塞された状態になっており、接
着剤供給ブロック31bの上部空間内に流入した瞬間接
着剤は、ノズル体31cの内部に流入する。ノズル体3
1cの閉塞された上面中央部には、接着剤が吐出される
吐出孔31eが設けられている。
【0015】ノズル体31cの内部には、コイル状の圧
縮バネ31dが配置されている。圧縮バネ31dの下端
部は、ノズル体31cの下面から下方に延出して、接着
剤供給ブロック31aの上部空間における底面に係止さ
れている。圧縮バネ31dの上端部には、ノズル体31
cの上面に設けられた吐出孔31eを開閉する蓋体31
fが、圧縮バネ31dによって上方に付勢された状態で
設けられている。この蓋体31fは、上側になるにつれ
て順次縮径した円錐台形状をしており、また、吐出孔3
1eは、円錐台形状をした蓋体31fが整合状態で嵌合
される円錐台形状になっている。
【0016】蓋体31fの上端部は、圧縮バネ31dの
付勢力によって、吐出孔31eを挿通して、吐出孔31
eの上方に突出した状態になっている。このように、上
端部が吐出孔31eの上方に突出した蓋体31fは、圧
縮バネ31dの付勢力によって、吐出孔31eの内周面
に圧着されて、吐出孔31eを気密状に閉塞している。
そして、圧縮バネ31dによって付勢された蓋体31f
が吐出孔31eの内周面に圧着されることによって、ノ
ズル体31c全体が上方に付勢されている。
【0017】一対の接着剤塗布具31を収容した本体ブ
ロック32の上部には、各接着剤塗布具31の上方を通
過する帯鋼板10を支持する平板状のガイド体35が、
水平な状態で設けられている。このガイド体35の中央
部には開口部35aが設けられており、この開口部35
a内に各接着剤塗布具31の蓋体31fが、帯鋼板10
の幅方向に並んで配置されている。開口部35aは、帯
鋼板10の搬送方向上流側に向かって開放されている。
【0018】ガイド体35における帯鋼板10の搬送方
向上流側の側縁部は、本体ブロック32の上部に回動可
能に支持されており、ガイド体35における帯鋼板10
の搬送方向下流側の側縁部が上下方向に回動するように
なっている。そして、上下方向に回動されるガイド体3
5の側縁部が、コイル状の圧縮バネ36によって支持さ
れている。
【0019】各接着剤塗布具31の上方には、ピストン
ロッド37aが下方に進出するようになったエアーシリ
ンダ37が垂直に配置されている。エアーシリンダ37
におけるピストンロッド37aの下端部には、その下方
に搬送されて停止された帯鋼板10部分を下方に押圧す
る押圧部材38が設けられている。押圧部材38は、帯
鋼板10の幅方向に沿った状態になっており、エアーシ
リンダ37のピストンロッド37aが下方に進出するこ
とによって、押圧部材38は、その下方に位置する帯鋼
板10部分の上面に圧接して、帯鋼板10を下方に押圧
する。押圧部材38によって押圧された帯鋼板10部分
は、ガイド体35を圧縮バネ36の付勢力に抗して下方
に押し下げつつ、ガイド体35の開口部35a内に湾曲
状態で進入する。そして、湾曲状態になった帯鋼板10
部分の下面が、各接着剤塗布具31の蓋体31fにそれ
ぞれ圧接されて、各蓋体31fを下方に押し下げるよう
になっている。
【0020】各接着剤塗布具31のノズル体31c内に
は、各吐出孔31eからそれぞれ所定量の瞬間接着剤が
吐出されるように、常時、瞬間接着剤が加圧状態で充填
されており、各接着剤供給ブロック31bには、接着剤
タンク33内に収容された瞬間接着剤が、中間タンク3
4を介して、それぞれ、所定量ずつ供給されるようにな
っている。
【0021】瞬間接着剤が収容された接着剤タンク33
には、エアー圧送機39から圧縮エアーが供給されるよ
うになっており、接着剤タンク33内の瞬間接着剤は、
圧縮エアーによって、チューブ33aを介して、中間タ
ンク34に供給されるようになっている。エアー圧送機
39は、中間タンク34に設けられた液面センサー34
aによって制御されるようになっている。液面センサー
34aは、中間タンク34内に収容された瞬間接着剤の
液面が、各接着剤塗布具31によって瞬間接着剤が塗布
される帯鋼板10の下面に等しい高さになっていること
を検出するようになっており、中間タンク34内の瞬間
接着剤の液面が帯鋼板10の下面よりも下降したことを
液面センサー34aが検出すると、エアー圧送機39が
駆動されて、圧縮エアーが接着剤タンク33に供給さ
れ、接着剤タンク33内の瞬間接着剤が中間タンク34
内に供給される。従って、中間タンク34内の瞬間接着
剤は、常時、帯鋼板10の下面に等しい高さになってお
り、中間タンク34内の瞬間接着剤は、一定の圧力で、
ノズル体31c内に供給されている。その結果、ノズル
体31c内には、常時、所定の圧力に加圧された瞬間接
着剤が充填された状態になっている。
【0022】このような構成の積層装置では、帯鋼板1
0が間欠的にプレス機20に搬送されて、パンチ22に
よって、順次、長方形状の鋼板片11に打ち抜かれる際
に、その帯鋼板10の搬送に同期して、エアーシリンダ
37が駆動され、帯鋼板11の下面に瞬間接着剤が塗布
される。エアーシリンダ37は、帯鋼板10の搬送が停
止されると、所定時間にわたって、ピストンロッド37
aを下方に進出させた後に、上方の待機位置に復帰す
る。ピストンロッド37aが下降されると、ピストンロ
ッド37aの下端部に設けられた押圧部材38が、その
下方に位置する帯鋼板10部分を押圧して、その帯鋼板
10部分の下面を、ガイド体35の開口部35aを通し
て、各接着剤塗布具31の蓋体31fに圧接させる。
【0023】これにより、各蓋体31fは、それぞれ下
方に押し下げられて、吐出口31eが開放された状態に
なる。このとき、ノズル体31c内には、所定の加圧状
態で瞬間接着剤が充填されているために、ノズル体31
c内の瞬間接着剤が、吐出孔31eと蓋体31fとの間
隙を通って、蓋体31fの外周面に沿って、吐出され
る。蓋体31fの外周面に沿って吐出される瞬間接着剤
は、蓋体31fの上端部に圧接された帯鋼板10の下面
に塗布される。
【0024】押圧部材38によって、帯鋼板10の下面
が、所定の短時間にわたって各接着剤塗布具31の蓋体
31fを押し下げられると、各ノズル体31cの吐出孔
31eからは、所定量の瞬間接着剤がそれぞれ吐出され
て、帯鋼板10の下面に塗布されることになる。
【0025】帯鋼板10の下面に所定量の瞬間接着剤が
塗布された状態になると、帯鋼板10は、プレス機20
内に間欠的に搬送される。そして、帯鋼板10の搬送が
停止されると、パンチ22が駆動されて、パンチ22の
下方に位置する帯鋼板10部分から鋼板片11が打ち抜
かれる。このとき、同時に、エアーシリンダ37が駆動
されて、各接着剤塗布具31の上方に位置する帯鋼板1
0部分に瞬間接着剤が塗布されることになる。
【0026】このようにして、順次、下面に接着剤が塗
布された帯鋼板10部分が、パンチ22によって、瞬間
接着剤が下面に塗布された帯鋼板10部分を長方形状の
鋼板片11に打ち抜くと、打ち抜かれた鋼板片11は、
シュート24内に押し込まれる。このとき、打ち抜かれ
た鋼板片11は、その前工程において帯鋼板10から打
ち抜かれてシュート24内に保持された鋼板片11に圧
接されて、両鋼板片11同士が、瞬間接着剤によって相
互に圧着される。これにより、各鋼板片11同士が瞬間
接着剤によって確実に接着された状態で積層される。
【0027】この場合、エアーシリンダ37は、製造さ
れる積層体を構成する鋼板片11の枚数分に相当する回
数だけ駆動される度に、その後に帯鋼板10の搬送が停
止された際には駆動されないようになっている。従っ
て、その停止の間に、各瞬間接着剤塗布具31上に位置
する帯鋼板10部分には、瞬間接着剤が塗布されないこ
とになる。この瞬間接着剤が塗布されていない帯鋼板1
0部分が、パンチ22によって打ち抜かれて下側の鋼板
片11に圧接されても、両鋼板片11同士は、相互に接
着されないことになる。その結果、所定回数にわたって
帯鋼板11が停止される都度、エアーシリンダ37の駆
動が1回だけ停止されることにより、所定枚数の鋼板片
11が相互に接着されて一体化された積層体が、順次製
造されることになる。
【0028】帯鋼板10の下面に塗布される瞬間接着剤
の量は、プレス機20にて所定枚数の鋼板片11を打ち
抜いて形成された積層体において、各鋼板片11の周囲
に接着剤がはみ出さす、しかも、各鋼板片11同士が容
易にはがれないような接着強度となるように、調整され
る。
【0029】なお、上記実施の形態では、接着剤塗布機
構30における各接着剤塗布具31に一定量の瞬間接着
剤を供給するために、接着剤タンク33内の瞬間接着剤
を中間タンク34に供給して、中間タンク34内の瞬間
接着剤の液面に基づいて供給量を制御する構成であった
が、このような構成に限らず、例えば、図3に示すよう
に、接着剤タンク33からチューブ33aに供給される
瞬間接着剤を、接着剤間欠供給機構50によって、所定
量ずつ、間欠的に各接着剤塗布具31に供給するように
してもよい。この接着剤間欠供給機構50は、プレス機
20に設けられたパンチ22の駆動に同期して、例え
ば、1/6周ずつ所定方向に回転するようになった回転
体51を有している。回転体51の外周部分には、6つ
の押圧ローラー51aが、周方向に等しい間隔をあけ
て、それぞれ回転可能に設けられている。各押圧ローラ
ー51aは、回転体51の周面からそれぞれ突出した状
態になっている。回転体51は、ガイド体52によっ
て、1/4周程度にわたって覆われている。ガイド体5
2の内周面は、回転体51の外周面に対して、チューブ
33aの外径と同程度の間隙が形成されており、その間
隙内をチューブ33aが挿通している。チューブ33a
は、分岐されて、各接着剤塗布具31にそれぞれ接続さ
れている。
【0030】このような接着剤供給機構50では、回転
体51とガイド体52との間を通過したチューブ33a
は、プレス機20のパンチ22に同期して、回転体51
が、図3に矢印Aで示す方向に1/6周にわたって回転
される。これにより、そのチューブ33a内の瞬間接着
剤が、回転体51の1/6周にわたって移動する各押圧
ローラー51aによって、所定量だけ各接着剤塗布具3
1に供給される。従って、各接着剤塗布具31には、所
定量の瞬間接着剤が、プレス機20のパンチ22に同期
して、間欠的に供給されることになる。
【0031】なお、上記実施の形態では、1枚の帯鋼板
10をプレス機20に供給する構成であったが、このよ
うな構成に限らず、一対の帯鋼板10同士を、前記実施
の形態に示した接着剤塗布機構30を使用して、瞬間接
着剤によって相互に接着した状態で積層した後に、プレ
ス機20に搬送するようにしてもよい。この場合には、
相互に接着された状態でプレス機20に供給される一対
の帯鋼板は、下側に位置する帯鋼板の下面に、接着剤塗
布機構30によって瞬間接着剤が塗布されて、プレス機
20のパンチ22によって、相互に接着された一対の鋼
板片が打ち抜かれて、その下方の相互に接着された一対
の鋼板片に瞬間接着剤によって相互に接着された状態で
積層される。従って、所定枚数の鋼板片を積層した積層
体を効率よく製造することができる。
【0032】図4は、本発明の金属片の積層装置の実施
の形態のさらに他の例を示す要部の概略構成図である。
この積層装置では、接着剤塗布機構に設けられた一対の
接着剤吐出具42の構成、および各接着剤吐出具42に
対する瞬間接着剤の供給機構の構成のみが、図1および
図2に示す積層装置と異なっている。本実施の形態の積
層装置における接着剤塗布機構の接着材塗布具42は、
中空円筒状をしたノズル体42c内に、圧縮バネ42d
によって上方に付勢された円錐台形状をした蓋体42f
が設けられており、この蓋体42fが、ノズル体42c
の上端面に設けられた円錐台形状の吐出孔42e内に同
心状態で嵌合されている。ノズル体42cの下端部に
は、圧縮バネ42dの下端部が取り付けられたバネ受け
42gを支持するバネ座42hが気密に嵌合された状態
で取り付けられている。
【0033】ノズル体42cの上端面に設けられた吐出
孔42eは、上側になるにつれて順次縮径した円錐台形
状に構成されており、蓋体42fは、この吐出孔42e
に同心状態で嵌合されて、圧縮バネ42dの付勢力によ
って、その上端部が吐出孔42eの上方に突出してい
る。
【0034】ノズル体42cの内部には、フッ素樹脂製
のチューブ44aによって、中間タンク44内の瞬間接
着剤が供給されるようになっており、また、中間タンク
44には、フッ素樹脂製のチューブ43aによって接着
剤タンク43内に収容された瞬間接着剤が供給されるよ
うになっている。中間タンク44および接着剤タンク4
3は、エアーシリンダ45および46によってそれぞれ
昇降される昇降台47および48上にそれぞれ載置され
ている。エアーシリンダ45は、昇降台47上に載置さ
れた中間タンク44内の瞬間接着剤が重力によって流下
して、ノズル体42c内に供給されるように、昇降台4
7を昇降させるようになっており、また、エアーシリン
ダ46は、昇降台48上に載置された接着剤タンク43
内の瞬間接着剤が流下して、中間タンク44内に供給さ
れるように、昇降台47を昇降させるようになってい
る。
【0035】内部に瞬間接着剤が供給されるノズル体4
2c、ノズル体42cの下端部内に嵌合されるバネ座4
2h、バネ座42hに取り付けられたバネ受け42g
は、それぞれ、フッ素樹脂を、特別な射出成形機によっ
て成形加工することによって製造されており、ノズル体
42c内に供給された瞬間接着剤を、ノズル体42cの
外部の空気に対して、確実に遮断している。
【0036】蓋体42fは、金属を焼き入れして研磨加
工することにより製造されており、その外周面がノズル
体42cの上端面に設けられた吐出孔42e内周面とは
気密に圧着されるように、精密に加工されている。蓋体
42fを上方に付勢する圧縮バネ42dは、ステンレス
によって構成されており、金属製の蓋体42fおよび圧
縮バネ42dは、それぞれの表面に付着した水分がノズ
ル体42c内に供給された瞬間接着剤と反応して固化し
ないように、それぞれを100℃以上に加熱した後に短
時間でノズル体42c内に組み込まれている。
【0037】このような構成によって、ノズル体42c
の吐出孔42eと蓋体42fとの間から空気が進入して
瞬間接着剤が固化したり、蓋体42fおよび圧縮バネ4
2dの表面に付着した水分が瞬間接着剤と反応して固化
することが、確実に防止されている。
【0038】ノズル体42c内に供給される瞬間接着剤
の圧力は、エアーシリンダ45による中間タンク44の
昇降によって制御されているために、ノズル体42c内
の瞬間接着剤の圧力を精度よく制御することができ、吐
出孔42eから空気が進入することによるノズル体42
c内での瞬間接着剤の固化、および、吐出孔42eから
瞬間接着剤が吐出されることによる瞬間接着剤の固化を
確実に防止することができる。また、ノズル体42c内
に瞬間接着剤を供給する必要がない稼動停止時には、中
間タンク44がノズル体42cよりも下方に位置にまで
下降されることにより、ノズル体42c内への瞬間接着
剤の供給が確実に停止される。従って、長期にわたって
接着剤塗布具42を使用しない場合にも、ノズル体42
c内での瞬間接着剤の固化を防止することができ、本実
施の形態の積層装置は、休日等の稼動停止を含む長期に
わたって安定的に使用することができる。
【0039】なお、上記実施の形態では、帯鋼板10か
ら打ち抜かれる鋼板片11を積層する場合について説明
したが、鋼板片11に限らず、他の金属板から金属片を
打ち抜いて積層する場合にも、また、他の樹脂、紙等の
板材から板片を打ち抜いて積層する場合にも本発明は適
用できる。さらに、金属片等の板片をそれぞれ整合状態
で積層する場合に限らず、板片同士をずらせた状態で一
体的に積層することも可能である。
【0040】また、前記実施の形態における各接着剤塗
布機構30を使用するこことにより、異なる材料の板片
同士、例えば、樹脂板片と紙板片とを相互に接着するこ
ともできる。
【0041】
【発明の効果】本発明の板片の積層方法および積層装置
は、このように、板材から打ち抜かれる板片を、効率よ
く、しかも、相互に確実に接着された状態で積層するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の板片の積層方法の実施に使用される積
層装置の実施の形態の一例を示す概略構成図である。
【図2】その積層装置に使用される接着剤塗布機構の断
面図である。
【図3】接着剤塗布機構の他の例を示す要部の概略側面
図である。
【図4】本発明の板片の積層装置の実施の形態の他の例
を示す接着剤塗布機構の要部の概略構成図である。
【符号の説明】
10 帯鋼板 11 鋼板片 20 プレス機 22 パンチ 23 ダイス 24 シュート 30 接着剤塗布機構 31 接着剤塗布具 31c ノズル体 31d 圧縮バネ 31e 吐出孔 31f 蓋体 33 接着剤タンク 34 中間タンク 37 エアーシリンダ 38 押圧部材 42c ノズル体 42d 圧縮バネ 42e 吐出孔 42f 蓋体 43 接着剤タンク 44 中間タンク 45 エアーシリンダ 46 エアーシリンダ 50 接着剤供給機構 51 回転体 52 ガイド体
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年1月11日(2000.1.1
1)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の名称
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の名称】 板片の積層装置
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0001
【補正方法】変更
【補正内容】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属片等の板片の
積層体を製造するために使用される板片の積層装置に関
し、特に、磁性鋼板を打ち抜くことによって得られる所
定形状の鋼板片を積層してトランスコア、モーターコア
等を製造する際に好適に実施される板片の積層装置に関
する。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】本発明は、このような問題を解決するもの
であり、その目的は、所定形状に打ち抜かれた金属片等
の板片同士を、効率よく、確実に密着した状態で積層す
ることができる板片の積層装置を提供することにある。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の板片の積層装置
は、間欠的に搬送される帯状の板材を順次所定の形状に
打ち抜いて、打ち抜かれた板片を、順次、上下方向に積
層するプレス機と、このプレス機による板片の打ち抜き
に同期して、プレス機に搬送される板材の下面に、所定
量の瞬間接着剤を、順次、塗布する接着剤塗布機構と、
この接着剤塗布機構に、常時、一定の圧力で瞬間接着剤
を供給する接着剤供給機構とを具備し、プレス機によっ
て打ち抜かれた所定枚数の板片を瞬間接着剤を介して圧
着するように構成された板片の積層装置であって、前記
接着剤塗布機構は、接着剤供給機構から供給される瞬間
接着剤が所定の加圧状態で充填される中空円筒状のノズ
ル体と、このノズル体の上面中央部に設けられた円錐台
形状の吐出口と、この吐出口の上方に上端部が突出する
ようにして吐出口に整合状態で嵌合された円錐台形状の
蓋体と、ノズル体の内部に配置されて蓋体を上方に付勢
する圧縮バネとを備え、搬送される板体が蓋体の上端部
に圧接されたときに蓋体がノズル体の内側に押し下げら
れ、加圧された瞬間接着剤が吐出口と蓋体との間隙から
蓋体の外周面に沿って吐出され、板体の下面に塗布され
ることを特徴とする。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】さらに、本発明の板片の積層装置は、前記
ノズル体の内面はフッ素樹脂加工されるとともに、前記
蓋体および前記圧縮バネは金属を加熱して表面の水分を
除去した後にノズル体内に組み込まれたことを特徴とす
る。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】図1は、本発明の板片の積層装置の実施の
形態の一例を示す概略構成図である。この積層装置は、
トランスコア、モーターコア等の積層体を製造するため
に使用されるものであり、間欠的に供給される帯鋼板1
0を所定の形状の鋼板片11に打ち抜くプレス機20
と、プレス機20に間欠的に供給される帯鋼板10の下
面に瞬間接着剤を、順次、塗布する接着剤塗布機構30
とを有している。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0041
【補正方法】変更
【補正内容】
【0041】
【発明の効果】本発明の板片の積層装置によれば、この
ように、板材から打ち抜かれる板片を、効率よく、しか
も、相互に確実に接着された状態で積層することができ
る。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】本発明の板片の積層装置の実施の形態の一例を
示す概略構成図である。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】接着剤供給機構の他の例を示す要部の概略側面
図である。
【手続補正11】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定方向に搬送される帯状の板材の下面
    に、瞬間接着剤を所定の間隔で所定量ずつ塗布する工程
    と、 板材における瞬間接着剤が塗布された部分を、所定の位
    置にて、順次、所定形状に連続的に下方に打ち抜いて、
    前工程にて打ち抜かれた板片に、新たに打ち抜かれる板
    片を、瞬間接着剤にて接着した状態で積層する工程と、 を包含することを特徴とする板片の積層方法。
  2. 【請求項2】 間欠的に搬送される帯状の板材を順次所
    定の形状に打ち抜いて、打ち抜かれた板片を、順次、上
    下方向に積層するプレス機と、 このプレス機による板片の打ち抜きに同期して、プレス
    機に搬送される板材の下面に、所定量の瞬間接着剤を、
    順次、塗布する接着剤塗布機構と、を具備することを特
    徴とする金属片の積層装置。
JP11031627A 1998-09-21 1999-02-09 板片の積層装置 Pending JP2000164442A (ja)

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