JPS6016482Y2 - 錠剤包装機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は錠剤を自動的に包装する錠剤包装機に関する。

病院の薬局業務での自動化を目的とした自動錠剤包装機
は数々の新薬の登場によってその取扱い錠種数を増大さ
せる必要にせまられている。

これに対処して錠剤収納容器を増すと錠剤の通路部分の
面積も大きくなり装置が大型化することになる。

そして効率的に多数の錠剤収納容器を収容するには実開
昭５４−１６５２８３号公報で示すように錠剤収納容器
の載置棚を複数段に重ねる方法が採られるが、このとき
錠剤通路が複雑となり通路中での詰まりゃ清掃点検が煩
雑となる欠点を有している。

上記点より本考案は、錠剤収納容器の載置棚を複雑段に
重ねた錠剤包装機において、錠剤通路いついてのかかる
不具合を解消するものである。

以下図面に基づき本考案の一実施例を詳述する。

第１図及び第２図は夫々本考案に依る装置の正面図及び
側断面図を示し、錠剤収納容器を載置する棚１・・・１
が左右に幾段か積み重ねられて、各側１・・・１には錠
剤収納容器２・・・２が前後にまたがり並設されている
。

そして左右の棚列の間には共通の錠剤落下通路３が設け
られている。

錠剤収納容器２・・・２と棚１・・・１との関係を第３
図で説明すると、棚１は載置台７に対応する各錠剤収納
容器２について錠剤落下孔８を穿設しており、前後の壁
面９には永久磁石等から成るキャッチ金具１ｏ及び錠剤
収納容器２にその制御電力を供給するコンセント１１を
具備している。

そして錠剤収納容器２はキャッチ金具９にて嵌合されて
載置台７にセットされ、制御電力の供給により送出装置
１２が駆動して錠剤収納部２より適宜錠剤を摘出して錠
剤落下孔８へ導入するよう構成されている。

また棚１・・・１の下方には各々搬送手段としてのコン
ベア４・・・４を設けている。

そしてコンベア４・・・４は対応する棚１・・・１に配
置されている全ての錠剤収納容器２から摘出される錠剤
を受は止めて、錠剤落下通路３に向けて搬送するように
なっている。

したがって錠剤を摘出するよう選定された錠剤収納容器
１・・・１に対応するコンベア４は分包動作に伴い駆動
するようになっており、少くとも錠剤落下通路３から最
も離れた錠剤収納容器１より摘出された錠剤も確実に錠
剤落下通路３へ導入されるよう駆動時間が設定されてい
る。

更に錠剤落下通路３は各段毎の棚１に対応してガイド１
３が取付けられており、下方にホッパー５が設けられて
いる。

第４図は包装部６の構成を平面図で示し、二つ折りされ
たシート１４は軸１５に巻回されており、取出しローラ
１６，１７によって送り出されるシート１４は縦線シー
ル装置１８にて小袋が形成され次にホッパー５に連通ず
る錠剤注入部１９より錠剤が供給され、更に横線シール
装置２０により小袋の開口部がシールされて密封される
ようになっている。

また本例では左右の棚列の中央に錠剤落下通路３を形成
して左右各段の棚に夫々−組のコンベアを具備している
が、錠剤落下通路３を側壁２１と棚２の間或いは側壁２
２と棚２の間に形成すると各段毎に一つのコンベアを設
けるだけで済む。

しかしながらこれでは必然的にコンベアの駆動時間を長
くしなければならず錠剤包装時間が長くなり効率が低下
する。

また錠剤包装時間の短縮を図るには錠剤収納容器２とコ
ンベア４の間にシャッタ２３を設け、予じめ待機状態で
その錠剤収納容器２より錠剤を取出して保持しておき、
錠剤摘出動作時にシャッタ２３を開くと錠剤収納容器２
が錠剤摘出に要する時間が包装時間より省は高速包装が
可能となる。

更に本例では搬送手段としてコンベア４を設けるもので
あるが、エアー搬送等の手段を用いても良く、搬送手段
を設けることで錠剤収納容器２より摘出された錠剤を複
雑な経路による自然落下にてホッパー５に導くことがな
くなり錠剤詰まり等の事故が確実に防止される。

そして搬送手段によって共通の錠剤落下通路３へ錠剤が
導入されるためにホッパー５は全ての錠剤収納容器２に
臨むような大型形状を必要とせず、錠剤落下通路３にの
み臨む小型でよく装置の高さを抑えることができる。

以上詳述した本考案に依ると、各段毎の棚に対応して設
けた搬送手段により各錠剤収納容器から摘出した錠剤を
受は止めて、各欄毎に共通の錠剤落下通路へ搬送するた
めに、上下及び前後の錠剤収納容器間に複雑な導入路を
形成することがなくなり、錠剤詰まりが防止されると共
に清掃点検の容易な装置が提供される。

そして装置に占める錠剤通路及びホッパーの割合が飛躍
的に減少され錠剤収納容器の収容密度が向上する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に依る装置の正面図、第２図はその側断
面図、第３図は棚と錠剤収納容器との関係を示す模型図
、第４図は包装部の上面図である。 １・・・・・・棚、２・・・・・・錠剤収納容器、３・
・・・・・錠剤落下通路、４・・・・・・搬送手段、５
・・・・・・ホッパー、６・・・・・・包装部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 複数段重ねて配置した棚と、該棚上に並設載置され錠剤
   を収納し且つ摘出する錠剤収納容器と、垂直方向に延設
   した共通の錠剤落下通路と、各欄毎に設けられ対応する
   棚上の錠剤収納容器から摘出される錠剤を受は止めて前
   記錠剤落下通路まで搬送する搬送装置と、前記錠剤落下
   通路の下部開口に臨み配置したホッパーと、該ホッパー
   より供給される錠剤を包装する包装部と、から威る錠剤
   包装機。